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2008年7月31日 (木)

有名シェフとアニメを語り合った~隠れたディズニー名作~

仕事でいろいろお話することはあるが、自分の大好きなアニメやゲームの話題になることは滅多にない。

今日は某シェフとお話していて、小さなお子様と「崖の上のポニョ」を見に行きたいとか、「ポケモン」の映画がどうとかいう話題になった。あまりオタク臭を出してはいけないが、私のオタク魂は静かに震える。そうこうするうちにシェフは「ファインディング・ニモ」について熱く語り始めた。100回くらい見たというシェフは、いろいろなシーンで「あれはすごくよく作られていますね」とおっしゃる。ええ、私もあの映画には薀蓄を傾けられますとも! それにあれは子供よりもむしろ大人、それも親のほうが感銘を受ける作品ですものね!と語る語る。

そしてつい調子に乗って、ニモとほぼ同時期に出たディズニーアニメ「ブラザー・ベア」に脱線してしまった。

 ブラザー・ベア ブラザー・ベア
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世界のアニメを代表するディズニーにおいて、2D→3Dへ移行する時代を表すような位置にある作品だ。3Dのニモは超大ヒット。昔ながらの2Dアニメであるこの作品はあまりぱっとした興行成績も得られず、かなり地味だ。

けれどこれはもっと評価されていいだろうと思う。少なくとも私は、小学校高学年から高校生くらいの、ディズニーアニメなんかに興味がなさそうな少年に見せたい、と思った。いろいろ血気盛んな少年たちに。

この物語の主人公は、血気盛んな少年である。上ばかり見ていて、基本的なことを守らないばかりに、あるとき少年は熊を殺す。そして神の意思により、「熊」になってしまう。

前半の、リアルな絵柄は「加害者の視点」で描かれる。このシーンで描かれる熊は、いかにも凶暴で恐ろしい。ちょっと決まりを破ったといえども、自分たちの財産を奪い、命をも脅かす熊を殺して、何が悪い?という、少年の主張もわからないでもない。

しかし少年が熊になって、いきなりお定まりのディズニーアニメの世界になり、諧謔的な熊の世界に入ってからは、「被害者の視点」を描くことになる。熊は、こういう生活をしているのか。最初はとまどった少年だが、出会った孤児の熊との共同生活で、いろいろなものを学んでいく。

しかし、その小熊は、少年が殺した母熊の子であった。

小熊が語る「そのとき」は、少年が感じたものとはまったく違っていた。生きるために、子供を守るために必死な母熊が、「残酷な人間」によって殺されたのだった。

どうすればいい…?

少年は自分の罪を自覚し、歩き始める…。

☆  ☆

なかなかの意欲作だと思う。私はおよそディズニーアニメなんかに一番ふれないような世代に見せたいと思ったし、そういう意図もあったんじゃないかと思うのだが、そんなコンセプトでは興行成績はあがらないだろう。手書きアニメがCGに劣ることは絶対に無いが、世が目新しい技術に目を向けていた時代に、この作品は不利すぎた。

「そうですか。今度借りてみますよ」というシェフのお言葉に、我に返った。
「いえあのー…最初のシーンとか、小さいお子様には怖いかもしれません。中学生から大人が感銘できる作品なんです」などと追いかけたけど。

簡単に、……いや、大人から見たらこう言ってはなんだが「そんな理由で???」という動機で「誰でもよかった」的に人に刃を向けるこのご時世だが、少しこういうアニメでも見て、切りつけられる側の目線を理解すればいいと思う。

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2008年7月29日 (火)

娘が改造されました

あらかじめ母から「怒らんといてあげ~」と電話がかかってきた。

その日は娘が少し帰りが遅くなる日ではあったが、一度おばあちゃんちに寄って、これから帰宅するらしい。私は娘の帰りを待った。

娘はいまどきの子供らしく手足が長く、小顔で、私にも夫にも似ないつぶらな瞳とすっきりとした眉をしている。美人というわけではないが愛嬌があり、まあ、階段から落ちたアンジェリーナ・ジョリーくらいかな、という美少女である。

ところが数年前から一切おしゃれをしないと言い出し、あれほど好きだったフリル、ピンクという女の子らしいものを毛嫌いするようになった。無地の真っ黒なTシャツや飾り気のないGパンを好み、私が買った可愛い服には手をつけない。「例の事件」の影響かどうかはわからないが、娘は自分の女性性を強く否定し始めたのである。

それでも本来持つ伸びやかな肢体と知性をたたえた瞳、ぴんと伸びた背筋は、こんなひどい服装・髪型でも隠せるものではなく、私にとってはかわいらしい自慢の娘なのだが、現状ではアンジェリーナどころか女子中学生に扮した宅八郎でしかない。あまり浮ついても困るけれど、こう無頓着なのは…と心配していたところだ。

「…ただいま…」

帰宅した様子に目をやると、そこにプチアンジェリーナ・ジョリーがいた。

黒のサブリナパンツは私のものだが、ネイビーと白の、マリンテイストを入れたアンサンブルを彼女は着こなしていた。すっきりスポーティだが、裾のオーガンジーがちょっぴりフェミニン。あれほど美しい素足を出すのをいやがっていたくせに、トロピカルなサンダルまで履いている。

彼女の肩には、夏らしい帆布のトートバックがかかっていた。ナチュラルなプリントがすがすがしく、あろうことか、今大流行だという「でかチャーム」まで付いている。チャームは「でか」というには控えめの大きさで、ドクロをイメージしているのが、かろうじて普段の彼女らしいところだが、それでもすごい大変身である。母が「なかなかセンスいいわ。だから、怒らんとき」というのもうなずける。

「あら、可愛いじゃないの」と、美しい娘に私は笑顔を向けた。しかし娘は涙目である。

「…よかった…超~怒られると思った……」

事情を聞くと、その日突然、数人の友達に「ショッピングセンター行こう!」と誘われたのだそうだ。部活が終わってお昼頃に電話したときには、まったくそんな話をしていなくて、いきなりのお出かけだったらしい。しかし、そのセンターには、車がないといけないのでは?と聞くと、お友達のお父さんが乗せて行ってくださったそうだ。

娘の交友は広いような狭いようなであるが、その日のメンバーは、学校でもおしゃれ系の子たちである。彼女たちは「腐児子ちゃん改造計画」と称し、みんなで「これ買いなよ!」「これいいじゃない?」と、あれこれ見立ててくれたのだそうだ。「お金がない」というと、「立て替えてあげるから!」とまで言われ、娘は美しく変身したのである。

夏休みに服装などがハデになるのは好ましくない。

親に無断で、繁華街などに出かけるのも好ましくない。

まして友達に借金するなどもってのほかである。

私がそういう母親なので、娘は「ママに怒られる……」と不安で仕方がなかったらしい。しかしそんな母にも「可愛い」「センスいい」「買い物上手(実際、安く賢く全身コーディネイトしている。仕事の関係でそのショッピングセンターには行くので、私も知っているのだ)」とほめられて、感涙したらしい。あ~そんな娘がますますいとおしい。

上記3点は一応釘をさしておいたが(これは親の務めです)、年齢相応に、身だしなみを整えファッションに興味を持つのは良いことである。学校でどんな校則を強いられようと、社会では「人は見た目が9割」である。どんな服を選び、どんなものを持つかで人格まで測られるのは、今の世に始まったことではない。それこそ平安時代にはそれがすべてと言っても過言ではなかったようだし、アニメの「ペリーヌ物語」でも、親を亡くして浮浪者同然の工場労働者であったペリーヌが、オーナーで、実はペリーヌの実の祖父であるビルフランさまに認められるのも、「この金で好きな服を買いなさい」と言われて彼女が選んだ服が、ビルフランの信頼を得るひとつであったのが印象的だった。

とてもセンスの良いコーディネイトだったのでお友達にも感謝したいし、快く「明日にはきちんと返しなさいよ」と、借りたお金を出してやった。その後も「このトップスに、このパンツは合うかなあ…」などと、ちょっと興味を持ったようで、母としては楽しみが増えた。

娘の交友関係はオタク・腐女子系あり、部活系あり、優等生系あり、そしてその日のおしゃれ関係ありといろいろ。おしゃれ子ちゃんたちは娘を改造しながら口々に言ったという。

「腐児子ちゃん、もうコミケとか、絶対行っちゃダメよ!」
「え~~~と…」

爆笑した。

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2008年7月26日 (土)

恐怖の「魚食いナナ」ちゃん

我が家には、「魚食いナナ」と呼ばれる水草がある。

アヌビアス・ナナという、とても丈夫でポピュラーな水草であるが、これが魚を食うのである。

ミッキーマウス・プラティを飼っていると、老若男女に関わらず、死を待つ魚を見ることがある。奇形もいるし、何らかの理由で子供の頃から弱い個体もいるし、十分生きただろう、という個体もいるが、私はこれらの魚については自然に任せることにしている。

で、「もう、今日明日だろうな…」というくらい弱った魚が、なぜか姿を消すのだ。

それはたいてい、ナナちゃんが食っている。

正確には、アヌビアス・ナナの根元に死体が入り込み、取り除くことも出来ないまま骨も残らないほどきれいに消えてしまうのだ。一応、そうならないように気をつけているのだけど、はい、そこじゃなくてこっちで死んでね、というわけにもいかないし、死期を悟った魚がむしろそういうところに入り込むこともある。

先日から、うちのプラティ最古参の通称「グランマ」が、危篤になった。年をとってからいつもナナの影にいたのが、むしろ盛んに泳ぐようになり、「あ、そろそろお迎えかな…」と思った。仕事などが忙しくてじっくり観察している時間もなかったのだが…

ああ。ナナの隙間に、ご遺体があるのが見えた。

グランマは8センチはあり、ふっくらとフグのように豊満なボディをしていたので、さすがに見えたのだ。

しかし、これがどうしてもとれない。

こんな大きなグランマが腐敗すれば、水質悪化は免れないのに……

そうこうするうちに、これ以上取り除こうとすると酸鼻を極めることになりそうなので、水換えで乗り切ることにした。

このところこの水槽へのエサやりは控えている。魚たちも食べないし、これ以上水質悪化を招いても仕方ないし。

そしてナナちゃんは、ぐんぐんと成長していくのだった。

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2008年7月25日 (金)

うちのおにいさんが聖☆おにいさんで爆笑

23日、悩みに悩んで買ってきた3冊は、自分ももちろんだが子どもたちが待っているだろう、という本だった。

娘はまず、テレプシコーラ第二部を手に取り、いきなり「えええええ?急展開!」と驚いていた。そう、あの六花ちゃんがいきなりローザンヌ行きの飛行機を待っているのだ。しかしさすがはローザンヌ。まるまる1巻使ってたどり着けるくらい、遠い、遠いぞ!

