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2009年9月27日 (日)

アプリにおけるランキングとは?

息子は昨日、東京ゲームショウにネット仲間と出かけたようだ。前日からの現地入りとか、なんなんだ。

いろいろ収穫を聞いた。アレは意外と人気薄か~、コレが期待できるか~、などと情報交換。…しかし、ゲームショウには最初の頃よく行っていたが、本人にとっては久しぶり。最後に行ったのが、デビューしたばかりでいまや超人気声優さんのライブ付の時で、なんとご本人がHPでチケットを配り「応援に来てください!」というので行ったのが最後だったような…それも21世紀になったばかりの頃だw
「今から考えたらすごいねえ」「そんな時代もあったねえ」などと、昔話に花が咲く。

そんなこんな話をしながら、また「サンシャイン牧場」の話になる。日頃ネトゲに夢中でお小言を言われる息子としては、何かにつけて「牧場が気になる」という私が、腹立たしいようだ。

「そんな、必死にやるゲームじゃないだろう!」

うん、必死になることはない。ほんの暇つぶしで、気分転換に覗いていればいい。マイミクさんの畑の世話をして、時折作物をいただくのも自由だし、孤独に作物を作っていてもよし。必死で開墾・農作業を続けるのも、適当に果樹園風景を飾っておくのも、自由だ。私は始めて間もないので、おもしろくてしかたがないのだ。

「大体、あのランキングが気に入らない。あれは、早く始めた奴が絶対に有利だ。腕も何も無いじゃないか。なのになんでランクがあるんだよ」
という息子の言葉に、私は一瞬、ポカンとした。

たしかにこのアプリには、プレイヤーのレベルによって順位がつく。始めたばかりの私は、当然最下位。自分の牧場に表示されるのはいずれも自分のマイミクだが、ニコニコ動画関係、ミドリフグ関係、ナゾの関係などが混在していて、それがずらりと並んでいるのにはどきっとした。数日は、説明を読むのももどかしいほど時間が無かったので放置。それでも誘ってくれた人には報酬ポイントが行くようなのでそれでもいいかと思っていた。完全に、出遅れた形である。

しかし私には、息子のようにランキングを気にする発想は無かった。

そこが、これまで一人黙々とゲームを楽しむのが好きな私と、ゲーセンやネット、通信対戦で腕を競う息子との違いだろうか。

誰かに打ち勝とうとか、低くて恥ずかしいとか、そういう気持ちにならないランキング。だから私は、これを楽しめているのだと思うのだが、それが息子には納得がいかない。じゃあランキングなんかいらないじゃないか、とまくしたてる。

「『なんでこのゲームにランクがあるのか』、自分が好きだというのに説明もできないのかよ!」と吐き捨てて、息子は寝てしまった。……はあ…。

…しかし、たしかになんで順位があるんだろう?
で、私はそれが気にならず、息子は気になるんだろう?

「サンシャイン牧場」は今参加者もコミュも凄まじい状態で、アクセス集中による不具合も多発、また「マナー」の問題も多発している。

マナーでよく問題になるのが、虫も入れず手入れもせずに、作物だけ奪い取っていくのはどうか、ということだ。
そういうマイミクさんを見て幻滅した、切りたくなった、という声は数多い。
仲間募集のトピでも、「虫入れて、世話して、でも収穫しないで」という、まさに虫のいい人も見かける。
友達の農場を世話したり、ちょっかい出したりできて、収穫物も掠め取れる、というシステムが築く人間関係というのはなんなのだろうか。

私はそういうときに、順位を考える。

高順位の人は、下位に大いに世話をさせ(経験値が入る)、惜しみなく作物を与える。
下位の初心者は、そうすることで学びながら成長させていただき、作物ができればそのご恩返しに摘んでいただく。
同レベルの、仲良しならば容赦なく虫を入れあい奪い合い、互いの研鑽に勤める。

…封建制度だって結局はギブアンドテイク。情けは人の為ならず。
自分の利益だけを考えてもいけないし、人の牧場に手をかけるのも、結局は自身のためになる。そうして人間関係を円滑にしていく。そういうゲームだと思う。

で、「順位」は相手とどうお付き合いするかという目安の一つになるのだ。

順位が高ければ高いで、おもしろいデコレーションで人を楽しませたり、下々には手の届かないレベルの作物を植え、世話をさせて楽しませる「義務」のようなものが発生する。ハイリターンの「花」などが植えられているのを見ると、下々の私もお世話に燃える! 花は種が高く、時間もかかり、おまけに最低の25個収穫ではほとんど儲けが出ないアイテムだ。はっきり言って、多くのマイミクさんに世話してもらって100%にしないとやってられないアイテム。だからこそがんがん世話させてもらうし、成熟すればひとつくらい摘み取らせていただく。

一方、自分の順位があがれば私とて慈悲の心を持って、虫を与え、作物を与え、気持ちでいいからネ!とほんの少し作物をいただく。

何が何でも上に行くのも勝手。のんびりマイペースでいくのも勝手。
時間に余裕の無い人も、朝晩の世話で十分だし、余裕がある人はそういう畑の世話をして、それなりの報酬を得る。

こう言ってはなんだが、いろいろネトゲで人生を踏み外しつつある息子に、いろいろ教えてやりたいシステムだと思う。

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