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2008年11月30日 (日)

娘の邪気を祓いたいのだが

今週末も、娘は私に甘え、上機嫌かと思うと急にキレて怒ったり泣いたりするという状態。

いろいろあるのだろう、となるべく一緒にいて、優しく抱きしめてやり、リラックスした状態で話を聞いてやるのだが、それにしてもどこまでもどこまでも出てくる他人の悪口。

なんでそんなに人を敵に回すのか。

理由を聞けば「なんでそんなことくらいで」「アンタのほうが悪いんじゃ」「そんなことを言ったら嫌われるのは当たり前」というようなことばかり。そうして皆に嫌われて、一人で女王様気取りなのではないかと、痛々しく思える。

「てめえにはわからねえよ」と娘は毒づく。……うーーん、私もそのくらいの年頃は、きっと同じように毒を吐き吐き世界のすべてを敵に回し、勝手に殺意を覚えていたような気がするが、大人というのは都合よく余計なことを忘れる物だから。というか、親の私まで「ホントそいつムカつくよねーっぶっ殺してぇーっ」などと同調してたら、いろいろ終わりな気がする。

かすかに覚えているのは、まるで心の中に違う物が棲んでいるような、自分にもどうにもコントロールできなくなるような、そんな感じだ。日本ではそういうのを「狐がついた」というものだろうし

「エクソシストだな」と口にしてしまった。「はぁ( ゚д゚)?」

一応、某人気少年漫画でそのことは知っている娘。私の知る古い映画とはいささか解釈が違うかもしれないが、一応ある程度は話が通じそうだ。……普通の説教なんか、耳に入れないし。

ぽんぽん、と娘のおなかを軽く叩いてこういった。
「ここに、いろんなものを溜め込んでいるでしょう。疲れるだけだから、そんなもの出してしまえばいい」
「……」
「神社にでも行って、邪気を祓ってもらうか~」

娘はくすっと笑って答えた。

「やだ。邪気を祓ったら、私消滅する」
「あんたは邪気しかないんかいっ」
「無いっwwwww」

いやいやそんなはずはない。この邪気を祓えば、元の素直で純真無垢な娘に戻るはず。本来のあんたは、努力家で、明るくて、みんなに好かれる子のはずだ。

大きな瞳で、神妙に聞く娘。

「けどお寺の除夜の鐘を聞かせて煩悩を祓ったら、服しか残らなかったりして」
「ムキャーーーーーーーーwwwwww!」

私をぽかすかしながら、大笑いする娘。

笑うときは、屈託無く笑うのだがなあ。

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鈴木先生が大変なことに~子供達と討論能力

金曜日、「鈴木先生」6巻を買った。

電車の中で一気に読んだ。前巻ですでに嵐の予感であったが、どえりゃー展開に息を詰めた。

中学教師鈴木先生は、生徒一人一人をしっかり見てくれ、いつも体当たりで指導してくれると生徒に評判。あまりに立派すぎるので、時に同僚が嫉妬でぶっ壊れるほどの先生である。
これまでも三角関係がこじれた生徒とか、友人の妹(小学4年)と肉体関係になった生徒とかのエピソードで、鈴木先生は中学生達に真摯に「性」を語った。ついでに、「ナマ派」なのも告白した。親も学校も「避妊教育」に重きをおいているこの時代に、一石を投じたのである。

その一石が、彼女である麻美さんに、新たな命を宿させてしまった。

「…うっ…」と口を押さえてしゃがみこむなんて、いまどきドラマでもないだろうというベタな展開を目の当たりにして立ちすくんだ女子中学生たち。

鈴木先生が出来ちゃった結婚?

汚い…

過剰に反応した生徒が暴走し、鈴木先生を「討議」にかけるという。

6巻はそのほとんどが、中学生達の「性」に対する討論で占められる。これまでのエピソードに出てきた子らやそれまで目立たなかった子らが、それぞれの意見をいい、時に傷つき、これまで溜めてきた物を吐き出し、少しずつ理解しあっていく。テーマがテーマなだけに、おいそれと結論なんか出そうに無い。

何が問題なのか?「出来ちゃった結婚」の是非か、教師の行動か、さらには他の誰でもなく、いつも正しかった「鈴木先生」が、そのような過ちをしてしまったのが許せないのか。

ちゃんとした恋人相手だし結婚すれば問題ない、責任さえとれば何をしてもいいのか、出来ちゃった結婚は本当に罪か、結婚という形で生まれなかった子はいけないのか……ひとつのクラスの子供達にもいろいろ出生の事情があり、「経験」のある子、無い子、皆が真剣に涙を流しながら語り合う。

で、当の鈴木先生は被告席に座りながら、何よりも彼らがきっちりと討議することを望み、誘導していく。……この討議をしていれば、きっと傷つく生徒がいるだろうことも担任としては予想していたので、早めにいつもの鈴木説法をやろうかな…と顔をあげるが中村ににらまれてすごすご引っ込むところは笑った。主役はもはや、中学生達だ。

非常に生々しい討議に、一中学生の親としてはどぎまぎするばかり。結局この討議は1巻に収まらず、次に続くらしいが……か、カーベー……wwwwwww

息子が小学生の頃、遠足のしおりに「おやつは300円以内」とあるのに噛み付いたことがあるらしい。

「300円には、消費税は含みますか!?」

息子のクラスでは、それをきっかけにちょっとした討論になったらしい。息子たちは必死で戦い、「おやつは300円以内(税別)」を勝ち取ったという。

「他のクラスのやつが、『え、ずりぃ~』とか言ってたけど、そう思うんなら討論すればいいのに」と、当時の息子は語った。非常に個性的な子で、いろいろご迷惑をかける子であるが、私もその意見には賛成した。私もそうだが、子どもたちは権利を与えられるばかりで、どうもそういった能力が育たないのではないかと思う。不満があれば、理論で勝ち取る。そういう能力の芽を出させるために、少しくらい子供達には不自由をさせてもいいのではないか。

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2008年11月28日 (金)

突然ですがオールパンを手に入れました

来ましたよ、オールパン。注文から1ヶ月後に。

電話注文したとき、一緒に「活力なべ」も頼んだが、「こちらは大変注文が殺到しており、お待ちいただくことになります」とのことだった。

あ~別にいいですよ、本命はオールパンだし、そっちを先に送ってくれても、と答えると、いずれにせよそのようになる、とのことだった。

そのオールパンさえ、1ヶ月かかって届いた。活力鍋は、一体、いつになるのか。

不況の昨今、こんな企業もあるんだなあ。

で、今日おろしてみた。一応、さっと水洗いくらいしないとね、と水を流し込んでさっと捨ててみた。

一滴も、残らない。

テフロン加工の鍋やフライパンだって、ちょっとした曇りのような物が残るのに、それさえも全く無い。さっき水を入れられたことなど存じませんわ、という顔をしている。

リフレクアーマーとか、ミラーアーマーみたいに、魔法や攻撃を跳ね返せそう♪

一滴も油を入れず、お肉を投入。本当に、こびりつかないわぁ
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

今日はカレーの予定であるが、しばらく煮込んで、ふと火を止めてみたが、しばらくふつふつと沸いていた。保温力は、土鍋なみだ。

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リメイクゲームを息子と語る

親子揃ってDSクロノトリガーを嗜んでいる。

古代の音楽とグラフィックは本当に凄いね、ボスやモンスターの個性がすごいよね、などと語り合いながらの遅い夕食。息子も追加の闘技場でモンスター幼体を育てている。まだその姿のまま。私はまるまじボンバーまで育ってきた。

「……まさか、俺と対戦考えてる?」
「いや、明らかにそっち、育ってないし。それに私は対戦とかあまり好きじゃない」

そんな話題から、最近のFFやドラクエのリメイクについて熱く語った。

私のように、もうテレビの前に何時間も座っていられない社会人には、電車の中などで気軽に懐かしいゲームが楽しめる携帯ゲーム機への移植はうれしい限りである。制作会社の方も、「せっかく高機能のハードなんだし」と、サービス心いっぱいで、友達との「通信」「対戦」などの追加要素などを入れてくださる。それが、新規客のみならず、昔遊んだお客の購買意欲を刺激するわけである。

が。

いろいろ発達面に問題はあるかもしれないが、聡い息子が言い放った。

「ぶっちゃけ昔のFFとかDQとかやりたがるのって、友達いなくね?」

なななななななななんてことを!

