秋の夜長はコミック♪
ゲーム熱が収まってくると、狂ったように良質なコミックが読みたくなる私の性。
逆に言うと、凄い勢いでコミックスを買わないために、携帯ゲームを買うのだけれど。私が本気出したら、ゲームソフトなんか目じゃないほどお金を使いそうだ。それに、本はかさばる! 話題作は全部読みたい。昔からごひいきの作家さんのは全部買いたい。お金が山ほどあるのなら、本屋に行って「ここからここまで、全部ちょうだい」ってやってしまいそうだ。ていうか、漫画喫茶に住みたい! ゲームと言う拘束具がなかったら、私は暴走してしまう~~~~!
またいけないことに、最近は新聞でもよくコミック評を扱っている。そこに載っているのは、本当に全部読みたい。
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海獣の子供 1 (1) (IKKI COMICS) 著者:五十嵐 大介 |
たまたま古本屋で見かけて、恐る恐る1巻をゲット。
……すごい体験をした。
電車の中で読んでいるのに、私は海の中でたゆたっている。日差しが痛い。耳も痛い。鼻まで、海水がしみてくる。潮の香りが、私を包む……。
「なんで2巻も買っておかなかったんだ!」と激しく後悔。夢に見るほどその夜はどっぷりとその世界に漬かり、翌日(休日)近所の本屋へ。
ねえ。
地元の本屋には、気配さえない。環境の良い街だけど、こういうとき「所詮田舎だなあ」と思う。さらに翌日、娘を連れてちょっと遠い街まで出かけた。あそこの本屋にはたしか絶対あったはず。あそこの品揃えは、ちょっとしたものだから。…その本屋には、スタッフが作ったらしい特別コーナーがあり、複製原画まで飾られてあった。
この著者は、携帯電話も持っていないのだそうだが、デジタル全盛のこのご時世にこうしてペンと青鉛筆の懐かしい原画があるということが、また新鮮に思われた。「肉筆」の魅力を再認識。
ところが、本は「売り切れです」だった。
やむなく別の街に行き、そこで2、3巻をゲット。物語はどんどん進み、主人公の少女は変貌していく。読者は彼女の大きな瞳を通してこれからどんな世界を見るのだろうか。
☆
娘は私と全然違うタイプで、部活動や生徒会などに精をだし、人間関係の洞察にも優れているが、本屋に連れて行くと立派な「オタク母子」になってしまう。小さな頃から、本屋では二人とも夢中になって本を読んでしまうのだ。
で、買って帰るとやっぱり黙々と読んでしまう。布団の上でごろごろしながら、それぞれ勝手に本を読んでいるけれど、どこかで感情を共有しているようなのでそれはそれでよし。
本は、宇宙だよねぇ……。
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