息子はテレプシコーラを読んでいないので、すぐに「聖☆おにいさん」にむしゃぶりついた。

……なんか、息子がげらげら笑っている。

NHK教育テレビの子供向けドラマで「主人公が漫画の本を読んで笑う」というシーンのように、ありえないくらい笑い転げている。そ、そこまで笑うか????

というか、そこまでこれで笑えるのだから、社会科や歴史が苦手だとは到底思えないのだが……。

息子は今もあの三者面談に納得がいかず、どの友達も異口同音に「授業中友達に勉強教えちゃいけないって、どんなんだよwww」と、息子の味方なのだそうだ。私も、息子の言い分だけを聞いていたら多少そうだったのだし、そりゃそうでしょとしか言いようがない。百歩譲って息子が正しい行動をしていたとしても、先生方が「目に余る」というのなら、それに従うしかない、というのが社会というものだ。

ところで息子の指導法を聞いた。授業中、ろくにノートをとらない子に、息子は一発でノートをとるようにさせるという。

「おまえノートとらないのか? よぉ、そこにあおむけになれよ」(セクシーボイス)

と声をかけるのだそうだ。すると、慌ててノートをとり始めるという。

「…? なんでまた?」と聞く私。

「ああ、あおむけになったやつの顔の上で、俺がヒンズースクワットやるんだよ」

orz

先生に代わって精神的セクハラ体罰。

すごいが、……すごいんだが、まずいだろうそれは!w

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2008年7月24日 (木)

漫画とゲームと水槽に囲まれる私

むちゃくちゃ忙しいです…

炎天下、とんでもないルートを歩いていると、心臓が発作を起こします。でも、心電図をとるとなんともないので、基本放置です……苦しい…あれ、何だこの森は…涼しいなあ……どこかでお囃子が聴こえるよ……はは…キツネにでも化かされているのかな…

という今日でしたが、これだけは言わせて欲しい。

例によって例のごとく、未成年者の不可解な親殺しについて、「加害者少女の所持していた漫画・小説を押収」という報道。ああ、それは調べてくださいよ。加害者の心理が、それでわかることもあるでしょう。

けれど、だからといってそのタイトルを批判したり、表現を抑えようというのは違いますよ。

今、猟奇的な表現のものが若者に受けるとしたら、それは若者自身が求めているからにほかなりません。表現者も同じような空気を吸って、当然感じていることを表現しているのに過ぎません。

「こういうものを見ているから子どもたちがおかしくなる」のではありません。もしもそうだとしたら、もっと異常行動に出る子どもが出ているでしょう。

なんで、こういうものが受けるのかを考えるほうが先です。

で、週刊新潮さん。新聞広告の見出しだけ見て言うのもなんですが

「水槽だらけの家」で父親殺害・中3少女が読んでいた「オカルト漫画」

って。

「水槽」も叩き対象ですかあああああぁぁぁぁ!

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地震にも気づかず眠りこけてました

夕べはPCに触ることなく倒れるように眠ってしまった。

帰宅して、夕食を作って、食べて、入浴して、ああ、たしか待望の23日、本屋に行って新刊ラッシュの中、「聖☆おにいさん2」と「テレプシコーラ2部1」、そしてうんと悩んだのだけど「るくるく」がすごい高さで平積みになっていて、これはなんとしてもつれて帰らなきゃいけないような気がして、この3冊を買ったのだった。また「おにいさん」と「るくるく」、宗教漫画(笑)が私のバッグの中で一緒になった。日本に生まれてよかった。

で、そんなのを子どもたちと夢中で読んだり、会話したり、なぜか私のDSに入っているドラクエ5を見せたりして……あとは記憶がない。眠りこけたようだ。

朝、目覚ましとともにテレビをつけると「岩手で震度6」なんていうニュースをやっていた。

夢かと思った。

前の大地震の時にも、ものすごい揺れを感じたのだから、ここら辺がゆれてないわけがない。地震があって、私が気づかないわけがないっ

徹夜でPCをやっていた息子が「岩手で地震あったの、知ってる?」と言う。今、テレビでやっとるがな。

「なんで起こさないの~岩手でそんな地震があったの知ってるなら」

岩手はパパの故郷である。息子にとってはおばあちゃんといとこがいる土地であり、そこで何かあったら大変である。

「だってあんた、あの揺れにも気づかないほど寝てるんだもん。これはよっぽどだと思って」

……うん、私も相当疲れてたんだなと思う。今だってまぶたが重い。体が鉛のようだ。そして二人は同時に声を出した。

「パパじゃあるまいし」
「俺じゃあるまいし」

笑った。パパと息子は驚くほど良く似ていて、目覚まし時計が何時間なろうが、震度5くらいの地震が起きようが、絶対に目覚めないのだ。そして息子は私にも良く似ていて、時折このようにシンクロする。

そして息子は、自分で買ってきたドリンク剤を勧めてくれた。

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2008年7月22日 (火)

日本はどうなるんでしょうか?~デスピサロよりも深刻です~

仕事でいろいろ回り、雑談などをしているが、本当に悲惨な話しか聞こえてこない。個人事業主さんで、「上」を見ている人は皆無に近い。どこも閉店するか、首を吊るか、日本はもうだめだ、だ。海外に活路を見出す人もいる。……その人の目指す国は、治安の悪化で話題になったとある発展途上国だが、そっちのほうが日本よりまだましらしい。

少年のスポーツ大会の話を聞いた。その大会は四半世紀の歴史を持つ、某大企業の冠大会なのだが、「多分、今年が最後」だという。昔は地元企業や大企業が、喜んで地元に還元し、こういう大会やお祭りなどにお金を出していたのだが、「あの大企業でさえ、もうそんなゆとりはないらしい」のだそうだ。

こんな話も聞いた。パソコンのプリンタが調子が悪いので、その人はメーカーに修理を依頼した。すると、結構な額の見積もりを提示された。とりあえず修理を見送り、そのプリンタと見積もり票を持って帰った。ところが見積もり票を見ると、「10円玉が挟まっている」という診断結果だった。もちろんその人はど素人だが、さっと空けてその10円玉を取り出したら、問題なくプリンタは動いた。その人は、二度とそのメーカーを使わない!と憤慨している。

そのメーカーは、仮にも日本の精密機械技術を世界に広めた企業の系列だ。

子どもと歴史の話をした。

戦後間もない頃、混乱の上折悪しく天候不良もあって、日本は飢餓に陥った。子どもたちもよく知っているアニメ「火垂るの墓」の世界だ。これは作者の体験を基に書いた小説が原作で、本当にこういう時代があったんだよ、というような話。「ちなみに、節子ちゃんは、あんたのおじいちゃんと同い年だ」と言うと、娘が目を丸くして驚いた。子どもたちは歴史が苦手だ、あんなものなくてもいい!というけれど、どうあっても歴史の上に私たちは生きている。

娘は「年代なんて、1996年、私が生まれた!ていうことしか知らないわ」と言う。思わず「まあそうなの?ママ、知らなかったわ」というとまた目を丸くしたw。「そのときママはいくつだったの?」などと聞くので教えてやると、娘は計算して「ママは1964年生まれ?」と聞いてきた。ご名答。「ママの生まれた年は、昭和のターニングポイント的な年なのよ。何があったか、知ってる?」と、東京オリンピック、東海道新幹線開通などの話をした。

「火垂るの墓」の時代から20年も経たずに、日本はアジアで初めて「オリンピック」を開催したのだ。それはつまり、世界の一等国の仲間入りということだ。焦土から、スタジアムを建築し、世界各国のお客様を迎えてもなんら恥ずかしくない国へ。

この急な成長にはいくらかのひずみもあるが、世界中から蔑まれる敗戦国のどん底から這い上がり、やがては妬みさえも受けるほど目覚しい成長を遂げた私が生まれる前の日本人には、敬意を表するしかないと思う。

その原因が、勤勉さ、正直さ、貪欲なまでの模倣、それを実現する高い技術だと思う。「貪欲なまでの模倣」というのは、いささか婉曲的な表現だ。要は、「パクリ」だ。某有名化粧品会社だって、元は外国ブランドの模造品を売ったのが始まりだそうだ。日本はコピー大国の悪名をもらったが、高い技術でオリジナルを超え、自らのブランドを築き始めた。

