幾三、ニコニコでノリノリ
今年の春、ニコニコ動画で異常なほどのブームを起こした「俺らTOKYOさ行ぐだ」。このIKZOブームに吉幾三が本格的に乗ってきた。
昨日、酒屋に入ると耳になじみの良いあの音楽が。……あまりに日常的に聴いてきたフレーズと曲調に、一瞬何も感じなかったのだが「…ん?……んん?」こ、これはIKZOでねか!
「ハァ ○○もねェ ○○もねェ」の、あのフレーズが、ノリノリのビートに乗っている。しかしここは酒屋さんだ。普段は有線で、普通の流行曲を流しているはずだ。
「あれ、これがNDA!なのかな?」
NDA![んだ!] アーティスト:吉幾三 |
吉幾三氏がこの秋新曲を出し、なんとなくIKZOブームを意識した物のようだとは知っていたが、まさかまんまIKZOリミックス風とは!?
著作権侵害か表現の自由か。
ニコニコ動画では、しばしば権利者の意向で動画が消され、ユーザーを落胆させることがある。ほんのちょっとのお遊びでも許さない権利者もいれば、実に寛容な権利者もいるのが、ニコニコ動画を見ているとよくわかる。(刺激的でおもしろいものを作るところほど寛容な気がする……おっとこれは独り言)
寛容な権利者の中でも、ただ黙認のところ、ものにより削除要請するがあとはOKのところ、むしろお遊びに加担してくるところもあるが、吉幾三氏はさらに「飛び込んできた」人だ。ニコニコ会議に花を贈り、ニコニコ時報にも参加。なにせ、この演歌低迷のなかで、吉幾三の存在も知らないような少年少女たちまでもが往年のこのヒット曲に夢中なのだ。和製ラップ先駆者としてアーティスト冥利も尽きる現象だし、何よりビジネスチャンスだ。ニコニコ動画とうまく付き合い、利用されつつ利用した、好例になるのではないかと期待。
また、IKZOブームの火付け役となった「ポリ幾三」、私も思わずPerfumeのCDを買ってしまった「幾三cruizing Love」(動画はさらに派生したアイマス版)、最高傑作の声が高い「IKZOROZIC」などを制作した全農連P氏も参加のIKZOリミックスCD「IKZO CHANNEL441.93」も11月に発売決定。
これからますますIKZOボイスが街に流出しそうである。
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コメント
初めまして!
私も吉幾三さん好きなんですよね♪友達にはどこが,と冷めた口調で聞かれてしまうんですけど,,,。
あなたは何処が好きですか?
投稿: ツナ | 2008年10月13日 (月) 15時00分
ツナさんようこそ、初めまして!
今日もスーパーのヤング向けの洋服コーナーで、「NDA!」を聴けました。いよいよきたな、IKZO☆
私は「俺らTOKYOさ行ぐだ」で鮮烈なデビューをした頃から、「雪国」「酒よ」などで演歌の大御所へ、というのを見てきた世代ですが、色モノ的な「俺ら…」でも、リズム感、歌唱力は圧倒的でした。それがニコニコ動画で、当時を知らないような世代の人にいじられ、混ぜられているうちに、いかにあの曲が新しかったか、普遍性があるかと再評価された次第。こんな出会いがあるのも、ニコニコならではだと思います。
青森訛りも、日本のソウル。田舎自虐ネタ全開だけど、ご本人の人柄の温かさが感じられ、実は相当の知性と、音楽性を持ったミュージシャンだと思いますよ。
投稿: 闇鍋奉行 | 2008年10月13日 (月) 21時04分