初めて「大人買い」したかも?~シバトラ~
今から「ドラゴンボール」や「こち亀」を極めようなどと思うと、山ひとつ売らなくてはいけない気がする。
だからやたらと巻数が増えがちな少年漫画には、遅れて手を出さないよう心がけている。
そんな私が悩みに悩んで、ついに買ってしまったのが「シバトラ」だ。
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シバトラ(3) |
小中学生にしか見えないくらいの童顔で小柄な少年係刑事が、少年少女の世界に溶け込みながら彼らを補導 救う!美麗な絵、魅力あるキャラクターたち。可愛いけれど強い「シバトラ」こと柴田竹虎刑事が、身を呈して現代の「少年犯罪」に肉薄するのは実に痛快。
前に、日記の中でタイトルもなにもわからず「麻薬の話をやってるのがおもしろい」と少年マガジンについて書いたと思うが、普通の少年少女に忍び寄る麻薬のエピソードは、本当におもしろかった。というか、怖い。こんな巧みな方法で、ごく普通の子がそれとは知らずに麻薬漬けにされるかもしれないという恐怖。それに携わるのが、主人公もよく知っている女の子・リカちゃん。上の表紙図で、右側にいる子だが、シンナー常習で歯がとけていてキレると怖いが、妙に人懐っこく、可愛く素直な女の子だ。それがこんな…
基本「少年少女性善説」が貫かれていて、ハイハイ悪いのは大人大人、親、教師、社会、な感じではあるが、逆に「少年少女は天使じゃない派」の新庄刑事の存在もあり、甘ったれた風はまったくなく、親として社会人として襟を正されるような造りだ。
現在8巻まで出ている。まだ今なら田畑を売るくらいで買える!と、買ってしまった。けど、子どももきっと楽しめると思うので、安い……よね?
☆
携帯ゲーム系をある程度やりこむと、とたんに「漫画買いたい病」が出るので困る。育児中、絶望中、ど貧乏中の期間、我慢に我慢を重ねた反動もあって、溜め込んでいた好きな作家、気になっていた作品などが、欲しくて欲しくてたまらない。
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もののけ草紙 1 (1) 著者:高橋 葉介 |
ああ、ヨースケ。たまたま往年の名漫画雑誌「マンガ少年」でデビュー作を見てから、魂を奪われたようになっている。
そして、彼の作品を見つけたときには、値段も見ずにふらふらとレジに行くという生活を続けて、かれこれ30年くらいだ。時にはエログロすぎて「これはいかがなものか」などと眉をひそめることもあるが、もう、一生ついていくのかな、くらいの気持ちでいる。
で、この作品は久々に素直に楽しめた。「手の目」を持つ女芸人の奇妙な毎日。彼女の語り口は軽妙で、雰囲気も満点。
が、レジに他のマンガも含めて持っていったら、思いもかけぬ高額を要求された。
この本……1200円+税もするのか。
2色ページも挟み込み、部数もさほど多くないだろうから、仕方があるまい。しかし1ページにつきほとんど5コマ以内というペースのため、あっというまに…ほんとうに、あっという間に読み終えてしまう。
デビューの頃は、500円もしない値段で、何十時間も楽しめたものだが……。絵も、せりふも練りに練られていて。
我々ファンは、足元を見られているのであろうか???
才能ある作家を守るための出費は厭わないが、才能ある作家を甘やかす出費は持ち合わせていない。
なァに、別にけなしてはいない。ここらでちょいと苦言を申しておけば、次はもっともっと、「手の目」が魅力的に、足はガクブル、涙はボロボロ、ああ、高橋葉介を30年応援してきてよかったなああああああというふうになるんじゃないかと、期待してるンでさァ。
☆
来月は、あっしの40年のマンガ好き人生の中で唯一、ファンレターを出してしまった人が久々にコミックスをだしなさる。
……出した先の編集部に知り合いがいて、笑われたのがトラウマ…。
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