息子の漫画の買い方
今日は久しぶりにひどい二日酔いになってしまった。
昨夜は相当酩酊状態だったようだ。どうやって、何時ごろ寝たのかもよく覚えていない。日記もいつにもまして支離滅裂だ。
わずかに覚えているのは、息子と夕食を食べながら、漫画談義に花が咲いたこと。
たしか「かんなぎ」とか「こどものじかん」とか「ひぐらしのなくころに」とか、「手塚治虫は偉大だぜひゃっほーーーーーい!」とかいろいろ語り合った気がする。
そんななか、息子が一冊のコミックスを出した。
…いや、書名などを出すのはやめておこう。息子が言うには
「俺は、本屋で見て『これは絶対、つまらなそうだ』と確信して買ったんだ」と言うのだ。
そんな、もったいない。ママなんか今だって好きな作家とか、すごく評判がいい作品とかを吟味して買っている。「すっごく気になる」のに、なかなか数百円のお金を出す勇気がなくて、書店で何ヶ月も、いや何年もお迎えにいけない本が、たくさんあるのだ。なのに、「つまらなそうだから買った」だなんて。
「いや、ちょっと読んでみ」
しぶしぶ、手にとって数ページ読んだ。……絵は、それなりにうまい。今は絵がそこそこ描ける人が大量にいるし、いかにも漫画やアニメが大好きで、その世界では十分ウケるだろうなというレベルではあるが、十分及第点を取れると思う。
が、……酔っているせいなのか…? 全然わからない。ひとりよがりというかなんというか、誰が主人公なのか、どういう設定、世界観なのかさえわからないし、どこで笑えばいいのかもわからない。
天才降臨か??????
人並みの読解力はあるつもりだったし、不条理漫画も喜んで読めるのだが……つまらないというより、わからない。もはや、読めない。
「な? これ、すげえだろ? どこがどうつながってるかもわからないんだよ!」
高らかに笑う息子。……いやあ、たしかにいろいろすごいな。こんなんでも、デビューしちゃうんだ。単行本出せちゃうんだ。おばちゃん、ついてけないわ。
「俺は、俺の『目利き』を試したんだ。『これは絶対おもしろいだろうな』と信じて買って当たったときのうれしさと言ったら! で、これは絶対つまらない!と買ったら、大当たり。どうよ、俺の目利き」
う~~~~~ん。絵はそこそこうまいし、表紙から見てもそれなりにおもしろそうではある本を、なぜそこまで見抜けたのか。息子の眼力、恐るべし。
……けど、お金を大事にしろ~~~
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