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2007年12月31日 (月)

コスプレ見てきました~にっくにくにしてやるよ~

おせちをあらかた作り、少し変わった食材を、とアメ横に行くついでにコミケに寄ってみた。

今年は久々におもしろい本を発見。その名も「牛久大仏」。茨城県にある浄土真宗の巨大な仏像への愛を怒涛の勢いで描いていた。電車の中で読んで笑いをこらえてしまったが、一見普通の「牛久大仏の立派なパンフレットか小冊子」に見える本で肩を震わせてるのは、周囲の人からは異様だっただろう。こういうのがあるから、コミケはおもしろい。

コスプレ会場ウォッチングも今日は楽しかった。糸色先生がたくさんいるのであちこちでカランコロンと音がする。「へえ~~」と感心するような「愛」たっぷりの素晴らしい表現者たちがたくさんいて、写真をたくさん撮らせてもらった。ロックマンはやったことがないけれど、ロックマンの敵?キャラ軍団には燃え上がった。「撮らせてください~~」と声をかけたけれど、「エアーマン」が大人気で、なんとコスプレイヤーさんたちが取り囲み、記念写真状態になっている。待っても、待っても、記念写真の列が伸びるばかり。しかたなく場内1周して、ようやく撮らせてもらえた。何回やっても何回やってもエアーマンが写せない♪という状態だ。

着ぐるみ、張りぼて系って素敵。混雑するコミケではいろいろ規制も厳しいようだが、それでもがんばるコスプレイヤーさんたち。サンバルカンのメカらしきもの(ごめんなさい、わからない……)をかぶった方を発見。なんと正月飾りを身につけて、一見獅子舞のようだった。一枚撮らせてもらったら、大きく口を開けてくれた。本当に獅子舞で正月に回ってもいいかもしれない。これなら私もお祝儀を振舞う!

ほくほくしながら帰宅。子どもたちに「今日のコスプレは良かったよ~」と教えてやると、息子が「初音ニクいた?」と言う。
「ああ、初音ミクはたくさんいたようだけど、アタシはあんまり興味は無くて…」
「初音ニクいた?」

おいおいw たしかにコスプレのなかには「SDタイプ?」とか「パロディ?」とか言いたくなるようなこともあるけれど、ニク、か。
「いたかもしれないけれど、気づかなかったわ。それより、数日前にコミケでの初音ミクコスプレで、長ねぎの持込が禁止されたというニュースがあったけど」
……そんなことが、ネットとはいえニュースになる世の中。意外とこの年末、日本が平和な証拠か。
「今日、ねぎのコスプレがいたわ」

そう、いたのである。初音ミクと一緒に、ねぎのコスプレイヤーが。これには参った!と思わず写真を撮らせてもらった。これだからコミケは楽しい。

しかし息子は笑いながらも「そのくらい当然! 訓練されたオタクはそのくらいの発想をしなくちゃいけない」

訓練されたオタクって、なんだ。息子はさらに熱く語る。

「だから、初音ミクなんか普通にやるより、初音ニク、なんだよ。そのほうがかっこいい」

うん、たしかに通常の3倍太めの方が「初音ニクで~~す」とやってたら、それはそれでおしゃれだ。

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2007年12月30日 (日)

夫が年末帰るという~神様、私何かしましたか?

土曜、休日出勤した。年賀状を書いて、それだけで11時くらいには帰るつもりだったのに、他の人の仕事を手伝ったりもしたので12時を過ぎた。「お昼、一緒にしない?」と声をかけられたが、「子どもを待たせてますので……」と12時半頃会社を出た。

「今、電車に乗るからね」と電話して、飛び乗った。

それが、自宅最寄り駅を通過する電車だった。

見慣れた景色がすさまじく流れてゆき、ずいぶん遠い駅へ。しかも、戻る電車が15分後。子どもたちを飢えさせてしまったorz

しかも、夫からメールが入った「31日帰る。1日には仕事に行くけど

……帰る気か。

何度、「パパがいるお正月」に泣いたことだろう。貧乏のどん底ながら子どもたちと一緒に心ばかりのおせちを作り、一家団欒で迎える新年を夢見たけれど、形だけ酒を飲んで部屋にこもった……と思うと無言で出て行くとか、幼い子どもらと一緒に初詣に行くけれど、1人でスタスタと歩いてしまう。「待ってよ!子どもも私もそんな早く歩けない!」と叫ぶと、舌打ちして、何かにつけて携帯電話ばかりかけていたこともあったっけ。パパが家にいるとなぜか何度も無言電話がかかるし、家族と目もあわせようとしないくらいなら、正直いないほうがいい。

「亭主元気で留守がいい」そんな言葉を使ったCMが、昔はやった。当時は「一生懸命働いてくれる夫に対してなんと不遜なことを言うのだろう」と腹をたてたものだが、今、しみじみと呪文のように唱えたくなる。

が、それでも「お客さま」が来ると思えば、このところ休みもろくになくて、荒れ放題の家もなんとかしなくてはいけないと思う。おせちもがんばらないといけないと思う。私に学習能力なし!

娘は「別に来なくても。お年玉は郵送で」と毒づいた。これには、パパがあんたのことを心配して、お年玉をあげようと思ってくれているのだから、と諌めた。会うのも辛い相手だが、それでは絶対にいけない気がする。

しかし、痛い腕でこのすさまじい部屋をなんとかするのもきつい……とにかく急いで数の子の塩を抜き始めた。クリスマス期間に買ったので安かった。今は倍くらいで売っている。子どもも好きな、珍味関係もいくつか買った。伊達巻と錦玉子もやっぱり作ろうか。玉子とはんぺんを買った。紫芋をもらったので、これと栗の甘露煮を使ってきんとんを明日作ろう。娘は「アタシはお肉とサーモン関係を『御所望』なの」と女王様のようにねだる。「サーモンと言うと、新巻き鮭?」とぼけてやった。

ごみを集めた。息子があちこち放置したダンボール箱もたたんだ。なんとか、歩ける、座れるレベルにはしたい。壁もドアも穴だらけで、ガラスも無残だし、どう見たって荒んでいるのは隠せないけど、それはいっそしっかり見てもらうか。

我ながら、今日は本当にがんばったな、と思う。

なのに。

夫が帰るなら……と、一応夫の好きな酒、それも一升瓶を買った。普段私は日本酒は大好きだが飲まない。悪酔いすることが多いからだ。しかし正月くらいはちょっと飲んでぐーたらしたい。(会社が休みでも、内職が来るので遊びほうけてもいられないのだが)

で、奮発した一升瓶だった。それが、片付けたダンボール箱に当たり倒れ、大破した。

なんかもう、言葉にならない。

「一年がんばった私へのごほうび☆」は、一瞬で新たなごみとなり、大急ぎで掃除しなくてはならない脅威となった。

……神様、私何かしましたか?

☆ ☆ ☆

……それを片付けたら、なんだか無気力になった。こんなとき、憂さを晴らすのによいのがゲームだ。FF4DSをあけた。ルゲイエが倒せない。娘にも見せてやり、演出のおもしろさを楽しませたが、とにかくルゲイエの「リバースガス+治療」がやっかいで何度も全滅した。娘もこれが気になるらしく、見せて見せてとせがんでくる。

リバース(攻撃・回復が逆転)って、FF12あたりから入った概念だ。12なら、リバース状態のキャラを敵に突っ込ませれば、敵が勝手に回復してくれるものだが、このルゲイエ様はさすがにゴルベーザのブレインだ。リバースして、こちらに強力な全体回復技を使う。また元に戻して、強烈な全体攻撃技も使う。こちらがおたおたしていると、自分たちの放った回復魔法ででも全滅しかねない。「え、何やってるの?」娘は驚いた。自分に「たたかう」、カウンターをセットした激強仲間に「たたかう」、さらに攻撃魔法を味方全体に……。いや、娘よこれがFFの醍醐味だ。パーティアタックができるのが、FFの大きな特徴で、おかげでさまざまな戦略が可能なのだ。きついが、頭脳と運と、指さばきで活路を見出す。他のRPGにはない、おもしろさである。なかなか良いな、FF4DS!

そしてついに、ルゲイエを倒した~~~!見よ、FF7もクリアできないゆとり世代の娘!

……少し、すっきりした。冷静になればいろいろ厳しい現実があるのだけれど、この勢いで戦っていけそうな気がする。

(パーティアタックするという意味ではない)

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2007年12月29日 (土)

息子が「いじめの相手」と再会した

今日は仕事納めの日。絶対遅くなりそうなんで、子供に買物と夕食作りを頼んだ。いや、本当に忙しかった~。

今夜は子どもたちの手作り餃子。タネを朝仕込んでおいて、皮作りから包みまで、やっといてね、帰ったらすぐ焼いて食べようね♪と言っておいたので、遅くなったがワクワクして帰宅……すると息子が入れ違いで「明日のバイトに必要なものをとりに行かなくてはいけない」と、急いで出かけるところだった。もう、9時を過ぎている。

子どもたちは、がんばって餃子を作っていた。ただしまだタネが残っているところで力尽きたらしい。「ママは、疲れてるんだよ~」「アタシもつかれたよ~」仕方が無いので、私は強力粉をボールにあけ、皮を作り始めた。つられて娘が手と口を出す。「それ、硬くない?」「ああ、そう思うわ。やっぱりアンタの方がうまいわね」「……アタシがやるわ」

私は、皮作りを娘に任せて冷蔵庫のタネを見た。「あら、ラップをかけてないの?だめだよ、ニオイがうつるじゃない。タネも乾くし、いいことないよ」

そういうことって、ちょっとずつ教えていかないと子どもはわかる機会も無く育ってしまう。私はズボラなのと、いろいろあって一時期欝状態だったので、本当にこういう「当たり前」のことを教えられずにきてしまった。今からでも、教えてやらないと。

「バターなんか、うちはにおいの移りにくい容器を使っているけど、そうじゃないと本当にすぐニオイを吸い込んじゃうよ。イヤでしょ、ギョウザの香りのバターって」
「…いや、それはそれで」
イヤだよ!……せっかくのおいしい本物のバターの香りが台無しだし。イヤでしょ、ギョウザの香りのホワイトソースって」
「……いや、それはそれで」
「……イヤだよ!」

この娘、そんなにギョウザが好きか。

ようやく息子も帰ってきた。開口一番、「Sに会った」という。

Sとは、息子中学2年のとき、最大の不登校の理由を作ったらしい子である。幼い頃はとても仲良しで、よく遊んでいたものだが、詳しくは知らないが久しぶりに同じクラスになった息子に、中傷するようなことを言い、新しいクラスの子達もそれに同調したらしい。それで息子は「二度と教室には入らない、あいつらには会わない。会ったら殺してやる」という状態になって、本当に一度も教室に入って授業を受けることなく、卒業することになったのである。

それが、二人とも何のわだかまりも無いようにしゃべったという。

「あいつもバイトしているらしい。部活で、長期休みにはバイトをするのが決まりなんだって」へえ、あの子まだそのスポーツやってるんだ。小柄だけれど運動神経の良い子だったもんね。それにしても、部活でバイトを推奨するって、意外だ。逆かと思っていた。私と同じく「軽い社会体験で心身の鍛錬!」ということなのだろうか。