と言いつつも、激しく同意してしまった。

「ああ、たしかに友達いるくらいなら、ポケモンに転んでるね!」と。

念のため、私はポケモンも初代くらいはクリアしている。が、さすがに当時幼児であった息子はともかく、私は対戦も交換もしたことがない。する気がまったくない。一人黙々とモンスターをゲットして育て、ストーリーや攻略を楽しめればそれでよくて、クリアしたらすっかり満足してしまった。それで、「なんで通信対戦とか交換しないと図鑑が埋まらないのかしら。隠しモンスターとか、あくどすぎる」で、終わってしまった。

実際、2ちゃんねるのFFDQ板に行くと、他人との通信を必要とする機能に、多くのユーザーが困り果てている様子がわかる。それが隠しボスやアイテムに関わるとなると必死である。現在小学校から高校くらいの子なら、まだ友達と交換したり対戦・協力プレイを楽しむこともできるだろうが、社会人だと非常に厳しい。とっともだちがいないんじゃないからね、こういうゲームをやるともだちがいないってことだからねっ……と見栄を張るのも虚しい。

たとえ友達がいても、動く本のようなRPGって、私にとっては一人の空間を楽しみ、想像の翼を広げる場所なのだ。

なのに、「すれ違い通信」とか「対戦」とか。

で、なんのトクが?と思う。また一方でそれなしには会えないボスがいるとかだといっそう腹が立つ。

FF3DSなど、今遊びたくても、まず隠しボスには会えないだろう。どうするんだ。

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2008年11月27日 (木)

竜の聖域におりますが

「リレミト」か「テレポ」が使いたいです……

クロノトリガーのテンポのよさが、ここではうそのようです。

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2008年11月26日 (水)

サルと呼ばれ、勇者にされた魔王~竜の聖域~

クロノトリガーは17時間で最終章に突入。と言っても、ここからは自由に探索・レベルあげができるので、「ここからが長い」といえるのだけど。

エイラのは「色仕掛け」必須、攻撃役・回復役としても申し分ないので、真っ先に全わざを覚えてしまった。が、「色仕掛け」なしにこの章を進めるわけにもいかないくらいなので、ボスのいるようなところではほぼ皆勤。次いで、やはり攻撃・回復をばっちりこなし、強力な単体攻撃を得意とするカエル、ロボが使いやすい。

ほぼこのメンバーで、着々とプリズムシリーズを得、サイラスを成仏させ、強欲町長を善人にし、国王を救い、恐ろしい人間虐殺工場を封鎖。

と、ふと追加要素も見てみたくなった。

DS版ではモンスターを育成、通信対戦ができる闘技場と、「竜の聖域」というのがある。

闘技場でも着々とモンスターを育てているが、今日は初めて、「竜の聖域」に入ってみた。

まずは原始時代の聖域へ。しばらく闘ってみたが、どうやらここ(最初のダンジョン)には色仕掛けでお宝がいただけるモンスターがいなさそうなので、まだまだわざを覚えていないキャラを出してみた。

魔王。終盤仲間になる上、覚えるのが強力な全体(範囲)魔法ばかり。雑魚一掃にはいいが、デリケートな攻撃を求められるボス線ではあまり活躍の場が無い。昔はマザー戦に出して、爽快にサンダガを披露。おかげでどえらい目に遭った苦い思い出がある。腕力はたいしたことないし、社交性がほとんどなくて特殊な装備をしないと連携技が使えない……はっきり言って、あまり使えない……

マール。回復役としては最強だが、正直パワーが無い。スペッキオ戦では大活躍なので、育てたいのだけど。

ルッカ。個人的に好きなキャラで、専用防具もあってお徳なのだけど……彼女の強大な魔力を活かせる場が、あまり無い。回復もできないし。

というわけで、私は彼らを「非力トリオ」と呼んでいるが、少しでもわざポイントを稼がせるために、意識して育てないといけない。

さて、我らが非力トリオは原始時代の恐竜人たちと契約を結び、闘技場のモンスターの世話をして、今度は中世の「竜の聖域」に行ってみた。これって何かつながってるんだろうか。

今度はいきなり、「しゃべるサルがあらわれた!」扱いだ。ルッカはムキになってサル扱いに立腹している。

恐竜人の長老は伝説を語った。はるか昔、絶滅寸前だったのを、「しゃべるサル」に救われたというのだ。…まだ、ちょこちょこっとモンスターを倒しただけだけど。

「じゃあ、このサル達は伝説の勇者?」と、年若い恐竜人が驚く。そしてこの時代でも、契約を結んだ。最初の依頼は、森の魔物を倒すことらしい。

「よろしく頼んだぞ、おぬし達。いや…勇者殿!」

魔王はつぶやいた。
「魔王が勇者か… フッ、それも面白い」

このゲームには主人公が魔王になるエンディングもあるけれど、追加イベントでは、魔王が勇者に祭り上げられるのか。

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2008年11月25日 (火)

「死の山」に入れませんっ

初プレイの方も迷い込まれるかもしれないので表現をぼかすが、主人公のクロノが、とある理由で仲間から外れる。

まあ、このまんまクリアしてエンディングを見ることもできるのだが、一応本当にクロノトリガーというストーリーを楽しむためには、それを取り戻すイベントをクリアしなくてはならない。かつて娘が、音を上げてしまったイベントだ。

まずは、各時代の「賢者」に話をきくこと。そうすれば「時の卵」が手に入り、とあるアイテムを手に入れて、賢者にポヨゾー人形を飛ばしてもらえるはずだ。そして向かうのは「死の山」。

このイベントをこなさなくては、絶対に分け入ることの出来ない山である。ふもとにとてつもなく強い風が吹いており、ポヨゾーが変化する立ち木で風をよける以外、入るすべは無いのだ。

SF、PS、どちらも私は通り抜けてきた。上ボタンを押しっぱなしにし、木のところでしばらく足ふみをしていれば突風を避けられる。その上の木も同様。そうして中に入ればなんでもない。あらあら娘ちゃん、こんなこともできないのプと、笑っていたのだが…

DS版では、なぜか木にひっかかることができない。

つるりと上に抜け出てしまい、オロオロしている間に、飛ばされてしまう。

何回やっても、何回やっても、エアーマンがたおせーな……ではなく、死の山に入れない。

こういうときは、ムダにゲームがうまい息子だ。

「ねー。死の山に入れない。木に、ひっかからないんだけど」

はあ?と怪訝な表情の息子、彼はまだまだそこまで行ってなくて、私のDSをとり、何度かやってみていた。「あー、ひっかからないな」「でしょ?」

がしかし、息子は木の手前で上下ボタンを細かく押し始めた。……すると、風をよけられた! さらに上の木でも同様に。

「入ったよ~」
「息子を産んで、よかったわ」

いや、私も一応、それをやろうと思ったのだ。だが邪念でもあったか、どうもこのように美しく上下運動できず、突風に流されたのだ。

とりあえず、娘よ、ごめんな~。

そのあとの難関、すべる細い道は、先頭キャラをルッカやマールなど、細身でちゃんと歩くキャラにするとやりやすい。カエルや魔王だと、ルートを取りにくい!ていうか、カエルが跳ね、エイラがよつんばいはなんとなくわかるとしても、宙に浮く魔王は一体、なんなんだ。

フォローしました。死の山に入れない方はこちらへ→死の山に入るために

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2008年11月24日 (月)

娘のアテレコでクロノトリガー

娘に甘えられながらクロノトリガーをプレイ。

SF版が出た当時は子どもたちが幼くて、私は絵本を読むようにセリフなどを読んでやったものだが、娘はゲームのセリフを楽しそうに読みあげている。

魔王戦になった。

この魔王というのは結構やっかいなボス。その名の通り高い魔力を持ち、強力な全体魔法を連発する。その上、放った魔法と同じ属性以外の魔法は吸収してしまうのだ。物理攻撃は殆ど効かないし、こちらも魔法で対抗しながら回復をするしかない。通常、カエルの「ヒール」があると便利。(彼に魔法を覚えさせるのを忘れてはいけない)

で、クロノ(天)、カエル(水)の強制メンバーに、ルッカ(火)を選んで挑んだ。……そういうときに限って、冥属性攻撃ばかりしてくるのだけどw

しかし落ち着いてやればもう勝てる。最初の頃は本当に、苦労したけどなあ…と感慨深く娘の演技でイベントを堪能した。

魔王に召還された災厄・ラヴォスが現れ、彼らは時空の流れに…そして目覚めるとなぜか原始時代。意識を取り戻したカエルが叫ぶ。

「青白いツラをした奴はいなかったかっ!?」

そのセリフを、娘は高らかにこう読みあげた。

「青白い ヅラ をした奴はいなかったかっ!?」

……シャレになりません……↓参考画像

Maou_3

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2008年11月23日 (日)

娘ときよしヶ丘でクロノトリガー

昨日は娘と千葉県・北小金へ。宿場町で、門前町でもあるところだ。

娘とこのところ頻繁(はんざつ←なぜか変換できないw)に出かけるのは、歴史や地理に興味がもてず、社会の成績が悪いという娘に、いくらかでもその楽しさに触れて欲しいことと、情緒不安定な娘を外に連れ出し、愚痴を聞いたり良い刺激を与えたりするためだ。

古いが意外と活気のある商店街で買い物を楽しみ、夕暮れの古刹・東漸寺へ。薄暗くなってはいたが紅葉は鮮やかで静謐。名物の枝垂桜はすっかり葉が落ち寒樹の様相であったが、夕空に細やかな枝のシルエットを見せていた。猫はいるし、どこもかしこも美しいので娘は上機嫌。

