苗字のある魚を買った
今ガラスのようにもろい状態の娘だけど、安心できるのは食欲だけは旺盛ということだ。
かつて「私の95パーセントは、欲望でできているの♪」と言い、その欲望のほとんどが「食欲なの♪」と言った愛娘、いじめにあったり……とにかくいろいろあったなかでも、よく食べ、よく伸び、なんとも素直に育っている。担任の先生も「給食が余ったとき、もったいないから誰か食べない~~~?と声をかけたら、腐児子ちゃん、真っ先におかわりしてくれるんですよ」と褒めてくださった。先生、どんなことでもプラスに考えて褒めつくす「良かった探し」の達人ですね。
娘は、私の実家に預けられている。私の父は、かつて肉肉魔人+しょうゆ信者であったが、さすがに年金生活世代。全体的に塩は少なく、肉や脂の少ない健康的な食生活になっている。なんと、息子はその食生活で「塩分不足」と診断されたくらいだ。「お肉食べたい~!」と娘はいつもリクエスト。徐々に魚や豆腐がおいしく感じられる私とはいつも言い争いだ。
娘ときたら、肉はなんでも喜ぶが、魚はお刺身しか食べたくないという。煮たり焼いたり、揚げたりなんてイヤー、などと言う。贅沢だ。
しかし、その娘もこれだけは別!というのが、前にも書いたと思うが「げんげの唐揚げ」である。げんげはグロテスクな深海魚で、「下の下」の意味。おかげで安く買えるがこれをから揚げにしてポン酢やおだしでいただくとまさに絶品。かんずりなどを添えると最高の我が家の冬の味覚だ。今年も手に入るかなあ……などと思いながら、魚売り場を見ていると。
あら。これ、げんげ?
でも、なんだか。
名字帯刀を許されているのですか、このお魚は???
貧乏のどん底でも、げんげのおかげで家族が飢えずに済み、育ち盛りの子どもたちの血や肉の成長に支障が無かった……という私には、このお値段は微妙にお高いが、「田中」がついているのが無性に気になり、思わずそれを手に取った。
なんで「田中」???
私は目の前の箱で一応調べてみた。「田中ゲンゲ」という魚はたしかに存在するらしく、素晴らしく美味らしいが、なんで「田中」なのか???という疑問を解消できなかった。
「スズキ(鱸)でございます」と、うやうやしくフランス料理を運んできたギャルソンに、「田中でございます」「佐藤でございます」などとご挨拶してしまったカップルの話を思い出してしまった。
もしも、このお魚がフランス料理店で供されるようにでもなったら
「田中ゲンゲでございます」「佐藤あゆでございます」「三波春夫でございます」なんていう、素敵な光景が見られることでもあるのだろうか。
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コメント
こんにちは、初めまして。
どこかのリンクよりこちらを拝見し、うちと同じような環境だわ…、と時折ロムらせて頂いております。(ちなみに小・中学の息子がASPで真ん中の娘を含め三人とも色々、父親は二年前から(中略)です)表示されるのが苦手ゆえ、メアド等記入せずですみません。
日記拝見しましたが、ただでさえこの寒い時期に心配事が重なって・・・で、さぞやお疲れな事かとお察しいたします。大丈夫でしょうか?
どうか美味しいものでも沢山召し上がって、元気つけて下さいませね。
ところで田中さん、お味の方はいかがだったのでしょう(笑)
投稿: TIL | 2007年12月14日 (金) 00時59分
度々すみません、
そういえば自分もあの歌、覚えてました。
>ちょーうでんっじヨー!ヨー!
・・・っていうあれ。同世代かも、ですね♪
投稿: TIL | 2007年12月14日 (金) 01時35分
TILさん、ようこそ~!同じような悩みの人、結構多いんですね。うちだけじゃなかった…
田中さん、大変美味しゅうございました。娘はいつものノロさんのように唐揚げを主張しましたが、鍋に。ふわりとろとろつるつるという食感で、幸せ…子どもたちも検索してみましたが、田中ゲンゲさんが別名おばあちゃんとか、ばばあとか呼ばれていることくらいしかやはりわからず。まことに不思議です。
「身長57メートル」は覚えていらっしゃいますか?
投稿: 闇鍋奉行 | 2007年12月15日 (土) 09時36分
こんばんわ、レスありがとうございます。(^-^)
>別名おばあちゃんとか、ばばあとか
あ、それなら聞いたことあります!
美味しいのですねv 近所のスーパーにも無いかしら。
続きはあれ、
~体重ごひゃーくごじゅうっとん♪ でしょう?
思えばガンダムの三倍くらいあったんですね。しかし、なんでこういうのは何時までも覚えてるんでしょ、不思議です(笑)
ところで管理人様、単位はいきなり小さくなりますが、身長57cmほどのお人形で『スーパードルフィー』というのはご存知でしょうか?限定品には薔薇乙女モデルもあるんですよ。
ただ、カードと運と気力が無いとお迎えできないという高嶺の花ですが。
投稿: TIL | 2007年12月16日 (日) 01時19分
TILさん、ようこそ~
スーパードルフィー、早速調べてみました。なるほど、これが「お迎えする」といわれるお人形なのですね。
コミックマーケットなどでも、お人形関係はとても人気でディープだと聞いたことがありますが、はまると本当に奥深そうですね。何にでもはまりやすい身としては、「うわ、かわい…きれい…見ちゃダメ…」と自制してしまいました。身長57メートルの大好きなロボットでさえ、当時も今も持ってませんから……(当時、チョコレートにははまってました)
投稿: 闇鍋奉行 | 2007年12月16日 (日) 21時35分