「S君学校はどこ行ってるの?」息子が不登校になってから、私は息子の同級生の親たちとほとんど接点が無い。それぞれの進路なんて、情報がない。不登校組しか。

「シラネ。だけど、『学校、どう?』って聞いたら『やめてぇ…』だって」
そうなんだ。まあ、いろいろあるわね。
「『オレ、部長なんだぜ。部室にはプラモデルが並んでる。みんなで、ゲームしてる』と言ったんだよ」
と、息子は言った。息子は、私にとっては息子の学力と、私の経済力からしたらとても不本意な結果ではあるが、かなり………なところに通っている。しかし息子はそこで本来の力を発揮し、学校もそれをとても高く評価してくれている。上の学年は荒れているが、息子を中心に(もちろんほかにも優秀な子はいる)1年生はとてもよくまとまっており、上級生でも心あるものは、息子に接触してきているらしい。そこで息子が作ったのが「現代娯楽部」。要は、漫画、アニメ、ゲームなどと言った息子たちの好きなものを、いかにもアカデミックに装いながらみんなで遊ぼうぜ、という下心ミエミエの部活動だが、なんと学校はそれをあっさり認めてくれた。経営は苦しそうなのに、部費も設定してくれた。息子たちはおおっぴらにゲーム機やプラモ、フィギュアなどを持ち込み、日々「研究」に邁進している。

「それ、かっこいい! おもしろい!」と、S君は目を輝かせていたという。

なんだかもう、昔のいろんなことがどうでもよくなった。

どかっとした手作りギョウザは本当に病み付きになる美味。先日息子が酢の瓶を投げ飛ばしたせいで酢醤油が作れず、私はレモン醤油で、娘と息子はすし酢醤油で食べた。

「うわ……これダメ。すし酢、甘っ!」

息子が涙目になった。しょうがないわねえ、まだまだあったはずのお酢、あんたがぶちまけちゃったんだから。少し心の奥底で快哉。いろいろあったけど、楽しい仕事納めであった。

……明日も、出勤決定だけど。

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2007年12月28日 (金)

アスペもゆっくり「成長」する~発達障害40代~

この日記を始めた頃は「何をやらせても使えない!」と日々会社でののしられ、邪魔者扱いだったのが、ちゃんと動くパソコンを与えられると別人のように働き始め、営業成績もぐんぐんあがり、丁重に扱われるようになった私。

業績超悪化の中、昨日は4件の契約を決め、猛烈に忙しくも充実した。

しかし、仕事納めの今日は1件のドタキャン、1件のトラブルでトーンダウン。ことにトラブルのほうは、また私の心の発達の遅れが露呈したようだ。

息子はアスペルガーなど、発達に偏りがある子。しかし、母親の私自身がそうとは診断されたことさえないけれど、恐らく息子以上に偏りのある子どもであった。小学校の頃、あまりしゃべった記憶が無い。高校の頃、「いらっしゃいませ」と笑顔で接客することがまるでできなかった。人の顔をおぼえるのが極端に苦手で、教室の出入り口のそばに座り、他クラスの子に「○○さんいる?」と声をかけられるとパニックになった。

それが「障害」だとは誰も思わなかった時代だ。幼稚園の頃から本が大好きで、百科事典などを喜んで読んでいた私を、「賢く、扱いやすい子」と親は思っていたし、「大人びている」と先生方はおっしゃった。コミュニケーションが極端にとれず、挨拶ひとつ満足にできない少女になると、さすがに「それではいけない」と言われるようになったが、どうしても、どうしてもそんな当たり前のことができないのだ。電話を取次ぐときに相手が誰かを確認するとか、人の心を察することが。

今回のトラブルもまた、「思っていることを正直に言ってしまう……それが悪意どころか善意のつもりでも、とんでもないトラブルになるのに」という、とっても特徴的な行動を、私はしてしまったのだ。

私も40代。何度かの就職のおかげでかなり、電話の応対ができるようになった。我ながら素晴らしいオペレーターぶりだわ、とうっとりするくらいだ。営業トークだって、それなりにできなければ今の成績は無いと思う。

しかし、どうも私は「複数の相手と付き合う」ということが基本的にできないらしい。1対1、なら落ち着いて話せるし、好感を得ることもできるようになった。しかし、たとえばとても仲の良い顧客Aさんと顧客Bさんの間で、うまく立ち回ることができない。両方に良くしようとは思うのに、かえって損害を与えたり、仲を悪化させるはめになったり。春にも同様のトラブルがあったばかりだ。また、顧客に複数の窓口がある場合も非常に混乱する。

「あなた、今までもそういうことが無かった?」と、上司にきつく言われた。ありまくりだ。相手が自分と同じような趣味などの人1人なら、いいのだ。だけど複数の輪の中には、いるだけで苦痛だった。しゃべることさえできない。仲良し3人グループはふたつあるが、それは奇跡的に私と言う奇妙な人格を許容する人たちばかりだ。

と省みたところで。

普通の人ならできることがさっぱりできない……ということを、私はそれでも倍くらいの時間をかけて、できるようになったのである。病気ではない、完全な障害というほどではない、コミュニケーションなどの能力が著しく劣る私のような人間でも、じっくり時間をかければそれなりに生活できるのだ。

自分の「課題」がわかれば、それに対して考えたり、モデルを探すこともできる。良いモデルを見つけられれば、それを分析し、真似してみたりすれば、私はまだまだ成長できると思う。

娘が、よちよちの3歳くらいに簡単にできていた、「人間関係を把握する」というようなことが、私にできるようになるのは、単純計算で還暦の頃か。

私の人生、「ダメ生涯学習」である。

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2007年12月26日 (水)

置鮎ボイスの娘がいるって~こんな日を迎えようとは~

パパからのメール。

これを娘に伝えたところ、帰ってきた返事は「ウソだ~~~ッ!」だった。

娘にとって、パパはもう、自分を見捨てた存在なのだろう。だが詳しく、パパが本当に娘や息子を案じているらしいと伝えた。

私としては、今案じるよりも、あの時、大暴れする息子、出勤前に殴られて大泣きする私を舌打ちして知らん顔で逃げたあの時、なんで一声でもかけてくれなかったかなあ?と思うけど、まあ、子どもに「あんたは鬼畜の子どもなんだよ」などとは思わせたくない。

「まあ、お年玉は欲しいよ」

娘もとまどいながら答えた。それを、一応メールで伝えた。ものすごく傷つけられた娘だが、まったくパパとの交渉を断っているわけではない。
無欲で素直だったのが、パパに裏切られたと自覚したときから、「あたしの95パーセントは、欲望でできているの」と放言し、欲望の塊と化した娘が、かわいらしいではないか。

日ごろ娘の欲深いのをいさめている私でも「ざっと10年分のお年玉、クリスマスプレゼント、お誕生日プレゼント、そのほか慰謝料でもぱあっと請求したれ」と言いたいくらいだ。

娘のささやかな「お年玉が欲しい」というメッセージをメールしたが、返事が返ってこない。その話をしたら、娘、大爆笑していた。

その娘だが、今日は親しいお友達とカラオケなどに出かけた。……お友達は決してオタクではないのに、娘はオタク全開の選曲で歌いまくってきたらしい。まさにこなた状態。

「フィギュアットとか、まりさは大変なものを盗んでいきましたとか歌ったよ~」

それはさぞかし、ドン引きされたことだろう。

「それからね、ウサミミ仮面歌ったの~!♪97点とったよ~~!」

ウサミミ仮面とは、「おねがい!マイメロディ」シリーズの登場人物である。お金持ちのお坊ちゃまでイケメンで、バイオリンそのほかの天才少年。しかしその心には闇を抱えまくりの柊センパイが、世界を崩壊寸前まで追い込んでしまった罪の償いとして、マイメロディの8頭身版のようなハズカシイカッコウで世界を救わなくてはならないことになった。その、彼のための挿入歌……置鮎龍太郎さんの歌う熱いヒーローソング……を娘が歌い、それで97点などという高得点を得たというのだ。

それって学校のテストよりも(ry  いや、ともかく素晴らしい。歌唱力なし!ジャイアン並みの騒音!と思われた娘が、カラオケでこんな高得点をゲットしたのだ。私も、超美声の息子もとったことがあるだろうか、と言うレベルなのだ。

「うちって、ほんとうに声域広いのね~♪」娘はご機嫌。

……声域広いのも、たしかどこかでアスペルガーの特徴と言われていた気がする。私と息子はまさに当てはまると思い当たったのだが、……娘もなのかな。

娘の場合、この年の少女にしては声が非常に低いのだと思う。赤ちゃんの頃から、笑い声が「ぐははははは」と悪役声だった。1歳で飯塚昭三?緒方賢一?という状態だったし、最近発売されたFF4DSの、鹿賀丈史さん演じるゴルベーザ、くらいの笑い声を今も維持している。

で、今日決まった。うちの娘は置鮎ボイス! 私大好き置鮎ボイス! 

これからは、元不登校暴力息子(CV:若本則夫)、リスカ優等生娘(CV:置鮎龍太郎)、働く美しき母(CV:釘宮さくら)で、この日記をお楽しみいただきたい。

ふざけんな、私……。

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まだまだ続く山岸ワールド

昨夜も恥晒しな日記を書いたが、今朝になって夫からメールが届いているのに気がついた。一応、息子のことと、娘を案じている内容だった。とくに娘については「会えるわけでもないでしょうが…」と。

「イブも過ぎてから、何よ!」

ああ、また「コスモス」の場面が浮かんでくる。

だったらクリスマスプレゼントのひとつも送ってくればいいのに。どーみても「ファミコン」な「パソコン」のひとつでも。

(注・コスモスの新しい版では修正されているが、明らかにファミコンらしいゲーム機を、パソコンと呼んでいたのだ)

また、なんで「会えるはずもないでしょうが」なんだろう。それなりに娘に悪いことをしたと思ってるんだろうか。

子どもたちと話し合い、年末にでもどこかで会ってみようかな……などと思っている。

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2007年12月25日 (火)

イブに丸鶏を焼いた~山岸凉子ワールドに思いを馳せる

昨夜はクリスマスイブ。前日購入した丸鶏に塩コショウして、室温に戻しながら休日出勤し、オーブンでじっくり焼いた。

うちは、塩コショウにドライハーブ、オリーブオイル。ローストするときにスライスしたニンニクと、家で栽培しているローズマリーの枝を少し入れて焼くことにしている。

山岸凉子作、「コスモス」を毎年思い出してしまう。

愛人に走った夫。妻は、それでも可愛い息子の前で理想的な母親を完璧に演じ、パパのいないつらい、クリスマスや正月を過ごす。しかし、知ってか知らずか、彼女は最愛の息子を追い詰めることに……。

ここで、母親が腕を奮ったローストチキンに、息子は「これまずいよ」と顔をしかめる。「そんなことないわよ、おいしいわよ」と言う母だが、それが大人…つまり夫と自分のための味付けなのだと気づく。幼い息子は、母が使ったハーブを嫌ったのだ。

そのハーブって、ローズマリーかなあ。

と、毎年思う。うちの子らはローズマリー大好きで、鶏を焼くときに添えると大喜びする。私も最初は「何これ…」と思ったくらい、微妙な香りだ。今ではこの香りが大好きで、クリスマスイブに鶏と一緒にこの香りが室内に漂うと、ローズマリーの木が健やかなこと、パパはいないけど子どもたちと今年もささやかなごちそうを囲んでイブを過ごせることの幸せを感じるくらいだが、これが、ローズマリー嫌いな子だったら……本音では夫を待ち焦がれる惨めな自分に泣くことだっただろう。

山岸凉子さんの作品は、とくに短編に名作が多く、不倫をテーマにしたものも数多い。不倫する側される側、いろいろとリアルに描いている。本人の経験?などと邪推してしまいたくなるくらい一時期数が多かったが、そうでなくとも山岸作品は、いつも「アナタは大丈夫?」と課題を投げつけるようなところがあって、読むたびに「これは私だ……」と悶々とするところが多い。

傷つくことを恐れて、現実から逃避した挙句……の数々のヒロインたち。私は「キエーーーーーー!」と奇声を発して空港を闊歩する岡村響子だったし、親のいいなりでやってきて、永劫続く恐怖に震えた霊感少女だったし、そしてこの、「コスモス」の母だった。