お寺の隣に、「松本」と大きな表札を掲げた立派なお屋敷があった。
「あれ…もしかしてマツモトキヨシの関係の方かなあ」と私。
「マツモトキヨシ? あの?」と娘。
「そうだよ、たしかそのマツモトキヨシはこの辺が発祥地(本社もこの近く)。きよしケ丘という地名もあったはず」
私もこのあたりを歩くのは初めてなので、うろ覚えではあるが、そのまま歩いていくと清さんの長男の名を掲げた勝手口があり、「あ、やっぱりそうだ」と確信。中学生も知っているドラッグストアにも歴史あり。

「カラオケがしたい」と言い出した娘、買ったばかりのマイ携帯で近くを検索し始めた。

なんと、その「小金きよしケ丘」に1軒発見!
「本当にあるんだきよしケ丘w」まあ20世紀以降の立志伝の人物由来の地名は珍しいし、地名の由来を知るといろいろおもしろいのをわかってくれたかなあ、とカラオケ。二人で「あいつこそがテニスの王子様(テニスの王子様ミュージカル)」を空耳満載で高らかに歌った。

電車の中などで、DSクロノトリガーを見せてやった。まずはカエル形態のスペッキオ。

Photo_2 「えええええ?」

娘、見たこと無いらしい。まあ、普通に進めていれば、最初に会うのはマモ形態のスペッキオだし。

いろいろ教えてやったりもした。たしか娘はPS版で、「死の山」手前まではいったはずだが(山に入れないで終わったらしいw)、敵の行動パターンや特徴などを知れば知るほど1周目はおもしろいのでいろいろ教えてやった。

「ああクロノトリガーDS欲しい~」……うん、わかってる。

けど、これまで1本もRPGをクリアしたことが無くて、「もう、これをクリアしないと何も買わないからね」と与えたFFTAなど、DSL本体ごと失くして数ヶ月という状態では、絶対に買ってあげるわけには行かない。

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2008年11月21日 (金)

カエルスペッキオ倒したど~!

さすがに3度目になると、いろいろ思い出したり慣れたりしてきた。

逃げて逃げて逃げまくり、ヤクラ直前でようやく「エックス斬り」を覚えた。アイテムが欲しいので、隠し部屋に進み、ついでにニセ王妃たちも倒したが問題はなさそう。(ミアンヌのブロマイドはスルー)

刑務所もさくさく進み、クロノレベル5で脱走できた。クロノトリガーは、敵の行動パターンを知ることが何より大切なゲームだ。昔最初にやったときは、うんとレベルをあげても勝てないボスの記憶が多数ある。流れる時間、個性ある敵。瞬時の判断が、生死を分ける。

未来についても、工場までは強制バトル以外しなかった。宝箱を開け、ポーションを盗むねずみを警戒しながら、逃げて逃げてアリスドームへ。

「! あの廃墟を越えてきただと?」
はい、簡単でした。
「信じられん、ミュータントと闘える者がいるとは…」
ごめんなさい闘ってません。

そして地下の食料庫でガードマシンとバトル。……ああ、こいつも昔は「全然倒せない!」と何度も涙をのんだなあ。もちろんもっとレベル高くて。しかし、行動パターンを把握したレベル5クロノたちには敵ではない。楽勝。みんなレベルがあがったが、クロノが一気に二つもあがったのに笑った。

ジョニーとのレースも生まれて初めて一回で勝てた。今日は運がいい。そしてプロメテドームで連戦、ロボを仲間にし、「工場跡」へ。一応先にいろいろ試行錯誤したおかげで、もうわかったど~

アイテムはばっちり回収、さくさく進んで涙のボス戦へ。

負けたorz

この段階でレベル8なのが問題ではない。敵の行動パターンを、把握してなかったのだ。

たぶん、「残り3体」にしてはいけない気がする。強烈なぶん投げ攻撃に見舞われてしまうのだ。つい、「回転斬り」連発で1列3体倒したくなるけれど、前列に回転斬り+ルッカのショットで1体くらい倒し、次は後列に回転斬りしてルッカがどれかに撃つ→4体になる→回転斬り→一気に2体に→回転斬り→楽勝

と思い描き、試してみるとビンゴであった。敵の攻撃が激しいので、油断すると戦闘不能になるから回復も必要だが、ほぼこのパターンでいけそう。

数々の名シーンは覚えているのだけど、意外と攻略は忘れているのね…

けれどおかげで新鮮なワクワク感がある。

あとはめでたくレベル9で「時の最果て」へ。…ああ、ここは本当に素敵!デザインも、音楽も秀逸の場所だ。初めて訪れたときにはうっとりしたものだなあ。

そして扉を開けると、カエル形態のスペッキオ!

魔法を使えるようにしてもらい、バトル。しっかり、マジックカプセルを一個いただいた。

クロノトリガーは、キレイな絵、可愛いキャラクター、時間旅行で世界を救うストーリー、どれもおもしろいし、ゲーム初心者でも徐々にシステムを理解し、苦渋を舐めながらも頭を使って切り開き、ほどよくアクション要素も楽しめるという実によくできたスーパーファミコンソフトの傑作だ。

さあ、魔法を覚えたぞ。……ここから先は、レベル10ごとにスペッキオに会いに行くことさえ忘れなければ大いに暴れてよし!  ワクワク

最近の麻生総理のいろいろな迷走に少し残念。
ついネタにしてしまったけど、漢字の「読み間違い」とか、本当に勘弁してつかあさい……(つД`)

案の定「漫画ばっかり読んでるから」と週刊誌などに突っ込まれてしまって。

私は漫画やアニメなどにうつつを抜かしていた子どもだったので、そんな風に言われて、愛する漫画たちを貶められるのをものすごく嫌っていた。私としては、この素晴らしい漫画のおかげでものを知った、心も豊かになった、テストなんか楽勝ですよ、漫画のおかげで!といい続けるために、それなりには努力した。

実際、いろいろな言葉を漫画で覚えるし、当時小学校高学年や中学生になってまで漫画やアニメにうつつを抜かしている子どもは、妙に知能が高く、成績上位者ばかりであったのだ。

私は遊び人なので、興味の向くままに本も読んだがろくに勉強もせず、本当にうつつを抜かしていた。だが、周囲の誰よりも語彙が豊富で、成績は上位。性格に問題があったかもしれないが、一応「漫画ばっかり読んでるから」などと、漫画をそしられることはしなかった。

今思えばただのアスペルガーの典型ちゃんなのだろうけど…

でも、そういうところくらいはきちっと押さえておかないと、存分に「うつつを抜かす」ことはできないと思う。

漫画やアニメやゲームに存分にうつつを抜かすために、少なくとも漢字の読み間違いなどで足元をすくわれないように……

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クロノトリガー発売日~レベル9への挑戦

「絶対、クロノトリガー2本とガンダムVSガンダム買ってきてよ!」
と、息子が二度も、メールを送ってきた。「大事なことなので二度言いました」なのだそうだ。

とはいえ今日の私はいろいろ忙しい。少し買い物の余裕があるとすれば…朝一番だ。

すごい勢いで外回りを始め、目当ての家電量販店へ。開店5分前につくと、ちょっとした行列ができていた。

今日はビッグタイトルの、それも限定版なんかが重なったらしい。道行く人が「今日は何かあるんですか」なんて店の人に聞いている。「ゲームの発売日なんですよ」 
そういえば、ネット販売などが一般的になって、最近はあんまりゲームソフトで行列するっていうイメージじゃなくなったなあ。見渡す限りそれっぽい男性ばかり。まあ、私は「息子タンにたのまれたんざます」という顔で並んでいたけれど。

開店後、見事に列を成して売り場へ向かうゲーマーご一行。ガンダムが一番人気のようだが、限定版を求める人はそれほど多くなく、終始平和。ただあんまりゆったり行列を楽しんでる場合じゃないのでさっさと購入。あきらめていた特典のサントラもつけてくれて、「朝来て良かった」と思う。

電車に飛び乗り、立ったまま封を切り、ソフトをセットし、起動。ああ…振り子、長っ!DS版「クロノトリガー」が、私の手の中にある。

……別に狙ったわけではなのに、今日は移動タイムが多くて、結構プレイできた。

…だが、やり直した。

どうもいろいろ忘れてしまったようでプレイに無駄が多く、なんとロボット工場に入ってすぐにクロノがレベル10になってしまったのだorz

これでは、カエル形態のスペッキオに会えない!

ここのボスをクリアした段階でレベル9以下でなければ先に進めない!

