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2009年7月11日 (土)

平成皇室論を読んだ

皇室関連の日記にゲーム・アニメ好きの方がドン引きされているのは承知の上で……というか、天皇皇后両陛下がお留守の間、動き多すぎ!目が離せない!

平成皇室論 次の御代へむけて Book 平成皇室論 次の御代へむけて

著者:橋本 明
販売元:朝日新聞出版
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皇太子さまの選択肢は「別居治療」「離婚」「廃太子」という衝撃的な見出しが電車の車内吊りに出たのが、日曜らしい。週刊朝日のトップ記事だ。

ただの自社出版物の宣伝記事で片付けるにはあまりにも凄いタイトル。…一歩間違えればやばすぎる。さらに週刊朝日の表紙で微笑む女優の胸元に、大きく「別居治療」「離婚」「廃太子」の文字。火曜発売の本だが月曜の夕方にはすでに並べられていたのでゲット。なかなかにうなずける内容だったので、発売の翌日にはなってしまったが本を購入。うおー、重いよー…しかしがんばって外回りの友にした。

まず、これは皇太子ご夫妻のバッシング本などではないことは断っておく。

著者は今上陛下の同級生で、銀ブラ事件の当時者でもあり、この本の中でもしばしば「悪友」っぷりを披露している。学習院出身で陛下の級友、関係が途切れたこともあったが、長く陛下との親交を深めていた、元共同通信記者で、現在は皇室ジャーナリスト的存在の橋本明氏である。近代天皇のあゆみ、個人的な思い出、海外王室の例などをまとめながら、今皇室が抱える危機、昨年末に天皇陛下がお倒れになられた時の「皇統についてのお悩み」について両陛下の友人として、また皇太子殿下をお小さい頃から見守り、雅子妃ともどもお幸せを祈る立場から、諫言とともに3つの選択肢をあげている。

たしかに、これまでの中途半端な療養では埒が明かない状態で、公務に出たり出なかったりということが国民の疲弊や不信を招く以上、「別居治療」で完全に公務から切り離すのは、私も必要だと思う。完全に、何でもできますというところまで回復なさるまでお出にならなくてよい。

7月に入っても、雅子妃は非常に「体調の波」があるようで、10日には皇太子殿下単独のご公務に突然参加、明日はご一家で野球を観戦なさるようだが、皇居奉仕団へのご会釈はなさっておられない。……両陛下のお留守に急に張り切るというのも不信のもとだし、野球も含めて「突然予定を決める」ことも、「これには出るがこっちには出ない」ということもあってはいけない。ご結婚から16年、本来ならばいろいろご判断が出来る頃ではあるが、どうもいろいろ不安定なのが雅子妃だ。一度リセットしてリフレッシュなさり、新たなお気持ちで皇太子妃というお立場に向かわれるのは大切だと思う。それに「いらっしゃらない」ことを前提にできればまだ、皇太子殿下も活動なさりやすい。ご実家にお帰りになるのもよし、どこか御用邸で過ごされるのもよし、人の目を完全に避けて過ごされるのが良いと思う。

第二の選択肢は「離婚」。これには氏も「仲睦まじいいまのお二人のお姿からも、離婚などという事態は想像し難い。だが、論理の上で検討しておく必要はあると私は思う」とし、友人の稲見友之氏との談話を披露。法的にも心情的にも、皇太子ご一家の現状にはそぐわないという結論にしている。これを大きく掲げたのは、一般庶民の最も理解しやすい言葉を選んだのか?

そして、橋本氏が最も現実味があるとしてあげるのが「廃太子」だ。

言葉はなにやら恐ろしげであるが、私もこれを皇太子殿下自ら選ばれるのが皇室、皇太子ご一家、そして国民にとって最良の選択だと思う。

妃殿下をお守りする名目での皇位辞退。皇太子ご一家は一宮家になり、秋篠宮ご一家が新たに東宮家となる。皇太子殿下、同妃殿下の体面、お暮らしも守られる。「個性的な」愛子内親王殿下についても好奇の目に晒されずに済む。二人の皇位継承者を抱える秋篠宮家は、十分に悠仁殿下の養育に力を注げる。

本来の「男子継承」に則って 今上-秋篠宮殿下-悠仁殿下 への直系継承ラインが整い、現皇太子ご一家は重責から解放され、雅子様、愛子様にも心身に良い結果を生むだろう。日本ではあまり報じられないが、秋篠宮両殿下は地道に皇族としての道を歩まれ、5月には欧州へのご訪問を見事に務められたようだ。悠仁殿下ご出産に臨まれたときから、おそらくこの皇室を背負うお覚悟をされているようだ。安心してお任せできる。

両陛下のご出立にあわせたかのような出版に、さらに憶測を生むかもしれない。しかし、「廃太子」は、皇族のどなたも傷つけず、雅子様問題を解決し、国益に沿うと思う。

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