小公女セイラにわくわく
私も息子も「ありえねえ!」と叫んだ。
あの「小公女セーラ」が舞台を現代日本に移して実写ドラマ化。人気コミックなどをドラマ化して何かと話題の土曜8時のTBS。日テレ土9よりもある意味ホットな枠である。
小公女セーラと言えば、昔懐かしい日本アニメーションのアニメがある。主人公セーラが無抵抗主義のいい子ちゃんで、どういうわけか見ている方まで応援するどころか嗜虐心をそそられるというアニメだったが、それを幼いころ、BSで見た息子としては、現代日本設定でアニメ化とか、ありえねえええええええと。
しかしそう思いつつもワイド版の1話、そして先週2話を見た私はこの異常な世界の虜に。
なんというか、いい感じにマンガチック。
インドで成功した日本人富豪の娘・セイラの暮らしっぷりには笑えてしまう。宮殿のようなお屋敷に、象が数匹。日本の斜陽お嬢様寄宿校に転校してみれば、生徒であるお嬢様方は髪に大きなリボンをつけるなど、眞子さま佳子さまでもなさらないような時代錯誤の姿である。
「小公女セイラ、おもしろいよ」と娘に告げてみた。
「( ´_ゝ`)フーン」と冷ややかな反応の娘。
「もう、子供に見せちゃいけないレベル」
「それは見たい(・∀・)!」
まあ、人間の心のドロドロがすさまじすぎて、清らかな心のお子様にはお勧めできないが、この時代錯誤な髪型のお嬢様方が志田未来演じるセイラを虐めまくる! あまりリアルないじめでもなく、どこかファンタジックなのもいい。
志田未来ちゃん、「女王の教室」以来こういうキワモノ企画をやらせたら天下一品だわ~
そして樋口可南子、大和田伸也などの大御所がセイラ虐めに加わり実に憎々しい演技で新境地を拓く!
そしてもう主役を食っている感があるのが、斉藤由貴だ。
いわゆる「ミンチン先生」である三村千恵子学長の妹・笑美子という役。あらまあ、かつてのアイドルもずいぶん太って、老けちゃって…と見てみたら、知的で弁の立つ姉と比べて軽薄で、姉に頭の上がらない愚かな女をまさに怪演! 姉にひたすら媚びへつらいつつ、夜自室にこもると酒の勢いで姉への不平不満をひとり芝居でぶつけまくる。
うまい、うますぎる!
脚本もすごいのだろうが、斉藤の演技が視聴者をひきつけ、状況説明の役割も担って、狂言回しとしては見事すぎる。
「これって、毎週のお楽しみかしら…」とわくわくしながらつい、大好きなアニマックス「赤毛のアン」も捨ててTBSにチャンネルオン。…そんな私の心を読むように、今週もちょっとパターンを変えながらへべれけっぷりを見せてくれた。
昼間のボケ妹っぷりと、夜のへべれけ。
彼女は誰に飲まされ、語り続けたのか???というナゾも含めてこれはワクワクせざるを得ない。
☆
……それにしても「燃費」がいいなあ……
先週までは水割り1杯をごくっと飲んで豹変していた笑美子さん。
私なら、あの域に達するまで、水割り10杯じゃすまないぞ!
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コメント
原作は知りませんが、そんなに面白いんですねー。
今度観て見ようかなぁ。
投稿: たかきち | 2009年11月 1日 (日) 02時33分
たかきちさんようこそ~!
異様なドラマですよw というか、TBSです!
投稿: 闇鍋奉行 | 2009年11月 1日 (日) 06時57分
そういえばそうでしたねww>TBS
局制作じゃないから忘れてましたw
投稿: たかきち | 2009年11月 2日 (月) 22時54分