息子の防寒対策~どうしても服を着ない「天才児」~
帰宅すると息子がいつものようにPCに張り付いていた。
我が家のPCは、リビングの窓際にある。個室におくのではなく、家族の誰もが見られる状態にしたほうがよいと判断したためだ。
まさか、親に平気でエロ画像自慢をする猛者に育つとは思いもよらず。
しかしその日の息子は珍しい行動をしていた。肌掛け布団を、自分とPCにかけていたのである。
一時期息子は、絵を描くときだけカーテンをすっぽり、自分とPCにかぶせて親の目をブロックしていたが、最近はそうでもない。それに、なんなんだ、布団って。
聞くと息子は答えた。「寒いからだよ!熱を逃がさないためにこうしてんだよ!」
PCに入ってるCPUとやらは使用中高熱を出す。ものの本によるとそれはアイロン並みなのだそうだ。それを逃がしてやらないと作業効率が落ち、最悪の場合ダメになるので、PC本体にはファンがついていて、多くは後方から排気し、放熱している。我が家では、その排気口のあたりに洗濯物を干せるようにしてあり、急いで乾かしたい服をつるしている。我が家のPCは、衣料乾燥機でもあるのだ。
その排熱を、なんとか自分にもってこられないかと布団をかけているのだという。おまい、天才だな。
「いくら寒くても、PCによくないからやめなさい」
そう、その前にすることがあるだろう。「寒いんなら、もっと服を着なさいよ」
「ハァ?着てるじゃねえか」
息子は怪訝な顔をした。はあ……何度、このやりとりをしたかしれない。たしかに息子はちゃんと服を着ていた。いつもよりはたくさん。しかし、制服そのまんまってどうなんだ……何度帰宅したら私服に着替えろと言ったんだ……おまけにバイトにもこの格好で行く。土日祝日正月でさえも!コートもマフラーも使わないので寒そうだ。私はちゃんと、フリースやスウェットスーツ、コーデュロイのシャツなど、暖かな衣類を揃えてやっているのに全然使わない。しかしまあ、風呂上りでシャツいっちょうという状態でPCに向かい、「なんか今日、さむくね?さむくね?」「服着なさいよ」「着てるじゃねーか(シャツ)! 何?オレが全裸だとでも??(喧嘩腰)」というやりとりの毎日よりは、たしかに、服を着ている。
子どもたちの小さな頃は、お風呂に入れるのが大変だった。自分も子どもたちも風邪をひかないようにいろいろがんばるのだけど、風呂上りの子どもたちははしゃいで部屋を走り回る。「ちゃんと拭きなさい」「はい、パジャマ着よ~~」「ほらほら髪を乾かして」どこにでもある、大変だけれど幸せな家族の姿。
うち、それを16年やってるよ……orz
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