もちろん、ぜんそくを心理的なものと限定してはいけない。けれどこの、美しく聡明でお料理上手、気配り上手な母親の抱えるものを描いた「コスモス」は、私の中で名作中の名作だ。

「パパの悪口を子どもに言ってはいけない」とは、私の母の持論で、どんなにむちゃくちゃに暴れる父でも、私が小学5年になるくらいまでは、母は決して悪く言わなかった。泣きながらあんな父親要らない、死んじゃえ、という私に「パパは本当にすごいヒトだよ、こんなに賢くて、こう見えても紳士で…」と熱く語ったものだ。私がある程度大人になったら、本音の吐ける相談相手になったようだがw。

そういうこともあり、私も子供の幼い頃は決して夫を悪くいわず、コスモス母と同じように「忙しくて家に帰れないけれど、いつもあなたのことを思っている」幻想の夫を語り続けた。サンタさんのふりをしたパパ、のふりをしてクリスマスプレゼントを渡し、本当は自分が用意したものだけど「パパからよ」とお年玉を渡した。いつか、パパがひょっこり帰ってきてもうまくやれるように。子どもたちが傷つかないように。まったく、あのヒロインのように。

結局、それは私が子どもと、夫と、何の問題も無い幸せな家庭を守っていけるという幻想にしがみついていただけなんだな……当時、「コスモス」を読んだときにもわかっていたけれど。それでも「だからって、幼い子どもに言える?パパは家族を見捨てたから、ママがサンタさんやってるって」「きっと帰ってくるから、とにかく今はパパのことを信じさせて」

で、結局息子はともかく、娘の心をいたく傷つけてしまった。……私が幻想になんかしがみつかないほうがましだったんだろうか。

ついでに、題名が思い出せないのだけどW不倫の果てに死んだカップルのお葬式に集った、それぞれの子どもたちの物語の一部。

夫を取られた名家の女。これまで芸術家の夫に実家が支援してやり、おかげで名を売り始めていたのに夫は自分を捨てて、モデル女に走ってしまった。子どもが成人するまでは死んでも離縁してなるものかと、妻の意地でがんばっていたが、事実上「夫と、その美しい妻」と週刊誌で報じられているのを見て、週刊誌を破り、静かに泣く……

このシーンも、我が家では特別な意味がある。夫が家を捨てた原因になったヒト……は、別に有名人というわけではないのだけど、たま~~~~に、テレビに出る。出ると私ははっとして画面に吸いつけられるのだけれど、なぜか、そんな大人の事情を知るべくも無い息子が「チャンネル替えよう~~オレ、こういうの嫌いだし」とチャンネルを替えるのだ。

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2007年12月24日 (月)

息子は借金王

娘はちらかし女王だ。すぐに私やパパの漫画本などを勝手に出しては読み散らかし、おかげで本がだめになることも多い。その娘が、友達に借りた本を布団の中に放置しているのに息子が気づき、強く叱った。

「おまえだめだろう! 借りたものはとくに大事にしないと!」

これには私も同意し、そんな状態なら、一切借りるな!と強く叱った。

すると今度は息子が私に怒りをぶつけた。

「あんたが、俺たちが子供の頃から貸し借り禁止とかやるから、こいつは借りたものを大事にする、ということを学んでこなかったんだよ!」

なるほど、そうかもしれない。

私自身が人付き合いが極端に苦手で、貸し借りしたり、贈答するというようなことが本当に苦痛だ。まして子どもが、高価なゲームやカードを貸し借りすると、トラブルになるのは目に見えている。しかしそういわれると、私がトラブルを恐れるあまり、子どもたちにそういうことを教えなかった、と言えるか。

「だが、今も私は貸し借り禁止だ」

と私は答えた。息子は猛り狂った。「なんでだよ!」

「うちが、貸し借りできる状態ではないからだ」

「だからなんでだよ!」

「夏のボーナスをはたいて買った、真新しい冷蔵庫がもう、へこんでいる」

「………」

「いくつかの本などが、酢をかぶっている」

「…………」

そう、我が家は急にキレて大暴れする息子がいるので、どんなものもすぐ傷物になる危険をはらんでいるのだ。最近も、大変貴重な本を娘と私に貸してくれた方がいたが、即刻お返しした。かえって失礼かもしれないとは思うが、貴重なものが台無しになるよりはましである。素敵な家具、素晴らしい絵画、資産価値になりそうなものなどは我が家には無縁。昔、「我が家の団欒の象徴に」とがんばって私が買ったダイニングテーブルは、まだ幼稚園の息子に穴だらけにされたのだ。息子の癇癪は、筋金入りだ。

さすがに息子の勢いが失われた。私は目で語る。

この穴だらけの壁、割れた窓、壊れた家電類、全部、いずれあんたに弁償してもらうからね。

私の父も癇癪もちで、しょっちゅうものを投げるなどしていたが、さすがに定年して収入が限られるようになり、むしろハウスキーピングをやるようになってからはものに当たることはなくなった。いくらものを壊しても、妻や娘が片付けてくれる、また買えばいい、というわけにはいかなくなったのだ。息子が自分で「この家を守ろう」と思うまで、意地でも窓は直さないつもり。

今、息子の貯金通帳は8万くらい貯まった。普通免許をとるための30万が当面の目標だが、家のリフォームに300万、くらいは裏の目標。

どこかのお嬢様に拾われて執事にでもなるか、という状態の息子である。

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2007年12月23日 (日)

いきなりFF4DSのやり直しを決意!

3連休、とは言っても唯一の休みである土曜、FF4をやってみた。

予想以上に新要素が多いようだ。なに、デカントアビリティって、なに、ポーチカって……しかもデブチョコボがミニゲームを持っている!

と言ったって、ドラマチックでジェットコースターな展開のFF4だし、敵はやけに強いしで、そっちまで全然手が回らない! そのまま必死でストーリーを進め、ようやく飛空挺にのったあたり。パソコンが使えたのでちょっと攻略情報を集めてみると……

私、取り返しのつかないこと多すぎらしい。もういっそ1からやり直そうかと思い始めた。

今日の午後は仕事で出かける。往復3時間くらいは軽くかかるところなので、もう楽しむしか。

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2007年12月22日 (土)

ようやくFF4DSを起動!

気が狂うほど忙しくても、体がボロボロでも、しっかり発売日にゲットしたFF4DS。クリスマス前でレジは長蛇の列。同じくFF4を買っているお客がいるとなんとなくうれしい。

しかし起動は今日が初めて。TA2ハードモードがまだクエスト150くらいで中毒的におもしろいのと、声も出ちゃうFF4って、電車の中でちょちょいと始めるのはもったいなくて。

お楽しみのオープニングムービーはさすがにキレイ。4はそんなにやりこんだほうでもないのだけれど、懐かしい仲間たちが、天野義孝風の絵で鮮やかに暴れまわっているのを見ると泣けてくる。PSのムービーは忘れよう!

リディアとローザがとくにかわいくて気に入ったのだが、息子は「認めん!こんなリディアは認めん!」と叫ぶ。リディア幼女バージョンに期待していたか。こいつがプレイしたら、せいぜいパロムとポロムが………のところあたりで俺エンディングだろう。

娘に見せると「し~ら~み~♪」と、愛のテーマを歌いだした。以前にも書いたが、あれ以来娘の中では「しらみのテーマ」になってるらしい。

ゲームを始めると、FF3のような雰囲気だ。セ、セシルがしゃべってる…本当にしゃべってる……wいきなりシリアスなシーンなのについ吹いた。

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2007年12月21日 (金)

親がしちゃいけないことについて考えた

今日仕事で会った奥さんは、小学生の子のスポーツチームが大会で優勝したとうれしそうに話してくれた。

子どものスポーツというのも大変で、母親は練習場や試合会場に車で子どもを送迎したり、お茶当番などを請け負ったりしなくてはならない。同じようにがんばっている人の話を良く聞くが、大のスポーツ嫌いで面倒くさがりで、車の免許も持ってない私としては「うちの子がスポ少とかやる子じゃなくて本当によかった」と思うばかりで、ひたすらがんばるお母さんたちに敬意を表するしかない。

しかし一方でその奥さんは言う。「熱心なのはいいけど、時々困った親もいる……」のだそうだ。わが子かわいさのあまり、試合中に過激なヤジをとばしたり、「どこ見てんのよぉ!」と審判に食って掛かったり、で名指しで「○○チームは静かにしてください」と注意されているのだとか。

先日ぶっ倒れたときに電話をくれた旧友が、今日も案じて電話をくれた。あ~~…リターンしなくてすいません…と、いろいろ話していたときに、「この話しましたっけ?」と彼が切り出した。

それは彼が経験した話なのかテレビなどで見た話なのかわからないが、「学校の先生が、生徒の携帯を没収。すると親が乗り込んできて没収されていた日にち分の基本料を支払え、と先生に詰め寄った」というものだった。

なんかもう、脱力した。モンスターペアレントって、こういうものか。

そりゃあたしかに、我々親世代は、昔の自分の親や祖父母世代と違い、学校の先生に対して盲目的に追従しない。学校の先生に負けないくらいの知性や教養、あるいは学歴を持つ親だって多いと思う。問題のある先生に対抗する力も当然持っている。

が、親と教師がお互い高めあい、認め合い、協力して子どもを指導する、ということをしなければ子どもは本当には育たないと思う。そのための「PTA」だ。有害図書や有害番組に難癖をつけるのが本来のPTAではない。

ルールを破った子どもを厳しく指導してくれる存在と言うのはありがたいものだ。親は子どもにとって絶対の存在だが、親は完璧ではない。また、親がいくら言ってもダメなことを、他人が指導すると素直に受け入れる、ということもある。その、一番身近な存在が学校の先生である。最近は、銭湯ではしゃぐ子どもを一喝してくれるオヤジ、なんていうシチュエーションも望めないし。(これも、スーパー銭湯の店長が嘆いていた)

生まれてきたわが子は可愛い。親がしっかり見てやらないとすぐに神様のもとに帰ってしまうようなはかない命は、いくらでも親が守ってやるといいと思う。昔は、幼児は神の領域にある存在で、「ヒト」として認められていなかった。幼児が亡くなっても、葬式や墓を作るということがなかったらしい。玄関に埋めて母親がまたぐことで再生を願ったのだそうだ。しかし、七五三の節目を越えればようやく「ヒト」。そうなると、いよいよ人の世での修行が始まる。これは親だけに課せられるものではなく周囲の大人すべてが請け負って当然のものだった。

うちの息子など、結局は私に甘えているのだろう。どんなに成績が良かろうが、理屈をこねたら天下一品だろうが、精神は3歳児レベルである。気に入らないことがあればだだをこねて希望を通そうとする子だ。ここで私が暴力を恐れて甘えさせてしまうと、ただの怪物を作ることになる、と私は信じる。

幸い、息子が通うバイト先はきっちりしたところで、しっかり叱り、しっかり褒めてくれる。息子もそんな話をするが、私は「それはありがたいことだ」と諭し、自分の体験談などを交えながら、テストで点をとればいいだけではない社会のことを教える。私は息子よりも重傷の、テストだけはばっちりだけどヒトの心なんかわからない、微笑を浮かべることもできない人間だったのが、高校のときにバイトでいじめられたことが良い転機になったので、このご時勢にしっかり息子をしかってくれる存在は、とにかくありがたい。

私も相当の親ばかである。息子も娘も超天才の美少年美少女!くらいうぬぼれている。だからこそ、の他者のブレーキ。これが大切じゃないだろうか。

☆  ☆  ☆

前に話題にしていた「3歳児クン」。最近聞いた話題では、大学を首席で卒業しながら、「著しく能力を欠くばかりか、会社に大変な損害を与えた」理由で解雇されたことに父親が腹をたて、会社に怒鳴り込む寸前だったらしい。

3歳児クンが入院し、暴れたときに社長が「○○さんのお宅ですか」と電話したら、いきなり「誰え~????」と不機嫌に返した、一応両親ともに教師と言う、由緒正しいご家庭である。想像するに、地元では名士、息子は自慢の天才美少年。でも、本当に大切なこと……試練のようなものを与えたのだろうか。

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2007年12月20日 (木)

クリスマス~日本人が必死で楽しむモノ~

一昨日、また息子が暴れた。きっかけは「クリスマス」である。

もはや子どもたちはサンタさんが父親……ではなく母親であると気づいている。しかしまあそれはそれとして、「今年もサンタさん、来てくれるかなあ? サンタさんにお手紙書きなさいよ?」なんて子どもに声をかけている。

クリスマス。それは、日本人が最も熱くなるイベント。クリスマスイブに一人で過ごすのは最も不幸で屈辱的なことであり、何が何でもチキンやケーキを食べ、ワインを飲み、プレゼントをもらわないと「かわいそう」なのだ。ミサ?何それ?てな調子だけど、私たちは必死でクリスマスを「楽しむ」。

で、どんなに貧乏でも子どもたちにはちょっとした喜びを与えたいもの、とがんばってきた。正直、はずしたこともあるので慎重に、子どもたちの欲しいものを見極めなくてはならない。

娘のは早々に決まった。某電脳ペットだ。しかも触れて抱きしめられる!

