キャンディーズ同窓会にMMP出演!~スペクトラムの伝説がここに~
社長と車でご一緒したとき、社内にキャンディーズナンバーが流れた。うわ、社長、キャンディーズオタ?「いいでしょう、キャンディーズ」……ごめんなさい、私キャンディーズは当時そんなに興味ありませんでした。でも、バックバンドのMMPは大好きです。
キャンディーズバックバンドのMMPは、ホーンスペクトラムを中心にした腕利きミュージシャンの集まりで、後に、キャンディーズマネージャーの大里洋吉が渡辺プロを退社、独立して「アミューズ」を設立、MMPのメンバーを「スペクトラム」として、当時の日本ではありえなかったような編成のバンドで売り出したのだ。て、「バンド」っていう概念さえ、当時はあやしい。歌手があって、無名のバックバンドだ。グループで売り出すにしても、ボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラムの5人が限度という時代だ。この「スペクトラム」、トランペット2人、トロンボーン1人にパーカッションまでいる8人編成。人数多すぎ。イケメン揃いというわけでもなく、どうみてもおじさんだろう、どうみても太いだろう、というメンバーだ。
それが、総額1000万円の衣装を身にまとい、鳴らし、歌い、踊る。
最初「平凡」だか「明星」だかでこのスペクトラムというバンドを見たときには、あまりにハデな衣装に呆れたものだ。到底、本当に演奏しているとは思えなかった。だって、バイキングみたいな重そうな兜を被ってるのだ。「バカみたい。こんなので演奏できるわけないじゃない。きっと音はスタジオミュージシャンとかがやって、飾りなんでしょうね。ふざけるにもほどがあるわ」と言うのが第一印象。 しかしあるとき、それがすごい演奏とパフォーマンスをしているのをテレビで見てしびれた。熱病かというくらいに取り付かれた。
「本当に…、演奏してるんだ」「なんだ、この新しい音楽は」
そしていろいろ調べて、この「スペクトラム」というバンドが、当のスタジオミュージシャンとして若手からベテランの実力派の面々が集まり、鬼才大里のもと、10年早い音楽を模索していたのだ。
私は自分と同じ発達障害の息子にバイトを勧め、社会経験を積ませようとしているが、私がバイトで得られた社会経験は今も本当に生きているし、何より初任給がこの「スペクトラム」のファイナルコンサートのチケット代になった。
「武道館でコンサート」は、今も昔も「大物」の証だ。「スペクトラム」は、果たしてそれほど売れたか。……正直、売れたバンドではないと思う。私の同世代でも、知らない人の方が多数ではないかと思う。ランキングを揺るがすことはなく、たった2年の活動だ。
で、「伝説のバンド」と言われるのに至る。
その武道館で何があったか……私は歴史の語り部になれたなあ…というところで、青春が終わった。今日テレビでキャンディーズ同窓会の話題が出て、「私、このバックバンドの解散コンサートに言ったんだよ」と発言、親に「あんたにも青春があったのね」と言われた。親、私を何だと思っていたのか。
で、社長も「は?バックバンド?ヘン~~~w」と大うけ。……すみません、ヘンで。
でも、当時のMMPメンバーが、この同窓会で集結したそうで、テレビなどで見て感動した。当然、スペクトラムの面々も久々の集結だ。当時仲たがいしたと噂のあった人たちも仲よく集まり、懐かしい姿を見せていた。さすがに、ほとんど顔なんかは映らないのだけど一瞬にして、青春がフラッシュバックした。
でも残念、胸が苦しいので寝る。
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