トイレが大変なことに
帰宅すると、トイレが新聞だらけになっていた。
使うと、汚水があふれ出す。「何これ!どうしたの!」
一人留守番をしていた娘が、パソコンで遊びながら「朝からそうなのー」とのほほん。急いですっぽんを取り出し、処理。「あ、そこにそんなのあったんだー」と娘。
お兄ちゃんはどうした。今日はバイトじゃないはずだが。娘が言うには起きて友だちに会いに行ってしまったという。
なんで、一言も私に報告がないのだ?
もしもすっぽんが無かったらどうする気だったんだ? 幸い今日は早めに帰宅できたが、トイレなしで夜は過ごせないぞ。とにかく私か、じーちゃんばーちゃんに相談しないと!
娘はそれなりに理解したようだ。ただ「うち、ママのメアド知らないもん」と言った。携帯の電話番号は知ってるでしょー。たしかに仕事で忙しいけれど、とにかく連絡しろって。
そこに息子から電話。「トイレ直ったー?」とのんきな声。ちょっと、何でこんな状態で出て行くの、連絡もないの! と苦言を呈したら、ぶちっと電話を切った。
息子が帰宅してからは口論だ。「別に詰まったことを責めているんじゃない、なんで困ったときに大人に相談しないんだ」「俺は日ごろ生意気な妹がちゃんと処理できると思ったから出てったんだ。急ぎだったしな」「友だちに会うことより、トイレが優先だろう!」「俺は関係ない。急いでたし。あんたに知らせたところでどうせ忙しくて何もできないだろう」「火事とかでも仕事を優先すると思うか。これはそのくらい大変なことだ。少なくとも、大人は適切な判断や処理ができる。たとえ読まなかったとしても、メールで連絡くらいするべきだ」「関係ねーよ!妹がちゃんとやると思ったし」「現にできてない。すっぽんが家にあることも知らなかった。腐児子にもさんざん言ったけど、とにかく連絡くらいしろ。指示するなり、処置するなりするから。無責任なことを言うな。できない人間に仕事を任せて失敗したら、それもあんたの責任だ。あんたはまさに中間管理職!」「店長のことか!」
ああ面倒くさい。それに怖い。いつどう暴れるかわからない息子相手に、どうどうめぐりの口論をするのは本当に疲れる。発達障害だか、異常性格だかまだはっきり判別されていないけど、とにかく口だけは達者、どんな屁理屈を作っても絶対に相手に譲歩しないという性格で、追い詰められると大暴れする子だ。これまでに家のあちこちを破壊し、私も大怪我をしている。
しかし、だからと言って妥協してはいけないと思う。なあなあで育ててきて、いざ社会に出たら使い物になりませんでした、では困るのだ。いずれは親の庇護を離れて独立しなくてはならない子、どんなに反抗しても、きっと何かしら心に残して、いつかは理解してくれることを信じて怒鳴り続ける。
☆
今夜はマーボーナスどんぶりと海月の中華サラダ。
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コメント
考え方を変えて下さい。
発達障害者に行当りばったりは一番愚の骨頂です。
限られた脳に叩き込むには限られた選択しかありません。
暴れるのは、脳の中で喧嘩をしている証拠です。
投稿: Hbar | 2008年4月 3日 (木) 11時37分
Hbarさん、ようこそ~!
私と息子は残念ながら「一卵性親子」で、息子もヘンですが私もヘン。その親もヘン。代々アスペ、代々発達障害の家系です。つまり、息子の現在は、私の通ってきた道でもあります。
私の父はかなりイカれてますが、うまいこと高学歴高所得の波に乗り、定年後の今も異常なりに、能力があるのに理解されず恐れられるなりにとても丸い人格でやっています。勝ち組です。その兄妹はいろいろ……ああ、これを書いていたら大変なことになります。
私は父とそっくりの娘ながら、父を反面教師としてきました。ただし、子供の頃はほとんどしゃべらず、笑いもしません。周囲の人間関係よりも百科事典という幼児で、さすがに小学高学年には自分がおかしいのではと気づきました。自分なりに、どうすればまともになれるんだろうと試行錯誤してきました。自分の生活を180度変え、必死で普通になろうとした青春時代。20代には、高校時代のクラスメイトが驚くレベルにはなれました。
しかし結婚・出産して、また「昔の自分」に再会してしまいました。生んですぐ、直感で「この子は…」と思うくらい、自分に似ていました。
これでも息子は、私を「一卵性」と見ており、同胞として結構甘えています。それは受け止めた上で、してはいけないこと、おかしいことを、根気良く教えていかなくてはいけない……と思っています。
少なくとも、近所に迷惑をかけないとか、人のお金を盗んではいけないとか。
それを教えないと、もはやここに住めなくなるとか、生活できなくなるとかいうレベルですから……
投稿: 闇鍋奉行 | 2008年4月 3日 (木) 23時23分