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2008年2月24日 (日)

息子はワンフェス 母はプチ地球制服の日曜~

息子がワンフェスに行くという。

ワンフェス~ワンダーフェスティバルというのは、要は「フィギュア」や「プラモ」のお祭りだ。今やお茶の間にもすっかりおなじみの海洋堂がやっているガレキの祭典、現代日本の造形美術を楽しむものだ。

残念ながら、私はこれに一度も言ったことがない。子どもを生む前から行きたくて行きたくて、息子がそういうのが好きだと知ってから、10年以上も一緒に行こうねって言ってたのに。

子どもって、本当に平気で親から巣立っていく。これまで「行こうよ」「やだ」で何年もやってきたのに、「今年オレ行く」「わーい行こうね」「いや、友達と行くから」「……」だもの。これも子どもの成長と、嘆きつつも乾杯する親は、きっと私だけではない。ワンフェスレベルでは、私だけかもしれないけど。

今朝は、まだ暗い6時に電話が鳴った。慌てて電話をとると、その友人からだった。朝起きられない息子のために、新しい友人P君が電話してくれたのだ。「息子ー!P君から電話よーー」

普段何を話しかけても起きない息子ががばっと起きた。電話口で、ありがとーとか言ってる。はあ、ママは眠いわよ。息子、起き上がって電話をきり、なんだかうれしそうにしている。

「よかったぁ……P君、脳内友達じゃ、なかったんだぁ……」

何を心配してるんだか。まあ、脳内でなくリアル友達とワンフェス行けてよかったね。なんだか今年は暴風だし、電車の状況よく見て、あったかくして出かけなさいよ、ほら新しくあったか肌着買ってあげたし、一番あったかい上着も着てね、ほら、お昼ご飯代2000円、あったかいもの食べなさいよ……と、送り出して仮面ライダータイムまで寝なおした。

さて、可愛いアベニーパファーが天国に行ってしまってからの水槽をどうしよう。

いいかげん、なんとかしないと。主水槽もなんだか汚いし。

しかしだらだらと、「もやしもん7巻」や「蟲師9巻」を読みながらすごしてしまった。この2冊が同日発売ってなんだか素敵だ。菌と蟲、どちらも通常人の目に見えないものながら、世の理をつかさどっていそうなのだもの。

私は単純なので、もやしもんをしみじみ読んで「なんだかワインが飲みたくなったわ」と、安い紙パックワインを飲み始めた。ええ、蟲師1巻を読めばなんとなく日本酒が飲みたくなるレベル。

そして酔った勢いで「やっぱり、汽水魚飼いたい!」などと思い立ってしまったのだ。

アべニーのいた水槽をざっと洗い、機材を確認して急いで近くのペットショップに向かう。

汽水魚である八の字フグかミドリフグを飼う場合、水草は植えられない。凶暴なフグであることも含めて、同居魚は考えられない。砂と、人口水草やサンゴなどでそれなりにレイアウトするしかない。

それに、海水魚よりは適当で済むかもしれないけれど、やはり汽水を作り、濃度を調べる道具は必要だ。今の水槽の位置だと暗い。明るくしてくれる砂……というか、サンゴブロックで明るくしたい。それに人工水草で彩りと、フグの憩いの場を作らなくては。

海水のもとやらなんやらを買い求めつつ、生体もチェック。うわ~、アベニーパファー、前にここで買ったときは、こんなに小さかったか~~うは、ミドリフグ、本当に可愛い。エサくれ~~買っておくんなまし~~~と近寄ってくるのがあまりにも愛らしく、今すぐお持ち帰りしたいくらい。

しかし、準備を整えずに身受けするのは殺魚的行為。いくら前に淡水フグを飼っていた水槽とはいえ、どう考えても新しい、それも汽水フグをお迎えするには準備が足りない。後ろ髪を引かれながら帰宅した。

私は子どもの頃から生き物を飼うのが好き。飼われる身には、とっても迷惑だろうけど。

山の中や、川の中、それに海の中を切り取って手元において置けるのなら、どんなに素敵だろうって、ずっと夢見ていた。でも本当の生態系をまるごと手に入れるには、相当の覚悟と資産がいるもので、とても自分の手には治まらないのだとはさすがによくわかった。

それでも、人は手元に小さな自然を置いておきたい。それが盆栽だったり、ガーデニングだったり、ペットだったりするのだけど。

これって、ちょっとした「地球制服」だな、と思った。

作業中、テレビでは「ドラゴンボール」が放映されていて、何やら凶悪なサイヤ人が、ばりばり破壊行為をしていた。「こんな星ひとつに三日もかかるとはな!」などと言いながら、殺戮と破壊を楽しんでいるようだった。

愚かなことよ。

征服と言うのは、ただ破壊、殺戮し、焦土とするのではなく、理解し、手に入れ、利用するものだ。

私の水槽は小さな水槽だけど、そこにいくばくかのお魚を入れるのなら、水温や水質、習性などを知らなくてはいけない。「キレイだから」「気に入ったから」ではすまないことが、いくらもある。そんなことを知った上で創り上げた水槽は、私の心を癒してくれる。

初心者用の魚ばかりだけど、それでも心地よさそうに泳ぐ姿を見れば満足。私の掌中で活きる命なのだ。大切にしたい。これが、私の地球。

まあ、自分の子どもでさえ、反抗しまくりで、すぐにも出て行きそうだから。てか、出て行けるものなら、出て……。

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