リアル「暁の蛇」~蟲師が完結~
本屋の前を通ったら、やたら分厚いアフタヌーンが目に入った。
蟲師が表紙だ。完結、とある。どひゃー!
完結編は前後編になっていたので、立ち読みはやめた。少年漫画などだと、人気があるうちはやめられなくて、最終的にぐだぐだになる例もあるが、10巻で終わらせるというのは鮮やか。昔の「すすめ!パイレーツ」を思わせる。ものにもよるだろうが、作家のテンションや時代との関連を考えると、10巻、20巻あたりですっきり完結するのが良いと思う。
で、なんとなく「1~9巻絶賛発売中」というのに目がいった。……あら……あたし9巻って買ったかしら……買ってないような気がする…
慌ててそこの本屋で探してみる。なんと、1から8までしかおいていない。「あのう、蟲師の9巻は」と店員さんに聞くと、「ただいま在庫切れになっております」との答え。
あらやだ、いつの間にか出てて、売り切れたのね。一応夏の新刊はチェックしてたのに……と焦り、別の本屋で9巻を買った。
2冊目だった。
「暁の蛇」を思い出した。
☆
「暁の蛇」とは、蟲師のなかのエピソードである(第5巻収録)。
人の記憶を食らう蟲。父の帰りを待つある母子のちょっと切なく、なのに蟲のせいで救われる物語である。
非常に家庭環境が良く似ている(爆)せいもあり、私はこのエピソードに思いいれ、記憶を食われる母・さよに感情移入をしてしまう。もしかしたら彼女は、すでに夫のことを知っていて、あえて影魂を寄せてたんじゃないかな、などと独自の解釈もしてしまう。夫の真実を子どもに隠し、朗らかに「お父さんは一生懸命働いているんだよ」と言い聞かせ、いつか帰るのを待っていた自分と、どこかかぶるのだ。
で、本気でリアルさよになってしまった。
ブログ内検索をすると、ちゃんと、自分の日記にも蟲師9巻を買ったと書いてあるではないか。
忘れすぎだ、自分!
2009年○月△日
パソコンの前に「蟲師」という漫画があったので読んでみた。
「おもしろいわねえこの漫画。
母さんこんなの初めて読んだわ」
((((((;゚Д゚))))))
ボケ進行の度合いも確かめられて、ブログって本当に便利である。
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