その頃、経営者たちが真似やうそ偽りでラクに儲けよう、というような考えだけであれば、ここまで成長はしなかっただろうと思う。

日本は世界で唯一成功した社会主義国なんていう揶揄があったが、資本主義と社会主義が上手くバランスをとりながら新しい日本を作ってきた。労働者の権利を認め、そのための利潤追求も認め、消費者の声にも耳を貸し、儲けた人は世に還元し、で世の中やってきたのである。

合理化、再構築が叫ばれたのが、ちょうど子どもたちが生まれた頃だ。合理化というと聴こえは良いが、どんどん日本から「ゆとり」が失われたわけだ。「子どものスポーツ大会になんてお金を出してもムダ!」と、大企業が言っているのだ。

今、いろいろな人に会うが「個人事業主」は、苦しいながらも気概があり、「社会のために良いことをしたい、人に喜ばれる仕事をしたい」という。一方同じ「店長」などと呼ばれる人でも、大手チェーンの人にはまったくゆとりがない。目の前の数字を追うのがすべてで、創造力も気概もへったくれもない。本部の支持のまま、従業員の生活に配慮するような余裕もなく、ひたすら数字を追っている。今、主だった駅前や国道沿いは、そんなお店がいっぱいだ。しかしこんな合理的な経営が、やがてほとんどの個人事業主を駆逐するだろう。どこの駅前も国道沿いも、同じ店が並ぶ、という現象が現実になっている。

地域コミュニティなど、無くなるだろう。ほとんどの労働者が、一切生活の保障もない派遣や契約社員の道に落ち、目の前の数字だけ追い続ける非人間的な労働に追われることになるだろう。件のプリンタの修理の話だって、おそらく自社ブランドの誇りなどまったく無く、「数字」だけを架せられた人のやったことだと思う。

昔、日本が上を見ていた時代には、「損して得とれ」で、こんな専門的な知識や技術を要しない修理ならさらりとこなし、「お代は結構です(これからもわが社をごひいきに)」が、通用しただろう。顧客は企業や技術者を信頼し、良い関係を築けたであろう。

顧客をだましてでも、数字を稼げというような社会。

数々の「偽装」を行った人たちの顔が浮かぶ。「信用」は目先の利益よりずっと重いものだというのが、今の日本には通用しない。

こんなんで、真に世界経済の中でやっていけるのか?「日本人は勤勉で正直」の先人の遺産を、食いつぶしていいのか。

ドラクエなんぞをやりながら、「世界は魔族にほろぼされるのでしょうか」なんていう名も無い人々の声に耳を傾ける。

なさけないが、高度成長期に育った私たちが、「魔族」同然にこの日本を滅ぼしてしまいそうで不安で仕方が無い。

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2008年7月21日 (月)

娘の自由研究?~カブトムシゲットだぜ~

夏祭りから帰った娘がカブトムシを抱えていた。国道沿いで見つけたという。

近所には森もいくつかあり、たまに家にクワガタなどが迷い込むこともあるが、人通りの多いあたりで、立派なツノを持ったカブトムシを捕まえるのは珍しい。以前スネールを養殖していた小さな水槽(ただしくは虫かごで、フタが今はない)を用意してやった。娘はウキウキしながら「名前、何にしようかなあ」と言う。昔から娘は、「飼う」ということを全然理解していないが、生き物を捕まえてはとりあえず名前をつけようとするクセがある。

「ユキナなんてどうかしら」

え( ゚д゚ )? 

怪訝な顔の私に娘は「ダメ? じゃあマリノとか」

えええ( ゚д゚ )?

「だって…それ男の子じゃないの?」

「そうなの?」と娘は不思議そうにカブトムシを見つめた。「どうしてわかるの?ツノの形が違うとか?」

工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工

私は教育を誤ったのか? 中学生にもなって、カブトムシのオスメスの区別もつかない子だなんて、今まで思ったこともなかった。……まあ、私が幼稚園の頃から図鑑ばかり眺めているヘンな子どもでもあったが。

「ツノのあるのがオス、ないのがメスでしょ……メスは一見、でかいコガネムシみたいな感じだよ。うちで昔、カブトムシ飼ってたじゃない?3年も」

「え?」

……そんな予感は、していた。

子どもたちが幼い頃ではあるが、近所のフリマで、カブトムシをペアで300円という値段で買ったのだ。子どもたちは大喜びで、触って遊んでいたと思う。

しかし、子どもたちが関心を持っていたのは本当に最初だけで、少なくともこのカブトムシが死んでからはすっかり忘れていたと思う。

……マットの中には、卵があったのだが。

幼虫がどんどん大きくなり、「くぬぎマットが足りない!」と冬に慌てて探し回った。おかげでなんとか夏にメス2匹が出てきた。どこで採取されたものかわからないので、放すこともできない。仕方ないのでオスを婿取り。また卵を産んだ。……で、絶えるまで世話したのだ。私だけ。しかし、その存在さえ娘が知らなかったなんてと、情けない。

カブトムシはあまり元気がなく、道端でももはやアリが寄って来る状態だったというので、元気になるかもわからない。名前を考えるよりやることがたくさんあるだろう。冷蔵庫に眠っていたりんごを切って与えると、狂ったようにむしゃぶりついた。国道沿いに迷い込んで水分と糖分が不足して死に掛かっていたのなら、少し希望はある。ほとんど秋には死んでしまうカブトムシだが、うちでは晩秋まで生きていた個体もあるし、夏休みが始まったばかりで寿命ということはないだろう。

「とにかく『目の前の箱』で、カブトムシのことを調べておきなさいよ」と言って、私は入浴した。

風呂から出ると、娘はPCに向かっていたが、カブトムシはふたもせずにそのままだった。

「こら~! カブトムシは夜行性だよ!今は大人しくても、夜に飛ぶことも考えられるよ。なんでもいいから早くふたをしなさいよ」

「ええええ? 夜元気になるの?……ラップに穴あけたのはどうかなあ」
「う~ん、それより布のほうがいいかな。洗濯ネットでも、輪ゴムでつけときなよ」

しばらくしてみたら、ネットをかぶせたまま放置してパソコンで遊んでいる。

「カブトムシのパワーをなめるな~! 輪ゴムつけとけっていったでしょ!」

動物好きなのに、世話が全然できない娘。将来が心配なので、しっかり世話をさせようかと思う。

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2008年7月20日 (日)

娘の自由研究~アニメを科学するらしい~

「アニメのセル画貸して」

と娘に言われた。理科の自由研究で、アニメをやろうかと思っているそうだ。

「アニメの自由研究って……『ディーグレイマンのキャラクターの血液型とか星座とか好きな食べ物とかを羅列して研究しましたキャハ☆』なんてのはやめてよ」
「そんなんしねーよw」

理科となると、錯視がいいよなあ。

私は昔セル画を集めていたので、それなりに自慢のものもあり、それを見せてやって楽しませた。今はデジタル化して、ほとんどセルは使われていないが、セル画はとても分かりやすい資料である。私はトレスマシンを使わない古い作品のセルも持っていて、軽く日本のテレビアニメの「絵」の歴史について講義した。

ひとつのカットが全部揃った物も見つけた。当時のスタジオで使われていた袋ごと、である。シーン自体は地味なものだが、袋には作品タイトル、シーン、カットが書き込まれていてこのように膨大なセルを管理していたのかがわかるし、何より「動く」のがよくわかる。実際に使われたセルや背景画も美しいが、アニメーターの鉛筆画の線の美しさはどうだ。娘も感動。

「できればみんながわかるアニメがいいなあ」娘は、ウケも狙っているらしい。…まあ、「ダイターン3」なんて、普通の中学生や先生にはウケないわね。ウケる人がいたらすぐマイミク申請してやるわw

と、私が持っている四半世紀以上前のセル画で、みんながわかりそうなのというと…おお、「新ルパン三世」がたくさんあった。それも一枚絵じゃなくて、前景に次元、後景に五右衛門がいるのを見つけた。背景画とセル3枚で構成されているその絵は、残念ながら周囲が切られているのだが、手前の人物、後ろの人物(口無し)に、口だけのセルがある。

つまり、しゃべらない次元の後ろで五右衛門が何かしゃべってる、というシーンなのだろうと思われる。

日本独自の「リミテッドアニメーション」の手法がわかる資料だ。

つい、「これを始めたのは手塚治虫という天才でなあ」などと薀蓄もしゃべってしまった。ディズニーが作ったフルアニメーションとは違う、安く、枚数も少なく、それでいておもしろいアニメを作る手法だ。昔は「日本のアニメは手抜きの粗製濫造」と叩かれた物だが、その頃のアニメでさえ、多くの人の心をつかんでいる。ディズニーを目指して漫画を描いた手塚が、新しい漫画表現を作り出しながらこの手法を編み出したのだ、というと感動的だ。一方、おかげでいまだに日本のアニメーターたちは極貧、という構造も生み出したわけだが。

喜び勇んで資料を持っていく娘。ああ、その紙袋も大事にしてよぉ~。業界ではゴミ同然かもしれないけど、一介のアニメファンにはすっごく貴重なんだから。

さて、娘はちゃんと自由研究できるんだろうか。一応、ヒントを出した「ポケモンショック事件」のことも調べたらしいけど。

3年前にだした「ナウシカともののけ姫と、ついでにトトロを比較するとおもしろいよ」というヒントは、いまだに研究されてないし。

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2008年7月19日 (土)

トルネコ中毒に……トルネコ営業日報

やっぱりトルネコは私にとって鬼門。

ドラクエなら大丈夫だろうなんてことが、あるわけなかった。

先日、寝しなに真のラスボスに全滅するつもりで会いに行ったら、ひょいっと勝ってしまったうちの勇者さま。…まだレベルは全員40台。これからじっくりいろいろやるつもりだったのに、真のエンディングを見たら、なんだかやる気が失せてしまった。

で、女勇者でもう一度!

