父親のいない家庭って~ようやく「スーパーリアルRPG」を購入~
娘とのプチ夏休みで、「スーパーリアルRPG」を見つけた。
心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG |
このシリーズ、Web版ではとても楽しませていただいたし、書籍化にあたってはわくわくしながら本屋めぐりをしたものだ。……が当時、全然見当たらなかった。
一応心理学に興味があるという娘のおねだりもあって購入。そう、この本はソウさんの漫画も素敵だが、心理研究家のゆうき ゆう先生の文章が秀逸なのだ。
懐かしく、序盤を読んだ。主人公・三郎は父不在の家庭に育ち、16歳の朝、自分がRPGの勇者のような妄想に囚われる。
……あら。 うちも父親がなんとなく不在。 このお母さんの所業がリアルすぎるわ。
逆に、こういう漫画でネタにされるくらい、RPGなどファンタジーの主人公って不思議と「父親不在」が多い。実は父は○○の戦士とか○○の末裔とかであり、故あって行方をくらましてるとか、世界を守るために命を落としているとかで、主人公はそんな血を引きながら与えられた宿命に従い、冒険に出るのだ。
そういうイメージであるが、たとえば「クロノトリガー」は意味もなく母子家庭の主人公であった。この時空を超える壮大な旅に出て、世界を救う意味が主人公クロノにあるのかないのかわからないまま物語が終わり、「クロノの父親」について想像の翼を広げた人は少なくないだろうと思う。
「どきどきポヤッチオ」という、ちょっとギャルゲーみたいなゲームも思い返す。主人公の少年が訪れた村には、いろいろな人が住んでいて、可愛い女の子たちが5人もいる。
…しかしこの村、子どもに両親が揃っている家庭がほとんどない。戦争に行っている、死んだ、別居中など理由はそれぞれだが、多くは父親がいない。母親がいない父子家庭もあるにはあるが、なんだか不思議だなあ、と思った。
平凡でないところに、人は物語を見出すのだろうか。
しかし、小さな頃からゲームや漫画の世界にしか興味を持たなかった息子は、それでも三郎のように「自分は勇者なのではないか」というような妄想に囚われることは無かった。
というか、彼は自分の父親に無関心…正しくは、「そういうものだ」と思い込んでいるようだったのだ……orz
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