三歳児クンに会った~あの子とこの子~
今日はちょっと休日出勤。無償だけどがんばる。とあるイベントの売り子だが、結構そういうの得意だし。
すると、目の前をあの、3歳児クンが通った。
3歳児クンとは、うちのブログを調べていただくとやたら私の愚痴が出てくるのだが、某大学を首席卒業しながら………とにかく入社半年足らずで解雇になった子だ。
ところで、私は最近別の「3歳児クン」を見つけてしまった。ネット上だ。
そこはほのぼの、ローカルなコミュニティで、ipも表示される掲示板。通常は、そんなご近所さん掲示板では滅多なことはしないものだと思うのだが、その新3歳児クンはかつての先生を「虐待教師」として告発すべく、執拗に個人名と自宅を晒し始めたのだ。
周囲の反応はさまざまではあるが、全体的にはその3歳児クンがこれ以上問題を起こさないように諭していた。しかし、この3歳児クンは自分の主張が受け入れられないと解釈して猛り狂い、自分は正義だ、優等生だ、人生にも成功している、自分を貶める書き込みは許さない(あの虐待教師のように)!と暴れまわる。
なんでもその教師は、かつて優等生だったその人を「赤ちゃん」と言ったのだそうだ。
同じ学年の子達よりもずっとずっと優れていて、プライドの高い自分にそんなことを言うなんて許せない、とその人は言い、とことん糾弾する姿勢を見せた。
「あなたはきっと今不幸なんでしょうけど」などという書き込みにも必死で反論。「私は、人生にも仕事にも成功している」と。
しかしそのこの人、恐らく95パーセント、自作自演のおかげで自分の身分と性別、そして「仕事」というのは実はバイトのことだった、と晒すことになるのである……
うわ、「典型」だ…なんと痛々しい。
自分の姿を見ているようで辛い。なまじ子供の頃一見賢く見えて、自分はほかの子とは違う、選ばれた人間なのだと勘違い、成長するにつれて心身の成長にゆがみが出てきて、厳しく言われることが増えてもまともに受け止めず、逆恨みか。本当に自分が成功していて幸せならば、そんなふうに恨むこともないはずなのに、そんな小さなことにひたすらこだわっている。
で、今自分が危険な状態なのを、ネット上でたくさんの人が必死で諭してくれているのに、素直に受け止められない。その教師への殺意めいたことも口にし始めた。最悪のシナリオに走ろうとしているのだ。
「だめだこいつ」「き○がい」と煽る人もいる。それも悪いといえば悪いが、これはいずれこの人が誰かに言われることだと思う。あるいは今、面と向かっては言われなくても、みんなが思っているかもしれない。
うちの会社にきた3歳児クンは、首席なのに就職戦線全滅。ようやく滑り込んだ零細企業のわが社でも、1から10まで叱られ通しで、最終的には「おこちゃま扱い」、いや、会社を一歩出ても、飛び込み営業先でさんざんきついことを言われて壊れてしまったのだった。
しかし、いつかは越えなきゃいけない壁だ。現実を受け入れ、自分を振り返らなくてはいけないのだ。
わが社の3歳児クン、私と目が合っておどおどしながらその場を通り過ぎてしまった。ちょっと、急な解雇で挨拶もろくにしてない私に何かいうことないの?ないのねw
ただ、髪型はずいぶんまともになっていた。
「今のとこで、あの髪型禁止されてるんじゃないですか」と同僚。一応、なんとか就職はできたらしいと聞いていたが、今度はもう少し、うまくやれているということか。
うちの息子も「失敗」を極度に恐れ、完璧にこなすか、破壊するかどちらかであった。本人もかなり自己分析できるようになって、今バイトで修行中だ。3歳児クンも、最初の会社でこれだけ失敗していれば、リセットしたところではもう少しうまくやれるだろう。
……1、2歳で「うちの子、天才!?」と思ったら、まずは「失敗」を教えることかも。たとえ、自分の思い通りにならないとヒステリックになる子でも、おだててるだけじゃダメだ。
さすがに暴れるのも節度を覚えた我が家の「5歳」の高校生だが(ここまで16年)、うちの子に限らずすべての同じような子が、「最悪のシナリオ」なんかに進みませんように。叩かれて、くじけて、成長できますように。
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