最初は何も知らずに進めていたんで、いろいろ失敗したなあ~ということが多いから、それをやり直し始めたのだ。

まずは、1~4章までの「お金」の問題。各キャラクターの冒険の終わりに、結構現金を持ったままだった。ライアンなんか、「塔にある、あの宝箱が気になるわ」と、わざわざとりに行ってちょっとまとまったゴールドを手に入れ、そのまんま消滅させてしまった!くやしい!

2章のアリーナは、武術大会が難しくって、一生懸命レベル上げしたおかげで結構小金を持っていたと思うが、これもみすみすどぶに捨ててしまった。2回目はカジノにはまった姫君が、見事にスパンコールドレスを手に入れて楽勝。余計なお金は全部アイテムに換えてから、実家に帰った。

トルネコだって、お店の運営がよくわからないまま、とっとと6万ギル払ってトンネルをくぐってしまった。

おかげで勇者さまの冒険は金欠だ。

いろいろ調べると、トルネコでがっぽり稼いでアイテムを買い込みクリアすると、勇者さまがウハウハになるという。

へー、そうなのか、とトルネコの物語をやり直す。

「はじゃのつるぎ」を売りに来る客がいたら、すぐ店番の仕事をやめ、冒険中心に。鉄の金庫を携えながら、あっちへこっちへ。あのお城には防具を高く売りつけ、このお城にはそこらで拾った「はがねのつるぎ」「てつのよろい」6点セットを売りつけてがっぽり、は基本としても、今回はお店でがっぽり稼ぐことにした。

それにしても、この3章のドロップ率の高さは異常だ。スライム程度を倒しても、ほいほい高価な「はがねのつるぎ」や「てつのよろい」を落とす。いや、トルネコの商人魂のなせるわざには感服する。

ある程度資金が貯まってきたら、我がトルネコは決まった営業ルートを歩くことにし始めた。

朝起きてネネと会話したら、すぐに昨日仕入れたアイテムを店に並べる。レイクナバの「はじゃのつるぎ」は毎日10本くらい。さっき受け取ったばかりのネネの愛妻弁当も、容赦なく売る! たまに昨日の弁当が売れ残ってたりもするが、敏腕店番のネネは、古い弁当でもなんでもしっかり高く売り切ってくれるので安心だ。ご近所の店で売ってるアイテムだって、この店に並べばもっと高価で飛ぶように売れる。その手腕恐るべし。

エンドールを出たら、「くちぶえ」を吹き吹きボンノールへ。武器屋で少しアイテムを仕入れ、お城で「てつのよろい」を最低2000ゴールドで売る。…最初はほいほい高く買ってくれたが、最近はあまり良い金額を提示してくれなくなった。ネネは1800ゴールド以上で売る、というし、面倒くさいんでお店で捌くことも増えた。品揃えのよさも、わが店の魅力だ。

そして懐かしいレイクナバに日参。たまには世話になった防具屋でアイテムを仕入れることもあるが、なんたって武器屋である。ここのおやじは相変わらず「そんなところにつったってないで」などと、トルネコを店員扱いして実に横柄である。毎日ここで「はじゃのつるぎ」を10本、そのほかにも大量に仕入れる上客だというのに。……しかし世界一の武器商人をめざすトルネコはそんなことを気にも留めず、このこじんまりとした村にばんばんお金を落としていくのだ。ついでにたまにおじいちゃんを教会に連れて行ってあげる、まさに商人の鑑である。

そうしてエンドールに帰る頃にはすっかり夜が更けている。利幅の大きい商品は買い込んできたが、一番おいしいのはなんたってモンスターがほいほい落としてくれるアイテムだ。「もう少し、仕入れるか」とトルネコは街のそばでくちぶえを吹き、モンスターを呼ぶ。歩かなければ時間が経たないので、いつまでも戦える。そうして何本かの「はがねのつるぎ」や「てつのよろい」などを集めて帰路に着くのである。

朝起きるとネネがおべんとうと昨日の売り上げをくれる。悪くても6万、今のところ13万を一日で稼いでいる我がお店。他の章では、5万稼ぐのも結構大変だというのに、歩いて、弱いモンスターを叩いて、そこらで売ってるアイテムを転売してこの稼ぎ。たしかにトルネコの章、やばい!

目下私は夢の100万ゴールドを目指しているが、そのあとお金をアイテムに換え、トンネルを作り、と考えると「終わるのか?これw」と不安になる。ああ、商売が楽しい! 楽しすぎる!

現実の営業が、今とーーっても厳しいから余計にはまる!

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2008年7月18日 (金)

息子よ、それは違う!

息子の学校から三社面談のお知らせが来た。

いや、事実上の「保護者呼び出し」というやつだ。

これまでもいろいろ案じてきたが、息子の言動が目に余ってきた、ということだ。

先生方の要求は「成績は大変良い。進路についていろいろ真剣に考えたほうがいい」と「授業、テストなどでの態度が目に余る。とりあえず大人しくしてて」だ。私も激しく同意した。

一応整理するが、息子が通うのはとりあえず高校卒業資格がとれる!職業訓練もできる!というところで、中学のとき不登校であったとか、授業についていけないとか、その職業が好きとか、いろいろな子がお世話になっている。そうなると学力は千差万別で、息子をはじめ数人がものすごくできる子たちだが、一方まったくそうでない子もいる、という状態だ。先生方も大変だと思う。

で、息子はゆるい授業、納得いかない仕事をする一部の先生に反発、授業がわからないという子に教えてやって「闇鍋が教えてくれたほうがわかりやすい!」と言われてる、と言う話を聞いて、とりあえず友達思いの息子に「なんていい子なのかしら」とうるうる感動してたのだが、お話をよく伺うと、息子が友達に「授業」をするのは、授業の最中なのだという。

え( ゚д゚)

そ れ は な い

まあ、教師にもいろいろあって、できる人できない人はいると思う。しかし、まずは静粛に授業を聞くというのが、最低限のルールだと思う。授業中の私語が厳禁、せいぜい小声で「え?今何ページって言った?」てなことを話すのが限度だと、私(1980年代、新世代と言われた世代)の常識だ。

つまらない授業、わけわからない授業があっても、とりあえず静粛に聞き、休み時間や放課後などで「全然わかんない…」「つまりこれは…」「おしえて~」などのやりとりはあった。なので私は素直に休み時間や放課後に、授業についていけない友達に教えてあげたのだと思っていた。

けど授業中~? それは、どんなに正しかろうが授業妨害だ。ある意味正しく、おもしろく、わかりやすいほど妨害だ。先生の面目丸つぶれだし、授業という、先生対生徒たちの関係を損なう。しかし、息子は言う。

「はあ? なんで休み時間だの放課後だのにそんなことやるんだよ。おまえ、頭おかしくね?『わかんない』って思ったときに教えてやんなきゃ、わからないだろ? 休み時間には、皆そんな授業のことなんて忘れてる」

……たしかにそうかもしれない。けれどそれで授業中に生徒が勝手に講義をしていいものではない。

「それはけじめをつけて。授業は先生と、生徒たちそれぞれの関係が大事なの。あんたはそれを断ち切って割って入っている。立場を逸脱しているのよ。あんたの話で分かる子もいるだろうけど、授業の流れを止められて、困っている子もいるわけよ」

たとえば、映画館や劇場で、「え?今のどういうこと?この人死んだのに?」「ここは回想シーンで、主人公の思い出の中なのよ。その記憶が交錯してきて…」なんて声高に話している人がいたら、迷惑以外の何者でもないだろう。とりあえず黙って見よ。わからなければ、終わってから語り合え、だ。

授業と言うのも先生方にとっては「劇場」のようなもので、なんとか盛り上げよう、わからせようと、それぞれに工夫していらっしゃる。それで「教室が凍りつくようなダジャレを連発した授業」とか「趣味に暴走した授業」とか「どーせおまえらわからないんだろ的に独走した授業」など、空回りすることもある。

しかし、とりあえず拝聴しろ!