しかし息子は、ちょっと予算外……のものを希望してきた。え、それちょっと…。今年のボーナスは期待できないし(それでも社長はがんばって私には少し出してくれたのだけど)、とにかく息子が不登校になり、それを解消すべく病院やら家庭学習やらに100万以上つぎ込んだ。すべては公立高校に入ってもらうためだったのだが、実際にはかなりお金のかかる「高校卒業資格の取れる」学校に行くことになった。息子が元気になったのだからめでたしめでたし、とは思うものの、現実問題「娘の教育費はどうなるの?」「自分の老後はどうなるの?」と不安は尽きない。本人バイトもしてるんだし、少しがんばれば買えない額ではない。ていうか、それを目標に少しは自己管理して欲しい……そんな気持ちもある。

けど。

私も相当親バカだ。「息子もがんばってるんだし、誕生日プレゼントとあわせて、なら考えてあげようかな」と思い始め、その希望をかなえようかと言う気持ちになった。

息子の欲しいのは、8ギガのデジタル音楽プレイヤーらしい。……私は一応ウォークマン世代だが、あんなものは耳に悪い、コミュニケーションを断絶する、事故の危険もあってよろしくない、とあまりヘッドフォンをつけて歩き回る習慣が無いので、息子の欲しいというものが一体何なのか、詳しくわからない。

ニンテンドウwii、とかなら間違えるはずも無いが、ああいう商品は各種のメーカーがそれぞれに出しているものだ。大枚はたいて「これじゃないやいうわあああああん!」と泣かれるのでは悔しすぎる。で、「何の機種が欲しいのかわからないから、お手紙かメールして」と私は再三、声をかけてきた。……喜んで返事をくれるものと思って。

ところが、まったく返事が無い。私は比較的そういう買物のしやすい外勤だが、さすがにこう日にちが迫ると必ず買えるという保証もできない。その日、もう冬休みだからとまったく起きない息子に声をかけてでかけ、さらに電話、留守電、メールで催促した。それでも、一体何が欲しいのか返事は無かった。ついでに、私の父、つまりおじいちゃんにも別のものが欲しいと言っており、それも大変マニアックなものなので父は「詳しくリストアップして、と何度も言っているのだが、一向に返事が無い。一体何が欲しいんだ」と私に聞いてきた。今時のオタク市場はものすごく広がっているので、さすがの私にもわかりません!ていうか、何なのだ息子は!せっかく「欲しいものを買ってあげよう」という親心を何で平気で踏みにじるのだ!

で、私は怒った。疲れて帰ってから食事の下ごしらえをし、最高の状態で供するため待ったのに、その日息子はバイトがとうに終わっているのになかなか帰らず、また顔を見ておいしく仕上げた食事に、ネット遊びを優先してなかなか箸をつけないのにもむかついた。人の好意をここまで踏みにじって平気な人間は世の中を渡れるはずが無い。ここで怒るのは、親の役目でもある。

息子もかなり、感情的になった。いわく、前におねだりしたとき「ムリ」とかいったじゃんか、だから俺はあきらめたんだーーー!とか。

だって、うちは本当にお金ないよ!すぐにいいよ、って言えるわけないじゃない!でも、がんばって買ってやろうとしたのになんで無視すんの?私だって忙しいよ!会社がかなりやばいし、残業続きだし!だから早く情報渡せって言ってやってるのにー!

うるせー!あんとき、ムリだって言ったじゃんかよー(号泣)!

当たり前だよ!うち、本当にお金ないよ!今だってあんたの学費請求書見て途方にくれてるよ(号泣)!

だったら入学させんなよ!アンタがムリだって言ったら、俺入学しねえよ!

そこくらいしか、受け入れてくれるところ無かったじゃないの!

泥沼である。私も息子もぼろぼろ涙を流しながら、の夕食だ。

そして恒例、息子が手当たり次第にモノを投げる光景になった。

翌朝、冷静に確認した。

お酢の瓶がリビングに。幸い割れずに投げられたが、おかげで異臭が立ち込める。

私の顔に、細いみみずばれがあった。至近距離から、息子が食べて放置していたカップ麺の容器をぶつけられたせいだ。こんなはかなげなモノでも、それなりに殺傷能力はあるな。

驚いたのは、台所に散らばる「裁ちばさみ」の残骸だ。……私の部屋にあったと思ったが、なんでここにあったのか……てその前に、ここまで壊れるものなのか。

Hasami さらに確認すると、秋にボーナスはたいて買ったばかりの愛しの冷蔵庫ちゃんが無残にへこみ、このはさみのものらしいオレンジ色の汚れをつけていた。ああ、これまで息子の暴力を知らなかった、そして私としては「きっと、もう息子も立ち直る。だから、買える。新しい我が家の象徴」と思いいれのあった冷蔵庫ちゃん。

こんな形で、我が家の歴史を刻み込まれるとは。

息子は私のほうにこのはさみを投げたけど、きっとわざとはずし、冷蔵庫が犠牲になったんだ……などと思っても、もう、何がなんだか。

クリスマスプレゼント、何が欲しい?と聞いただけで、こういう目に遭う。

……こうまでして楽しまなくてはいけないのか、クリスマス。

☆  ☆  ☆

翌日、息子をその「欲しいもの」が買える店に来るよう誘ってみた。必死で、残業を切り上げた。そのためまたトラブルになったのだけど……まあ、ともかく息子は嬉々としてやってきた。

ただ、私が仕事でむちゃくちゃな歩き方をしたんで、壊れた。息子と一緒の買物なんてめったにできないのだけど、もう、立っているのも難しい状態になった。

息子、一応遠慮したのかずいぶん安いものをねだり、重い荷物も持ってくれた。

足が重い、偏頭痛がする、節々が痛い、吐き気下痢がひどい、めまいがしてどうしようもない……ので、昨日は帰ってすぐに布団に直行。

今日もむちゃくちゃな歩きをした。だって、クリスマスを楽しむのにも、正月を迎えるのにも死ぬ気でやんなきゃいけないし。

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2007年12月18日 (火)

UFOは「いる」ものか~町村官房長官発言

「個人的には、UFOはいると思う」と町村官房長官が発言したことがニュースになっていた。

長官。UFOとは、「未確認飛行物体」の意味です。それはたしかに、存在します。飛行機とも生物とも自然現象ともはっきりしない、未確認の飛ぶ物体が多数目撃されているのですから。数多くの目撃者がうそをついていない限り、それはたしかに存在します。未確認のものとして。

しかし、長官は「ある」ではなく「いる」とおっしゃった。未確認の謎の存在を、生物のように語った。もしもUFOが生物だと確認されたら、それはもはや「未確認飛行物体」ではなく「ただの飛行物体」になってしまい、「UFO」は存在しなくなってしまいます。そんなの、「FO」でじゅうぶんです。

それが生物なのか、現象なのか、宇宙人の乗り物なのか、わからない限りは「UFO」。たとえば宇宙人の乗り物なのだと確認されたら、その瞬間から「UFO」ではなくなってしまうわけで、むしろ長官はUFOの存在を否定したことになります。したがって長官の発言は矛盾を含みますので、発言の訂正をお願いしたい。

今日も私は平和ボケである。

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2007年12月16日 (日)

久しぶりに餃子を作った~娘の心に火がついた~

我が家の餃子は、皮も手打ちである。

これは超貧乏だった頃の名残だ。とにかくお金は無い。時間だけはたっぷりある。働かない夫はおいといて、子どもたちを呼び寄せ、粘土感覚で皮を作らせた。

20年位前、私は中国の方々の餃子パーティに招かれ、本場中国の餃子をいただいたことがある。これまで食べてきたものとはまるで違う食感と味付けだった。ちょうどそのあと、美味しんぼで同じような本場中国の方の餃子の話題があり、「まさか、この方たちから取材したんでは??」と思ったくらい、そのまんまの状況だった。この方々のお向かいで、某芸能人大スキャンダルがあったのだけど。(最近もその話題が出ましたね…)

本場は水餃子が中心だが、我が家ではそれを焼いた。「羽つき」にしたこともある。最近急騰している粉関係だが、当時は本当に安くてボリューム満点、子どもたちは、一生懸命粉を練り、丸く形作り、少々不ぞろいでも不恰好でも、手のひらにあまるくらい大きくなった餃子に夢中でかぶりついた。皮はもっちり、焼いたところはさくさくしていて、中から肉汁じゅわあ。ニラ嫌いの息子もこれだけは目が無かった。

さて。生活が安定するのと反比例して、私は料理に時間をかけなくなった。煮込みなんかはまだいいが、皮も手打ちの餃子なんて、本当に手間隙かかるもの。打ち粉がとんで、掃除まで大変だし。当時は「高くて買えないわ」と思った市販の皮は今は安く思えるけれど、あの手打ちの美味を体験したら今度は別の意味で買えない……と、このところ餃子は食卓から遠ざかっていた。しかし、娘の一件もあって久しぶりに餃子を作ろうかなと、思った。市販の皮で。

市販の皮、何年ぶりだろう。……しかし、不恰好でもとにかく伸びる手打ちに慣れた身には、「え、これだけしか具が入らないの、え、なんですぐ破けるの……」と悪戦苦闘。そのうち塾から帰った娘が「え?今日餃子???皮、そんなの使うの??やだ!」とか言い出した。

そもそも、子どもたちがお手伝いしてくれなくなったから餃子が食卓から遠ざかったという事情もあるのだが。しかし久々の餃子、おいしそうな具のにおいに娘は文句も言わず手を洗って手伝い始めた。「だめじゃんこれ。皮、うとうよ~」うん、本当にこれは厳しい。そのうち皮がなくなり、具が残った。「皮、作ってくれる?」娘は素直に強力粉をお湯で練り、皮を作り始めた。

「これよ、これ~~」「うわあ、懐かしい。おいしそうね」不ぞろいなので、とても人に見せられたものではないのだけど、本当においしいのでまさに我が家の秘蔵の味。

一口サイズに揃った市販皮餃子もそれなりだったが、手打ち餃子ときたらまさに絶品。娘、たちまち元気になった。

テレビでは、クリスマスやおせちの話題がいっぱいだ。「今年のクリスマスとおせちはどうしようかなあ」と、私は子供たちに声をかけた。娘は言った。

「餃子パーティ~~~~~」

娘はまだ、昨夜の餃子の余韻に浸っているらしい。もっとも、それが通るなどとは思っていない態度だ。

「中国では、餃子は正月料理らしいね」と私が言うと目の色を変え「マジ??じゃ、餃子!餃子!」おいおい。息子よ、愛娘はそういっているが、どうだ。息子はこう答えた。

「一の重餃子、二の重餃子、三の重餃子でいいよ」

なんだ、そのいやなおせち。おまけに息子は言う。

「なんならクリスマスツリーも、餃子でいい。」

どんなだ。

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2007年12月15日 (土)

名刺読み取りソフトを使ってみた

あまりに忙しいので、会社の年賀状関連をなんとか効率よくできないかと某名刺読み取りソフトを使ってみた。

名刺フォルダごとでもスキャンするだけでささっと読み取り、データベース化してくれて、そこからホームページでもメールでもいけちゃうし、はがきなどの印刷もできる!しかも安い!という。おお、夢のようである。ゆっくりマニュアル見ている時間も惜しいので、早速スキャンして読み取り。

すごいなあ~~縦、横、ばらばらの名刺を一気に処理してしまう。中には名刺を持っていないとかで私が手書きしたものもあるけれど、それもそれなりに不思議な宇宙語で読んでいる。

QRコードがあると、氏名が「圓」とかになってしまう。顔写真やイラストはあまり反応しないけど、これを文字に認識しちゃうのね。

ゴシックや明朝は得意で、ほとんど間違いなく読んでくれるけど、格調高い行書体なんかはいろいろ間違って読んでいる。確認・修正作業は欠かせない。

驚いたのは、ちょっと可愛いフォントの「森」という字を読んだときだ。木がみっつで森、なのに

「姦」

という字になっていた。

なぜ木が、女に?????