もう一度リーネの鐘を聞き、余計なバトルは避けていく。

最初のボス・ヤクラは、「エックス斬り」を使えるようになれていれば問題なかったはずだ。

裁判は完全無罪を勝ち取った。そして、大人しく処刑場に連れられるのを待った。これで余計なバトルはせず、アイテムを回収してドラゴンせんしゃに……

勝てない。

前はたしか勝ててたはずなのに……orz

あたまの回復が執拗で、全然追いつかない。…ルッカの「豆鉄砲」を買わなかったの、まずかったかな……あ、いかん。
まだ、「白銀の剣」を回収してなかった。普通に通り過ぎるととれないアレ。これでクロノの攻撃力をあげる…

が、やっぱり勝てないwwwww

仕方なく、えいゆうのたてだったか?あれを少し倒してクロノのレベルを1つだけ上げる。ようやく頭を破壊し、クリア~~~レベル6で未来に飛んだ。

工場では強制バトルが多いので、極力未来では闘わないできたが、やはりボスを倒したところでレベル10にあがってしまった。極力どころじゃない。ドラゴンせんしゃを倒したら、もうバトルは禁止しなくちゃだめだったかもしれない。

ロボットが暴走し、人々は希望を失った荒れ果てた世界。これが自分たちの「未来」の世界だと知った主人公たち。ラヴォスという災厄が、この時代を作ったのなら「やろうよクロノ! あたしたちは時間を旅することができるんだから!」
女の子たちに促され、こぶしを握り締め、うなずく主人公。テーマ曲が勇壮に流れる。ああ、なんと勇気の溢れる曲であろうか。そして彼らはモンスターの蠢くフロアに飛び出し、

こそこそ

こそこそ と

ねずみや虫に気取られることに怯え、万一つかまってしまっても一目散に逃げるという、曲と行動が全然違う、というシーンを演じるのだ。

あ、電車の中でプレイするときはもちろん無音。周囲に迷惑をかけてはいけない。大丈夫、クロノトリガーなら、どのシーンでどの曲が流れるか脳内で再生できる。

しかし、ジョニーとのバイクレースや、酒の飲み比べは、電車の中では恥ずかしいかもしれない……

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2008年11月19日 (水)

IKUZO CHANNEL 441,93 キターーーーーー!

夕食を作っていると、「アマゾンから荷物預かってるよ~」と息子。

えええ!?一日早く届いた!ねんがんの「IKUZO CHANNEL 441,93」が!

前述したが、このCDは、ニコニコ動画でさんざん混ぜられ、弄ばれ、再評価された吉幾三「俺らこんな村いやだ」と、作品群を作ったニコニコクリエイターたちとの競演である。あの絶妙のテイストを再現しながら、著作権関係は、幾三以外なーーーーーーんにも問題ないから公にできますからねバージョンだ。

と言っても私も全農連Pさんのところで少しだけ情報を得ただけで、どういう曲なのかとか、他にどういう人が参加してるのかもよくわからず、まあこんなに楽しませてくれたニコニコ動画と、クリエイターさんと、吉幾三さんに感謝を込めてお金払おう!というくらいだったのだけど。

1曲目の「IKUZO Non-Stop Mix441.93(NOISE FACTORY)」にはいきなり、牛の赤ワイン煮を吹いた。「これ、やばくね?」と息子と笑う。ノリが良すぎる。本気でクラブシーンで流れて欲しい。

2曲目「ITAKO GIRL(Aliced Twilightz×全農連P)」は、あのアーティストを髣髴とさせるアイドルテクノポップスにIKUZOが混じる。津軽弁を堪能しながら、心地よいサウンドに体が自然に動いてしまう……最近気になる私のウエストにも効きそうだ。

3曲目「富嶽四十四景~俺はこんな世界いやだ~(みくすびと と らっぷびと)」おお~~らっぷびとさんも参加してたんだ~~~~

……これ、シングルカットしなさい!

詞も曲も素晴らしい! ここまでハイクオリティになるとは全然予想していなかった! お布施感覚でいて、ごめんなさい。1260円、安いです。

明日はニコニコ動画で記念のイベントもあるそうで。

ついでに「クロノトリガーDS」の発売日で……予約特典、手に入れそびれてしまったけど。

あさっては「蟲師」最終巻である10巻も出るし。

仕事もむちゃくちゃハードだけど、趣味の世界も忙しい週になりそう。

シバトラ!9巻の感想を書く暇も無いよ~

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私たちはいつも「歴史」の場にいる

私の父は、昭和天皇が倒れられたときの海外旅行に、「日本人として当然」と、万一のための喪服を持っていった自称「右翼」である。

しかしそんな父も、私の弟の「異常なまでの特定の民族叩き」には辟易している。うっかり焼肉パーティなんかできないほどだ。

母は幼い私に「昔の日本は、女性をひどく差別していた」「戦争になって泣くのは、いつも女子どもばかりだ」「マイノリティーは、闘ってその権利を得なくてはいけない」など、いろいろ教えてくれた。お嬢様生まれだが、「キムチが美味しくてたまらない、きっと私は古代に日本にわたった朝鮮人の子孫なのだわ」と夢を語る。……お母様、残念ながらその時代にキムチは存在していません……。

そんな私は、朝日新聞を読み、朝は日テレ「ズームイン」。前述のような行動をとったり、祝日には国旗を掲げる物だと言う父を笑いながら、漫画だらけの本棚に「天皇家」「皇史」関係の本コーナーがある。すごいチャンポン人間だな、とは思うが自分の中で矛盾を感じていないし、我ながらこの日和見な状態を気に入っている。

で、こんなにも政治的・思想的に違い、会食しながら歓談していても、一触即発な我が実家だが、この一点において意見が一致した。

私の子どもたちが、歴史を「つまらない」「意味が無い」「関係ない」「未来だけ見ていたい」と口をそろえるのに対して

それは違う

というのが。

過去を知らないで、どんな未来を語るのか?
どんなに世の中が変わっていても、知恵は過去の経験から学ぶ物だ。

今、未曾有(みぞうゆう→なぜか変換できない)の経済危機だという。

しかし、絶望的なシナリオを描いた20世紀初頭の経済危機から学ぶことは、いくらもあるはずである。過去の過ちを踏襲(ふしゅう→やっぱり変換できない)しないためにも、あのとき何が有効で、何が間違っていたのかを検証し、未来に生かすのが、現代人の「知恵」である。過去を何も知らず、理想論を振りかざしているだけでは誰も動かせないだろう。

幼い頃、父はあるつまらない番組を見ていた。私は他に何かおもしろい番組はないかとチャンネルを替えようとしたが、止められた。「今、歴史的な瞬間を見ているのだよ」と、父は語った。それは、田中角栄という人が、日中友好とかの条約を結ぶ瞬間を生放送したものだった。たなかかくえい?→「現代の豊臣秀吉だよ、小学校しか出ていないのに、日本の総理になっちゃったんだから」とよとみひでよしかあ。がくれきしゃかいなのに、それはほんとうにすごいなあ、となんとなく把握して、現代と過去に興味を持った。当時も私は、ファンタジーの世界に没頭する子だったのだが。
その後、かくえいさんは失脚。そんなえらい人がなんでそんなことに、ということも、いろいろな本を読んだら少しだけわかった。

楽しみにしていたアニメ番組の時間帯に、どこのチャンネルも同じものを映していることがあった。ああ、つまらない。楽しみにしていたテレビまんがが、どこもやっていないではないか。山小屋をたくさんの人が取り囲んで、何がおもしろいのか。

浅間山荘事件の日だった。

正直、今でも自分がその事件を理解しているとは言いがたいのだけど、テレビというメディアが、遠くの庶民にも「事件」や「歴史的な瞬間」を見せる時代が本当にやってきたのだ、ということをおいおい知った。その後、三菱銀行襲撃事件という、「劇場型犯罪」というのもあった。そんな異常な事態は別格としても、テレビや新聞は、常に歴史をほんの庶民の子どもにも見せてくれる。

この頃から、「事件」や「歴史」は、メディアを通して見られる、というのが私の認識だ。

今は、新聞、テレビなどの既存メディアを超えているんじゃないか…と思える。

インターネットの情報は、もちろんあやふやなものではあるが、事件や歴史を先に知り、語ることができる。全体的な信頼度は、まだまだ既存メディアの方が上ではあるが、既存メディアが触れられない情報にも触れることが出来る。

真贋? それはあくまで自己責任。

しかし…

なんか本当に、

「便所のラクガキ」といわれたメディアで、今、人はテレビも新聞も扱えないようなさまざまな情報に触れている。歴史が、画像でリアルタイムで見られた興奮と、今の自分で(後の)歴史を解明していく興奮。前者は受動的だが、今のメディアは能動的だ。自分のひょんな発言が、とてつもないことにもなりかねない。時代を見るのも、動かすのも自分か?

納税金額に拠らず、女も参加できる「普通選挙」が実現しても…こんなに素晴らしい時代が来ても、投票率は意外と低い。弟なんか、あれこれ政治に不満をたらたら言いながら、絶対投票に行かない。先人が苦労して得られた、「選挙権」、きちんと行使しない人が多いのには私も嘆く。

が、そんな層をも取り込めるのではないかと、ネットには期待。

そして、これまで発言してこなかった庶民と、多くの施政者、あるいは別世界にある人が闘うことに期待。

これまで、面と向かっては言わなかったことが、誰もいろいろかしこみ恐れて言わなかったことが、出てくるでしょう。

ネット遊びをする時間があまりない私だけど、2008年11月18日現在、とにかくいろいろ水面下であった……んじゃないかな、と記しておく。

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2008年11月17日 (月)

明智抄、久々のコミックス!~「河童少女(エンコウショウジョ)」

待ちに待った明智抄作品が本日発売!

予約しなくちゃ手に入らないんじゃというくらい、レアだと思っていたがなんと出版社とタイトルが覚えられず、この日を迎えてしまった。

「河童少女」と書いて、「エンコウショウジョ」と読む。

エンコウ?