自分がこの学校を選んだんだから。

なんてことを話して、私は今も息子によく殴られるが、何か違うか? 中学で不登校になったときに、いろんな人がそういう話をしたはずだ。成績はもちろん、出席日数や生徒会活動、部活動、検定など、そんなことで進路は開かれる。二日連続で朝起きられない状態では受験もできず、受験なしで即入学許可のこの学校のおかげで、なんとか居場所を確保できたのである。先生方の能力に疑問を感じるのはわかるのだが、まずは生徒として敬え。授業を妨害するな。他の子たちにも迷惑だ。

「は?わけわかんねー! なんで友達に勉強教えちゃダメなんだよ。マジわかんね!」

だから、それは休み時間にと

「休み時間に、なんで勉強しなくちゃいけないんだよ! そんなやついねえよ! おまえ頭悪くね?」

先生方の前で、どんどん増長する息子。

私と先生方は、それなりにいろいろなたとえ話で説得した。息子は、授業をいちいち聞かなくてもほとんどを理解するし、テストはあっという間に終わる。学力が乏しい子にあわせた授業なので仕方がないが、テストや授業中派手に遊び始めるので、これは他の子にもよい影響を与えないだろう。本人は「だって時間の無駄だしー!大人しくじっとしているなんてできないしー!はあ?想像?妄想?時間の無駄!」という態度。座禅だと思え、などと言っても聞き入れない。私はこうたとえてみた。

「バイトでは、どんなにお客さんが来なくてヒマでも、落書きしてていいとかそういうことはないでしょう?」

……私の恥を晒すが、私はこの子の年くらいで、そういう間違いをしていたのだ。ヒマだしー、こんな時間をクロッキー(という名の落書き)に使う私って勤勉♪みたいな。バイトは時間を売るものなので、どんなにヒマでも、もったいなくてもやっていいこと、悪いことが、社会にはある。

息子は答えた。「あったりまえだろ? バイトっていうのはお金をもらってるんだから!」

……息子のほうが、私よりしっかりしている。けれど私はとっさにこう答えた。

「学校にはお金払ってるんだから、しっかり勉強しなさいよ!」

モンスター親子、現る……。一瞬、先生方もひるんだ。

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2008年7月17日 (木)

真のエンディング見ちゃいました……

真の敵を倒すべく、メタルキング狩りを始めた我が勇者と某氏。

そこそこ力がついてきたけれど、目標レベルまではまだまだ。しかし、どれだけその敵が強いのか、一度会ってみたいものだ、と思い、ゴールドをしっかり銀行に預けてその場所へ。

…勝ってしまった。

とくに苦労することなく、スクリト+フバーハで常に守りを固め、勇者と某氏が攻撃するという何の変哲もないやり方で、勝ってしまった。

めでたしめでたし。

って、絶対卵と鶏の方が強いんだけど、彼らはどういう進化を遂げているんだろう????

おりしもドラクエ5が出る日になった。神はその勢いで買いに行けというのか?

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2008年7月16日 (水)

エッグラとチキーラに叱られました

ああもうドラクエ5が出るよ!

けど4の真のエンディングなんかムリだよぉ!

というわけで、うちの勇者さまはクリア後に仲間になる某氏と仲良くレベル上げなどに精を出している。

某氏のレベルが低いので、ずっと前線に出しっぱなし。時々しゃべるのがおもしろいので、あちこちの街でしゃべらせて楽しんでは、ゴッドサイトへ。

ゲーム終盤のレベル上げには、天空の塔の1階が最高(攻略サイトさま)だそうで、行って見る。おお、たしかによくメタルキングが出てくる。時にはメタルキングとはぐれメタル(と、ついでにスライム)のパーティにも遭遇する。すぐ逃げるメタル系だが、運良く会心が出せれば、またはぐれメタルの剣やメタルぎりが決まれば、複数のメタル系が倒せて一気に数万の経験値だ。うはは~。他のモンスターも、強さの割には経験値が高く、それなりにおいしい。

けど、そこでは馬車のメンバーに経験値が入らないので、時々外を歩く。そこにもメタルキングは出るので、地道にがんばっている。眠い。

あと、裏ボスのエッグラとチキーラも、倒せば全員に20000以上の経験値が入るのでちょくちょく行く。その名のとおり、卵が上だ!鶏が上だ!といつも議論している男たちだが、BGMのファンキーさに比べてめっぽう強い。もう、2回全滅したけれど、がんばる。

で、2回目に倒したときのことである。攻略サイトでは、2回目に倒したら「まかいのたて」といういかにも某氏のための装備がもらえると書いてあって、ものほしげなうちの勇者。

ところが。

「33ターンもかかったのか!」と叱られて、ご褒美がもらえなかった。

え、そんなに戦ってましたか……?

このバトルの場合、クリフトがこんらんしてしまい、もうすぐ倒せそうなエッグラに「ベホミ」をかけて全回復させてしまったため、長引いたのだ。回復&補助のクリフトとミネアのMPが半減したところでまた最初からかよ!という状態で、通勤電車で戦った私はそれなりにがんばったと思うが、そういう評価ですか(涙)

エッグラのやることは本当にいやらしいが、ことにメダパニダンスはいやらしい。1回勝って、余裕しゃくしゃくで挑んだときも、ミネアがこんらんして、フバーハかけずに占いを始めたり、はぐれメタルのよろいを脱いで、チキーラをどぎまぎさせたり、なんてことをやっていたおかげで、全滅してしまったのだ。メダパニ、おもしろいが怖い!

今日はしっかりみな混乱せずに倒せて、めでたく「まかいのたて」をもらえた。あちらもすっきりしたそうで、よかった。

…で、これを8回倒せと…?

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2008年7月15日 (火)

7月、8月はコミックの季節!

まずいですよ…

限定DVD付き新刊が予約できるお行儀のよくない「絶望先生」の新刊が、今週ですよ。

それに23日には「巌窟王」「チェーザレ」「テレプシコーラ」「るくるく」など、欲しい新刊がてんこ盛りだ。夏休み、それは人気コミックスがどんどん出る季節。「鋼の錬金術師」「のだめカンタービレ」「へうげもの」「よつばと!」「聖☆おにいさん」……ああ、いっぺんに襲い掛かるのはやめてーーーー! 私の財布の中はとっくにゼロよーーーーっ!

と言いつつ、その日私はDS(ドラクエ4はメタルキング狩り中)を家に忘れてしまったので、恐れながら久しぶりに本屋のコミックスコーナーをのぞいてみた。…ああ…「鈴木先生6」も出ていたか…いやそれより「ミツルギ6」だな…ついに友達より多い巻数になったのね、おめでとう、とまずはそれを購入した。仕事中、重い荷物を持って移動している最中なので、そんなにたくさんは買えないんです、鈴木先生、待っててね。

…と、レジを過ぎて本屋を出ようとすると、文庫本コーナーで「グーグーだって猫である」の文庫版を見つけてしまった。

ああ。そうか、映画化するし、この間賞ももらったんだっけ。

大島弓子が大好きな私であるが、実はこれが未読である。

ちょっとしたタイミングもあったと思う。元の本は絵本のような装丁であるが、正直フルカラーなどでもないのに高い。当時、とても漫画を買う経済状態でもなく、あきらめてしまった。乗り遅れるととことん離れてしまうという癖もあるのかもしれない。

それと、どうしてもひっかかったのが「え…大島弓子さん、新しい猫と生活してるんだ…」と、軽くショックを受けたことだった。

大島弓子の猫と言えば、私にとってはサバだ。

気難しい顔をしたサバとの生活は何度も読んだ。

てことはサバは……。

ずん、と重くなった。それで手に取れなかったということもある。

薄い文庫本の割にはやっぱり高い気はするが、今ならとりあえず買える値段である。半年後にはわからない`,、('∀`) '`,、えーい角川名物映画化祭りに乗ってしまえ!

……サバの最期を、見た。……って、もう13年も前の話なのか。

新しい猫たちはもう擬人化されないらしい。そのままの姿で愛され、観察されている。素直に、可愛いなあ。「綿の国星」のような凄みはないけれど、やっぱり大島弓子的な洞察だ。

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2008年7月14日 (月)

会社のマックさんと夜まで……

会社で使ってるマッキントッシュさんが調子が悪いらしい。

「大事なデータはバックアップするように」とのお達しが出た。最近ウインドウズさんをお釈迦にして大切なデータを大量に失った私。夕方営業から帰ってから取り組むことにした。

最低限必要なデータを……たって、私の担当しているのは結構な量になる。とりあえず、これとこれとこれと…と選んでいったら、軽くDVD1枚分を超えた。仕方がない、2枚に分けよう! と、データを焼き始めた。

DVDを1枚焼くのに、1時間以上かかるなんて……

次のヒトにも回さないといけないのでずっとマックの前にいなくてはならない。他のフロアのマックでのお仕事とか、たくさんあるのにそれができない。……仕方がないからそこでパソコンなしでできる仕事を片付けていたけれど。

あ、書き込み終わった、と思ったら閉じる作業に入ったとかいって数十分。今度こそ終わったと思ったら、検証し始めてまた数十分。もうすぐだ…もうすぐだ…と思って待っていると、「検証に失敗しました」とか言いやがる。きいいいいいい!もう8時過ぎたよ!

調べると最低限のデータは使えそう。よし、次のデータディスクを作るぞぉ~こんなに時間がかかるのなら、本当に最低限だけにしよう!

……中身が少なくても、そんなに早くは終わらないのね……

私と、次を待つ女性が暗いオフィスに取り残された。9時半になった。

「もういいよ…このままにして帰ろう…」と、同僚が言った。

昔は私も会社に泊まりこみとかほいほいやってたけど、子どももいるしね…

真っ暗な中にぼうっと光るマックさんを置いて帰った。

あああ今日は書きたいことがいっぱいあったのに、マックさんのことしか書けなかった。

……けれど、おかげで本当にイヤなことを書かずにすんだ、とも言える。

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2008年7月13日 (日)

娘の愚痴をたくさん聞いた

娘が、塾を換えたいという。

幼稚園から通ってきた英語スクールだが、最近態度の悪い生徒がいて、とても授業にならないのだそうだ。

で、友達などから話を聞いて、ちょっとレベルの高い学習塾に行きたいのだという。我が娘、羞恥心はないが向上心は溢れるほどある。

で、体験入学や学力審査テストを受けてきた。テストは、私をおいて一人でさっさと受けてきたのだ。昼食も食べずに。

夜の体験入学に同行し、道すがらいろいろと話した。

最近の娘は非常に荒れていて、言葉遣いも悪いしすぐキレる。いつもにこにこしていて元気一杯だった小さい頃とはまるで別人。中学生くらいの今くらいって、誰でもそういうことがあるけれど、だからといって放任するとコワイこともある。とくに女の子は。

ほとんどが、人の悪口なんでしんどかったけど、一応大体聞いた。

クラスでも、部活でも、塾でも、また先生や親にもいろいろ不満を持って生きているのね…。

ほとんど反論せずに一通り聞いたあとで、こうしめた。

「うん、そういうことってどこでもあるよね。社会の中でも当たり前にあるよ。会社だったりすると、2、3年どころか何年も否応なく付き合わなきゃいけないからね……」

娘、はっとした。

これは、「愚痴返し」の術に遭う!!!

