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2009年1月 9日 (金)

市川治さんを悼む

声優・市川治さん死去のニュースを、ひょんなところからいただいた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20090107-OYT1T00701.htm

私がアニメの「スタッフ」に興味を持ったのは、物心つくかつかないかのほんの幼い頃。

しかし本格的に興味を持ったのが小学6年から中学生くらいの頃で、その頃初めて「声優さん」の素顔を見た。

大好きなコンバトラーVのガルーダさまや、ボルテスⅤのハイネルさまの声の主はこんな人………あの気高い美少年とは似ても似つかない、優しそうな「おじいちゃん」的なお顔が、そこにあった。

夢見る少女の夢は、潰えた。

そして、新たな夢を見始めた。声だけで、あんな現実離れしたキャラクターを作れる人たちって一体?

「はーっはっはっはっは!」

あの気高い笑い声。自分の子どもくらいの年の悲劇の貴公子を演じ、その美声で当時の少女たちを後追い自殺も辞さないくらいに魅了された方である。

また、そんなアニメに夢中になり、上映会などを行いたいと動いた若者に応じ、一度は上映会の申し込み・問合せ先として立たれたこともあるお方である。

実は、私はそれとは知らずそのイベントに問い合わせ、ご本人とお話させていただいてしまった。電話番号から推察される住所や、苗字からまさか…とも思ったが、受話器の向こうには、あのクリスタルのような声がたしかにあった。腰が抜けそうであったが、一応それとは公表しておられなかったので、平静を装ってお話し…イベント当日「あの電話番号はお忘れください」とのご本人のコメントで、確信したのだった。

私、「ハイネルさま」とお話したのねーーーーー(゚∀゚)!

と同時に、こんなミーハーな女の子にも真摯に応対し、アニメのファン活動に積極的に手を貸してこられたことなど、今のご時勢を鑑みれば、どれだけの貢献者かと思う。

今、同人や声優イベントは数多いけど、こういう方々が頑張ってこられて、こういうこともできるということ。

ゼロから一を積むということは、本当に大変なこと。

年寄りとして、記録させていただく。

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