河童がエンコウ? ……援交?

普通に「えんこうしょうじょ、下さい」といえば、相手にそのように脳内変換されてしまいそうだ。

河童少女 (ぶんか社コミックス) Book 河童少女 (ぶんか社コミックス)

著者:明智 抄
販売元:ぶんか社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

エンコウ……猿猴、であった。

エンコウとは、河童のような姿をして水の中にいるが、「親に殺されたり、捨てられた子ども」の成れの果てである。

この本では6編の「E・N・K・O・U」が収められており、「子を殺す親(大人)」の物語がつづられている。

明智抄の作品は、明智抄にしか描けない。

当たり前だけど、毎回そう思う。一見ユーモラスな河童や、カエル(同時収録『砂漠蛙』)の姿に秘められた哀しみを、そして病んだ人の心の底をこんな風に描ける作家はそうそういない。

慈しみながら、子を捨てるor殺すことを選択した人、独りよがりな考えから子どもを殺す人。いずれも描写は容赦が無いし、ショッキングな場面が続く。

だが、なぜ私はこんなに胸を熱くし、泣けるのだろう。
なぜ時に、救われるのだろう。 この、救いの無い物語に。

作品によっては実在の事件を髣髴とさせるものもあり、「殺す側の心理」に相当肉薄しているのではないかと思える。ホラーコミック誌連載なので、当然ホラーなのであるが、怖さの質がどこか違う。

自分の心の中を暴かれているような、そんな恐ろしさ。

初期代表作「女の十字架」に出会ってから、「なんでこの人、私が心の奥底にしまって誰にも見せていないイヤなものを、物語にしちゃうんだろう」と恐れっぱなし。そして、救われっぱなしである。だから、私にとっては誰よりも怖い作家さんなのである。

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2008年11月15日 (土)

サボリの口実にされました

今朝も娘が爆睡して、起きない。

部活あるんでしょー、と何度も声をかけたのだがむにゅうぅぅん!と眉をひそめてうなってまた夢の中へ。

生まれたときから使っている古~~い布団はよほど寝心地がよいらしい。

ついに顧問の先生らしき人から電話。ちょうどミドリフグの世話で手が離せないところで電話が鳴り、まごまごしていたら、娘がさっと子機を取り、しゃべりながら別室にこもった。

「どうするの? もう、こんな時間だけど」
電話を終えて戻ってきた娘に声をかけた。一応、少しだけ出るつもりらしく娘は着替えを開始。

「さっき、水換えやってたじゃん」
ん? 水換えじゃなくて、ミドリフグのエサの冷凍赤虫を与えてたところだが? フタは開け閉めしなくちゃいけないし、赤虫が解けすぎてもいけないし、2匹バランスよく与えないといけないから手が離せなかっただけだよ。
「親の体の調子が悪くて、ほら、ひじとか悪いじゃん。それで水換えとか手伝っていることにしたから」

は?

「そういう抜けられない用事があるから遅れたけど、親に言って抜けさせてもらう、ということにしたから」

はああああ?

「うち、そういう言い訳は得意なの

得意とかそーいう問題か。実は先日学校の担任とお話して、部活での態度が問題だと、いろいろお話したばかりだが。たしかに私は、部活動に熱心な親ではないと思うが、部活動を妨げる労働を子どもにさせるほどではないぞ。水換えだって、私はたしかに腕がまともに利かない身だが、一度も子どもにやらせたことがない。

「『抜けられない用事』っていうのは、『布団』じゃないの?」

「ぶはうまい」

………小悪魔。

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2008年11月14日 (金)

今月のキングダムハーツ寺

仏教と人気テレビゲームのコラボレーションを繰り広げる某浄土真宗のお寺。

ハロウィン明けには、こういうことになっていたらしい。

Ji 「光だ

 光だ

 という人には

 いつか光が射してくる

 闇だ

 闇だ

 という人には

 いつまでも闇が続く

先の見えない不況、世界的な経済不安、もはや何を信じ、どうすればいいのかわからない「闇」の時代だと、仕事で会う人は皆仰る。

こんな時代だからこそ、まさに必要な言葉だろう。

せめて私は「光」を灯せる営業になろう、と笑顔で外回りに励んでいるが……

Photo ヴィランズの面々が、このありがたいお言葉に彩を添えているwwwww

ジャファー(アラジン)、アースラ(リトルマーメイド)、マレフィセント(眠りの森の美女)、ハデス(ヘラクレス)、ウーギー・ブーギー(ナイトメア・ビフォア・クリスマス)と、実に魅力的な悪役キャラたちのフィギュアが、邪な笑みを浮かべている。

……本当にこのお寺、素敵。

彼ら「闇」のキャラクターたちは、「光」と対峙する立場ではあるけれど、とってもパワーのある、妙に憎みきれない方々ばかりだ。

彼らがいるから「光」がひきたつ。

それに、いずれもアクティブだ。それぞれの事情で悪の道に進んだのだろうが、「無気力」という真の闇とは無縁。元気に己の役割を果たしている。

「何やってもムダだよ」と言いたくなるご時世ではあるが、あとに続く世代のためにも、かすかな光を信じて行こう。

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2008年11月13日 (木)

荒れる娘へ

君は、一人ではない。

誰もが、その茨の道を通るのだ。

傷つき、痛みに耐え、心の中の黒い物と闘いながら、大人になっていくのだ。

何かと、学校の誰か、あるいは家族への「殺意」を口にする娘。

これも、別に珍しいことではない。そうしてそれを口にしている限りは、大丈夫。実行しなけりゃ、なんでもない。

「もやしもん」をフィーチャリングした「菌のふしぎ」展で、私は娘のおねだりをたっぷり聞きながら、お買い物を楽しんだ。ガチャガチャに興じ、可愛いキノコグッズや、もやしもんグッズに「これかわいい~」「うわあ、これも~」と、おおはしゃぎ。

せっかくだから、もやしもんのタオルハンカチなんかも一杯買った。娘と一緒に住んでいないので、ハンカチをちゃんと持ってるか心配だし。

可愛いオリゼーのハンカチは、まだいい。麹菌はお肌にもいいしね。

しかし真っ赤な地に「O-157」のハンカチって一体w
毒性の強い大腸菌ハンカチで手を拭いていいのかw
しかも、かもしてころすぞ、などというメッセージ付w

これはいいなあ。

「学校で、この野郎、ぶっ殺してやろうか、と思ったら、このハンカチを見せなさいね」
「ちょwwwwwおいいぃぃwwwww」

娘、なんか受けてた。

レジに行くと5000円近くのお支払い。娘は目を丸くして驚いていた。普段、食料品にもケチケチしてるのに、と。

なあに、娘が道を大きく踏み外すことを考えたらなんということはない額だ。

おまけに可愛いし!

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2008年11月12日 (水)

息子の漫画の買い方

今日は久しぶりにひどい二日酔いになってしまった。

昨夜は相当酩酊状態だったようだ。どうやって、何時ごろ寝たのかもよく覚えていない。日記もいつにもまして支離滅裂だ。

わずかに覚えているのは、息子と夕食を食べながら、漫画談義に花が咲いたこと。

たしか「かんなぎ」とか「こどものじかん」とか「ひぐらしのなくころに」とか、「手塚治虫は偉大だぜひゃっほーーーーーい!」とかいろいろ語り合った気がする。

そんななか、息子が一冊のコミックスを出した。

…いや、書名などを出すのはやめておこう。息子が言うには
「俺は、本屋で見て『これは絶対、つまらなそうだ』と確信して買ったんだ」と言うのだ。

そんな、もったいない。ママなんか今だって好きな作家とか、すごく評判がいい作品とかを吟味して買っている。「すっごく気になる」のに、なかなか数百円のお金を出す勇気がなくて、書店で何ヶ月も、いや何年もお迎えにいけない本が、たくさんあるのだ。なのに、「つまらなそうだから買った」だなんて。

「いや、ちょっと読んでみ」
しぶしぶ、手にとって数ページ読んだ。……絵は、それなりにうまい。今は絵がそこそこ描ける人が大量にいるし、いかにも漫画やアニメが大好きで、その世界では十分ウケるだろうなというレベルではあるが、十分及第点を取れると思う。

が、……酔っているせいなのか…? 全然わからない。ひとりよがりというかなんというか、誰が主人公なのか、どういう設定、世界観なのかさえわからないし、どこで笑えばいいのかもわからない。

天才降臨か??????

人並みの読解力はあるつもりだったし、不条理漫画も喜んで読めるのだが……つまらないというより、わからない。もはや、読めない。

「な? これ、すげえだろ? どこがどうつながってるかもわからないんだよ!」

高らかに笑う息子。……いやあ、たしかにいろいろすごいな。こんなんでも、デビューしちゃうんだ。単行本出せちゃうんだ。おばちゃん、ついてけないわ。

「俺は、俺の『目利き』を試したんだ。『これは絶対おもしろいだろうな』と信じて買って当たったときのうれしさと言ったら! で、これは絶対つまらない!と買ったら、大当たり。どうよ、俺の目利き」

う~~~~~ん。絵はそこそこうまいし、表紙から見てもそれなりにおもしろそうではある本を、なぜそこまで見抜けたのか。息子の眼力、恐るべし。

……けど、お金を大事にしろ~~~

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男は「中古」じゃないとダメ?