娘は急に話題を変えた。

☆  ☆  ☆

昨日ドラクエ4をクリアした。モンスター図鑑もコンプした。

……なんかもやもやするエンディングだったが、このあと真のエンディングがあるというのでそれに向かってがんばる。

……でもこれって、実質の主人公が変わるってこと?

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2008年7月11日 (金)

アニメ「ゲド戦記」をタダで楽しみ損ねました

「5分で観客が取り残される」「ものすごく眠れる」「何がしたいのかわからない」

と評判のアニメ映画「ゲド戦記」の、念願のテレビ放映の日だ。

帰ったら録画しよう♪と思っていたのだけど……

残業で帰宅できたのは9時半だった…。

とりあえず、テレビをつけてみた。う~~ん、「5分で取り残される」最初からみたかったなあ。

同じスタッフが作っても、監督が違うとこんなに違う!やっぱり宮崎駿は偉大です! さあもうすぐお父さんの新作ですよ! ということをアピールしたいのかな、このタイミングでの放映は。

そういえば、「金魚姫」のタイトルや設定は、いつの間にか「崖の上のポニョ」から消えていたらしい。先日日テレの朝の番組でも鈴木敏夫プロデューサーが出て話していた。「金魚なのに海にいるのはおかしい」ということで、「ぽ~にょぽーにょぽにょきんぎょのこ~♪」だった歌も「さかなのこ」に変えたのだそうだ。

……いろいろ、大人の事情があるのかもしれないw

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2008年7月10日 (木)

不景気で一番しわよせが来るのは…

仕事柄あちこちの街を歩き、いろいろな職業の方とお話する。

このところは本当に厳しいらしい。昔ながらの店がとうとう閉店した、というのはよくあることだ。それどころか最近オープンしたばかりの店が、3ヶ月も持たずに潰れている。オープンしたばかりのはずなのに、ろくにシャッターが開かないなんていう店もざらだ。ショッピングセンターだって空き店舗や閉店セールばかりで、セール中なのに人が歩いていない!

物価高は深刻で、こんなに人が来ないのに、値上げしないといけないと悩む自営業の方も多かった。某フレンチシェフは「問屋がね、バター8個にマーガリン2個、マーガリンはバターと同じ値段で、それじゃないと売れないって言うんですよ…」と肩を落とした。抱合せ販売!????大切な顧客様に????と驚いた。とある洋菓子屋さんは、たまたま兄弟が問屋さんなので、春には優先的にバターをまわしてもらえたが、そのあとはもう、全然ダメだという。

「人件費、光熱費とかの経費を引いたら、利益が十円単位ですよ」と嘆く小売業の方。

「もう何してもダメ。値上げもできないし、もう首を吊る話をしてるヨ!」という飲食店の方。

「今までにない状態。広告が入らないから、記事で穴埋めしたりサービスしたり…広告代を回収できないケースもある」というミニコミの方。

もう、いろんな方の愚痴を聞くのが仕事だというような気がしてきた……。

ただ、おもしろいことに気が付いた。

飲食店の方々は言う。
「こういうとき、最初に切り詰めるのは外食でしょ」

アパレル系の方々は言う。
「こういうとき、真っ先に切り詰めるのは洋服でしょ」

薬屋さんは言う。
「こういうとき、とっとと切り詰めるのは薬でしょ」

レジャー関係の方は…以下略。

皆様、「うちが一番大変」とおっしゃるのだ。大丈夫、皆さん同じです!等しく皆大変という時代なんです!

そんな時代でも、生きていくために模索しなくちゃいけないんです……

かのシェフは、「フランス料理にバターは欠かせない……けれど、マーガリンや、バター風味マーガリンで何か新しい味でも作れないかなあと思っているよ」と微笑んだ。……バター風味のマーガリンって、私も昔結構好きで、料理も試したことがあるけど、とても代用には…だったけど、このシェフはすごく前向きで、苦境も楽しみながら切り開いていくんだなあと、そのパワーに感動した。

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2008年7月 9日 (水)

ケルナグール

とは、「戦国魔神ゴーショーグン」に出てきた、敵役さんのお名前である。

あのアニメは本当に傑作で、たしかカットナル将軍とか、ブンドル将軍とかも出てきてたっけ。ブンドル将軍は、少女漫画に出てくるような金髪美形で、いつも赤い薔薇を持ち、クラシック音楽をがんがんかけながら地球侵略かなんかをしてたと思う。声は今は亡き塩沢兼人さんだったと思った。あのキャラクターは、本当に衝撃だった。ほかはあんまり覚えていないのだけど。

そうそう、「ワールド・ネバーランド」というPSゲームにのめりこんでいたときのことだ。あのゲームは、とある国の住民となって生活するというもので、結婚して、子どもをもうけ、その子どもにキャラクターを移し…なんていうことで、何世代にもわたって楽しめるゲームだった。恋に、出世に夢中になって、その世界で「100年」過ごした。他の住民たちにも子どもが生まれ、死を迎え、という歴史が刻まれていくのだけど、100年くらい過ごすとスタッフの遊びが見えてきたものだ。

なんか、「ロック」とか「ティナ」とか、見覚えのある名前の子どもが生まれ始めたのだ。

このスタッフ、FF6が好きなんでは?と思った。

私もFF6が好きなんで、たまたま子どもに「ロック」と名づけていたんで、「ロック」が二人になってしまったこともあった。

そのうち生まれてきた子どもが「ブンドル」「カットナル」「ケルナグル」だった。

「ゴーショーグン」、好きなスタッフがいますね?w

なんて思ったものだ。

……で、そんなことを息子と娘から「蹴る殴る」などの暴行を受けていたときに思い出していた。

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2008年7月 8日 (火)

娘がボイチャ始めました

ボイチャ、というのは「ボイスチャット」のことである。

前には娘が「絵チャ」にはまっていたが、ボイチャ、絵チャ、どちらも決して健康茶の類などではない。パソコンを通じて会話をリアルタイムで楽しむものだ。「絵チャ」は絵チャット、みんなで絵を描きながら会話するものらしい。……娘の破壊的な画力で、よく楽しんできたなと思うけれど、「ボイチャ」となると娘いわく

「電話料金がかからずに、お友達と会話を楽しめるものよっ」

と、とってもリーズナブルなものとして語って私とじーちゃんの心を捉え、じーちゃんがボイチャに使えるマイク付きヘッドフォンを買い与えることになったのだ。

ええ、私もお友達と楽しむものだと思ってましたよ。

早速ボイチャを始めた娘。

……なんか、男の声が聞こえるんですけど……?

娘と、お兄ちゃんである息子いわく、「お兄ちゃん(俺)そっくり」な声を持つその人は、他県に住む人らしい。

で、娘がおやつを食べる間、その男と、他の女の子の会話が聞けたのだが……

これ、大丈夫なのか????

小学生か中学生かわからない女の子と、男が楽しく会話をしている。ときどき、女の子が声でもだえているし。会話の内容はよく聞き取れないけど、なんだか怖い。

娘に聞くと、ボイチャの相手は、学校の友達でもなんでもなく、ネットで知り合ったひとたちらしい。娘はすでにこの人たちに年賀状を送るなどの交流をしているのだという。

「あんた、あれほどネットで知り合った人に住所や年齢とか、個人情報を教えてはいけないと!」

男女問わず小中学生に、ネットの付き合い方を教えるのに、これは大変重要なことである。親としては、これを一応言わないわけにはいかない。

私も、身近な親戚や学校の人たちとの普通のお付き合いより、どこの誰かは知らないけれど、趣味が合う人とだけ付き合いたいタイプの人間である。けれど、ことに未成年がそんな世界で遊び始めると、それを食い物にしようという人間がいるのも事実である。

「大丈夫だよぉ」と娘は笑う。うん、100万人くらいの子どもが、そう思っている。その中で2,3人くらいがトラブルに遭う、程度の確率かもしれない。

娘はこれまでも幼くして性犯罪の被害に遭っている。だから慎重だろう、と思えばいいのか、だから危ないだろうと思えばいいのか。

「いやあ、今の会話とか母親が聞いててさあ、なんか心配してんのぉ、うん」

と、とってもオープンな娘。これはこれで安心か。ボイチャの女の子は、彼に好意を持っている、と娘も知っていて、それでいて娘に「落ちたらころすww」と言うくらい、会話をしっかり聞いてほしいという二人。

新たなコミュニケーションなのか?

少なくとも、私が小娘の頃にはいろいろありえないコミュニケーションが、この世界にはある。

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2008年7月 7日 (月)

うちの勇者が変態なのですが。

ドラクエ4も終盤に差し掛かり、闇の洞窟攻略とカジノ通いを始めたうちの勇者さま。

……しかし、この主人公である勇者に愛着がもてなかった。

冒険の始まりや、その生い立ちはドラマティックで、大いなる運命を背負って旅をしているのはわかるのだけど、個性豊かな仲間たちの中でものすごい空気っぷりだ。奔放なマーニャ、賢明なミネア、おてんばにもほどがあるアリーナ姫、という女性陣だけでも圧倒されてしまう。

しかし。

ある時、手に入れた防具をマーニャに手渡そうとしたときのことだ。

マーニャはそのときもちものがいっぱいで、何かと交換しなくてはならなくなった。マーニャの持ち物を探ると、勇者は「おどりこのふく」に目を向けた。

「おどりこのふく」は初期装備で、正直防具としては使えるものではない。もう少しいいものを手に入れて取り替えると不要になる。しかし、おもしろいことに超序盤なのに300ゴールドという高値で売れるのだ。

これってもしかしてレア?

