トルネコ中毒に……トルネコ営業日報
やっぱりトルネコは私にとって鬼門。
ドラクエなら大丈夫だろうなんてことが、あるわけなかった。
先日、寝しなに真のラスボスに全滅するつもりで会いに行ったら、ひょいっと勝ってしまったうちの勇者さま。…まだレベルは全員40台。これからじっくりいろいろやるつもりだったのに、真のエンディングを見たら、なんだかやる気が失せてしまった。
で、女勇者でもう一度!
最初は何も知らずに進めていたんで、いろいろ失敗したなあ~ということが多いから、それをやり直し始めたのだ。
まずは、1~4章までの「お金」の問題。各キャラクターの冒険の終わりに、結構現金を持ったままだった。ライアンなんか、「塔にある、あの宝箱が気になるわ」と、わざわざとりに行ってちょっとまとまったゴールドを手に入れ、そのまんま消滅させてしまった!くやしい!
2章のアリーナは、武術大会が難しくって、一生懸命レベル上げしたおかげで結構小金を持っていたと思うが、これもみすみすどぶに捨ててしまった。2回目はカジノにはまった姫君が、見事にスパンコールドレスを手に入れて楽勝。余計なお金は全部アイテムに換えてから、実家に帰った。
トルネコだって、お店の運営がよくわからないまま、とっとと6万ギル払ってトンネルをくぐってしまった。
おかげで勇者さまの冒険は金欠だ。
いろいろ調べると、トルネコでがっぽり稼いでアイテムを買い込みクリアすると、勇者さまがウハウハになるという。
へー、そうなのか、とトルネコの物語をやり直す。
「はじゃのつるぎ」を売りに来る客がいたら、すぐ店番の仕事をやめ、冒険中心に。鉄の金庫を携えながら、あっちへこっちへ。あのお城には防具を高く売りつけ、このお城にはそこらで拾った「はがねのつるぎ」「てつのよろい」6点セットを売りつけてがっぽり、は基本としても、今回はお店でがっぽり稼ぐことにした。
それにしても、この3章のドロップ率の高さは異常だ。スライム程度を倒しても、ほいほい高価な「はがねのつるぎ」や「てつのよろい」を落とす。いや、トルネコの商人魂のなせるわざには感服する。
ある程度資金が貯まってきたら、我がトルネコは決まった営業ルートを歩くことにし始めた。
朝起きてネネと会話したら、すぐに昨日仕入れたアイテムを店に並べる。レイクナバの「はじゃのつるぎ」は毎日10本くらい。さっき受け取ったばかりのネネの愛妻弁当も、容赦なく売る! たまに昨日の弁当が売れ残ってたりもするが、敏腕店番のネネは、古い弁当でもなんでもしっかり高く売り切ってくれるので安心だ。ご近所の店で売ってるアイテムだって、この店に並べばもっと高価で飛ぶように売れる。その手腕恐るべし。
エンドールを出たら、「くちぶえ」を吹き吹きボンノールへ。武器屋で少しアイテムを仕入れ、お城で「てつのよろい」を最低2000ゴールドで売る。…最初はほいほい高く買ってくれたが、最近はあまり良い金額を提示してくれなくなった。ネネは1800ゴールド以上で売る、というし、面倒くさいんでお店で捌くことも増えた。品揃えのよさも、わが店の魅力だ。
そして懐かしいレイクナバに日参。たまには世話になった防具屋でアイテムを仕入れることもあるが、なんたって武器屋である。ここのおやじは相変わらず「そんなところにつったってないで」などと、トルネコを店員扱いして実に横柄である。毎日ここで「はじゃのつるぎ」を10本、そのほかにも大量に仕入れる上客だというのに。……しかし世界一の武器商人をめざすトルネコはそんなことを気にも留めず、このこじんまりとした村にばんばんお金を落としていくのだ。ついでにたまにおじいちゃんを教会に連れて行ってあげる、まさに商人の鑑である。
そうしてエンドールに帰る頃にはすっかり夜が更けている。利幅の大きい商品は買い込んできたが、一番おいしいのはなんたってモンスターがほいほい落としてくれるアイテムだ。「もう少し、仕入れるか」とトルネコは街のそばでくちぶえを吹き、モンスターを呼ぶ。歩かなければ時間が経たないので、いつまでも戦える。そうして何本かの「はがねのつるぎ」や「てつのよろい」などを集めて帰路に着くのである。
朝起きるとネネがおべんとうと昨日の売り上げをくれる。悪くても6万、今のところ13万を一日で稼いでいる我がお店。他の章では、5万稼ぐのも結構大変だというのに、歩いて、弱いモンスターを叩いて、そこらで売ってるアイテムを転売してこの稼ぎ。たしかにトルネコの章、やばい!
目下私は夢の100万ゴールドを目指しているが、そのあとお金をアイテムに換え、トンネルを作り、と考えると「終わるのか?これw」と不安になる。ああ、商売が楽しい! 楽しすぎる!
現実の営業が、今とーーっても厳しいから余計にはまる!
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