確認作業が本当に大切だと、少し震えた……

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2007年12月13日 (木)

またマガジンで「15の夜」をやっていた~引きこもり編~

前に「アスペルガー」編のことを書いたけど、また週刊少年マガジンで「15の夜」が出ていた。今度は引きこもりがテーマらしい。

あらあら。

うちの子のことかしら。 それとも私?

斉藤先生監修によるという前編は、ごくありがちなケースを、ひとりの15歳の少年の物語として漫画化していた。優秀で人気者だったはずの少年が、ちょっとしたつまずきから外に出られなくなってしまう。大人でも子どもでも、誰にでもこういうことは起こりうる!と警鐘をならす問題提起型漫画で、いやあ、本当にうちの息子のケースによく似てる。エピソードはもちろん違うけど、朝身体の不調を訴え、登校時間を過ぎるとけろりとする、一度出られなくなるとプライドが邪魔をするのかどんどん表に出られなくなる、ゲームやプラモなど、人間関係を断つような趣味に没頭する、親に高圧的になる……とか。ああ、うちの中学時代のうちの子の姿だわ…

私は、頼んだプラモと違う!と荒れる息子(例)に対して、「ごめんね、ママわからなくって」とおどおどするのでなく、「んなの知るかボケェ!バ○ダイにいろんなバージョン作って紛らわしくするなって言っとけ! てかてめえで稼いでてめえで買え! 自立できないヤツにオタクの資格はねえ!!」と怒鳴り返すドキュン母だが。いや、あるいは「ごめんねママ、こんなアルファベットや数字がいっぱいあるの、わからないの。で、HGドムっていうのは、ハードゲイ・ドムっていうことなのね?」ととんちんかんなことをいう、ボケ母だな。

アスペ編では「これで解決するなら苦労はしない、解決の糸口にはなるけれど」と思ったけれど、今回は後編でどう物語を見せてくれるのか少し楽しみ。とかくアニメやゲームなどのマルチ展開ばかりが先行して類型的になりがちな少年漫画界で、啓蒙的なものを扱おうという少年マガジンの姿勢は評価したい。少年少女を対象とする漫画というのは、商業的成功も、子どもたちにウケることも大切であろうが、親や教師ができないような、生きるうえで大切なことを教える役割も担っているのだから。

気になるのは、すっかり不登校を克服した……と思えた息子が、最近朝になると腹が、足が、と起きられなくなっていることだ。はあ、まさにこの漫画の通り。

私だって、朝はしんどいとか、おなかが下るとか、あちこち痛いとか、いろいろあるし、「こりゃストレスだ~~」という症状に苦しむこともあるけれど、一度でも、そんな理由で休んだり遅刻すれば職を失うことは知っている。かつて失業中、仕方なく工場勤めを始めた夫も、なんだか同じように休み始め、結局クビになった。前に一応、それなりの地位にあった夫は「立ちっぱなしの仕事はやっぱりできない」と漏らした。立ちっぱなしのパートで、食費だけでも稼いで毎日必死でご飯を作っていた私に。

さぼり病ではない、甘えではない、とは言うけれど、「理解を求める」というだけではきっとものごとは解決できないんじゃないか。現に、そういう人を抱えた周囲は本気で大変だ。正気でがんばる人だけに負担がいく、のではさらなる悲劇を生みそうである。どうか、後編が「暖かく見守り、支えましょう」だけではありませんように。

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2007年12月12日 (水)

苗字のある魚を買った

今ガラスのようにもろい状態の娘だけど、安心できるのは食欲だけは旺盛ということだ。

かつて「私の95パーセントは、欲望でできているの♪」と言い、その欲望のほとんどが「食欲なの♪」と言った愛娘、いじめにあったり……とにかくいろいろあったなかでも、よく食べ、よく伸び、なんとも素直に育っている。担任の先生も「給食が余ったとき、もったいないから誰か食べない~~~?と声をかけたら、腐児子ちゃん、真っ先におかわりしてくれるんですよ」と褒めてくださった。先生、どんなことでもプラスに考えて褒めつくす「良かった探し」の達人ですね。

娘は、私の実家に預けられている。私の父は、かつて肉肉魔人+しょうゆ信者であったが、さすがに年金生活世代。全体的に塩は少なく、肉や脂の少ない健康的な食生活になっている。なんと、息子はその食生活で「塩分不足」と診断されたくらいだ。「お肉食べたい~!」と娘はいつもリクエスト。徐々に魚や豆腐がおいしく感じられる私とはいつも言い争いだ。

娘ときたら、肉はなんでも喜ぶが、魚はお刺身しか食べたくないという。煮たり焼いたり、揚げたりなんてイヤー、などと言う。贅沢だ。

しかし、その娘もこれだけは別!というのが、前にも書いたと思うが「げんげの唐揚げ」である。げんげはグロテスクな深海魚で、「下の下」の意味。おかげで安く買えるがこれをから揚げにしてポン酢やおだしでいただくとまさに絶品。かんずりなどを添えると最高の我が家の冬の味覚だ。今年も手に入るかなあ……などと思いながら、魚売り場を見ていると。

あら。これ、げんげ?

でも、なんだか。

Tanaka 「田中ゲンゲ???」

名字帯刀を許されているのですか、このお魚は???

貧乏のどん底でも、げんげのおかげで家族が飢えずに済み、育ち盛りの子どもたちの血や肉の成長に支障が無かった……という私には、このお値段は微妙にお高いが、「田中」がついているのが無性に気になり、思わずそれを手に取った。

なんで「田中」???

私は目の前の箱で一応調べてみた。「田中ゲンゲ」という魚はたしかに存在するらしく、素晴らしく美味らしいが、なんで「田中」なのか???という疑問を解消できなかった。

「スズキ(鱸)でございます」と、うやうやしくフランス料理を運んできたギャルソンに、「田中でございます」「佐藤でございます」などとご挨拶してしまったカップルの話を思い出してしまった。

もしも、このお魚がフランス料理店で供されるようにでもなったら

「田中ゲンゲでございます」「佐藤あゆでございます」「三波春夫でございます」なんていう、素敵な光景が見られることでもあるのだろうか。

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2007年12月11日 (火)

温まりにくいモノ~熱帯魚のヒーターが故障し、娘は手首を切った~

いつも元気な熱帯魚たちが、突然、エサを食べなくなった。

ひっくり返ってる老コリドラスもいるし、大好きな冷凍赤虫なんか、みな逃げるようで、朝もほとんど残っていた。……?不思議に思いながら仕事に追われ、また帰宅してコケで見えにくい水温計を見た。

20度をきっている。慌てて手を入れてみると冷たい!サーモスタットはいつものように26度くらいの温度をやってますよ~~と点灯しているけど、ヒーターが壊れてたり断線していたりしても点灯します、とご丁寧に書いてある。ヒーターは、消耗品だと聞いたことがある。すぐに買わないといけないのだけど……どう考えても、残業続きの今、そんな余裕はない。

学校から電話があった。娘がひどくリストカットしている、という知らせだった。うすうす気づいたり、前にも注意していたりしたけれど、もうやめたかと思っていたのに。予想以上に彼女の傷は複雑で、学校も私も、仕事が大変だと言っても、話し合い、情報交換し、対処しなくてはいけないと判断した。かつてない会社の危機に、一分一秒でも惜しんでがんばれ!と厳しく発破をかける社長さえも、「ここはいいから、早く学校に行きなさい!」と言ってくれた。

ヒーターを買えるのは早くても週末。あと2日、なんとか持たせてあげないとお魚が死ぬ。顔には出さないけれど、ヒレや動きを見れば熱帯からここまで運ばれてきてしまった魚たちがどれだけ凍え、苦しんでいるかはわかる。生きているものはいつか死ぬんだから、とそれほど手をかけていない鬼畜飼い主の私でも、こんな自分の瑕疵でまだまだ生きられる魚を死なせたくはない。

慌てて、浄水を火にかけ、お湯を沸かした。

古い水を出し、いつもより暖かめの~30度くらい?のぬるま湯を、注ぎ込んだ。急激に水温が変わるのも良くは無いが、凍える魚たちを、少しでも暖めてやりたかった。

先生方とお話し、想像以上に深い娘の心の傷を知った。そして学校側に改めて、うちのとんでもない家庭事情や、娘がかつて性犯罪に巻き込まれていることなどを話した。学校側、意外と把握してなかったようだ。
賢く才能豊かな息子を不登校暴力息子にし、とても社交的で聡明だと評判だった娘をリスカ少女にした私を、これまで話したこともない学年主任は「どんなモンスター母が来るのかと心配したが、安心した」とおっしゃった。まあ、未だに子どもたちと同レベルなんで、「自分のときもこうでしたから」と冷静に話ができる程度だが。

娘は、本当に死にたいわけではない。自分を傷つけることでメッセージを発しているのだ。しかしそれをしっかり受け止め、対処してやらないと、本当にいろいろな意味で死ぬかもしれない。誰もが通る道ではあるが、なめていてはいけない。

水は、ようやく20度過ぎまで温まった。室温は暖房なしでも20度をキープするが、息子が割った窓、さらにその破片がとれないところにあるため窓が十分閉まらないこともあり、ちょうど水槽に寒風があたる……気がする。朝にはまた18度くらいになってしまっていた。また、同じように水替えするか?でも、この水温水質乱高下に、魚たちは耐えられるのか?

