漫画アニメ三昧の夜~息子も墓場鬼太郎に見入る~
昨夜ようやく、ようや~~く息子に「墓場鬼太郎」を見せられた。
ああ、このじめっとした空気。この色彩。独特のテンポに魅入られ、時に不条理な展開が心地よい。電脳コイル以来久々に何度も見返すアニメになった。
しかし、これを録画しているのは私の寝室のDVDレコーダーなので、息子に見せる機会がなかなか得られなかったのだ。先日娘がごろごろしているときに流したが、娘は「別に見たくない」とか言っていたのに、「水神」の回の「じゃっ!」で思わず「おいおいおい!w」と大声を出していた。
それが、夜中に息子がアニメや漫画の話をしながら私の寝室に入ってきた。チャンスだ~鬼太郎流そう~。
OPの「モノノケダンス」に踊り始めた。
「かっけえー、これかっけえ~~~♪」
だから、ずっと聴けって言ってたじゃないか~。「これのプロモーションビデオもすごいよ。衝撃の結末だ」「ふーん」「EDはしょこたんだ。猫娘の原型の、寝子役もやってる」「しょこたんは才能の塊だな~」
まずは、私が個人的にとても気に入った「水神」から見せた。にせ鬼太郎がいたりするが、別に気にしないでよいと思う。
守銭奴で薄情で、全然商業アニメヒーローじゃない鬼太郎は新鮮だ。笑いと恐怖が入り混じり、昭和のレトロムードがたまらない。大空つばめちゃん……これが当時トップアイドルの美空ひばりをモデルにしているのは、野太い声からもわかる(原作ではそのまんま『ひばりちゃん』)。つばめちゃんも、そのファンの男たちも、トラックさえ溶けてしまったのに、つばめちゃんの着ていた「イタリア製高級水着」が溶けないって、もう何がなんだかw 当時の舶来信仰がうかがえておもしろい。さすがに原作をそのまんまというわけにはいかないが、通常なら現代にそぐわないと変更してしまいそうなところをあえて残しているところはいい。矛盾も、超展開も、全部そのまんま楽しませる力が、この「墓場鬼太郎」にはある。
戦火から立ち上がり、高度成長にわく東京に突如現れた巨大な水玉。
変幻自在に姿を変え、時に人を飲み込む「水神」の怒りの形相に日本人も鬼太郎も無力。絶望的な状況で、すぱっと終わる鮮やかさ。ああ、この回、本当にいいよなあ……最初から見ていればよかった。
しかしわくわくしながら迎えた次の週は録画に失敗。この回もすごい展開に震えたんだけど、息子に見せられなくて残念。
息子は「水神」と、その前の回を結構楽しんだようだ。
☆
息子は鬼太郎鑑賞後、「もやしもん」6巻を、なぜか私の布団の中で読破。……小さい頃は、ここで一緒に寝てたけど、さすがにその年でママと一緒に寝るんか??「なあ、ママもう寝たいんだが」時計は、深夜1時を回っている。もやしもん6巻も素晴らしい出来で、息子は「マリーいいよなあ、マリー!」と興奮気味に語りたがっているようだが、漫画談義をするには遅い。息子は今、学校が自由登校期間らしいが、私はみっちり仕事なのだ~~。残念だが息子を追っ払い、眠った。
今日は今日とて妙なところからあずまきよひこ談義になり、あさりよしとお談義になり、なんか息子が私に甘えてくる。「オタク仲間の母」は、大好きらしい。……そろそろ、進路の話もしたいんだけど、息子。
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