恐る恐る…書いちゃうけど。

昨日の日記を書いたら、書かないで終わらせるわけにはいかないだろう。夕べから、ずっと悶々としているし。

昨日は、とある美少女キャラが非処女であることに一部の人が荒れているということに対して、『別にいーじゃん』と言ってのけた。ろくに読んでもいないのに。

右の頬を打たれたら、じゃないけど左の頬も打つ。

男は、「中古」じゃないとダメなのか?

「ベルサイユのばら」という、名作少女漫画がある。

これはもともと池田理代子女史が、シュテファン・ツヴァイクの「マリーアントワネット」に感銘し、彼女の物語を描きたいと言い出したのだが、当時の少女マーガレット編集氏は「女の子が歴史ものなんて、難しい物語がわかるわけがない」と一蹴。そこで「女の子たちが好む物」をてんこ盛りにして、かれこれ30年を超えても世の万年少女たちをとりこにするほどの大名作になったものだ。

ことに人気が出たのが、男装の麗人にして、大貴族の令嬢オスカルと、平民の親友アンドレの純愛だ。長年信頼を寄せ合い、友情を育んでいた二人。それが、いささかなりとも男女の愛情に目覚めたのはフランス革命の足音が聞こえる頃。

バスティーユ襲撃=フランス革命の前夜、二人はそっと契りを交わす。

明日はどうなるとも知れぬ二人の、ひそやかな契り……

思わず涙をぬぐう名場面だが、そのとき、オスカル様は33歳。

アンドレは35~36歳などと見られている。

その現実を知ると、いろいろな感想が沸き起こるだろうが、ことに何かと「おまえだけを」と言い続けた純愛男の「アンドレは『初めて』なんですか?」なんていう疑問は、昔からあったらしい。

結論を言うと、昔原作者本人の口から、彼は10代でプロの女性の手ほどきを受けている、という発言があったらしい。それが公式ということだし、しょせん想像上のキャラクターのプライバシーなど気にすることではないのだが。

ただ、その疑問と答えが「男は経験してないと」というような見解にたってのものなら、少し違うかなと思った。「○歳にもなって経験がないなんてw」などと決め付けてはいけない。それぞれの信条でそういうことは決めてよろしかろうし、知っていようがいまいが、純愛になんの影響があるだろうか。

アンドレが「イノセント」でも、別にいいじゃないか

魔法が使えたって別にいいじゃないか

……私だけ?

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2008年11月11日 (火)

あさきゆめみしアニメ化中止ですって

ノイタミナでアニメ化が発表されていた「あさきゆめみし」のアニメ化が中止。「Genji」に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081110-00000032-maiall-ent

……こういうパターンって、珍しいのではないだろうか。出崎統監督の意向とのことだが、いろいろ憶測を呼びそう。

そして古いアニメファンの頭の中にはすでに、三連カット+止め絵の「Genji」のイメージがふくらんでいるのである……

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2008年11月10日 (月)

萌えキャラは「新品」じゃないとダメ?

なんか、今アニメでも大人気の「かんなぎ」最新話で、主人公のなぎが「非処女」であるという描写があり、一部で荒れているとかいう話を小耳に挟んだ。

「かんなぎ」、第1巻しか読んでいなくて、息子の集めている美少女モノのなかではおもしろいなあという感想を持ったくらいで、アニメも見てないのでコメントするのもはばかられるが…

彼女の場合は、別にいいような……

昔、大人気RPGドラゴンクエスト発売日近くに発売したばかりに、そのクオリティの高さとは裏腹にあまり売れなかった「テイルズオブファンタジア」というRPGを、友人からプレゼントされた。スーパーファミコン終期、ゲームソフトが1本1万円くらいした時代だ。このソフトは、中古でも当時それなりのお値段だったので驚いた。

実に魅力的な、素晴らしいソフトであった。私の根気が無く、残念ながらラストまでいけなかったが、キャラクターは生き生きとしているし、ドラマティック。なかでも妙に印象に残ったのが、可愛い魔女・アーチェだ。

箒に乗って宙を舞い、ロリロリな声で、いかにもその筋の人にウケそうなキャラクター。だが、彼女はとある場面で、「清らかな乙女」ではないことをほのめかすのだ。

その瞬間、私は萌えた!

安易なキャラ作りでこの隠れた大作を収めなかったスタッフ万歳!

後に、この「テイルズ」シリーズが、ドラクエ、FFに次ぐ大人気シリーズになったのは言うまでもない。

人にはそれぞれ、歴史がある。

人を愛するのなら、その過去もすべて受け流すか受け入れるべきだ。

なぎは、1巻だけ見た限りでも世慣れた風があるな、と思う。そこが魅力だ。
そのあと読んでないが、表紙だけ見ると、世の需要にあわせてキャラ増加、美少女だらけの世界になっちゃったのかな~……と思ってしまった。
…けど、今日のそのウワサに、少しさわやかな風を感じてしまった。

なんかね、その心意気が素敵。

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2008年11月 9日 (日)

娘と必死でのんびり

朝登校時だけ腹痛を起こす娘。部活もほとんどいけない様子。

先生方との折り合いも悪いようだし、情緒が本当に不安定。

土曜はのんびり、娘とつきあうことにした。

娘はやたらと、私とお布団に入りたがる。赤ん坊のように胸に顔をうずめ、おっぱいを飲むまねをするのが大好きだ。「あんたはいくつだ~~w」というと「1ちゃい」とか言う。「1歳なら、おっぱい卒業だ~w」「じゃ、ぜろちゃい」「ゼロ歳ならアイスクリームもカレーも食べちゃダメ~w」などというたわいのない会話を、毎週のように繰り広げる。

「ドラクエ5、見せて~」というので今プレイ中の冒険を見せてやった。妻はデボラ様。主人公名は「こざかな」。息子は「ちぎょ」で、娘が「ようぎょ」。ようやく愛しいデボラを取り戻し、今はラストダンジョンに乗り込むところだ。

「ちょwwwなんだよ『ちぎょ』ってwwww」
「こざかなの子だから、ちぎょなんだよ」
「ひでえwwwwww」

ドラクエ5DSを欲しがる娘だが、まだFFTAをクリアして無いのでダメ。

漫画やゲームや、学校のこと…とりとめもなく話をする。そんななかで、一応聞いてみる。

「今日は病院、行ってみる?」
こう頻繁に朝腹痛を訴えるというの、不登校だった息子と同じだ。原因は想像がつくが、まずは内科で病気かどうかを診て貰うのが順序という物だと思う。
娘は顔を「何科?」と問う。
「内科」
「やら」
「内科」
…………娘は本当に、ニコ厨だなあ…私もな…

「まずは、原因を探ることだよ。内臓に問題があるのなら対処したほうがいい。内科でなければ、産婦人科とか」
「さんふじんかーーーーーー!」
いや、そう驚かんでも。女子は、そっちも視野に入れんといかんでしょう。痛みや症状によっては、泌尿器科、肛門科だって…
「いやあああああああ~」
「でなきゃ、ゆう先生のところね♪」
「精神科かぁ~~~~」
本人もうすうすわかっている。そちら系の「痛み」ではないかと。

近所にも心療内科とか、メンタルクリニックなどの看板を掲げるところが増えてきた。需要があるのだろう。私もひとつ、行ったことがあるよという話題になった。
「あそこはひどいわ。プライバシーとか、患者さんへの配慮が欠けすぎ」

カウンセリング室にしろ、診療室にしろ、プライバシーがだだ漏れなのだ。こういうところだから、人には言えない悩みなどを切々と訴える患者さんが多いと思うが、ひっきりなしに看護師さん(あるいは事務の人?)が「失礼しまぁす♪」と何か書類を持ってきたりする。
計3時間くらい待合室にいたが、受付の人たちが何か雑談でもしてるのか、しょっちゅうクスクス笑っているのも気になって仕方が無かった。普通の病院でもやめていただきたいが、メンタル面で辛さを抱えた人は「自分を笑っているのではないか」などの妄想に拍車がかかるかもしれないではないか。

「やべ。私、そこ別の意味で行ってみたい」
やめとけ。メンヘル板でも同じような感想の人がいたし、悪化させるわ、そこ。それに
「子どもは診ないんだって」
「……」

息子のときにも思ったが、大人だけでなくこの子くらいの年頃の子にも心療内科は必要なのに、意外と受け入れてくれるところは少ないのだ。「不登校外来」とかあったら、大繁盛間違いナシだろう。

そんな風にだらだらと過ごし、夕方テレビをつけると「報道特集~自分を傷つける女たち」という、境界性人格障害を扱った番組が始まった。

昨年の娘のように、無数の傷がある両腕。いい年をしているのにスタッフに甘え、エレベーターのボタンを全部押してにやにやする女性。娘も私もつい、見入ってしまった。

薬物依存の女性は……薬品をアルコールに置き換えれば、まんま自分の姿だった。

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2008年11月 8日 (土)