水というものは熱伝導率が低くて、意外と熱しにくく、冷えにくいものだ。人間は火を使うのですぐに熱くなるものだと思いがちだが。そして気化熱はなめたらいかん!というくらい、熱を奪う。素焼きの水差しなど、じわじわと水面ばかりか水差しから蒸散し、暑いところでもそれなりに冷たく冷やしてくれるものだ。

放っとくと、冷えようとするのが、水。

娘がうちに帰ってくるのは週末。じたばたしちゃ、だめ。このことは娘を預けている両親にも伝えたが、決して騒がず、普通にしてくれと言った。先生は、お母さんにこのことを伝えるときには、必ずあなたにも言うから、と約束していたので、きっともう、私にこのことが伝わっていると娘は知っていることだろう。だけど、騒がないで。話し合った日担任の先生は「『お母さん、忙しかったけど、先生が電話したらすぐに飛んできてくれたよ!』って伝えます」とおっしゃった。お願いします。

たしかに彼女を苦しめた原因はいろいろあるけれど、きっと一番彼女がアピールしたい相手は私。私が無関心ではいけない。絶対に。

悩んだ挙句、水温を少しでもゆっくりと暖め、ゆっくりと冷ます(どうしても一日2回くらいしか世話できない)ためには、湯たんぽ作戦がいいのでは……と思えてきた。

牛乳などの紙パックに50~60度くらいの湯を入れ、きっちり、大き目のクリップで口を止めた。熱い。大丈夫かな。漏れないかな。計算上いきなり魚が煮えることは無いはずだが、どきどきしながら水槽に入れた。しばらく見ていると、徐々に水温が上がり、魚も少々活発になった。えさはごく控えめにし、とにかく水質と水温のゆるやかな変化をするように勤めた。

娘が帰ってきた。この日も私は早めに帰った。……週明け、ちょっと地獄を見るかもしれないなあ……と、私も会社の人も思っていたが誰も責めなかった。また珍しく息子も早く帰り、妹の帰りを待っていた。「あれ。アンタが先に帰るとは…今から来るって電話があったけど、もうきてもいいのになあ」

娘、私の実家を出てからずいぶん時間がたっている。

漫画「テレプシコーラ」を思い出した。家族の誰も責めてなんかいないのに、1人で苦しんで命を断ってしまった千花ちゃん。まさか、私が怒ってるんじゃないかとか責められるんじゃないだろうかと、帰るのを悩んでいるんじゃないか、この寒空に妙なことを考えてないか…不安になった。

ご飯を作りながら、もう、探しに行こうか…と思うような時間になって、ようやく娘は帰ってきた。

普通に。普通に。

私も息子も、普通に接しながら、核心に触れようとしたり、とにかくいろいろ。

正解なんか、荒れる本人にもきっとわからない。自分がなんで、こんなことをしてるかなんて。

とにかく、誰かにわかって欲しい。一番愛し、憎む人に。

私もそんな記憶があるのに、娘と離していて「ああ、私もそうだっけ。何で忘れていたんだろ」と思うようなことがいくつかあった。大人になるって、いろんなことを忘れることなんだよね。

土曜の朝、娘は元気そうなのに部活を休むと言った。まあ、部活の先生にもそれなりに連絡が言っているだろうし、私も認めた。はあ、お寝坊するって楽しいね。ぐーたらお布団で過ごしたり、ふざけっこしながらアニメとか見たり。お着替えさせて~~などと言う娘に「あんたは5歳児かw」と突っ込みながら、娘が小さな頃の話をして和んだり。ヒーターも買ってきたので、お魚たちは徐々に元気になった。

でも、それで解決したなんて思えない。とりあえず、「ママは自分に無関心ではない」と思ってもらえただけでよし、だけど。

とにかく、ゆっくり、ゆ~っくり暖めるしかない。

あたしの好きなもの、知ってるよね?忘れてないよね??

と口には出さないけど態度に出ているので、昼食はお肉たっぷりのボリュームメニュー。満腹になって、またぐーたらとお布団に。

珍しく私の腕枕で昏々と眠ってしまった。

ひな鳥を暖める親鳥のように、娘を抱いたまま、私も眠りについた。とにかく、疲れた。

でも、娘を心配して疲れられるだけ、まし。娘は生きているのだから。娘の体の暖かさは、私を癒してくれる。

彼女の心まで、どれだけ温められたかはわからないのだけど。

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ブログ内検索で驚いた~ミニブッシー~

いつものようにブログを書く前に、ちょっと解析を覗いた。ごった煮のただの日記だが、一体どういうご縁~キーワード~でこちらに迷い込んでこられたのかと気になるからだ。「ああ、たしかにそれは書いたけど、期待を裏切ってしまったかなあ」と思うこともしばしばある。

で、今日目に付いたのは「ミニブッシー」というキーワードだ。あれ???

私、酔っ払って昨日あたりにでも書いたかしら????

というのは、おととい熱帯魚屋さんを訪れ、その魚の可愛さに惚れ、一匹購入したばかりなのだ。……でも、娘のことで頭がいっぱいなのでそんなのんきなアクアライフ日記書いてる場合じゃない状態だったし…(その状態でなぜ熱帯魚屋に行ったかは需要が無くても別記したい)

自分で、そのキーワードをブログ内検索してみた。本当にこの機能は便利。不登校について知りたいのになんだよゲームの話ばっかりじゃないか!とか、フリメルダエロ画像が見たいのに子どもの話ばかりかよ!とかいう方にぜひお使いいただきたい。エロ画像はお天気お姉さんのしかないけど。

おお、ずいぶん前に、たしかに私はミニブッシーについて記述していた。って、その時も私はこれのかわいさに惚れ、店員さんに「これ、大きくなりますか?」と聞いていたのだ。そのときは15センチと言われて泣く泣くあきらめた、と書いてある。

おとといは同じ店で同じように聞き、「10センチくらい」と言われて「大きいけど、そのくらいなら…」と、買っちゃったのだ!

私の記憶力鶏レベル!

とにかくブログってすごいな便利だな、多少ボケたらブログを活用するといいな、と思った。

活用できなかった私は今、巨大化したミニブッシーに困る自分を想像して震えている……

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2007年12月10日 (月)

元祖アイドル声優って誰?~高山みなみ離婚報道~

人気漫画「名探偵コナン」の原作者と、そのコナン役で知られる超人気声優の離婚が報じられた。あら、こないだ結婚したと思ったのに……というスピード離婚。まあ、声優さん関係の離婚って結構多いらしいし。つい最近も、山寺宏一とかないみか夫妻が離婚していた報道もあったばかり。

それより気になったのが、ちらりと見たネット報道の高山みなみさんについての「名探偵コナンなどを演じる元祖アイドル声優」という記述だった。

「高山みなみが『元祖アイドル声優』って、どうよ」

遅い帰宅で、娘のこと、仕事のこと、NHKのワーキングプアのことなどを語り合いながら、息子に話題を投げかけてみた。息子、ムンクの叫びのごとく不可思議な顔をした。

「それは違うだろう」

うん、違うよなあ。そもそも高山みなみさんがアイドル声優????歌って踊れて、の????

たしかに彼女はTWO-MIXとしてミュージシャン活動をし、一時期恐らく声優さんとしては異例のヒットをとばしまくった。だが、それを「アイドル声優」というか。多少声優さんが気になる私でさえ、この大ヒット曲を歌うのが、あの役やこの役をやる人気声優であると知ったのはずいぶん後、ごく一般の人と同じレベルなのだ。○○役の▲▲が歌いま~~~す!的なノリでアニメファンに支えられたのでなく、新人ミュージシャンとして才能が認められた結果だ。しかも彼女は歌うだけでなく曲も作る。近田春夫も大絶賛していた才能だった。

「元祖アイドル声優というと、私は林原めぐみさんかなあと思うのだけど」

人気声優というのは当時も大勢いたし、歌う声優さんも少なくなかった。けど、私……たいして熱心でもないアニメファンとしては、声優としても芸の多彩さを見せながら歌ってさらに魅了する、ということをやってのけ、今に続くアイドル声優の道を開拓したのは、彼女ではないか……と思っている。

「……俺は、堀江由衣じゃないかと思う」

息子、若いな。彼女もよろしいが、時代がずいぶん新しいじゃないか。キミが幼かった頃、たしかセーラームーンの声優さんたちが、昔懐かしい80年代アイドル風のステージをやっているのが報道されていたぞ。その前は、「サムライトルーパー」の男性声優が「NG5」なるユニットで話題になっていた。私の友人は「少女が失神するアニメ声優バンド」というテレビタイトルを見て「『少女が失神するアニメ』って、どんなエロアニメかと思ったわ」と言っていたが、この頃たしかに声優さんはアイドル路線をやっていた。ついでに私の世代だと、「スラップスティック」というやはり男性声優ユニットを思い出す。仮にも有名ドラマの歌まで歌ってしまったという、それなりに話題のユニットだった。まあ、ごく一部に。

最近息子はアニマックスでやたらとコナンとTWO-MIX夢の競演!の回を見るという。かつてあの宮崎駿も惚れこみ、「魔女の宅急便」でキキとウルスラの2役をやらせたという高山みなみだが、たしかにぞくぞくするような少年声、少女声。コナン君だって、純真無垢バージョンと工藤真一が入ってるバージョンを見事に使い分けているわけだが、人気ミュージシャン高山みなみ役もさらりと演じる。って、本人だし!

また私がうなったのは、やっぱり歌唱力である。TWO-MIXとしての歌唱シーンは当たり前に見事。しかし「音痴」のコナン君が歌うTWO-MIXの歌の秀逸なハズレ具合ときたら!

音感がしっかりした人にとって、こんなに音をはずして歌うのは意外と難しいと思う。それも、でたらめとかわざとっぽいのではなく、よくある本物の音痴らしい、絶妙なはずしっぷりなのだ。場末のカラオケ屋で聞く、あのハズレ具合。すごい。この人すごい!と感心した。

ああだこうだと声優話に花を咲かせるうち、息子が「もういいよ、元祖アイドル声優は平野綾で」とか言い出した。

いやそれ、新しすぎw  たしかに、彼女はまたアイドル声優の新時代を築いたな~~とは思っているのだけど。

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2007年12月 9日 (日)

娘と眠る週末

傷は、私には見せられないという娘。一番悪いのはアンタだ、とののしるのに、ならば一番見せ付けて私を苦しめたいのじゃないかとも思うのだけど、とにかく絶対にママには見せないという。

無理に見るのもよくないだろう……とにかくいろいろ話したり、遊んだり、甘えさせたり、で週末を過ごした。

土曜の午後、お昼ご飯に好きなものを食べさせ、おなかいっぱいになったところでごろりと布団に入った。いつもなら、私が1人で昼寝をし、娘がこれ幸いとPCゲットするパターンなのだが、なぜかこのとき娘が私の胸に顔をうずめたまま、昏々と眠ってしまった。

こんなことも、久しぶりだ。

今日ばかりは娘に腕枕したまんま、私も一緒に休もう。

と、ぐーたら過ごした週末。

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2007年12月 8日 (土)

娘の「傷」が、体に現れてきた

以前見た傷は、ほとんどそれとはわからないもので、うっすらとかすかに茶色い線になって残っている、一本の線だった。

「あれ?何それ、なんかリスカみたいだねw」と軽い気持ちで話しかけたら「そうだよ」と娘は言った。どぉん、と心に衝撃が走ったが「そんな中二くさいことはやめな」と私は答えた。古い傷のようだし、それで終わったと思った。

担任の先生から連絡があった。「お母さん、お忙しいとは思いますがお時間をいただけませんか」むしろ私の方からぜひお時間をくださいと告げ、かなり厳しい状況ではあるけれど、会社にも了解をとり、私は学校に向かった。

娘の傷は、無数に増えているという。

両腕に何本も、縦にも横にも。足にも。

ぞっとした。幼い頃から慈しんできた娘の肌に、あの美しい手足にそんな傷が。それを、いつも明るく強く正しい心の持ち主の娘が。

「つらいでしょうが、ぜひ見てください。よく、話してください」

と言われた。前のときには私の胸と、ブログだけにしまっておいたがさすがにこれは、1人で抱えるわけにはいかない、と思った。夫にメール。娘を養育している両親にも一応話した。ただし、「そのことに触れないで、でも一応気をつけてやって」と。息子ももう、かなり頼れる存在だ。年齢が近い分だけ、またいろいろやっちゃった分だけ理解してやることもできるだろう。娘がこういう状態だ、と告げた。

