理数系はこれで大丈夫! ?ブルーバックスシリーズ
昨日マンガ日本史について書いたら、たかきちさんからコメントをいただいた。
数学や化学がわかるマンガがあれば、と。
学習マンガというのも書き手や監修の能力が問われるもので、先日ふと古本屋で見た中学生向けの歴史学習マンガをぱらぱらと見てちょっとびっくり。絵柄こそそれなりに今風ではあるもののやはり野暮ったいし、序盤のほとんどの内容が、自分が子供の頃に読んだものと大して変わらなかった。
30年以上、基本的に変わらないというのはすごいのか。あれが完成されていたのか、それとも進歩が無いのか。
それでも、つまらなくても一応流れはわかるしこれは良いほう。中には、子どもに大人気のキャラクターを使いながら、キャラクターの持ち味を完全に殺し、しかもくだらないギャグをはさむだけで「これなら文字だらけの本で勉強したほうがはるかにいいぞ!」という感想を持ったものもある。昔大ヒットした大人向けの学習マンガも、私には「…アシスタントさんが適当に書いたようにしか見えないけど…?」と思った。
いかに学習マンガとは言っても、「マンガなら馬鹿にもわかるだろ」なんていうスタンスで造られたものにろくなものはない。書き手の作画能力だけでなく、いかに素材を本人が理解し、咀嚼しながら誰にもわかりやすく創造するか(といって、歴史ものなどフィクションとしておもしろすぎてもダメ)という能力がものをいう。おもしろくってためになる、という学習マンガを描く人には、相当の能力が要求されるのだ。
サイエンス関係なら、もう有名すぎるこれ。
![]() |
まんがサイエンス(10) |
カルト的人気漫画家で、エヴァンゲリオンの使徒のデザイナーでもあるあさりよしとおのこのシリーズは圧巻。ことに2巻の「ロケットの作り方おしえます」は、これ一冊でロケット開発史を辿り、科学と歴史を楽しく、切なく学べる、大人にも子どもにもおススメの一冊。シリーズ全体としては「あやめちゃんがいかにひどいめにあうか」がポイントか。おおっと、「ロリ」は禁句だ!w
それから、化学や物理を学びたいちょっと大人のためにはこれだ。
![]() |
![]() |
マンガ 化学式に強くなる―さようなら、「モル」アレルギー (ブルーバックス) 著者:鈴木 みそ,高松 正勝 ちょっと古い本だけど、女子高生の幸ちゃんが、草食理系男子のお兄さんに化学式…とくに「モル」を教えてもらいながら、「H」を教えてあげちゃう このシリーズで鈴木みそさんの「物理」の本も見つけたのだが、そのとき買い損ねて見つからなくなった……orz ブルーバックスシリーズでは、いろいろマンガものがあるようす。まあマンガものでなくても、わかりやすく読みやすい本が多いですね。 |
さて、「ロケットの作り方教えます」で、ぼろぼろ泣いた私だけど、マンガ日本史で、果たして泣ける、あるいは萌える一冊に出会えるのか、楽しみなような怖いような。
| 固定リンク
コメント
そういえば、この前、まいにちいっしょの中のトロステーションで、まんがでまなぶ確率統計の本とか、まんがで理科系の勉強ができる本の紹介がありましたよ~。
まんがではないですが、NHKでやっているアニメで、エレメントハンター、マリー&ガリー(これはスイエンサーという番組の中のアニメらしいです)が理科の勉強になるらしいです。見てないので、話がこれだけしかできないのが残念です。
投稿: クラ | 2009年9月 8日 (火) 15時28分
クラ(ryさんようこそ~!
テレビといえば、ディアゴスティーニの子ども向け科学誌「そーなんだ!」のテレビアニメ版は「こんな非科学的なアニメ見たことがない!」と一部でカルト的な人気になってました。
投稿: 闇鍋奉行 | 2009年9月 8日 (火) 20時10分