娘が「先生最低」と言うが

今朝も娘が「おなかが痛い」などと言う。

何度目だ…どのように痛むかと聞いてもわからない。医者に行こうというと大丈夫という。「典型的」な感じがする。

日記でも分かるとおり、最近私は手がかからないと思われていた娘の小さな叛乱にそれなりにまじめに付き合い、なるべく一緒の時間をとろうとしている。「てめえはあたしの話を全然聞いてくれない」と言うので、なるべく耳を傾けている。たいてい、人の悪口だし、「そんな風に考えるほうがおかしいんじゃ…」なことも多いけど。

先日は、小学校の頃の担任への怒りをぶちまけた。その先生、私が見る限りではいいドラマの熱血先生のようなタイプで、ユーモアはあるし、教育熱心で、スポーツなどの指導でもめきめき頭角を現している人だ。なんでそんなに娘が嫌うのか、さっぱりわからない。

「ほら見ろ。どうせあんたは、あたしの話なんか何にも聞いてないっていうんだ! 何度も、何度もあいつのしたことを話したのにッ」

娘は涙をぼろぼろ流し、半狂乱になる。

うん、たしかにその先生への不平不満は何度も聞いた。だが、何がそんなに悪いのかよくわからないのだ。「いいかげん、本題に入らないかなあ」と思いながらぼんやり聞いているが、結局わからない。

念のため、聞いてみた。近所で評判の良い先生で、スポーツもやるという人に、案外こういうトラブルが多いから。

「……あんた、その先生に性的暴行とかされたの?」

娘が一瞬、( ゚д゚ )とした。

「はあ????ん…んなわけないだろーーーーーっ????」

そうか、それなら安心した。

ひどい先生というものはどういうものか。

ママのお世話になった先生と言ったら、周囲の子の証言だけで私をとあることの「犯人」と決めつけ、40分立たせっぱなしで尋問し、貧血と辛さから「そうです」と言ったことを、保護者会で「こんな子がいました!」と得意げに報告した先生とか。

「体育館の清掃分担、女子は君の好きなように決めなさいと、とある子に一任し、その子のお気に入りが新しいモップ、そのほかの子が古いモップ、そしていじめの標的になっていた私ともう一人の子が「ごみ集め」という名の箒とチリトリ係に決定。もう一人の子が転校してしまってからは、私一人、新しいモップ係の子たちに毎日頭からホコリをかぶせられるのを見ながら「やっぱりねえ、女子は残酷なんだよねえ」とほくそえんだ先生とか。

朝から酒のにおいをさせながら授業にはいつも遅刻、時には放棄。おまけに何を勘違いしたのか放課後二人っきりになったときに中学生の私にむかって「結婚してくれない?」と迫った先生とか。

みんなの前に一人立たせて、「お前らの中で、闇鍋のことを好きな奴はいるかッいないだろ! おまえは誰からも好かれてないんだッ」とののしった先生とか。

そんな先生ばかりだったので、私はそんなものだと思ってる。この辺が、「平均」。

娘は

 。     。
    。  。 。 。 ゚  
   。  。゚。゜。 ゚。 。  ポポーン!
  /  // / /
( Д ) Д)Д))  工エエェェェェエエ工

しかし「この先生はないだろう」と思った例が弟の担任だ。

男子には暴行、女子にはセクハラ。女子への行為はひどいものだったし、弟が骨折したことでようやく問題が発覚し、ちょっと新聞沙汰にもなった。でもクビにはならず、よその学校に移っただけで終了。なんか、そういうのも全然珍しくないらしい。

あと、自分は直接関わったわけではないけど、女子の首を絞めるのが好きな運動部顧問もいた。見るからにいやらしいルックスで、その現場を見たときは凍りついた。その先生はよそに移ったあと、生徒らに半殺しの目にあったという。

まあ、このくらいのレベルにならないと「ひどい先生」の範疇には入らないと思うが、何度話を聞いても、一向にそういうレベルにならないので、一体何を怒っているのか不思議なのだというと娘は

「((((((;゚Д゚))))))<レベル高っ!!!」

……レベル、高いんだか、低いんだかよくわからないけどね。しかし今80くらいの男性に思い出話なんか聞いたらこんなのも屁でもなさそうだし。

まあ、学園モノの先生とかを基準にしちゃダメでしょう。ありえないからこそ、ああやってドラマになるのよ。

まあとにかく、一見しっかり者の娘だからと、私も周囲も放置したり、いろいろなものを背負わせてしまっていたのかもしれない。兄と同じく発達障害と診断された子のことを何もかも任されて、別に病気でも障害でもなんでもない、ただのわがままに、なんで自分が何もかも我慢してあげなくちゃいけないんだ、というような不満が誰にもわかってもらえず、いろいろ溜め込んでいるようだ。

「登校時間にだけしょっちゅう腹痛というの、内科で一応見てもらうか、もしかしたら『ゆう先生』のところかもね」と言ってみた。

「ゆう先生、行きてー('∀`)」

なんだ、娘元気じゃないか。

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2008年11月 6日 (木)

この仕事をやっていてよかったと思ったほんの一瞬

私の仕事は、半分くらいはタウンウォッチングw

「えっそんなとこまでいくの?」 と言われるくらいあっちへこっちへと歩き回っており、生えている草やらお寺の説法やら、なんでもウォッチングしている。

その張り紙は、A市の駅前にあった。

迷子犬の情報を求めるものだった。出したのは、A市の隣のB市の人だ。もう数ヶ月貼りっぱなしだし、犬にはそんなに興味があるほうではないし、さほど関心も持っていなかった。

先日私は、A市ともB市とも離れたE市を歩いていた。のどかな街並みを……一応、営業で目を血走らせながら、風情を楽しんでいたのだ。

……野犬が、歩いてきた。

黒っぽい、野性味あふれる姿の犬だ。一瞬ひるんだ。目があうと、こちらにやってきそうであったが、とっさに「来ないで」という顔をしてしまった。今なつかれても困るし(連れて電車には乗れないし、警察などに連れて行くのもなんだしなあ)。

すると彼は私の顔色をすぐに読み、踵を返した。……って、危ない。車の間をうろうろしているではないか。

彼の毛色は、ちょっと見たことの無いもので、妙に印象に残った。

翌日、いつも見慣れて忘れていた張り紙を見て「ああああ!」と思った。

あの犬ではないのか?

犬種はやはり、ちょっと珍しいものだ。天然記念物の甲斐犬。耳、顔、年のころなども合致する。B市からは遠すぎるが、可能性はありそうだ。早速電話をしたが留守。翌朝、ファックスで知らせてみた。

すぐ電話がかえってきて「詳しく聞きたい」という。場所は、仕事で何度も歩いただけにすっかり頭に地図が出来ていたので詳しく案内できた。私が見た印象などから、飼い主も大きな可能性を感じたようだ。すぐ、探しに行くとおっしゃる。

もう何ヶ月もたっているし、すっかりあきらめていたかもしれない。まさかそんな遠く離れたC市にいるかもとは、思いも寄らなかっただろう。

A市、B市、そしてE市を結べる人は、そうそういないだろう。また、営業車でなく、歩いているからこそ、小さな張り紙(同じ張り紙はB市でも全く見かけない)と、犬の毛色に気づけたのだし。

まだ張り紙は残っているし、あの犬がその犬だったのか、無事飼い主の下に帰れたのかはまだわからないけれど、そんな小さなことに、自分の存在意義を見出してみる。

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2008年11月 5日 (水)

世の中いろいろ末世です

時代の寵児・小室哲哉さんが昨日逮捕された。

100億を超えた資産家も、いまや借金まみれの詐欺師として連行されてしまった。
花田一家も、日本一幸福な家と言われていたのにすっかり離散してしまったし。
マイケル・ジャクソンだって……

自分が青春してた頃輝いていた人が、見る影も無くなっていくのは複雑だ。

たとえ会った事も無い人でも、どこかに自分の人生を重ねてしまう。松田聖子ちゃんや中島みゆきさんが今も輝いているのを見るとうれしいし、好きだったタレントなどがすっかり老いて輝きを失うとさびしい。

小室氏は「村田バンド」時代にお見かけしたことがあるので、その分ちょっぴり、せつない。  (古ッ)

世の中も先の見えない不況と不安に怯えている。「今までこんなことなかった」くらい、わが社の営業も厳しい。

外回りをしても、電話をかけても、聞こえてくるのは悲鳴ばかり。

集金に行ったら「また来週来て。必ず払うから」といわれた取引先もある。そこは、ライバル他社には「踏み倒された」ところもあるし、また別のところは「借金を申し込まれた」というし。

来週、回収できるだろうか……

あちこちで「どこも、大変そうですよ」と雑談すると「うちだけじゃないんだね」と、妙に安堵される。

うん、自分だけじゃないというのは慰められる。
けど、もっと底知れぬ怖さもある。

世の中一体、どうなっちゃうの???

パソコンもまともに変換してくれない。

デミグラスソース→出身グラスソース

○○学園→○○が食えん

同梱版→どう今晩

末世じゃあ~~~

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2008年11月 3日 (月)

娘が「女帝エカテリーナ」を読んだ!

