「もう、しませんから」作者が奴隷に
立ち読み。
それは、本屋さんにも出版社さんにもいろいろ「いかがなものか」な行為。
けれど、完全にできなくなったら、もっと大変かもしれない。
「さよなら絶望先生」にはまってから、もう四半世紀も手に取ることさえなかった「週刊少年マガジン」を心待ちにするようになって随分になる私。「もうさすがに少年漫画はね……」と、当初は絶望先生だけを読んでいた。
そのうち、最終ページにも作者のコメントがあり、これがおもしろいのに気づき、読み始めた。
絶望先生を探していて、時々目に入る漫画も、ちょこちょこ読み始めるようになった。「シバトラ!」はとうとうコミックスを大人買いしてしまった。他にも気になる漫画が、いくつか得てきた。
「立ち読み」ができなかったら、きっとこれらの漫画にも出合うことが無かっただろう。
猛スピードで漫画を読める私だが、さすがに読むページが増えると、仕事の合間の息抜きに…というにはちょっと時間がかかってきてしまった。……購読し始める日が来てしまいそうだ……
で、今日もパラパラめくっていたら、巻末の「もう、しませんから」に釘付けになってしまった。この漫画は、自分の興味で読んだり読まなかったりなのだけど、今週は「ヴィンランド・サガ」の作者・幸村誠さんとの合同サイン会のルポだ。これは読まないわけには行かない。
ご存じない方のために一応書いておくと、「ヴィンランド・サガ」は11世紀のヴァイキングを描いた壮大、壮絶なストーリー。そして、この「もうしま」の作者は、そのスピンオフ作品「元祖ユルヴァちゃん」で、ありえないくらい原作を冒涜しw、トンデモな「ヴィンランド・サガ」の世界を描いているのだ。この抱腹絶倒な作品には、まじめに「ヴィンランド・サガ」を堪能したい読者にはまさに万死に値するだろうw。私など、「笑い殺される!」という強迫観念を抱き、明確な殺意を覚えている。
そんな「ヴィンランド」ファンに襲われたときのために!と身のかわし方などを考えながらサイン会に赴く西村英雄さん。あら、私この作者名今日初めて認識したわ。なんとなくこれまで「ユルヴァちゃんの人」「もうしまの人」でしか覚えてなかった気がする。立ち読みってすごい。
それはともかく、サイン会場に現れた幸村誠さんは、なんと自作のヴァイキングコスプレで登場。……そういうお方だったのか。コミックスを読むだけで、どういう方かなんてあまり知らなかった。そして驚くことに、「ユルヴァちゃん」作者……「ヴィンランド・サガ」を盛り上げつつも、勝手に主人公トルフィンの生まれ育った村に「ムッシュムラ村」と名づけ、原作よりも先に「ヴィンランド(どう見てもテーマパーク)」に姉のユルヴァちゃんを到達させてしまった西村氏にも、素敵な衣装を用意していたという。
首輪と、ベルト……
これをつけるだけで、たちまち春の訪れを知る風物詩「雪に埋まった脱走奴隷」に!
このサイン会、素晴らしいなあ! 参加された方、うらやましい!
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