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2008年9月21日 (日)

娘と社会のお勉強~両国・浅草・秋葉原探訪~

先日日記でたてていた計画を実行した。

いやがる娘を朝から両国へ。「両国はおもしろいよ。運がよければお相撲さんに会えるかもよ」となだめる私に「そんなん、見たくない!」とふてくされる娘。が、駅のホームを降りたとたん、エスカレーターを上ってくる力士に遭遇。これには娘も思わず吹いた。見たくなくても、お相撲さんだらけ。……て、今日は国技館で9月場所が行われていたのか。雨の中、人気力士の入りを待つ大勢の相撲ファンまでいる。

江戸東京博物館は、バブルの華やかなりし頃にオープンした、比較的新しい博物館である。私はオープン間もない頃に行っただけだが、今日行くとエンターテイメント性はさらにアップ、堅苦しくなくテーマパークのように楽しめるつくりに磨きがかかっていた。歴史の勉強なんか真っ平ゴメン!という娘にオススメのスポットだ。

実物大(ただし半分らしい)の日本橋を渡ってしばらくは、娘は不機嫌。一応展示物を見るものの、こんなん何がおもしろいの、という態度がぷんぷんだ。しかしジオラマいっぱい、復元された建物いっぱい、かごや人力車に乗って写真が撮れたり、千両箱を持って重さを実感したり、誰でも気軽に楽しめる。徐々に娘の顔が明るくなり、夢中で展示物を見、「昔の受話器って、重い!」とはしゃぎ始めた。よっしゃー。

食事をすませ、雨が降る中旧安田庭園へ。池を見て娘は大喜びだ。浅瀬に飛び石があり歩けるのも楽しい。「この庭園は、もともと安田財閥のもので、珍しい潮入式で、大正11年…」なんていう私の解説など聞きやしないで、鯉や鴨、小さな魚などに興奮。すずめまで、石碑に仲良く寄り添っていてかわいらしく、雨に濡れた庭園は美しい。中の島に彼岸花が咲いていた。朱塗りの太鼓橋との対比がまた絶景。「日本庭園は、雨でもまたいっそう情緒があるんだよ」と話しかけるが、娘は聞いているのかいないのか、鴨に興奮、太鼓橋に興奮。「あの橋、渡るー!」……はいはい、庭園の対角線を通り抜ける予定だったけど、1周半しましょうね。緑豊かな都会のオアシスを満喫させるのも、実は「計算通り(ニヤリ)」だったりする。

次は当然横網町公園だ。安田庭園のはす向かいにあるこの公園は、関東大震災当日、実に3~4万人もの人が犠牲になった場所である。夥しい遺骨を納めた慰霊堂の前にはいまだ献花が数多く、厳かな雰囲気。とたんに娘は意気消沈。「慰霊堂の中、入れるんですってよ」「……いいよ…」

だが、震災の遺品や記録などを収めた復興記念館は、絶対に見せなくては。入り口の前でいやいやをする娘を、なんとか笑顔で招きいれた。
この建物自体が、20世紀初頭の様式をそのままに、時間が止まったようである。2階から上に続く、立ち入り禁止の階段を見せてやった。今、こんな細くて急な階段はめったに見ない。そう言われると、娘の顔が好奇心で輝きだす。捻じ曲がったガラス瓶や炭化した菓子。20世紀、2度も壊滅しながら復興した東京の姿が、さまざまな資料で理解できる。

ここから浅草に向かう…が、計算外だったのが悪天候だ。た、たしか昨日が台風直撃で、今日の雨は夜からだったじゃない~~~!と、嘆きたくなる。電車から、今日運動会をする小学校が見えた。昨日の予定を今日に順延して、泣いている学校も多いだろう。

雨をよけるように隅田川へ。…高速道路の影で、雨に打たれずに済んだが、川よりもずらりと並ぶブルーシートのテント鑑賞に、娘が関心を持った。……まあ、これも東京の現実。日本史の表にはならなくても、こういうのも知っておけ。排泄物のにおいと、川の水のにおい。そしてほんのわずかだが、潮のにおいもする隅田川をのぼる。娘がブルーシートテントの上に、太陽電池で動く招き猫を発見。「グッジョブな感じがする」……うん。

浅草の目印は「うんこビルだよ」と教えると、なんだか娘が軽蔑の眼で私を見る。が、残念ながらそのビルは、正式名称よりも絶対に、その名称で通じてしまっている。そのビルは、某有名ビール(私、いつも愛飲してます♪)会社の本社で、ビールを模した高層建築物と、まるで黄金のそれにしか見えない巨大で妙なモニュメントを掲げた低層棟でできている。「今日の、江戸東京博物館とほぼ同じ頃の建築物。バブル時代の遺産だよ」と教えると、娘は「バブルとか言われてもわかんない」という。そこで、娘にまた良く似た建築物の例を教えてあげた。
「東京ビッグサイト。ほら、空間の使い方とか、奇をてらった風とか、似てない?」
そういうと、娘が大きくうなずいた。ビッグサイトのあの印象的な逆三角と、江戸東京博物館の、すっごく妙な形が、なんとなく似ているだろう。私も建築とかデザインとかはわからないけれど、使い勝手とか有効利用なんか無視してとにかくアートに傾き、威容ならぬ「異様」を今に残すこれらの建物には共通のにおいを感じる。バロック建築とかロココ様式とかと同様に、バブリー建築とか呼ばれててもおかしくない。

浅草に入り、娘のテンションがあがってきた。北海道のアンテナショップで生キャラメル(塩)を買い、口に含んだのも良かったのだろう。いやあ、行列が出来るとか興味なかったけど、本当にすごいね、生キャラメル!

