息子のかすかな笑顔を引き出した1冊
先月下旬から「決意の不登校」「凛としてPC占拠」の我が家の「雅子様」。
不登校発覚以来、口も利かず笑いもせず、「学校に行きなさい」なんて言おうものなら人格否定だとばかり口を尖らせそっぽを向く。もちろん昨日の家族での外食にも参加していない。
そんな息子をちょっと動かしたのが、これだ。
大阪万博 |
「あずまんが大王」10周年を記念して、すでに「1年生」「2年生」「3年生」の新装版も出ているが、これは「あずまんが大王」の貴重な資料集と、afterあずまんがともいえる新進気鋭の漫画家たちによるトリビュートコミックを満載した1冊。
古賀亮一、ばらスィー、氷川へきる、結城心一などなど、「あー息子が好きだったわー」と思いだす若手作家さんたちと、描き下ろされたらしい表紙、そして「大阪万博」という誌名。あさりよしとおの新作を探しに本屋に入ったのに(どうやらこちらはまたまた延期?)、これを手にしてふらふらとレジへ。…これを抱えてあさりよしとおの本を問い合わせるオカンって、どう見られるんだろう。…きっと引きこもりの息子のためにジャンプを買いに行く母親程度に見えるんだろうなあ。
「…ただいま」
私は力ない声で帰宅。息子は一切無視するぞと言わんばかりにPCに集中。…しばらく突っ立ったまま無言。
「……腐児男…」
母のただならぬ問いかけに、ふいにこちらを見る息子。
私は虚ろな眼をしながら、この女子高生が学校机に座る表紙の本をそっと見せた。
「……」
「………」
「……」
「…………(・∀・;)…!」
久しぶりに息子に笑顔が戻った。PC席から離れ、ほいほいと近寄り、うれしそうに本を手に取る。
「うは…すげえ! 豪華wwww」
コミック150p、グラビア150pのボリュームである。「うwwはwwww古賀亮一wwww」
…うん、古賀亮一のページは、いろいろ夢のページだね…。
☆
今日もそれなりに契約とれたけど、契約取れれば取れるだけ仕事も増えるわけで、今日はデスクワーク中心…ところが、どういうわけか咳が止まらなくなってしまった。のどスプレーは嫌というほどやったけど、…のどというより、心因性だと思うが、あまりひどいので、早く帰るよう言われた。ったって、それでも7時半を過ぎてたけど。仕事もたんまり残っているんだけど……。
息子がおかしくなると、私もおかしくなる。もうすぐ18年、同じだ。
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