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2009年10月29日 (木)

雅子様症候群

不況もあり、斜陽産業であるうちの業種はどこも大変。うちの会社も例外でなく、まあ私が入社した頃も大変であったが、本当にこのところ大変になってしまった。

私もなんだかんだで遊んでいるブログを書いているが、これでも日々売り上げをあげ、売り上げをあげればその分仕事も増えるし、それなりに社に貢献できている。ブログを始めた頃とはずいぶん変わった、とも言われ、このブログに悩み苦しみをぶつけ、それでも「どこにも行くところがないのだから」としがみつき、自分なりのパーソナリティの理解を得てきたことを、誇りにも思い、罵りつつも見捨てなかった会社の人々に感謝する。

会社は大変人手不足だが、業績が全体に悪化しているので増員はできない。…単価が下がったとはいえ件数はしっかり売り上げてくる私はまあ、いいのだが…。

入社2年、いまだに月の売り上げがゼロまたは3万、よくて10万、という営業マンがいる。

…わが社始まって以来の問題社員の私でも、ゼロという月は無かった。他の業務もたっぷりあるし、特にノルマもないのだがとりあえず、自分の給料の額くらいはあげなくてはと頑張っていたのだけど…

とにかく、意欲が無い。そのくせ上から目線である。
車の免許を持っていないのは私も同じであるが、私はその分歩くことを厭わなかったし、バスやレンタル自転車などを駆使しているのでその手の知識は蓄えている。

たとえばあるとき、その…芸術家クン(仮名)はある場所Aに赴き、午後には場所Bに移動しろという命を受けた。「ここ(A)、バスは1時間に1本くらいしかありません(無理です)!」と気色ばむ芸術家クン。…うーん、たしかにそこの最寄停留所にはそのくらいしかバスが来ないけど、
「こっち側にちょっと歩けば、10分に1本くらい来る路線があるわよ」とアドバイスした。すると

「じゃあ、アナタが行ってください☆」

と言われた( ゚д゚)ポカーン

…あの、私先輩だし、いい情報を教えてあげたつもりなんだけど…

結局、これまでよほどのことが無い限りタクシーなど使わず、徒歩か公共機関でやってきた我が社だが「じゃあ、タクシー使っていいから!」と認めた。……ったって、ろくに車も通らないあそこでタクシー拾うほうが時間がかかるのに…10分もかからないくらいで、バス停行けるのに……と私は憮然としたが、「泣く子には勝てない」ということだろう。

とにかくこの人、歩きたがらないし、汗をかきたがらないし、頭を下げたがらない。

ここに行くように、と言われた場所が「駅から徒歩15分」だったりするともうだめだ。
「遠いです、歩けません☆」
……その同じ距離を、これまで女性社員は文句を言わず歩いてきたわけだし、私などのダメ社員は30分でも歩きに歩いて顧客を開発するのが当たり前。「そんなところまで行ってるの!」と呆れられることも多かったが、それでもおいしい契約や情報をもらってくれば、ダメなりに評価される。そうやって、首をつないできた。

ふと、「三歳児クン」を思い出す。

一時期このブログでも書いたが、彼のマイペースっぷりはとにかく凄まじかった。

本人は自信満々で、つまらないと思う仕事は一切やりたがらないが、有名人が絡むような仕事は絶対にやりたがった。

たとえば、体調を理由に欠勤をしたが、夜のそういう好みの仕事には出てきた。社長が「出るに及ばず。というか、出るな」と宣言したのにも関わらず、だ。
彼はいつまでたっても「営業」という仕事をしたがらなかった。ダメ社員の私以外の優秀な人が、業務を犠牲にして何ヶ月も付きっきりで教えたのだが、「じゃあ、次は自分でやってごらん」と飛び込みさせようとすると「いや、いいっすw」とやらない。叱り飛ばすと、街中で口をとんがらせ、動かなくなる。