最近は、昔買った漫画を読み返している。

「もやしもん」1巻を読み返した。

結城蛍が別人!w(あたりまえか)

海街に触発されて、古い吉田秋生作品を引っ張り出した。

高校生、酒飲みすぎ!

「河よりも長くゆるやかに」のトシちゃんたちもスレ過ぎだが、叶小夜子お嬢様までも、おばさまとウイスキーの飲み比べw たしかに昔は、未成年の飲酒におおらかではあったが、ことに吉田秋生作品では酒豪だらけだ。さすが、子供の頃に鎌倉の梅酒で二日酔いになっただけのことはある。

そしてなんとなく「女帝エカテリーナ」(アンリ・トロワイヤ原作・池田理代子著)をひっぱりだして寝っころがって読んでいた。そこに娘がやってきて猫の如く甘え始め、なぜか一緒に読み始めた。

今日は豚肉のポトフとピラフ。塩コショウを多めにすりこんで2日おいた豚ロース塊肉を朝からフライパンで焼いて余分な脂を抜き、くしがた切りにしたキャベツ、たまねぎ、にんじん、セロリとにんにく、ローズマリーと一緒に水からゆでる。
煮立ったら、保温鍋でおいて、食べる前にもう一度加熱。ブロッコリーのゆでたのも入れ、肉を切って盛り付ける。素材から出た味だけで、スープも(゚д゚)ウマー

という感じで夕食を作りながら振り向くと、娘があの分厚い「女帝エカテリーナ」を貪るように読んでいるではないか!

社会科が苦手だというから歴史漫画を勧めたのに、一向に手を出さなかった娘が!

たった! クララがたった!というくらいの一大事だ。

「やべ~エカテリーナむちゃくちゃおもしろい~~~!!」

だから言ってるじゃないか~~
エカテリーナは中学生には少し難しいかな、とも思う大人向けの作品だが、おもしろい。
美貌にも後ろ盾にも恵まれなかった少女ゾフィーが、己の才覚と努力で歴史に大いなる足跡を残す女帝になる物語は、娘の心を捉えたようだ。ちょうど同じ作者の「ベルサイユのばら」と重なる時代で、デュ・バリー夫人がベルばらとほぼ同じ髪型でちらりと出てくるサービスもある。これとポーランドを描いた「天の涯まで」、ナポレオンが主人公でベルばらの続編でもある「エロイカ」を読めば、18~19世紀の世界史がちょっと楽しくなるのではないだろうか。

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2008年11月 2日 (日)

マネキンを脱がして辱めてみた

昨日娘とでかけたついでにショッピングと食べ歩き。娘が情緒不安定(人には二次障害と言われたorz)なので、とにかく一日楽しく過ごそうとしたのだ。

幸い昨日はほとんど機嫌がよく、服とか買おうと言うと「えっマジ?」と喜んだ。……前にお店行ったときにはキレて暴れたのにw

あーいうのがいい、こーゆーのが今年の流行、などと母娘でわいわい話しながらファッションビルのショップめぐり。そんなとき、一枚のセーターに二人が釘付けになった。

「これ、かわいい」
「うん、いいね。とくにこの色がいい」

セーターだけでなく、マネキンのコーディネート自体がイメージぴったり。とりあえず、このセーターはゲットしたい!とそばのラックを見ると、他の色はあるが、この色が無い。おそらくこの1着が最後だろう。

「これ、売ってもらおうよ」
「工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工」

娘は目を丸くして驚いた。

「ムリだよ、これピンとか刺してあるし、これは見本だよ」
「んなこたーないよ、そんないちいち見本の非売品なんか抱えないって」
「服を脱がせるなんて、マネキンかわいそうだし」
「こういう店のマネキンなんて、店によっては一日に何度も着替えるよ。現品限りということなら、すぐ脱がして売ってくれるのが普通だ」
「へんたい~~~」

スタッフさんを探したが、レジの二人しかいない模様。それも行列ができていて忙しそうだ。「色違いのを持って並んで、『あの色が欲しいんだけど』って言うしかないね」と、レジへ。娘はびくびくしながらついてきた。

で、交渉すると、すぐに男性スタッフがマネキンからセーターをひっぺがしてくれた。娘は「男の人が脱がすなんて……ありえない…かわいそう…」とパニック。……て、あんた、仕事だし。男性だって、毎日のように脱ぎ着させてるよ。

無事に目当ての物が買え、ショップを離れようとしたとき、ついでにマネキンを見に行った。忙しい中、大急ぎでひっぺがしたと見え、下に重ねたカットソーは乱れ、肩にかけていた今年大流行のモコモコ系バッグも乱暴に棚に置かれていた。

「ほら、やっぱりかわいそう…(ノД`)」娘がつぶやく。

そして気になったのが、履いていたショートパンツのボタンが、はずれていたことだ。今の込み具合では店員さんもこちらに手が回らないだろうし、ボタンだけでもはめていってあげようとした。

…はまらない。

…ていうか、届かない。

工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工
工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工

なんというか、これは悲惨。私も食べ過ぎたときなどこんな……ゲフンゲフン、しかしこういう状態で衆目に晒されるのは、恥ずかしいことこのうえないだろう。マネキンには悪いことをした。……そして、実はこのパンツの方も気になっていたのだが、スタイル抜群のマネキンさんのおなかも入らないのに、ひっぺがして試着する勇気はない。

他のショップなど見て周り、またそのマネキンの前へ。すでに色違いのカットソーとセーターを着て、何事も無かったようにすましているマネキンさん。

「ほんとだ」
「でしょ。ああいう風にディスプレイされている色は売れやすいし、今度はあの色から売れていくんじゃないかな」

結局夜までかかって、買ったセーターに合うパンツやタイツなどを探し、今日娘は全身ばっちり決めて友達と出かけていった。

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2008年11月 1日 (土)

上野で醸されてきました~かはく特別展:菌類のふしぎ

念願のっ東京上野にある国立科学博物館=通称「かはく」で開催中の特別展「菌類のふしぎ」に行ってきた。

超人気コミック「もやしもん」とのコラボレーションということでいろいろ話題。うん、私もかはくは大好きだし、菌とか大好きだし、「もやしもん」も、携帯電話が醸されている(酔いつぶれて朝目覚めると、なんともやしもん携帯シールがびっしり貼られていたんですよ!不思議ですね!)くらい大好きなのだけど、どうなのよ、それ……と期待と不安をひとつにして、娘と久しぶりのかはく訪問。

…いやあ、なかなかの好企画。

まず会場内のデザインが素晴らしい。什器はすべて、段ボールか紙管製。「紙を、こんな風に使うか!」と感心させられることが多くてそれだけでもおもしろい。

菌だなんて、微細な地味なものだと思われがちだが、段ボールで太古の巨大菌を再現したり、机の下にさりげなくもやしもんのキャラクターがひしめいていたりと、決して「机上」を眺めるだけではない見せ方がおもしろい。

そう、本当にビジュアル面のレベルが高いのだ。段ボールと紙管でシックでナチュラルにまとめられた会場で、資料や標本がとても際立つ。可愛いもやしもんのキャラクターたちと樹教授が、「菌」の世界を実にわかりやすく、とっつきやすく導いてくれる。

そしてまた心憎いのが、もやしもん原作者・石川雅之氏によるラクガキだ。

Kamosu 基本、段ボールに紙管だし! という感じで、会場のいたるところに石川氏のラクガキがある。それも、撮影OK!

某ランドの隠れねずみもおもしろいが、これがまたただ書いているだけでなく、適材適所の感心する書き込みで、通常の博物館にはできないようなナビゲーターになっているのだ。

展示物についてあれこれコメントしたり(これがまた秀逸!)ちびっこたちを励ましたり。

たとえば、展示の折り返しあたりでは、紙管のちょっと低いところにこんなものが…

Tukareta

これを鑑賞したり、撮影したりしようと思うと、自然にしゃがんでしまう。はあ~…足が気持ちいい。夢中で見ていたけど、結構博物館見学って、体力を使うんだよなあ~

と、自分の疲れに気づいたり、癒されたり。

こんなささやかな気遣い、おもしろさ。展示自体もいかに多くの人に「菌」の世界をのぞき、楽しんでもらうかに工夫を凝らした内容で、とても楽しかった。

会場入り口付近では少なかったけど、徐々にデジカメや携帯電話のカメラを構える人が増えてきた。そう、「撮りたい!」という欲求、おもしろい見所を「探したい!」という欲求が、見学者の間に生まれてきたのだ。探究心を掘り起こす、という意味でも本当に素晴らしい展示であった。

今日、かはくに向かう中でメアドを登録し、本格的に携帯デビューした娘、「最初の写真撮影は、友達とと決めているから…」などと言っていたが、どうしても探究心に勝てず、撮影しまくりになってしまった。とあるところでもやしもんオールスターのイラストを見つけ、「これ、待ち受けにしたい~」と熱中。「ここ、携帯なかったら地獄!」とかいう。

期日はお正月明けまで。菌類を観察するにはいろいろと道具や覚悟がいるが、とりあえずここではデジカメなどがないと地獄。

そしてお金が無いとミュージアムショップでは……ああっ……

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