「馬鹿だ!あいつ」

なんだかまるで「父親」のように怒っていた。

娘が「『エクソシスト』を見たい」と言っていたとここにも書いた。きっかけは、とある人気少年漫画だろう。エクソシストという言葉を日本に広め、今も話題になる映画で、漫画やアニメなどからいろいろなことに興味を持つのはそれなりに良いことだと思うので私はあまり否定もしなかった。

その時も書いたかなと思うが、洋の東西を問わず子ども、若い女性などにはしばしば態度が豹変したり、奇行に走ったり、荒れ狂うことがある。それを日本ではきつねつきなどといい、キリスト教圏では悪魔つきといい、精神医学ではまたいろいろと病名をつける。

人類が月に行く時代でも(笑)きつねつきや悪魔祓いで、たしか日本でも何度か事件が起きたと思う。実は知人もそれで死んでいる。痛ましいことだ。

だがわかるのはそういう状態になった時、親族なりエクソシストなりが真剣に、「悪魔」や「きつね」と立ち向かわなくてはならないということだ。命を懸けて。

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2007年12月 7日 (金)

起きられない息子にかみそりを

元不登校息子は、新しい学校に入って生まれ変わった。

周りの多くは、同じように中学でつまずき、不登校だった、いじめられっこだった、というような、でも根はまじめな子。なぜかここの先生方にも息子は大変評価が高く、ちょっと一目置かれてる?と親ばかにもそう思えてしまう。私自身もそうなのだが、「キミは一味違う」と、注目されると妙に張り切り、斬新な発想やらすごいがんばりを見せられる。逆だと、とことん病気になるまで落ち込むんだけど。

息子は、今はりきりすぎている。

頼まれたり、頼られたり、「自分がやりたい!」という情熱に駆られすぎている。

PCの前で、丑三つ時まで。

早く寝ろ、とか私にPCを渡せ、とか言ったって通じない。そうして朝、また起きられないことが増えてきてしまった。また、「人間時報」の生活だ。

「起きなさい、もう7時45分よ」「辛抱さんのコーナーよ!」「あら、テレビでこんな話題をやっているわ!」いろいろ声をかけているが、起きられない。声だけじゃ、だめだ。体に刺激を与えないと。そして私は、ほっぺを叩いたり頭をくしゃくしゃしたりしてみた。やはり、声だけだと「起こさなかったじゃねーかー」レベルだが、少し反応が違う。でも、目は開かない。

息子は部屋を散らかしまくり、今はリビングのソファで寝ている。あまりお行儀がよろしくないが、私もそのほうが息子を管理しやすいのでずるずると許している。リビングは東南に面していて、朝日が強く差し込む。みのもんたが、朝さわやかに目覚めるのに朝日の刺激がよろしいなどと言っていたっけ、という妄信もあり、カーテンを開いて思いっきり息子に朝日をあてる。

すると、目に付いてしまうのが息子の「ヒゲ」だ。

息子も一応男。日一日と男性として成長しているので、ひげもそれなりに生えてくる。その処理をさせるために、ガンダムつき髭剃りと、シェービング用のクリームやらローションやら与えたが、なんかあまり使いこなせてない感じ。こういうのって、男親に任せたい……と思うけど、うちの男親は家庭放棄しているので、私がなんとかするしかない。日ごろ、頬骨のあたりにそり残されている、3センチくらいの毛をつまみ「あ~このまま抜きたいわ」とか言ってたけど、それでも神経が行き届かない息子。

「剃る! もう、剃るからね!これじゃバイト先でも言われるでしょ!」

私はむにゃむにゃして目を開けない息子に宣言した。クリームと、髭剃りを用意。

「塗るよ~」と声をかけ、クリームを塗った。ひやっとして、いやでも目が覚めることだろう。そして、ガンダム髭剃りをあててみた。

剃れてナ~~~~~イ!

息子、髭剃りの手入れもよくわかってないのか、本当に限界なのか知らないけれど、息子専用ガンダム髭剃りは、さっぱり切れ味を失っていた。何度息子の頬を滑らせても、毛は空しく残る。

「あら、剃れないわ。ちょっと待って、新しいのを持ってくるから」うん、とかすかに息子がうなずいた。完全に寝顔だけど、聴こえてはいるようだ。

私の顔剃り用に買った、3本105円(税込)かみそりを持ってきた。ピンクの柄のやつだ。家族といえども共用はよろしくないので、今日からこのピンクかみそりは息子専用。

おお、よ~~く剃れる。頬骨あたり、あごの下。剃り残しやすいところもつるつるになった。床屋さんでも剃ってくれないような小鼻のあたりや唇ぎりぎりの産毛もしっかり丁寧に剃った。気持ちいい。

「剃れたよ~~さあ、早く顔を洗って、余分なクリーム落として~~」

と言うと、目をしょぼしょぼさせながら息子は起き上がり、洗面所に向かった。日ごろ、息子の洗顔ときたら「それは顔に水を塗ってるだけだろうが」レベルだが、微香とはいえ何か残っているのは気になるのだろうか、意外ときちんと顔を洗い、かったるそうな顔でも、一応着替え始め、ネクタイを締めている。

こんなことを2度やったら、なんか自ら「床屋に行く~」とか、「髭剃りの替え刃買って~~」とか言い出した。お肌つるりん状態を心地よく感じ始めたようだ。

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2007年12月 4日 (火)

FFTA2300クエストクリア!~セントリオと遊ぼう~

いよいよ、最後のクエストに来た。

ドリームマッチ、相手はセントリオなる、最強クラン。

セントリオ。その歴史は前作FFTAの主人公がお世話になったナッツ・クランから始まる。有能な(だが女運は無い)モーグリ・モンブラン率いるクランで、バンガのモーニ、ン・モゥのマッケンロー、ヴィエラのカロリーヌ、ヒュムのエメットが初期メンバー。前作主人公マーシュはここに助けられ、共にイヴァリースを冒険したのだ。

そのメンバーが、FF12に「セントリオ」として登場。主人公ヴァンは彼らと交流などしながらイヴァリース観光をしたのだ。(他に何かしたっけ)

ああ、懐かしいモーニ、マッケンロー、カロリーヌの姿がある。それにカロリーヌの妹・カトリーヌも。彼女はFF12にこっそり登場し、ヴァンに叱咤激励されながら進路を決めた。ここにいる、ということはかなりヴァンに叱咤されたということだろう。おお、偉大な姉にコンプレックスを持っていたというのに、今や姉のレベルを超えている。精進したんだなあ。

それからエメット! 生きていたんだ!

FF12ではなぜか登場せず、トリックスターのクエストでモーニが「友人夫婦をあいつに殺された」などと言っていたため死亡説が流れていたのだ。

なんと、ヴァンと同じくペーペーだったシークのバンサトが、モンブラン失踪のあとリーダーとしてがんばっていた。ああ、目から汗が出る。

ここでメンバーにFF12キャラを入れると、ちょっと会話が変わる。このミッション、一度きりのように思えたので、組み合わせをいろいろ変えて遊んでみた。優先順位は、

モンブラン>ヴァン>パンネロ>アルシド

のようだ。パンネロは、「あれから私、強くなったんだよ」などと言うが、あの頃のあんたの方がよっぽど凶悪に強かったわ。アルシドになると、バンサトは面識がないので通常どおりだが、微妙にあちらのヒトであるアルシドは微妙にアルシド的コメントをする。このちぐはぐな、かみ合わない会話がたまらない。

こんなところで劇的な再会を果たしてしまったモンブランとセントリオ。ロウはダメージ20以下禁止。ははっ!そんなもの破るわけ無いでしょう、こちらはいきなりアルテマ系連発するメンバーやら優れし者やらが並んでいるのよおほほほほっ!とほくそえんだが、いきなり旧リーダーに殴りかかったバンサトに対し、モンブランがカウンターで繰り出したダメージが「9」だったorz。「魔法回避」のカトリーヌもいるし(おまけにシェルとかするし!)、優秀な黒魔道士であるモンブランは、ロウを守るのに地雷的存在だとわかった。

着々とセントリオにダメージを与える我がクラン。とろとろ、ようやくモンブランにターンが回ったが、物理攻撃は危険だし、魔法も難しい。……それに、長年ともに戦ってきた同志に、ファイガなんてかませるものか。

という心情も手伝って、私がモンブランに命じた行動は、新リーダー・バンサトに「しっぽをふる」だった。おお、伝説のモーグリによるキュートな攻撃にバンサトはすぐやられたではないか。おもしろいな。こうなればまともに倒すのではなく、がんがんモンブランの「しっぽをふる」でチャームにし、同士討ちを楽しもうか。

チャーム無効のキャラ以外、がんがんしっぽをふらせてみた。種族により成功率は違うが、おもしろいように皆決まった。さすがは、かつてモンブランに従った連中である。モンブランに刃を向けるのには彼らなりに葛藤があったのだろう。必死で、弱った仲間を「かばう」エメットにも泣けた。そのかばった仲間に攻撃されても……うう、涙で画面が見えない。

ヴィエラ姉妹も、良かった。姉のカロリーヌがチャーム状態になったが、逡巡の末、とった行動が妹に矢を射る、という行動だった。妹は、「矢返し」をセットしている。妹カトリーヌは鮮やかに身をかわし、姉にその矢を投げ返した。……矢を受け、姉は、我に返れたのである。なんなんだ、この濃いドラマ!

最高の戦いであった。モンブランは、新リーダーのバンサトを讃えていた。

そのバンサト、真っ先にチャームされて、仲間に襲い掛かっていたがな。

そして、バンサトを支えるかつての仲間たちのことも讃えていた。

旧リーダーのモンブランにチャームされ、皆バンサトをぼこぼこにしていたがな。

本当に、感動的な、ラストクエストであった。プレイ時間約180時間。やり直しなんかも含めるともっと遊んでいたのだろうけど、

実に楽しい「夏休み」であった!

クエスト数の横に★が現れたのを確認して、セーブし、ソフトリセットした。

で、ハードモードを起動した。すごいなあ、いきなり主人公、鳥のエサだ。

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平成生まれ息子の脳内辞書~「スーパー」のあとにくるもの~

「なあ、この携帯おかしい~~」

と突然息子が言う。息子の携帯は、ここでも書いたと思うが、通称ガンダム携帯、漢携帯といわれる機種。とことんごっついメカニカルなデザインが魅力である。息子は「一生、これでいい」とさえ言い、そこらの薄くて軽いスタイリッシュ携帯を小ばかにしている。

何を思ったのか自分がよちよちしていた頃のゲームを引っ張り出し、私にPCを取られたこともあり(当たり前だ、私が買い、管理しているPCだ、仕事から帰って何の遠慮が要るだろうか)古きよき時代のゲームを引っ張り出してきた。あらあ海腹川背旬とか、懐かしい。さらに第四次スーパーロボット大戦か。めちゃくちゃ懐かしいな。

そうしていて叫んだのが、「この携帯、おかしい~~」である。

「何よ」と問うと、「携帯って、いくつか打ち込むと予測して変換するじゃん?」ああ、予測変換してくれるな。便利でもあり、不便でもあり。

「『スーパー』って打ったら、『銭湯』って出るのよ! おかしくね???」

……息子よ。スーパーといったら、主婦の私はまず、「マーケット」だ。

母よ、それはわかる、と息子は言う。

そしてスーパー銭湯というものも普通に存在する。この近所にもいくつかある。

息子は顔をゆがめた。

「はぁ????そんなもんより、スーパーと言えばロボット!だろう?」

……息子よ、超電磁ロボコンバトラーVを歌詞を見ないでフルコーラスで歌える私でも、その発想は無い。世間一般では、スーパーと言えばマーケットであり、銭湯である。しかしゆとり世代の息子は殴りかからんばかりの勢いで激しく詰め寄る。