実際にはず~~~っと先に話が進むと買うこともできるので全然レアでなく、換金アイテムのうちらしいのだが、そのときはなんとなく売らずに持ち歩いていたのだ。

勇者は、マーニャの汗がしみこんだ、お色気たっぷりの「おどりこのふく」を掴んだ。

そして、それを後生大事に持ち歩くことにした。

……すると、不思議とこの「勇者」に個性が生まれ、愛着がわいてきたのである。

勇者は大いなる宿命を背負い、「おどりこのふく」を抱えながら、世界樹へ、そして天空城へと旅立つのであった。

まったく不思議なのだが、私がRPGをやると、主人公が変態になる。

FFTでは、妹の「赤い靴」をひっぺがして嬉々として履いているラムザがいたし。

FFTA2では、アイドルの履いている「赤い靴」を盗んで嬉々として履いているルッソがいた。

FF7のクラウドが、女装道具を最後まで手放さないのは、仕様だけど。

本当に、不思議である。

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2008年7月 6日 (日)

勇者さまはルーラ係~ドラクエ4~

ドラクエ4も、後半になってきた。

バルザック戦は絶対、モンバーバラの姉妹と、城を占領されたアリーナ姫に戦わせたかったので、あとの一人は回復補助でボス戦には欠かせないクリフトを入れた。無事、姉妹の親の仇がとれて満足。

…さて、攻撃・防御とも最高で、回復魔法も使いこなす我が勇者さまだが、

2軍になっている。

普段はトルネコを使いっぱなし。バトルでは何をしでかすかわからないが、しのびあしやたからのにおいなんていう呪文も使うし、時々敵のアイテムを奪って、我がパーティの財布を満たしてくれる。アリーナ姫は防御こそ心もとないがキラーピアスで恐ろしく強い。何より、可愛い。ピンクのレオタードにあみタイツが、よくお似合いである。

ミネアの回復は手放せない感じだし、最初は頼りなかったクリフトも、魔法を使いこなせると心強い。

で、勇者様は戦闘後の回復係だったり、リレミト、ルーラ係である…。

船を手に入れたあと、行動範囲が広くなったのはいいが、いつも船を見失うのが悩みだった。このドラクエDSのマップは、やたら街やダンジョンがあるのに地名がわかりにくいし、乗り物の位置がわからない。「これは、船を捜し求めて冒険する物語か」と嘆きたくなるほど、船を捜してうろうろ…

そのうちに「ルーラ」で移動することを私が覚えた。

「ルーラ」で飛べば、船も勝手についてくるではないか!

後半は行動がとても自由になり…というか、どこへ行けばいいのか自分で考えなくてはいけない。「あ~…その話題はどっかの街で聞いたから、そこに行けばいいのか……って、どこの街だっけ」ルーラでこれまで行った街のリストを開いても、いったいそれがどの街かさっぱりわからない。で、手当たりしだいすっ飛んでいったりした。勇者さまは、ルーラだけでMPを使い果たしてへとへとである。

お笑い芸人を仲間にして連れ歩くシーンでは、「あちこちの街に行けば、だじゃれを聞かせてくれる」という。

これでもまた、世界中を飛び回る。

街に行くごとにだじゃれと、他の仲間のコメントを聞いてみた。街についてよくしゃべるのはマーニャとクリフトだ。クリフトは普通に旅行レポートみたいだし、マーニャは好き勝手なことを言う。は?勇者さま?そんなしゃべらない人は、馬車でルーラしてればいいんですよ。

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2008年7月 4日 (金)

ニコニコ動画大ピンチの報道を嘆く

ニコニコ動画からアニメなどのMADが消える……というニュースが流れて以来、悶々としている。

ニコニコ動画で人気の作品のほとんどが、著作権的にはダークグレー~真っ黒なのは事実である。既存の画像やキャラクターを使ったり、音楽を使ったり、別にこれで儲けようというわけではないので海賊版などとは違うのだが、権利者にとってはいい迷惑なのは否めない。

でも、おもしろいのである。

おもしろいから人気が出るし、ニコニコ市場というものも組み合わせていて、動画を見てそのソフトなどを買うユーザーも少なくない。

私は、吉幾三とパフュームのミックスを見てパフュームのアルバムを購入してしまったし、今やっているDQ4だって、

「大好きなFFの曲をすばらしくアレンジして歌っている人がいた」

「その人の他の作品を見たらDQのも良かった」

「これまで絶対買う気がなかったDQシリーズだけど、この元ネタが知りたい」

「市場で買った」

である。ニコニコの、著作権的には真っ黒な匿名の人物の作品で、私という新たなユーザーをDQは得た、といえる。それは全然、私だけの話ではない。よくわからないけど人気のある動画を見て、アニメなりゲームなりアーティストなりに興味を持ち、購入にいたる人は決して少なくないのである。

また、こういう作品の例もある。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1406422

私は通常、ゲームやアニメ映像に他の音楽をかぶせる、というMADがたいして好きではない。多くが、自分の好きなアーティストの曲をつけてみました、という自己満足の世界だからだ。両方が好きな人同士で大いに楽しんでいればいいよ、と思っていた。

しかしこれはなんなんだろう。「機動戦士ガンダム」のオープニング映像に、「おじゃまんが山田くん」のオープニングソングを入れただけ、である。

はっきり言って、創作物でもなんでもない。

けれど、すごい。

方や、宇宙世紀0079(ダブルオーセブンティーナイン)の世界、方や東江戸川三丁目の世界。

こんなにもぴったりと合うというのはなんなのだ。

これを見て、アニメに詳しい人なら絵コンテの切り方とか、この時代のオープニングの作り方の類似性なんていうものを語るかもしれない。

音楽に詳しい人にも、それなりの分析ができるだろう。

大学生なら、これで論文が一本書けるかも知れない。

これはひとつの「発見」だと思う。

こういうものが出てくる可能性も、摘んでしまうのだろうか?

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2008年7月 3日 (木)

生き物の観察~江戸っ子おばちゃんの思い出

「県民」の番組が意外と好きで見ているが、「大阪人がくしゃみをすると…」という話題にちょっと触発され、昔話を書いてみる。読まなくてもいいかも。

20年ほど前勤めていた会社にいた、「山手線の外には住んだことがない」というおばさまのことだ。

いわゆるチャキチャキ(嫡々、の意らしい)の江戸っ子というのが自慢の彼女は、千葉埼玉はいうに及ばず、すべての地方人を見下していて、そのくせモラルも相当低かったので、私は大嫌いであったのだが、「江戸訛り」の貴重なサンプルとして、私はひそかに観察していたのだ。

彼女がくしゃみをすると、「くさめ!」とか「くしゃみ!」とか言った。

「くっさめ! くっさめ!」という、狂言が出る風邪薬のCMが昔にあったが、「くさめ」はくしゃみの古語だ。

はあ、これが江戸訛りか、と感心した。

江戸は、今の東京の東のごくごく一部だ。成城学園駅前住まいのお嬢様が「私は江戸っ子で」と言っていたが、笑止。そんなところは江戸ではない。青山や麻布あたりでも昔は「狸が出る田舎」扱いだ。むしろ「江戸訛り」圏は、東京下町と、千葉の方に分布するもの。性格は最低だが、貴重なサンプル。日々私はストレスを貯めながらも、彼女の言葉を拾っていた。

「江戸っ子は、『ひ』を『し』という」

これは本当だった。彼女はいつも「ひ」というべきところを「し」と言っていた。そしてまた自慢げに言うのである。「あら! 江戸っ子だから、つい出ちゃうのよね~! あっはっはっは!」はあ、そうですか。

私は幼い頃愛知県の新興住宅地にいた。新興住宅地というのは、いろんな地方の人が集まるもので、勢い「標準語」が使われるものだ。その地方では、語尾に「に」「だに」がつくのだが、小ざかしい私はそれを「そのことばは、まちがってるわ!」と嫌い、友達や、弟がそんな言葉を使うと、意気揚々と訂正してあげたものだった。こういう、何もわかってない子どもがいたために、方言という本来あるべき言葉が失われてきたかと思うと、なんだか情けない。標準語なんて、いろんな日本の言葉を混ぜて、日本の誰でも使いやすいように作ったものに過ぎなくて、これが正しいとか、方言が間違っているとかいうものではなかったのに。おかげで、愛知の方言を学び損ねた。

と言えるのは今だからであって、当時は「私だって東京育ちなのに! 今千葉に住んでいるからって、なんでこんなに毎日馬鹿にされなきゃいけないの?」という悶々としたものだ。いや本当、このおばちゃんと娘たちのねちねち極悪非道っぷりったら! 江戸っ子は口が悪いがさっぱりとしてる、なんてウソだ! という研究成果もあった。

で、この自称江戸っ子おばちゃんと私が、唯一意見があった話題がある。

昭和の歌姫、「美空ひばり」である。

その頃ちょうどひばりちゃんが病に倒れ、東京ドームで復活コンサートを開く、というところだった。

おばさまにとってはまさに世代を代表するスーパースター。

私は子供の頃苦手であったが、映画「悲しい口笛」「東京キッド」を見てからどっぷりはまり、「お祭りマンボ」や「りんご追分」が今もカラオケで得意のナンバーだったりする。