新卒だったので、ビジネスマナーのイロハから教えようと努力したが、まったく理解しなかった。
朝、誰もが掃除や朝一番の業務に精を出している時間、彼は歯を磨いていた。業務中携帯をいじり、先輩が来てもまったく平気だった。午前中は、スポーツ新聞を読んで過ごした。
公私の区別がつかず、社としては絶対にしてはならないセレブ顧客の情報を、業務中にmixiに流すことをした。
いよいよ自分の首が危うくなると、なんと我が社の主取引先である大会社の偉い人にメールで愚痴をこぼし、「そっちに行きたいんすケド~(というか俺にふさわしい?)」と相談。
社長の人脈を破壊しまくったうえ、道端で倒れて錯乱、運ばれた病院でも大暴れやら、もういろいろ…

一応、大学では主席で、広告塔にもなったというが、まったく就職が決まらずうちでも断りに断った人材だ。我が社で一番有能とされる人は、最後まで「この子は入れちゃダメ!」と反対していたのだった。

彼の凄まじさに皆目を奪われていたが、ほぼ同時期に入ってきた芸術家クンも、相当やばいと、私は感じていた。はっきり言って、コネで断っても断りきれなかった筋の人だ。こう言ってはなんだが、そのお父さんも腕はいいが、絶対に挨拶しない人で(トラブル多数)……息子の芸術家クンも、30代で行くところ無くなったようで…

はあ。よそ様の悪口を書き連ねるようだが、前にも書いたとおり、こういう非常識な人は、そのまんま我が豚児の姿に重なる。

好きなことしかしない。
自分が悪いと信じれば、とことん攻撃していいと思う。
自分は神。

……こういう人が増えている、というのは雑誌の記事にもなるし、社会人の多くが感じていると思う。

こらえ性がない。
公私の区別がつかない。
好きなことしかしない・認めない。自分の価値観が史上のもの。
人の話を聞かない。褒め言葉は聞くが、諫言などもってのほか。
反省しない。悪いのは全部他人。

……これって、あの某キャリアウーマン妃のお姿そのまんま。

いろいろ虚飾が剥げつつあるが、あるのかどうだかわからない微妙な経歴をよすがに、
まだまだ国民に負担をかけることで自己アピールをする。
愛しているのは自分だけ。
義務はいらない、権利だけを主張する!
すべての公は私のためにある。
公平無私なんて、ありえない!

雅子様入内から、日本人のいろいろが変質してしまった。
古い町や新しい町をを歩いて、つくづく思う。
ああ、これが本来の日本人か、ということと、
雅子様タイプの人が増え…生来受け継がれてきたものが、失われつつあるということ。

多くの、自我だけが肥大して他を見られない、
そういう状態を「雅子様症候群」と言ってもいいのではないか。

こういう人が皇室に入ったから……

日本が…

さらに恥を重ねるが、私もまたそういう人格だった。
ただ、小学生の頃から自分の異常性に気づいていて、徐々に計画的に自分を変えていったのだ。
40代で、ようやく中学生レベルの社交性を手に入れた。しかし、偏った性格でも蓄えた知識や経験もあるもので、そこに社交性が加われば、「知識が豊富」「表現力が豊か」などと思っていただける方も増えた、ということだ。

私はある意味、雅子様に共感し、同情し、その上でなんとかならないかと思ってきたのだが…

今はただ、雅子様が「ご負担」という皇室から、早く「自由」になれますようにと、願うしかない。

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コメント

あぁぁぁっぁああああぁっぁ殴りてぇぇぇっぇえええあああ!!!

って思いました。
こういう『ゆとり脳』はお目にかかったことはございませんが、学歴が高くてもいるんですねー。

こういう風にならないように自分に言い聞かせます。

投稿: たかきち | 2009年11月 1日 (日) 02時42分

たかきちさん
まだ出会ってませんか? 結構多いようですよ、こういう人。自分ができないのは他人のせい、というような人…

投稿: 闇鍋奉行 | 2009年11月 1日 (日) 07時00分

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