上野で醸されてきました~かはく特別展:菌類のふしぎ
念願のっ東京上野にある国立科学博物館=通称「かはく」で開催中の特別展「菌類のふしぎ」に行ってきた。
超人気コミック「もやしもん」とのコラボレーションということでいろいろ話題。うん、私もかはくは大好きだし、菌とか大好きだし、「もやしもん」も、携帯電話が醸されている(酔いつぶれて朝目覚めると、なんともやしもん携帯シールがびっしり貼られていたんですよ!不思議ですね!)くらい大好きなのだけど、どうなのよ、それ……と期待と不安をひとつにして、娘と久しぶりのかはく訪問。
…いやあ、なかなかの好企画。
まず会場内のデザインが素晴らしい。什器はすべて、段ボールか紙管製。「紙を、こんな風に使うか!」と感心させられることが多くてそれだけでもおもしろい。
菌だなんて、微細な地味なものだと思われがちだが、段ボールで太古の巨大菌を再現したり、机の下にさりげなくもやしもんのキャラクターがひしめいていたりと、決して「机上」を眺めるだけではない見せ方がおもしろい。
そう、本当にビジュアル面のレベルが高いのだ。段ボールと紙管でシックでナチュラルにまとめられた会場で、資料や標本がとても際立つ。可愛いもやしもんのキャラクターたちと樹教授が、「菌」の世界を実にわかりやすく、とっつきやすく導いてくれる。
そしてまた心憎いのが、もやしもん原作者・石川雅之氏によるラクガキだ。
基本、段ボールに紙管だし! という感じで、会場のいたるところに石川氏のラクガキがある。それも、撮影OK!
某ランドの隠れねずみもおもしろいが、これがまたただ書いているだけでなく、適材適所の感心する書き込みで、通常の博物館にはできないようなナビゲーターになっているのだ。
展示物についてあれこれコメントしたり(これがまた秀逸!)ちびっこたちを励ましたり。
たとえば、展示の折り返しあたりでは、紙管のちょっと低いところにこんなものが…
これを鑑賞したり、撮影したりしようと思うと、自然にしゃがんでしまう。はあ~…足が気持ちいい。夢中で見ていたけど、結構博物館見学って、体力を使うんだよなあ~
と、自分の疲れに気づいたり、癒されたり。
こんなささやかな気遣い、おもしろさ。展示自体もいかに多くの人に「菌」の世界をのぞき、楽しんでもらうかに工夫を凝らした内容で、とても楽しかった。
会場入り口付近では少なかったけど、徐々にデジカメや携帯電話のカメラを構える人が増えてきた。そう、「撮りたい!」という欲求、おもしろい見所を「探したい!」という欲求が、見学者の間に生まれてきたのだ。探究心を掘り起こす、という意味でも本当に素晴らしい展示であった。
☆
今日、かはくに向かう中でメアドを登録し、本格的に携帯デビューした娘、「最初の写真撮影は、友達とと決めているから…」などと言っていたが、どうしても探究心に勝てず、撮影しまくりになってしまった。とあるところでもやしもんオールスターのイラストを見つけ、「これ、待ち受けにしたい~」と熱中。「ここ、携帯なかったら地獄!」とかいう。
期日はお正月明けまで。菌類を観察するにはいろいろと道具や覚悟がいるが、とりあえずここではデジカメなどがないと地獄。
そしてお金が無いとミュージアムショップでは……ああっ……
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