「ちげえええよ! スーパーと言えば、ロボットなんだよ!!!」

わが身を守るべく、私も叫んだ。

「じゃあ、『スーパーマン』の立場はどうなんだよ!!」

「……( ゚д゚ )……」

「( ゚д゚ )スーパーマンって、なに?」

ふう。息子が国粋オタクで助かった。

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2007年12月 3日 (月)

やっぱり男なんだぜフリメルダちゃん~衝撃画像つき~

ヒュムである以上、波動撃のときは野太い声でぬおおおおぉぉ!と叫ぶ。

これがFFTA2美少女ヒュムの運命。

そういうようなこともふくめて、フリメルダとアデルは男ということになっていたが、フリメルダちゃんをカモアカップに先頭キャラとして出すと、とんでもないことになることがわかった。

今日、スクウェアエニックス刊とファミ通刊のFFTA2攻略本が出たので、ある程度はネタバレが許されるかな~~と思いつつ書く。プレイ前の人は、心するように。

「フリメルダ? そんなの、俺のデータにはまだ出てネエよ」という息子だが、多分、すでに会っているんじゃないかな、と私は言っている。彼女は実に意外な姿で現れ、切ないストーリーを能天気な子ども・ルッソに見せてくれる。さすがにルッソよりも、女性である……きっと、どんなに興ざめな声で波動撃を出そうとも、きっと女性だよな???と信じたいアデルの方が彼女に肩入れしてくれるくらい、女性にとっては切ない物語だ。

そんなにもつらい経験をして、改めて現れた美しき剣聖・フリメルダ。ちょっと…というかかなりとろいのと、天然っぽいのもまた魅力。出してもほとんど何もせずに終わるけど、なんとなく彩りとしておいている。

で、そのフリメルダちゃんを先頭に出すと、まあたいていとろとろとかわいらしく、でも凛としたコメントをしてくれるものだ。うふふ、可愛い。と、カモアカップに出すと、準決勝勝ち抜きで…

Photo あ、あのう…

フリメルダさん?????

なんですかその、ポケモンゲットだぜ!!みたいなゲーム少年臭いしゃべりは。

そして決勝戦になんなく勝つと

Photo_2

もとのフリメルダちゃんである。

「ぬおおおおおおおお!」波動撃のエンゲージのあとに「うふっ○○は無事にクリアしました~(のほほん)」の、あのフリメルダちゃんだ。

奥が深いキャラクターである。

☆  ☆  ☆

息子が、「あんたのFF5Aのデータ、友達に見せたのよぉ」という。見せるなそんなもん。まあ、別に主人公の名前を自分の名前とかあんたの名前とかにするような恥ずかしいデータでもないと思うが。

「お前の母ちゃん、何者ーーーーって言われたよ。キャラクター、ほとんどジョブマスターしてるし、すっぴんで最強だし、アドバンスの隠しボス倒してるし」

あら、そうだったかしら。5Aの隠しボスの筋肉魔道士は、大して強くなかったわ。拍子抜けするくらい。

ていうか、君たちがよちよちしているころからFFやってますからね……

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2007年12月 2日 (日)

チョコボを追って夏休みが終わりそうです~FFTA2

このゲームのラスボスはチョコボ。

私のクランでは、そういうことになった。FFTでも最強最悪のモンスターだったチョコボだが、TA2ではチョコボフリークの連続クエストが、思いのほかつらい。最初はチョコボの捕まえ方がわからずすっかり物語が終盤になってしまい、ようやく相手を瀕死にしたところでチョコボ士を隣接させ、乗せるのだとわかったが、あまりしっかり鍛えられていなかったうちのモーグリはとてもとろく、乗る前に回復されたり、倒されてしまったりしてしまった。

ようやくたまたま居合わせた茶チョコボを捕まえ、少しコツがわかったところでいよいよ最初の黄チョコボ探し。これが、意外と見つからない。「今までいやというほどいたと思ったのに……」チョコボは回復や補助が極めてうざいので、ついつい最初に倒したりしていた自分を責めた。早めにやっていれば、確実にチョコボが出るクエストなんか、いくらもあったのに。

クランメモのウワサを手がかりに、出やすい季節、その地方を探すけれど、本当に探すとなるとランダムバトルが発生しない。ようやく、不可解な地をクリアしたところのゴーグで、大量黄チョコボと赤チョコボ1のバトルを発生させ、必死で捕まえた。チョコボ士、苦労して捕まえたチョコボを引き渡すときに、とっても愛情あふれる言葉を相手に伝える。うう、可愛い。それに私も名残惜しい。

次々チョコボを渡すときに、牧場を覗くのが楽しみになる。あの黄色いのは「ボコ」と名づけられ、とても幸せそうだ。他の色のチョコボたちも、なんか聞き覚えある名前…なんだっけ。

先ほど、いくらルピ山を探しても出ず、シーズンオフになってしまった私に救いの神が来た。神の名は、ボンガ編集長だ。社長と一緒にの取材のオファーがあり、「ああ、あれ前にやったし、無謀な社長様を守るの大変だったなあ~」とずっと受けていなかったのを、やることもないからと受けてみたら、前とは違う取材場所を伝えられ、行くとそこに、出たのである。白い悪魔が! 首尾よくゲット~~~! ありがとう編集長! いよっ! 次期社長!

そして最後はいよいよ赤チョコボだ。やはり、探そうとすると見かけなくなる。さっき白をゲットした直後にちゃっかりルピ山にランダムバトルが発生するし、絶対こちらをあざ笑っているとしか思えない。

今、私は春の追っ払いアルバイトに来ている。ここにはすべての色のチョコボが来る可能性がランダムであるのだ。……そう思ってチョコボ士を出すと、モルボルばかり出てくるような気もするが、また、希望の色だけが出なくなるような被害妄想さえ出てくるが、ここで出るのを粘ろうか、と思う。

あとカップ関係も少し残る。……CCFF7でも必死で攻略本発売前に300ミッションクリアしたし、明日の発売前の今日中になんとか……なんてがんばってしまいそうである。

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……で、またどっちを買えばよいのやら。

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2007年12月 1日 (土)

電脳コイル最終回放送

子どもたちがバイトや塾で生で見られないのを非常に悔しがっていたが、「電脳コイル」最終話が、本日放送された。

なんで1時間スペシャルとかでできなかったのだろう。

というくらい、駆け足でこれまでの伏線を回収し、駆け抜けるようにラストへ向かう。どきどき、わくわく、そして涙。それはもちろん、十分堪能できたけれど、本当ならもっとゆったりと時間をかけても良かったんじゃないか、という箇所がいくつかあった。

それにしても、これだけの大作が一部のアニメファンだけで楽しむなんて、非常にもったいない。あくまでもウワサなのかもしれないが、DVDは思いのほか売れていなく、視聴率も非常に地味だという。教育テレビとしては視聴率が高いほうなのだろうけど、これはそこらの高視聴率番組や、某国民的アニメスタジオの映画よりも、見るべきものがあると思う。

という私のようなファンの願いに少し答えてか、最終回後のこの時間は、待望の再放送になるという。評判を聞いて気になった人、途中から見て「これ、おもしろい!」と思った人には朗報! さらに来年元旦には90分スペシャル(ダイジェスト)があるという。アニメファンだけでなく、極普通の人たちに、「このアニメがすごい!」と教えたい。

最終回放送を前に、1~5話を見直した。改めて「あっ!」と思うところは非常に多く、やはり猛烈におもしろい。ことに4話の電脳いじめシーンは秀逸。それをイサコが鮮やかに返り討ちにするあたりは、何度見ても震えてしまう。

そして勢いで、デンスケとオヤジのヌイグルミを購入してしまった……

電脳コイル デンスケ(M) Toy 電脳コイル デンスケ(M)

販売元:ハートランド
発売日:2007/11/25
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無性に、抱きしめたくなった。実体の無いいきものなのに。「あっち」でだけ、抱けるものが抱けるなんてシアワセではないか……

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FFTA2における性別について~こんなに可愛いのに男なんだぜ

モグレンジャー戦をやった。愛くるしいが凶悪なモーグリたちが5体、並んでいる。指名手配中の彼らだが、非常に自意識過剰らしく、勝手に「モグたちのクランに入りたいクポ?」とか言ってくる。そして、先頭キャラクターに向かって言うのだ「クポ~!キミはかわいくないからダメだクポ!」

このとき、私が先頭にしていたキャラクターは偶然にもアデルだったので、個人的にとてもおもしろいシーンになった。我が家で「ヒロインがあまりかわいくネエ」認定されている彼女、不機嫌そうに「……やっつけましょ…」と答えた。折りしもこのとき彼女は「闘士」。初めての「波動撃」を、モーグリたちにむけてぶっぱなした。

「ぬぅうううぉぉおおおおおおおおおーーーーーーーっ!」

……これだからかわいくないんだといわれるんだろう、と笑い転げた。

イヴァリースの人々は、性別に関してちょっと不思議なことがある。FFTは人間ばかりの世界で、とくに普通であったがFFTA、FF12に出てくるヴィエラ族は、なぜか全員女性、子どもや年寄りもみかけられず、全員が絶世の美女である。どうやって殖えているのかわからないし、なぜか多種族とのカップルなども見られる。なぞだ。

FFTA2には「男性愛護」「異性愛護」などの性別に関係するロウが存在する。印象に残るのは、オネエ言葉にリボン装備、お化粧までしている夜舞のセレブのクエストだ。これは男か? 女なのか???とプレイヤーが迷うが、やはりれっきとした男。「異性愛護」のときにこちらの女性キャラクターが攻撃するとロウ違反になる。

ところがネットのウワサによるとアデルやフリメルダのような女性ヒュムはデータ上ヒュムのため「男性」になってしまうらしい。そしてなぜかパンネロはヴィエラ扱いで女性。

息子にフリメルダの顔を見せた。「ふーん、可愛いな」。ラブリーボイスに比べるとそっけない反応だ。しかし「こんなに可愛いのに、男なんだぜ」と言うと「ぬあにっ!」と目を輝かせた。最近息子は、可愛い男の子のほうに萌えるらしい…。

さてまた怪奇現象がある。プレイボーイの依頼を受けて、我がクランはかけもちデートをしなくてはいけないのだが、徐々にクエストは難しくなり、最終的には派遣をうまく使わないとクリアが難しくなってしまう。ことに最後の依頼は難しい。派遣しても、成功させるユニットが少ないのだ。そこで私は、ゴーグで普通に受け、こっちの大陸でのデートを自分で済ませ、あとのデートを自信満々の汎用ユニットに任せることにした。その二人は、当時レベル59の砲撃士バンガと、レベル63のアサシンヴィエラ(いずれもNVPのトロフィー完成)だった。

あ、あんた、女やないか……

と思うのだが、うちの最も有能な汎用であるダーナちゃんは、そんなの関係ないわ、とばかりに自信満々に飛び跳ねている。……とても不安だが任せてみた。

そして、女の子とのデートをしっかり成功させてきてくれた。

とにかく不思議な、イヴァリースの性別事情である。

さて、息子が気になることを口にした。「ああ、アデルはだからその後男魔女になるのか…?」

ん? アデル……、男魔女……

あああああっ! FF8で、月の近くに封印されていた魔女の名前が、「アデル」ではなかったか? 魔女だというのに、巨大でマッチョ。本当にこれ、女か?と当時話題になったものだ。

FFTの世界、FF12の世界、FFTAの世界とつながっているFFTA2の世界だが、まさかそっちのほうにまでつながるとはw

この「優れし者」があーいうことになってしまうのが、モーグリごときに「かわいくないクポ」と言われたことが発端なのだ、という壮大な物語が私の脳内でできあがっていく。

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