愛娘と週末~変態はどっちだ合戦~
我が家は失踪した夫(世帯主)、私、元不登校で妖怪っぽい息子、中学生の娘で世帯が構成されている。しかし、夫は基本的に家にいないし、娘も学校には私の実家から通い、週末だけ帰ってくる。「何人家族ですか?」と聞かれたら「2~4人家族です」と答えなくてはいけないのか、といつも悩む。
さて、今週娘は1年間のテストの結果を持って帰ってきた。得意の英語は上々、あとは中の上、というところか。がんばっている。中学生時代、テストしかできなくて、とりあえず成績は学年トップクラスということしか自慢できることの無かった私は、「中の上、って一番いいよね」と言うけれど、それが娘には皮肉に聞こえるようだ。なまじ、おばあちゃんなどに「ママは頭良かったのよ~」なんていわれるし。
「うるせー」
いや、本当にいいって。本当に何やっても天才で性格も顔もいい人気者、なんていう子も世の中にはたまにいるけど、学力テストのトップクラスなんて、今思えばアスペ傾向のある子が本当に多く、昔だって総合的な人間評価は、「中の上」クラスの方が高かったんだから。それでも昔は点さえとれれば偏差値の高い高校に進めたけど、今は点数よりも出席日数とか、生徒会、委員会、部活動、ボランティアなんかの活動をしていることも考慮される時代。高校の説明会では、「成績はトップでも、落ちた子がいます」ということだった。息子のようにろくに登校も勉強もしなくてもこんなに数学ができますよ、なんて言ったって、まったく評価されないわけだ。まさにアスペ苦難の時代。
娘は、私の子にしては奇跡的に本当の意味で賢く、努力家で、人間関係をものすごく把握し、人を分析する能力に長けている。お兄ちゃんには「おまえ、バカじゃねー?w」と笑われることも多いけれど、……本当に、お好み焼きを3等分するのも苦労しているけどw、最終的には我が家で一番賢い! と思っている。
さて、我が家で最強の生物、それが愛娘。そして、我が家で最強の変態も、愛娘だ。
学校では強面キャラで通っているらしい。話をいろいろ聞いていると、なんか彼女に思いを寄せてちょっかいだしてくる男子も何人かいそうだけど、本人は強く否定。他の子たちはいろいろ恋愛もあるけど、うちは関係ないわと、クールに語る。
しかし、家に帰るとキケンな妹キャラになる。
お兄ちゃんへのセクハラがひどい。
ふと振り向くと、ふたりでひしと抱き合っている。
時々、ソファなどにおにいちゃんを押し倒している。
「なにやってんの!」
私が近寄ると、息子はバンザイして「私の手はここですよー!」と叫ぶ。息子、絶望先生状態。
ママである私へのセクハラもひどい。着替え中に襲い掛かる。胸に顔をうずめ、おっぱいを吸うようなしぐさをする。今日は久しぶりにスカートをはいたが、えらいことになってしまった。私は無理やり布団に押し倒され、スカートを捲り上げられ、足を触られまくった。それも、下着の中にまで手や足を入れるのでたまらない。また、自分の股間を足に押し付け、腰を振りまくるようなこともする。
「この変態!」
思わず声が出る。
家族として、スキンシップは必要だろう。私も昔からくすぐったり、キスしたり、お尻などをぺたぺた触ったり…はしていた。しかし、性的虐待などのような一線は、越えてないつもりだった。
娘のすることは、スキンシップを超えてしまっている。けれど、娘としては「ママは変態」なのだそうだ。
あのねえ、ママは今でもあんたのおでこやほっぺにキスするけど、あんたはママの口を狙ってくるの。隙があればあちこち舐められるし、いろいろ「一線を越える」ようなことされて困ってるの。
リストカット騒ぎの時、学校の先生方にもその旨はお伝えした。今のように適当に笑いでかわしながら、それなりに応えてやるのを勧められた。その通りだと思う。娘は、しっかり者と言われながらも心にいろいろ、傷を負っている。私に完全に拒絶されたら、どこまで心に深い傷を負うかわからない。だから、一線を守りながら抱きしめ、可愛がってやっている。
「ママは変態」
「あんたこそ変態」
そう、つぶやきあいながら。
☆ ☆
そんな愛娘と、この週末楽しんだネットゲームがこれ。
奉行と言うのについ、親近感を覚えてしまった闇鍋奉行。しかしこのゲーム、一体何をすればよろしいのだ? クリックするだけのシンプル仕様ながら、おい!おおおおおおおい!と突っ込みどころは満載。正しく家具を運べばよろしいのか?新居を破壊すればよろしいのか?おばあちゃんを倒せばよろしいのか?てか、どうあっても平和に荷物を運ばせる気ないだろ!しかし楽しい。
お母様とお子様のコミュニケーションにぜひ。
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