今朝、息子を目覚めさせた言葉
朝、なかなか起きられなくなってしまった息子。
バイト(と夜遊び)のせいか、深夜のネットゲームのせいか、学校で何かあるのか。基本的には息子は学校を楽しんでいる。先日、ワルの上級生にとうとう捕まり、下腹を殴られたとは言っていたが、なんだか自慢げに、不良漫画みたいな経験シター!と言ってる様にも見えた。
あんまり遅いと「学校に相談しようか?」「(前に通ってた精神系の)病院にまた行こうか?」などと声をかけると、さすがに反応する。ただし、「死ね!」とキレて、かえって布団をかぶるので効果的ではないようだ。
今朝ゴミを出しに出ると、はらはら、小さな氷の粒が顔に当たった。今年は雪の当たり年だろうか。先日降った雪がまだ溶け切らぬというのに。家に戻って身支度をしながら息子に寄り添い、何かと話しかけた。テレビの話題も最近は効果が無いが、昨夜仕込んでいたネタをちょっと出してみる。
「中国ギョウザ工場で、イヤなニュースが流れたね」
ぼそっと。……数秒沈黙すると息子が
「……で?」
と布団の中でつぶやいた。釣れた。
「例の工場で、携帯電話を忘れたと餃子蒸し室の中に入った19歳の女の子が、そのまんま蒸されてたらしいよ」
情報や知識を一方的に与えるのではなく、考えさせることが大切だ、と知り合いの塾の先生から聞いたけど、まさにその通りだなあ。いや、勉強だけでなく、脳を目覚めさせることにおいて。
ちょっとずつ、このイヤなニュースの話をしながら化粧などしながら、窓の外を見た。見てはっきりとわかるほど、「雪」が降ってきた。私も息子も自転車で駅に行く。早めに出ないと。
「今日は、小雪がちらついているよ」
……自分でも、その言葉にちょっとした違和感を覚えた。息子はなんだか布団の中でピクピクしている。「貴様、何を考えている……?」と、声をかけてみた。すると、息子が勢いよく起き上がった。
「それはこうしてはいられないな(*´∀`)」
だから、何を考えたのだ。
私の脳裏には、般若顔の美人女優さんがはらはらと舞い降りる情景とか、某侵略宇宙人アニメの百合っこ忍者がなにかちらつかせているイメージくらいしか浮かばなかったのだが。
まあ、今朝息子がさわやかに目覚めたので、どうでもよいが。
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