乙嫁語りとか、コミックいろいろ
昨日はあの「エマ」の森薫新作「乙嫁語り」発行日。
もちろん買いましたよ紳士。
乙嫁語り(1) |
20歳(大年増)の花嫁、12歳の夫。
花嫁ときたら、嫁入り道具の弓矢で狩りをするやら、布地を贈られたのを「あなたの服は汚い」と言われたと勘違いして下着姿で服を洗いに走りだすやら、全裸で12歳の夫を抱いて寝るやら、モー大変!
と、思いっきり勘違いしたレビューを書きたくなるくらい、またも森薫の作品は、「なんでこんなに俗っぽいお話なのに、こんなにおもしろいわけ???」といいたくなる。
「エマ」の最初のころが信じられないほど画力が上がっている。「ああ、描きたかったんだよねえ…」と見守るしかないくらい…というか、これ自体が貴重な史料か???というくらい、こだわったディテール。
どのシーンでも、会話、衣装、食事、風俗…作者の思い入れが伝わる。
また、エンターブレインの、担当者さんはすごいよなあ、と思う。
よくぞこの作家を見出し、放牧してくださいました。
普通に考えたら、エマ最初の頃の絵なら野暮ったいし、あまりに古臭くて今(当時)の時代に受けるとも思えない内容。「もっと売れるモノを」とあれこれやられてもおかしくはない。
エマが眼鏡をはずして置くだけで、1ページ。
エマが着替えるだけでまったく無言で数ページ。
で、主要人物の「介護」は描きながら、臨終のシーンなどはすぱっとカット。
エマの家事シーンだけで主の死を表現する。素晴らしい表現力だし、またこれを許した担当さんが素晴らしすぎる。平凡な担当なら、「奥様? 奥様!うわあああああん」なんてただ俗っぽく垢抜けない漫画で終わらせるところだった。
さて、20歳の大年増で結婚した妻。12歳の夫は、あどけない顔をしても夫として彼女を守らなくてはならないという責務を感じ、一族には伝えられていない技能をもたらしてくれながら、異文化の世界に一人立ち入って、順応しようとする賢い嫁を描く。
しかし、そんな大年増嫁をめぐって、火花が…
ああ、わくわく。
そして、放牧された森薫氏の暴走っぷりに、期待。
〔追記〕
朝起きて日記タイトルに愕然…orz 最初はシバトラとか、いろいろ書くつもりだったのにすごい勢いで森薫語りだけやって酔いつぶれて寝たらしいw
あと、乙嫁についてすごい特集を見つけたので参考に!
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