息子がコミケの恥ずかしい紙袋を抱えて帰ってきた
朝5時。明るさと、キーを叩く音で目を覚ます。
またか……「早く寝なさいよ」と、声を出した。
「いや、これから出かけるから」
そうか、今日はコミックマーケットの日か。5時起きで出かけるとか言ってたっけ。
で、でかけた。そして私は、久しぶりの休みでゆったりと朝寝に入った。
たって、寝てる場合でもない。もう穴だらけで絶望的な家だけど、それなりに片付けて、掃除して、おせちの準備もしなくてはいけない。今日のBGMはアース・ウインド・ファイヤーのベスト盤。これを聞くと、はりきって掃除できるなあ。息子の本や、フィギュアの山はどうしようもないとしても、台所やお風呂くらいは磨ける♪
夕方、息子が帰ってきた。大きな紙袋を抱えて超ご機嫌。
「見てくれよ、この紙袋」
あーはいはい、コミケ名物紙袋。最近は公式以外のものも増えてきて、大型化、ネタ化もすごいのよね。冷たい視線を投げかける母に、息子。
「見ろよ、これ。一見美少女メイドさんの絵なんだけど、男なんだぜ、これ」
………たしかに、そう書いてある。胸もぺったんこだ。
で、それを誇らしげに肩にかけて、嬉々としてそこらを歩いてきたと。
「いや、これよりはいいと思って」と、息子は他の紙袋を見せてくれた。うん、たしかにそれってフツー……
まあ、私は昔懐かしい「究極の選択」を迫られたわけだ。
美少年女装メイド紙袋を持った息子と
普通にエロそうなオタク臭い紙袋を持った息子
……あれ……?
私、なんでこんな選択肢しかないの…????
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