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2008年8月29日 (金)

娘の学力をしみじみ考える

先週娘が、新しく通い始めた塾のテストを受けて落ち込んでいた。

絶対に自信があった教科でさえ「全然わからない問題があるの…」

しかし結果を持って帰って娘は輝きを取り戻した。本当にレベルが高い塾らしく、問題は相当難しかったらしいが、英語・理科・数学の3教科では娘は申し分のない成績であったようである。

得意の英語は、全国にも名がとどろくF高も狙えるレベルらしい。地元で誰もがひれ伏す有名T高も余裕の圏内である。

数学、理科も、「理数系」を自称するだけにまずまずの成績。こないだまで、「あ~優等生は違いますねっ」などとコンプレックスを母や兄にぶつけていたのに、なんだ、十分優等生ではないか! と、まずは褒めてやった。

……しかし…「社会は、どうなのよ…?」娘はぷい、と顔を背ける。「夏期講習に、社会ないし~」………娘は、社会がものすごく苦手である。

ちょっと不思議だと、私の母も言う。「社会なんて覚えれば点が取れるんだから簡単だと思うけど?」…だよなあ…時代が変わり、習うことも出題傾向も変わっているとは思うけど、やっぱり地名や人物名や年表なんかを覚えれば、ある程度は点が取れる教科のはずだ。英語や数学の方が絶対難しいと思う。

テレビゲームにたとえれば、英語や数学は「マリオ」みたいなアクションもの。社会や国語はDQやFFみたいな万人向けRPGじゃないかと思う。リズム感や正確な操作、観察力を要求されるマリオは、出来ない人にはとことんできない。数学や物理は、足し算引き算のようなものはともかく、進めば進むほど、ある種のひらめきがある人だけにしかわかりえないような気がする……

「そんなわけないじゃん、マリオなんか誰でもできるぜ?」

息子が私の説に反論した。……シューティングやアクションゲームが小さい頃から異常に得意で、数学も物理も大好きで、アスペルガーといわれるあんたに言われたくないw

息子は昔いとこの家に行って、初めてファミコンのマリオをやった。「ゲームは1日1時間」を厳守していたその家では、プレイステーションが全盛の時代でもファミコンのマリオを4人の子どもが遊んでいて、クリアどころかほんの序盤をちょっとずつ遊ぶのがせいぜいだったのだ。毎日遊んでいるいとこたちは、何度やっても序盤のボスを倒せず、先に進めない。…そりゃあ、1日1時間だし……

息子に、コントローラが回ってきた。…すると息子は初見で、あっという間にボスを倒し、その家の未知のステージまで進んでしまった。

なんか息子の脳みそはどこか違うんだなあ……と、認めざるを得なかった。

小さな頃からこういうゲームと、物理の話は得意だけれど、たとえばお風呂のお湯を止める、なんていうことができなくてパニックを起こしたりするのだし。

って、息子の話は今はいい。

DQやFFは、「あきらめなければクリアできる」ものがほとんどだ。どこかで行き詰ったとしても、攻略情報を聞けば絶対に先に進めるし、どんなにトロい人でも、雑魚をちまちま倒してレベルをあげていけば、ボスキャラを倒してエンディングが見られる。……FF2とか8とかはちょっと変わっているので、それでは永遠にクリアできなかったりするけれど、初心者にもやさしいFF7や10なら、あきらめなければ絶対にクリアはできると私が保証する。

……しかしよく考えたら、娘はその、FF7と10の両方とも、途中で挫折しているではないか。

10なんか、たしか当時わずか4歳だったと思うが、何も考えずにゲームを始めて、私とおにいちゃんが目を放した隙に軽く「はぐれオチュー」を倒していた。

「はぐれオチュー」は、序盤に出てくる凶悪モンスターで、別に倒さなくても先に進める。というか、主人公がオチューのところに行こうとすると、そこにいた人々が止めてくれるはずだ。迂回しろ、と。

まあ、まったく歯が立たないというほどではないのだが、超序盤に会うには少々手ごわい相手。しかし娘は現地の人々の話をまったく聞かず、ほいほい森の中を進み、巨大で醜悪なそれをほよっと倒してしまったのだ。

けど、彼女はエンディングを自力で見ていない。FF7だって、何度かトライしてみたが、やっぱり途中で放り出してしまう。

要するに、飽きっぽいんではないか? 根気がないんではないか?

FF12を200時間もやったぜぇ! とかはぐれメタルを999匹倒したぜぇ!とかいうのも困るが、ひとつのことをこつこつとやり遂げられないというのはいかがなものか?娘が作って、最後までいけなかったゲームデータは、いったいいくつあるのだろう。

「まずは、興味を持ちなさいよ。年表とか地図とか、そりゃあ呪文か何かのようにみえるでしょうけど」
「ああ、あれは呪文でしょ?全然覚えられない」
……やっぱり、娘は「興味が無いからわからない」のだとわかった。

しかし、私だってかつてはそうだった。小さな頃から賢い賢いといわれてきたが、それは「可愛い」と褒めようがなくてそういわれていただけで、小学校高学年で、担任の先生が授業をほとんどやらなくなってしまってからは「興味の無い」分野がどんどん劣っていった。中学に入る頃に、「ヨーロッパって…国? どこにある?」なんていう状態なのに気づいて少し焦り、意識して教科書を読んだおかげで偏差値70まで持っていけたのだ。覚える教科は、こつこつやるしかほかはない。少しずつ、漫画がきっかけとかでも何でもいいから興味を持つのが大切だ。

「ママだって、スザンヌを笑えないレベルからやれたんだから、あんただって今からやればできるわよ。『羞恥心』レベルを卒業しようよ」

私はできるだけ、娘にわかりやすく、興味をもたれそうなたとえをしながら語りかけた。が、娘は反論した。

「いや、スザンヌは『羞恥心』のメンバーじゃないし。羞恥心のメンバーはつるの某と上地某と……」

…えっと、そんなのママもわかっているけど。スザンヌが羞恥心のメンバーじゃないって。……しかし、羞恥心のメンバー名をこんなにすらすらそらんじられるなら、戦国武将の一人や二人、覚えられる能力はあるんじゃん!

歴史に興味を持つきっかけなんか、漫画やBLでも十分。いくらも現代っ子の楽しめる味付けがされたものがあるだろう。必ずしも史実に忠実でないこともあるが、つまらない教科書よりも、おもしろい創作物だ!

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もちろん、待ちに待った新刊を読みましたとも!

数奇の道をひた走る織部、暗雲立ち込める利休。秀吉の天下統一を目の前に、江戸や奥羽の舞台が拓ける!

な~~んもなかった地に「江戸」という新たな都市計画がたつくだりは本当に面白いので娘にも無理やり勧めた。今でこそ世界に名だたる東京がいかにして出来たか、って楽しいじゃないか。そうそう数寄屋橋や有楽町。子供の頃から慣れ親しんでいた地名で、一応「織田有楽斎」の名も知ってはいたけれど、彼にスポットを当てる作品は意外に少ない。「数奇」をテーマに戦国時代を描く「へうげもの」ならではだ。

「七本木」には、素直に笑った。娘も笑った。

そして母は、高山右近に相変わらず欲情中。

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