エレーヌいじりがとまらない~日テレ「スッキリ!」
朝、オタクで夜更かしで低血圧の息子を起こす。
「7時20分よ!目覚まし(息子の携帯が、よくわからないオタク音楽を流す)鳴ってるわよ!」
「7時30分よ!朝ごはん食べなさいよ!」
「45分! ズームインの特集、終わっちゃうわよ!」
「ほらほら辛坊さんが始まったわよ!」
と、私はいわゆる「時報番組」と同調しながら、ただの時報と成り下がっている。こんなにがんばっても。8時くらいに起きた息子は
「やべ…遅刻するよ…あ?知らねえよ、何が何度も起こした、だ。俺が起きてねえんだから起こしたことにならないだろ!」と憎まれ口を叩く。寝起きはものすごく不機嫌な息子、まともにやりあっているとそのままニュースのタネになりそうで怖い。
しかし最近、「かなりやばい」時間である8時に、素敵な目覚まし番組が現れた。正確にはその時間帯はもはや「目覚まし」ではなく、家族を送ってほっとする奥様向けの時間帯。きっちりニュース、時事、芸能スポーツグルメなど、30分ごとにプログラムを組んで送る「ズームイン!」と違ってそのあとの「スッキリ!」は、ワイドショーとエンターテイメントの中間の位置で、しかもちょっと「はずした」感を売りにしている。
かつてのこの時間帯なら、まず「主婦視点」が大切。芸能人のスキャンダルや町の話題に、毒にも薬にもならないコメントがつくのが定石だった。昔、男性の浮気に対して肯定的なコメントをした司会だかなんだかが、視聴者に袋叩きにされたことがあったくらいの時間帯だ。が、この番組はコメンテーターもどこか突拍子も無いことを言う女性漫画家だとか、ヤンキー先生とか、どこか危うい。司会からして、平気で「いいじゃないですかねえ、男の浮気くらい」と放言して、とくに何もない。大体、この無法地帯をまとめる役である局アナ自体が、いきなり他局関係者との結婚を語ったりして、また唐突に辞めてしまったのだ。
で、この女子アナに代わり起用されたのが葉山エレーヌアナである。フランス人とのハーフで、お人形のようにかわいらしく男性ウケしそうな容貌の彼女に「え? 主婦に受け入れられるのかなあ…」と少し不安になった。
果たして彼女が入ってから、番組は怒涛の勢いでエレーヌいじりを始めた。かわいいエレーヌアナは、微妙にイタイキャラクターを持っていた。それを逃さず、がんがん突っ込む。いじられればいじられるほど、エレーヌアナ、ますます奇行に走る。それを番組冒頭の昨日のスッキリ!コーナーでえぐるように掘り返す。
もともとこの、変な奥様番組が妙に気に入り「うわあ~もっと見ていてえ~」と後ろ髪を引かれるように登校していたのだが(その割には夏休みには熟睡してたな)、このところエレーヌいじりコーナー(仮称)が、実質上の彼の目覚ましになっている。
今朝も「うっせえなあ、もー!」と顔を上げたところでエレーヌアナの奇行に釘付けになっていた。
エレーヌ、番組の最中なのに食べ物に執着するのである。
グルメな話題も扱うこの手の番組では、番組途中に話題のスイーツや料理が供されることが珍しくない。「おいしい~」と出演者が顔をほころばせてハイ、次のコーナーへ、というのが通常の流れだが、エレーヌアナはCMになってもそれを食べ続けていた、というのが数日前に暴露された。食べ物を粗末にしないのは、私的には好感。
昨日は米3合使った巨大スタミナ丼が出たらしい。するとエレーヌ、「私これ、全部食べます!」と言い放ち、番組の進行まとめ役としての任務も忘れ、いきなり「大食い美人女子アナ」キャラをアピールし始めたらしい。次のコーナーに行っても彼女はどんぶり(ていうか、大きなすり鉢くらいに見える)を離さず、食べ続ける。
おいおいおい、仕事しろよ~~~!
と、一視聴者の私の突っ込みなぞ当然関係なく、食べ続けたというエレーヌ。
番組終了時、完食していれば、ギャル曽根ちゃんに対抗できる大食い美人アナの誕生だが、「もう、1合くらい食べました~」とか、「朝ごはん食べてなければいけたかも~」とか言い訳しつつ終了。
「美人でヘンなアナウンサーがいる」という印象で終わったが、
おかげで息子の今日の寝覚めは、実にさわやかだった。
「食うのおせえよ!w」と突っ込みながら、さわやかに目覚め、上機嫌で朝支度をして出かけていった。いやもう、おもしろければ何でもいいです……という我が家にはぴったりな番組だ。
☆ ☆ ☆
「食うのおせえよ!」と突っ込んだ息子、昨夜の絶景番組でのギャル曽根ちゃんの印象で言ったのだろうか。本人はもっと遅く、小食である。
大体、夕食だといってもなかなか来ず、ちょっと食べ始めると漫画やゲームに耽り始める。食事には集中しなさいというと怒る。で、肉や刺身などだけ食べてぷいっとパソコンなどに戻ることもしばしば。そのくせ夜中にはカップラーメンなどを食べる。夕食前には自分で買ったスナック菓子を食べてるし。
もちろん私はいろいろ叱るのだが、「だって、食べられないんだもん」「おなかすくんだもん」という。3時間ごとにちょっとずつ食べるって、
あんたは新生児か。
3時間ごとの夜泣きがずっと治まらなかった幼少時代。おかげで私がどれだけ気が狂いそうになったかチクショー!
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