そして雷門。「聖☆おにいさん」でブッダとイエスが能天気に訪れた東京有数の観光地だ。傘を差しても濡れる雨に辟易していたので、とっとと仲見世へ……って、ご同輩が多くて、押すな押すなの賑わいだ!ビバアーケード街!

つい先ほどまで「あたし、人ごみはキライなの…」とか言っていた娘だが、この賑わいと土産物屋だらけの仲見世にまた興奮。観光客向けのでたらめなみやげ物が、また独特のおもしろさをかもし出している。なんで浅草で新撰組の羽織なのか???なんで浅草で忍者グッズ????い、いや考えちゃいけない!これがニポーン! イエスも思わずハマったこのあやしさをとことん楽しむのが、今日の「社会のお勉強」である。

ほら、イエスが涙出るまでかぶったお香が、あれだよ。と勧め、さて本堂にお参りに…と言うと、娘が「おみくじ~~~」と袖を引く。仕方なく100円を渡したが、娘、ふってもふっても、おみくじが出てこない。ふっては覗き、ふっては覗き。他のおみくじはどんどん進んでいるのに、とにかくくじが出てこない。何回ふっても何回ふってもエアーマンがたおせーないよ(ry で、ようやく出た札を出すと、残念ながら「凶」だった。娘にとっては生まれて始めての凶。「ああ、早く結んでしまえばいいから。でも一応戒めとして読んでおきなさいね」と言われるまでも無く、娘はおみくじに見入っている。「あたってると思うわ…病気は長引く…待ち人来たらず…」そこまで落ち込む前に、とっとと結んでしまったら?と勧めると「どうやって結ぶの?」

これだからゆとりは

……いや、本当に今日、ここにきて良かった。私も仕事やらゲームやらにかまけて本当にそんな知恵も受け継いでなかったのかと反省した。「まずは、お手本を見て」と、すでに結んであるおみくじを見せた。娘、ぱたぱたとおみくじを折り始めたが、すぐに折る方向が違うのに気づいた。「こうか」…そうだね、長い紙にしないと、こんな風には結べないね。あれこれ悩みながらおみくじを結び、本堂にお参りをして階段を下りながら「あんなにおみくじが出なかったのは、くじが出たくなかったのかもね」と、慰めた。……けど、娘は小さいけれど体の不調を訴えている。特に今日、二人きりになるとあれこれと。…う~~ん、すぐどうこうというわけではないけれど、無視してはいけないような。

花やしき方向へ歩き、またまた娘はおおはしゃぎ。先ほど博物館で見た浅草12階跡地がここであるし、キュートで脱力系の花やしきグッズもお気に入り。

その後は秋葉原などで通常のオタクライフに。ただ、娘は念願のつくばエクスプレスに数分でも乗れて上機嫌。なー、本当にすべるように静かに走るだろー?というと、娘は頬を染めてうなずく。私、開通前からつくばエクスプレス秋葉原駅を知っているので、当時のことも話してやった。ふふふ、このエスカレーターもなあ、ヘルメットかぶって上り下りしたんだぜ~~~

帰りの電車では、今日歩いた地域の標高についてレクチャー。江戸東京でも下町と言われるこの地帯は「つるぺったん」。山の手と言われる地帯は山あり谷あり。地名そのままに、「青山」「赤坂」は山だし、「渋谷」は谷。「春の小川」で牧歌的に歌われているのが、渋谷だ。「六本木は」というと、へうげもの最新刊のネタで娘が笑い出した。「神田川は、神田を流れているの?」と娘が口にした。はい、良い質問である。「神田地区も当然通っているが、川なんで、杉並あたりも流れてると思うよ。調べてみたら?」自分でもうろ覚えなんで、『調べてみろ』と。…あとで自分で調べてみたら、水源、井の頭公園あたりか。ここも、一度娘を連れて行きたいなあ。

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コメント

井の頭公園にお越しの節は、私がご案内いたします。
http://blue.ap.teacup.com/mark-info/107.html

杉並区を流れる神田川、、、それは、、、私の、、、じもと、、、

投稿: まーく | 2008年9月22日 (月) 19時02分

まーくさん、こんな狂ったように長い日記にようこそ~酔っ払っていたんです…
井の頭公園は、もう少しレベルアップしてからの候補地です。 多くの漫画の舞台になってますし、私も昔はよく行きました。従兄弟も近くに住んでいます。本当にいいところですよね。
……しかし、娘は本当に歴史と地理オンチなので、まずは教科書に太字で載るような路線からいかないと、と画策中。
杉並の神田川ですか。そのあたりもたしか行ったことありますよ。うろ覚えですが、おもしろい遊水地があったような……

投稿: 闇鍋奉行 | 2008年9月22日 (月) 20時59分

遊水池というのは、最近できた、地下貯水池のことでしょうか?
http://blue.ap.teacup.com/mark-info/71.html

えっ、井の頭公園って、多くのマンガの舞台なんですかぁ?(と、俺がびっくりした)。どんな作品が?
...人に聞く前に自分で調べてみると、
『ガラスの仮面』の「真夏の夜の夢」とか、。

いっぽう、私も子どもの頃、野田のフィールド・アスレチックには行きましたよ。

投稿: まーく | 2008年9月22日 (月) 22時14分

>まーくさん
私が見た遊水池は、マンションの地下のもので、20年くらい昔にできたものです。当時は珍しいものだったので、テレビか何かで話題になっていたような。場所とかあまり覚えていないのですが……とても大きくて、暴れ川対策はこれで大丈夫かと当時思いましたが、さらに遊水池を増やしても追いつかないほどの大雨が増えてきているんですね……

井の頭公園は、よく漫画に出ますよ~! そうそう、北島マヤも、あそこで飛んだりはねたりしてました♪

投稿: 闇鍋奉行 | 2008年9月23日 (火) 08時13分

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