うちの勇者が変態なのですが。
ドラクエ4も終盤に差し掛かり、闇の洞窟攻略とカジノ通いを始めたうちの勇者さま。
……しかし、この主人公である勇者に愛着がもてなかった。
冒険の始まりや、その生い立ちはドラマティックで、大いなる運命を背負って旅をしているのはわかるのだけど、個性豊かな仲間たちの中でものすごい空気っぷりだ。奔放なマーニャ、賢明なミネア、おてんばにもほどがあるアリーナ姫、という女性陣だけでも圧倒されてしまう。
しかし。
ある時、手に入れた防具をマーニャに手渡そうとしたときのことだ。
マーニャはそのときもちものがいっぱいで、何かと交換しなくてはならなくなった。マーニャの持ち物を探ると、勇者は「おどりこのふく」に目を向けた。
「おどりこのふく」は初期装備で、正直防具としては使えるものではない。もう少しいいものを手に入れて取り替えると不要になる。しかし、おもしろいことに超序盤なのに300ゴールドという高値で売れるのだ。
これってもしかしてレア?
実際にはず~~~っと先に話が進むと買うこともできるので全然レアでなく、換金アイテムのうちらしいのだが、そのときはなんとなく売らずに持ち歩いていたのだ。
勇者は、マーニャの汗がしみこんだ、お色気たっぷりの「おどりこのふく」を掴んだ。
そして、それを後生大事に持ち歩くことにした。
……すると、不思議とこの「勇者」に個性が生まれ、愛着がわいてきたのである。
勇者は大いなる宿命を背負い、「おどりこのふく」を抱えながら、世界樹へ、そして天空城へと旅立つのであった。
まったく不思議なのだが、私がRPGをやると、主人公が変態になる。
FFTでは、妹の「赤い靴」をひっぺがして嬉々として履いているラムザがいたし。
FFTA2では、アイドルの履いている「赤い靴」を盗んで嬉々として履いているルッソがいた。
FF7のクラウドが、女装道具を最後まで手放さないのは、仕様だけど。
本当に、不思議である。
| 固定リンク
コメント