« うちの勇者が変態なのですが。 | トップページ | ケルナグール »

2008年7月 8日 (火)

娘がボイチャ始めました

ボイチャ、というのは「ボイスチャット」のことである。

前には娘が「絵チャ」にはまっていたが、ボイチャ、絵チャ、どちらも決して健康茶の類などではない。パソコンを通じて会話をリアルタイムで楽しむものだ。「絵チャ」は絵チャット、みんなで絵を描きながら会話するものらしい。……娘の破壊的な画力で、よく楽しんできたなと思うけれど、「ボイチャ」となると娘いわく

「電話料金がかからずに、お友達と会話を楽しめるものよっ」

と、とってもリーズナブルなものとして語って私とじーちゃんの心を捉え、じーちゃんがボイチャに使えるマイク付きヘッドフォンを買い与えることになったのだ。

ええ、私もお友達と楽しむものだと思ってましたよ。

早速ボイチャを始めた娘。

……なんか、男の声が聞こえるんですけど……?

娘と、お兄ちゃんである息子いわく、「お兄ちゃん(俺)そっくり」な声を持つその人は、他県に住む人らしい。

で、娘がおやつを食べる間、その男と、他の女の子の会話が聞けたのだが……

これ、大丈夫なのか????

小学生か中学生かわからない女の子と、男が楽しく会話をしている。ときどき、女の子が声でもだえているし。会話の内容はよく聞き取れないけど、なんだか怖い。

娘に聞くと、ボイチャの相手は、学校の友達でもなんでもなく、ネットで知り合ったひとたちらしい。娘はすでにこの人たちに年賀状を送るなどの交流をしているのだという。

「あんた、あれほどネットで知り合った人に住所や年齢とか、個人情報を教えてはいけないと!」

男女問わず小中学生に、ネットの付き合い方を教えるのに、これは大変重要なことである。親としては、これを一応言わないわけにはいかない。

私も、身近な親戚や学校の人たちとの普通のお付き合いより、どこの誰かは知らないけれど、趣味が合う人とだけ付き合いたいタイプの人間である。けれど、ことに未成年がそんな世界で遊び始めると、それを食い物にしようという人間がいるのも事実である。

「大丈夫だよぉ」と娘は笑う。うん、100万人くらいの子どもが、そう思っている。その中で2,3人くらいがトラブルに遭う、程度の確率かもしれない。

娘はこれまでも幼くして性犯罪の被害に遭っている。だから慎重だろう、と思えばいいのか、だから危ないだろうと思えばいいのか。

「いやあ、今の会話とか母親が聞いててさあ、なんか心配してんのぉ、うん」

と、とってもオープンな娘。これはこれで安心か。ボイチャの女の子は、彼に好意を持っている、と娘も知っていて、それでいて娘に「落ちたらころすww」と言うくらい、会話をしっかり聞いてほしいという二人。

新たなコミュニケーションなのか?

少なくとも、私が小娘の頃にはいろいろありえないコミュニケーションが、この世界にはある。

|

« うちの勇者が変態なのですが。 | トップページ | ケルナグール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« うちの勇者が変態なのですが。 | トップページ | ケルナグール »