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2009年9月 3日 (木)

ミスター味っ子にみる賢い母親像

夏休み明けは「不登校」の季節。

息子はまだましなほうだと思うが、娘の方が深刻だった。

いつもは実家に預けていたので大丈夫だったが、実家の都合で今日まで娘がいた。1日の始業式には、例年通り徹夜で仕上げた宿題を持って登校したが、2日、3日と頭が痛いのお腹が痛いのと言いながら、布団から出てこなかった。出勤前のぎりぎりまでなだめたり抱きしめてやったり怒鳴ったりで、なんとか登校させようとしたのだが。

「あんた、そんなんじゃおにいちゃんのこと、哂えないよ!」

かつて娘は、不登校中学生だったお兄ちゃんに「不登校のくせに!」と罵っていたことがあり、息子も、娘が中学に入ってぐずぐずしていると「俺のこと言えないじゃねえかよ!」と罵っていた。それについての娘の反論は、こうだった。

「別に、おにいちゃんを哂うために学校に行ってるんじゃない!」

…(´・ω・`)

そりゃあ、そうだね……

9月はアニマックスでもいろいろ人気番組が始まる季節。「セーラームーン」は、8月からなつかしのうさぎちゃんが「あと3日~~☆」などと元気にアピール。

「三石さん、がんばってるねエ(´・ω・`)」と私
「ほんと、がんばってるよなあ(´・ω・`)」と息子。

思えば「セーラームーン」は、息子がまだほんの赤ちゃんの時に始まったアニメだ。まだつかまりだちがやっとという頃。子どもが大好きなはずの「アンパンマン」にはまるで興味を示さなかったのに、どういうわけか息子は「セーラームーン」にどっぷりはまった。あの変身シーンを初めて見た時、座ったまま空中浮揚的に跳ねるという興奮を見せた。思えばあの頃からオタク道を歩んで……(つД`)

てことは、何年ぶりだ「月野うさぎちゃん」の役はw

最近は「のび太君のママ」役の印象がとても強いけれど、ちゃんと「14歳☆ちゅーに☆」のうさぎちゃんになれる。声優さんって、すごいよね。

そしてこちらも気になる「ミスター味っ子」。有名な「う・ま・いーーーーーーーー!」の味皇サマのシーンなど、最近亡くなられた金田さんの手によるものだったとは、「送る会」で初めて知った。原作も少し読んだが、トンデモな設定、おいしいんだかなんだかわからないんだけどとにかくすごい料理対決と、味皇サマのリアクションが素敵な作品である。

昨日の、主人公味吉陽一が、対決相手のスパゲティの旨さの秘密を研究しているところ。あれでもない、これでもない、と食材を試して煮詰まった天才料理少年陽一。するとお母さんが「口直しを持ってくるわね」と胡桃を出した。「これだ!」陽一はひらめき、胡桃を刻んでミートソースに混ぜる。そしてライバルの味を完全に再現!

「なんで都合よく胡桃www」
「口直しに胡桃ってwwwwwww」

この強引な展開に、我が家は久々の笑いに包まれた。

…が、これは単なるご都合主義なのだろうか。

陽一の母は、おっとりぽやんとしたキャラである。が、それが本当の彼女だろうか。

実はライバルの味をとっとと見抜きながら、知らぬ顔をして、息子に研鑽を促し、煮詰まったところでヒントを出したのではないだろうか。

陽一「これだ!」
母「ええっ?(…計画通り…+( ̄ー ̄)ニヤリッ)」

…教えるのではなく、導く。

子どもに考えさせ、発見する喜びを与える。

これは、「天才の育て方」の極意ではないだろうか。

わが身を省みると正反対の母親で、ついあれこれ教えてしまう。「ママすごーい」と幼い子どもは感心してくれるけれど、自己顕示欲は満足させられても、子どもたちの自主性は育てられない。

己の浅薄さにつくづく、嫌気が差した。

「ふしぎ遊戯」の超美麗なオープニングを見たときに、つい子どもらに「これって、ラッキーマンと同じ人たちが作っているね…」とか教えて、子どもらを驚かせたことも、余計なことかもしれない。

自分で発見させればよかった……

よかったのか?

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