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2008年5月30日 (金)

成人の高機能障害者への支援

久しぶりに、あのアスペルガーや高機能障害の人たちを支援するためにいろいろがんばっている人にお会いした。

今は、20歳以上の発達障害者の居場所を作ろうと奔走しているらしい。

「知らない人は、作業所みたいなものですかっていうの。違う!」

身体や知能に障害のある人がいく「作業所」に、とても抵抗があるという。「そこに行くことを親や行政が決めて、言われるままにそこに行って働く。本人は、本当に喜んで行っているのか?と思う」

「高機能」障害、というとおり、これらに相当する人は知能、能力、身体には問題が無い。だけど、どこかが欠けている、という人だ。私のように。

知能、能力はある…場合によっては、天才的な力を持っていることもある。けれど、「こんな当たり前のことができない」ということが、10代、20代になって辛くなってくる。中学くらいだといじめの標的になったり…それも、同級生でなく、教師の標的になることも多いのが、この手の人だ。いや、標的、というのは言葉が悪い。親身になって叱ってくれるケースもあると思う。「そんな考え方や表現方法では、この先やっていけないよ」というような。社会人になる頃には、もっと厳しい洗礼が待っている。

どんなに漢字を知ってます、計算能力があります、こんなすごい力がありますと言ったところで、今職場で一番求められるスキルは、コミュニケーション能力だと言われる。

「ほう・れん・そう」=報告、連絡、相談。私はこの社会人の基本が今でも一番苦手で、何度も失敗してしまう。こんな、普通の人には当たり前のことがなかなかできない。それでとても苦労しているが、それでもなんとかがんばって、今ようやく生きていきやすくなった。

「こういう人は、がんばれば30、40になってやっとわかってくるの。10代、20代が一番つらいの」

と、彼女は言う。

それは、自分自身にも、自分の子どもたちにも言えると思う。ずっと大人びて見られて、頭がいいの物知りだのと言われてうかれているのに、中学くらいで周囲が変わる。そこで、外に出られなくなる人も出てくる。うまく10代を順風満帆に泳いできても、いざ就職となったら、誰も物知りだのいうことでは褒めてくれない。人間関係を築いて、企業のために何が出来るかということを見せなければならない。具体的に言えば、営業成績をあげるとか、きちんと組織の歯車として機能することだ。これが結構きつくて、前に会社にいた「3歳児クン」のように爆発してしまう。

18歳未満なら、児童相談所がある。学校なども、在籍している限りは一応相手になってくれるだろう。うちのように大暴れして警察を呼んでも、子どもであればなあなあで済ませることもできるだろう。

しかし、社会で生きるのに必要な能力を基礎の部分で持っていない、かといって知能や能力で問題が無いので福祉の対象にならない成人をサポートするところは本当に少ない。

しかしそれがないと、これから大きな問題になることは必至である。

大いにその趣旨に賛同しながら、自分が今できることはそれほどないのだけど、ブログに書いておく。いろいろな方のお知恵、ご意見をいただきたい。

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