UFOは「いる」ものか~町村官房長官発言
「個人的には、UFOはいると思う」と町村官房長官が発言したことがニュースになっていた。
長官。UFOとは、「未確認飛行物体」の意味です。それはたしかに、存在します。飛行機とも生物とも自然現象ともはっきりしない、未確認の飛ぶ物体が多数目撃されているのですから。数多くの目撃者がうそをついていない限り、それはたしかに存在します。未確認のものとして。
しかし、長官は「ある」ではなく「いる」とおっしゃった。未確認の謎の存在を、生物のように語った。もしもUFOが生物だと確認されたら、それはもはや「未確認飛行物体」ではなく「ただの飛行物体」になってしまい、「UFO」は存在しなくなってしまいます。そんなの、「FO」でじゅうぶんです。
それが生物なのか、現象なのか、宇宙人の乗り物なのか、わからない限りは「UFO」。たとえば宇宙人の乗り物なのだと確認されたら、その瞬間から「UFO」ではなくなってしまうわけで、むしろ長官はUFOの存在を否定したことになります。したがって長官の発言は矛盾を含みますので、発言の訂正をお願いしたい。
今日も私は平和ボケである。
| 固定リンク
コメント
闇鍋奉行さんのおっしゃることは、まさにその通りですね。
実は、、、まーく自身も以前から「あるテーマ」でblogを書いておりまして。その中で同様の理屈をこねた記事があります。
投稿: まーく | 2007年12月18日 (火) 21時06分
まーくさん、ようこそ~!
貴ブログ拝見しました。おお同志!
オカルト大好き少女だった身としては、「UFOはいる」とか、突っ込まずにはいられません。
本当、「『空飛ぶ円盤』までは許せるけど『UFOは存在するのか』なんて、存在するに決まってるじゃん、未確認なんだから」なんて言うと、普通の人にはポカーンとされてしまうんですよね……。UFOという言葉が、独り歩きしすぎ。
一方政府は「UFOの存在は確認できない」と、むしろ「UFO」の存在を全面肯定w!
とにかく言葉って、おもしろいです。
投稿: 闇鍋奉行 | 2007年12月18日 (火) 22時19分
UFO=unidentified flying objectで、「いる」と「ある」の区別は基本的に英語にはないので(existingは「いる」にも「ある」にも両方使われる、beingはナマ物的だけどここでは直接関係なし)、町村さんのコメントは、それはそれでいいと思います。ていうか英語圏の場合、「人間とそれ以外」という区別はあっても、「生き物とそれ以外」という区別は日本ほど強くないように感じられるので。クジラ食うなとか個別政治的にはいろいろありますが。
で、それはどうでもいいのですが、非常に勉強になるのでいつも愛読させていただいております。真剣な綱渡りの中を、微妙なバランスの上で家族愛で乗り切っていらっしゃることに、感服というか感動しています(それほどキレイごとではないとわかりつつ)。
このブログが10年後あるいは20年後、ご家族にとって素晴らしい記録となることを確信しております。
投稿: 土偶 | 2007年12月19日 (水) 13時49分
土偶さん、ようこそ~!
語学に疎い私にご教示ありがとうございました。なるほど。たしかに「いる」だけではなんとも。しかしくだらないのを承知であえてさらに突っ込むとしたらUFOと「ナスカ」を結び付けているところでしょうか……UFOの存在云々より、「ナスカの地上絵は宇宙人が見るために作られた」とか「滑走路だ」という説に従い、やはりUFOが宇宙人の乗り物なのだと官房長官は主張しているわけですよね。
また、最悪家族の日記にありがたいコメント、ありがとうございます。本当にそうなればいいですね……毎度「事件の直前、母親はこんなブログを!」なんて週刊誌ネタにならなければいいなあ……とばかり思いながら書いていますがorz
今後も闇鍋をよろしくお願いします~~
投稿: 闇鍋奉行 | 2007年12月20日 (木) 20時19分