水槽がついに空に……だけど
とうとう、フグ水槽が空っぽになってしまった。
今朝は本当に元気だったのに。おいしそうに赤虫をつつき、愛嬌たっぷりに泳いでいたのに。帰宅すると黒ずんで水槽の隅に沈んでいるのだもの……
全然、幸せにしてあげられなくてごめん……
激しく自己嫌悪に陥った。だが、し猫さまにアドバイスもいただいたことだし、水質をしっかり管理できるようにスキルアップをめざすしかないと思う。
そう、私は落ち込んでいる余裕はないのだ。
会社は傾いているし、トラブルは絶えない。育児教育だってまだまだここで恥を晒すレベルだ。休日出勤や内職で休みもないが、実のところ休日しかぐっすり眠れない。平日は、仕事をしている夢や、お客様に怒鳴られる夢で苦しんでいる。夢の中で寝ていて、お客様のありがたいお坊様に「何を寝てるんだ」と怒鳴られる夢を2日続けて見た日には、頭を丸めようかと思ったくらいだ。
それでも、微笑を絶やしてはいけない。もともとそういう仕事だし、若手や後輩をくじけさせるわけにはいかない。リボンの騎士のリメイクニュースなんかにも、腹をたてている暇はないのだ。こ、こんなことで手塚漫画の根本が崩れるわけが無いでしょ!サファイヤ姫の内にある男性性と女性性のせめぎあいとか、王位継承権を男性にしか認めないという王国の暗喩なんか、きっと今の世の中には必要のないことだからこそ、こんなのが出てくるの。きっと、今の世の中が女性にとっていいことなのに相違ないわ!とフェミ的に無理やり解釈し、 「原哲夫版サザエさんとか、そういうものだと思えば楽しいわ!」と風浦可符香並みにポジティブに考えなくては。
思わず田中圭一の「神罰」なんかを読み返す。ええ、これよりはきっとまともよね。きっと……。
神罰(一) 配信元:電子書店パピレス 提供:@niftyコンテンツ |
でも、なぜかこっちの方が、しっかり手塚治虫を愛し、理解しているようにしか思えない。
とにかく、前向きに生きていこう。笑顔で歩こう。
「神罰」で前向きになれるワタシ。
☆ ☆ ☆
そういえば、昔どこかで、ヨーロッパに行った人が、現地のテレビで「リボンの騎士」をやっているのを見ていたら、そこの人が「わが国のアニメーションは素晴らしいだろう」と自慢し始めた、「いや、これは日本のアニメで手塚治虫が作ったのだ」と答えると「そんなばかな。どうみても日本人の話じゃないじゃないか」と言われた、という話を読んだことがあるけれど、そのヨーロッパの人って、「王位に就くのは男子のみ」を、どういうふうに受け取ったんだろう。今頃不思議に思った。
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コメント
ミドリフグちゃんは残念でした。ご愁傷様です。
ご存じのことかも知れず、そうだったらすみませんが、フグを入れる1ヶ月前から水槽の準備を始めておかないと、フグは高確率で亜硝酸中毒になります。
あとは、病気が持ち込まれたということもあるかもしれませんね。
あまり落ち込まず、このフグたちのことを忘れないためにも、また気が向いてきたら、フグを飼育してみませんか?
投稿: し猫 | 2008年3月 7日 (金) 15時55分
こんなのサファイアじゃないやぃ!(ってのが見に行った上での正直な感想)。でもなんか
サファイアやオスカルの時代は、女子が女性のままで闘うのが「非常識」だったから男装したけれど、セーラームーンの時代には「当たり前」になった、っていう評論を読んだ覚えがあります。
投稿: まーく | 2008年3月 7日 (金) 20時23分
し猫さんようこそ~!
い、一ヶ月前ですか…一週間なんて本当に甘いですね。前のアベニーパファーなんて、そのコがよほど丈夫で私の運が良かっただけかも…
ご指導ありがとうございます。今日も魚売り場に行って安い活き貝などを見ては「……あのコがいたら喜んだかもしれないのに」とちょっとへこんだりしましたが、全然懲りてなく、まだしっかり水槽を動かしてます。最後のコが死んだ直後、「まさか水が蒸発して塩分が濃くなりすぎた?」などと水を舐めてみたり、設備や試薬が無い状態でも、この失敗をいつか活かそうと思っています。
投稿: 闇鍋奉行 | 2008年3月 7日 (金) 22時18分
まーくさん、ようこそ~!
その評論、私も読んだかもしれません。戦う美少女像転機がセーラームーンとすれば、今度の「リボンの騎士」はどんな戦う美少女を描いてくれるのかと、ちょっと期待もしています。
「巨人の星」リメイクも、最初は「ありえないww」と思い、同じ雑誌である「絶望先生」にさえネタにされていたのに、作者は豪気に「ネタにされた♪」と受け流し、星と伴が盛り上げる最近は、それなりに今風の美麗な絵の「巨人の星」になってきましたから……
投稿: 闇鍋奉行 | 2008年3月 7日 (金) 22時24分