ネトゲのデータを消されて暴れる少年の映像が話題を呼んでいるようですが
http://www.youtube.com/watch?v=YersIyzsOpc
大変、大人しい少年ですね。壁は綺麗だし、物を投げたりもしない。怒りを他へぶつけることなく、内に向けています。
うちの息子にとってはこのくらい日常だし、それを逸脱している状態。私はどんなに腹立たしくても、彼の大事なネットゲームのデータを消そうとは思いません。こんなもので済むはずがないですから。
むしろ、この少年は、私自身です。
大事にしていた少年チャンピオンを親に捨てられたり、大事にしていたブラックジャックのポスターを弟に破られて、何度こうなったかわかりません。中学の頃は、やたらと自分に刃を向けていました。ずっと、自分の腕に噛み付いてもいました。自分の大切なものを蔑ろにされた恨み、苦しみを他にぶつけたら、自分が終わり。親にもわかってもらえないもののために、暴力に走っていてもだめだ。わかってもらうには、それなりの知識や言葉が必要なのだと、暴れ、奇声をあげ、自分への暴力に苦しみながらも、本を読もう、新聞を読もう、漫画などとバカにする大人たちに認められて対等に話をしようと、そう思ってきた10代。
少年よ、その苦しみはわかる。
が、同時にデータを消したお母さんの苦しみも考えるといい。
☆
今日の朝日新聞、浦沢直樹の新作「BILLY BAT」の新聞ジャック広告がおもしろかった。
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コメント
まるで若かりし頃の自分を見ているようです…。
いずれ我が息子達も…gkbr
投稿: たかきち | 2009年6月24日 (水) 11時19分
たかきちさん、ようこそ~!
ママ友さんいわく「…まるで自分が親にしてきたことをひとつひとつ、返されているようだわ…」
親になるって、自分の犯してきた過ちを、子どもから受けることなんですね。因果応報とはよく言ったものw 子どもの立場だと「てめえなんぞに何がわかるか!」だろうけど、親としては「てめえみたいな子どもだったからわかりすぎるんだよっ」という感じです。
投稿: 闇鍋奉行 | 2009年6月24日 (水) 22時08分