で、発見してしまったのだ。

おばさまは「美空しばり」とは言わない。

「しばりちゃん」とも言わない。

その気になれば、「ひ」っていえるじゃん、江戸っ子。

てやんでえこちとら江戸っ子でえ!みたいなイメージの江戸訛りは、20年前にも相当廃れていて、旧江戸の都市化に伴いそれを受け継ぐ人は激減。千葉の浦安あたりで、ようやく本物が見られるという状態だったそうだ。その浦安も、ディズニーランドができてから激変したし、本物の江戸訛りなんて今はほとんど聞くこともないだろう。

「美空しばり」と言うような。

言語学的にとても貴重な私怨日記を書いてしまった。

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2008年7月 2日 (水)

トルネコに学ぶ教訓

FFTAクエスト300をクリアしたあと、なぜか「ドラクエ4DS」をやっている。

うちはこれまでドラクエとはあまり縁がなく、「トルネコの不思議なダンジョン」と「剣神」しか持っていない。「トルネコ」は人生を踏み外しそうになるほど楽しみ、ちゃんとクリアしたときには涙ぼろぼろだったのだけど。

その「トルネコ」が出るFF4を、ようやく遊び始めたのだ。10年以上の時を経て。

「いいなあ、俺もやりたい」と言う息子。「あんたにはぬるいんじゃない?」と答えた。東方だのモンハンだのを遊び倒す息子には、ドラクエはいかにも古く、万人向きではないか。

「はあ?馬鹿にすんじぇねえよ!俺はドラクエやりてえよ!」

…何が逆鱗に触れたのかはわからないが、息子は怒り出した。「あれって、仲間とか自由にカスタマイズできるんだろ?名前つけたりいろいろと」

残念だが、私が買った4というのは、そういうドラクエではない。

「名前と性別を決められるのは主人公の勇者だけで、仲間キャラは名前固定、職業固定、よくしゃべるし個性的。なんか、FF6みたいな雰囲気だよ」

「え、そうなの?」

息子は少ししょぼんとした。

勇者の名前と性別を決め、ちょっとだけオープニングを見ると、あとは仲間キャラのそれぞれのストーリーを追うことになる。戦士ライアンの話、おてんば姫のアリーナとお付の話、そしていよいよトルネコの物語だ。

トルネコは「武器屋のおやじ」で、「不思議なダンジョン」でも普通のRPGの勇者とはまったく違う性質だったのがおもしろかった。力よりも頭脳と知識と運がものをいう。

さて、本家ドラクエでのトルネコの物語は、ただの雇い人のトルネコから始まる。

小さな村に、美しく聡明な妻ネネと、可愛い息子ポポロとともに住んでいる太った男がいた。

その男トルネコは、いつかは自分の店を持ちたいと願っているが、今はしがない雇い人。

妻から愛情一杯のお弁当を受け取り、この道を行くのよ、寄り道しちゃダメよ!といわれてそのとおりに職場に向かう。

なんか歩合制らしいが、言われるままにお店に立ち、店番をする。お客は割りと来てくれる。安いこん棒を売り、高いせいなるナイフを買おうというお客様に心をときめかせ…でもお金が足りないや、と言われてがっかりし。でも、言われるままにこつこつと接客をした。たまに「買ってくれ」というお客もいるのでそれを言われるままに買い取り、言われるままに売る。

……もしも「いいえ」を選んだら、もっと高く買ってくれたり、値切れるのかなあ?

なんていうことを考えるが、一介のレジがそんなことをやったら確実にクビだしなあ、とこつこつ働く。

一日だらだらと働いて、もらえる日給は100ゴールドくらい。たまに「破邪の剣」なんていうレアものを買取り、それがその日のうちに売れれば200ゴールドを超えてウハウハだったりする。が、その程度だ。

お給料をもらって夜の村を歩いても、妻子に土産を買うこともなく、ちょっと一杯なんていうこともなく帰宅し、妻と語らって眠る。朝、妻に「あら、お弁当まだ持ってたの?はい、新しいお弁当!」と、弁当を取り替えられる。ああ…弁当をもらっていたか。でも、昼休みもないし、全然おなかがすかないんだ……じゃあ、行ってくるよ。お金を稼いで、いつかは自分の店を…。

こんな毎日を、だらだらと過ごした。

いいかげん、「これではいけないのではないか」と思い始めた。

ふと家の前を見渡すと、息子が遊んでいる。話しかけると「宿屋のおじちゃんが話があるって」とか言っている。「どうせタイムカードもないんだから」ともう少しぶらりとすると、足腰の弱ったおじいさんがいる。教会に行きたいが、歩いていけないので押していってほしいという。せっせと背中を押して教会まで連れて行く。感謝と、小銭をもらい、「いいことをしたなあ」とそのまま楽しく職場へ。

それからは、職場での小銭稼ぎと、おじいちゃんのお世話で小銭稼ぎで過ごした。

愚直に。ただひたすら愚直に。

これがゲームでなければ、そのまま一生を過ごすところだった。

「これで、店がもてるんだろうか」

と、ちょっといい防具を買い、仕事の帰りに村の外に出た。月明かりの下でスライムに会った。素手でもなんとかダメージを与えられ、苦闘の末に倒した。また小銭を稼いだ。

しかし、スライム以外のモンスターには、全然攻撃できない。泣く泣く、逃げた。

武器が、ほしい。

せっかくなら、この村でいいものを買いたい、と少し働いた。行きかえりに少しずつ、小銭と経験値を貯めてもいた。ようやくちょっとよさげな武器を、いつも働いている店の親方から買い、村周辺のモンスターを狩った。

親方、困ってるかなあ。怒ってるかなあ。

これまで時間通りに店に立ち、きっちり店番してたのに、お店をほうったらかしにして、なんだか冒険に出ちゃいました。鉄の金庫を求めて。怪しいキツネの里をなんとかして。

トルネコ編には、いわゆる「ボスキャラ」がいない。彼の道を切り開くのは、才覚とお金だけだ。

少し遠くの街に行くと、いろいろな情報が手に入る。手紙を受け渡して喜ばれ、「防具」をほしがる国には、防具を仕入れて高く売りつける。金持ちがほしがるお宝を手に入れ、がっぽり稼ぐ。がんがん稼いで王様の信頼も手に要れ、念願の自分の店を手に入れて愛する家族を呼び寄せる。

そしてさらに、すごい投資に挑んで、自分と勇者、そして多くの人々の道を切り開く。

トルネコ編は、そんな物語だった。

実に教訓が多く、充実していた。ああ、ここからあの名作「不思議のダンジョン」が生まれたか。

子供の頃リンカーンの伝記を読んで「リンカーンってハンサムだわ!」程度の感想しか持たなかった阿呆な私にも、自分の人生の指針のように思えた。

よ~し、才覚磨くぞ~スキル(武器)手に入れるぞ~

で、トンネル掘るぞ~~(違)

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2008年7月 1日 (火)

蚊の季節ですね

会社で、「自分のPCからヘンな音がする」と言い出した人がいた。

先日私のPCが前触れもなくお亡くなりになり、大事なデータがすっとんだということもあって、社内は大騒ぎになった。たしかに、オケラの鳴くような音がかすかに聞こえる。

何度かここに書いているが、うちの会社は総じてPCに詳しくない。私だって詳しいレベルなどではないが、それでも「…そんなことで…?」と感じることでも、すぐ業者さんを呼んでいる。ちょちょっといじるだけで数万円、ほいほい納入してン十万、なのだから、業者さんにはおいしい顧客だと思う。

しかしコネがものを言うこの会社では、私は数少ない「外道」で、何かにつけて「引き立て役」を演じなければならない。だから基本、余計なことは言わないようにしている。言ったところでまともに聞いてはもらえないし、私の言うとおりだったというところで、誰も喜ばないからだ。

「明日早速業者に電話を」なんて騒いでいるところで、私は「目の前の箱」にいろいろ聞いていた。ネット依存症だのオタクだのと笑われるけど、ちょっと検索すればいろいろな知識が手に入る。最終的に業者に相談するにしても、まったく何もしらないでふっかけられるか、「これはごまかせない」と誠実な対応をしてもらえるかが違うだろう。

前に私はビデオデッキを近所の電機屋に修理を依頼した。一週間預かりで1万円ということで、一日たりともビデオデッキがないと耐えられない我が家はもう1台購入し、修理代を払った。その症状がちょっとつまみをいじれば済むものと気づいたのは、数年後だった。

「PC 変な音」「パソコン 雑音」などのフレーズで検索すれば、いろいろな情報が手に入る。何が原因? 深刻な状況? この間のうちのPCの不調は、本体のふたを開けて息をふきかけ、「赤いきしめん」をしっかり差し込むだけで直ったのだ。

「とりあえず、大事なデータは、外付けに入れておいたほうがいいですよ~」とは言った。…まあこれは、普通にいいアドバイスだと思う。現に私はPCに突然死されて、結構途方にくれているから現実味があるし、さほどムダにもならないだろう。でも、私はそれほど深刻な状況だとは、感じていなかった。再起動してしばらくすると、なんとなく大人しくなってくれたようだし。

で、目の前の箱にいろいろ聞いていて、偶然こんな情報をゲットしてしまった。

PCに蚊のいやがる音を出させるソフト

昔から、本当にPCっていろんなことに使われていたのね…ていうか、万能機械?

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