管弦楽団「星の調べ」FFTコンサートへ
バンテリンを肩や腰に塗るたびに、「バリンテン大公」に思いを馳せるほど、FFTが大好きな私。
ひょんなことから11/22に立川でFFTのオーケストラコンサートが行われると知り、娘をたたき起こして出かけてしまった。
うわ、本当にオーケストラ…FFTの壮大な音楽は、いつかオーケストラで生で聴いてみたいものだわ~とか、あれを演奏できたら気持ちいいだろうな~とか、きっと誰しも思うけれど、本家FFに比べていささかマイナーだし、オーケストラはお金がかかる。オフィシャルでやってくれる望みはないし、ましてファンが演奏するなんて夢のまた夢だと思っていた。一人じゃ、決して出来ないんだから。バイオリンやホルンが演奏できるFFTファンが集結するなんて、ラムザのもとに良家の子女である汎用ユニットとアグリアスやムスタディオ、雷神シドなどが集まる以上に奇跡的なことだ。
写真は、パンフレットより。FFT風ドット絵のメンバーがずらりと並び、各プレイヤーのジョブやパラメータが紹介されている楽しい内容。
曲の構成や解説も振るっている。基本的に全曲、独自に編曲・構成しているのだが、これがファンならではの夢の構成。物語を分析、整理しながら絶妙にメドレーにしている。しかも軽く3時間を超えるボリュームだ。
これまで何度かオフィシャルのFFコンサートにでかけたが、プロにはとてもこういう構成はできないだろう。大変だからw
しかしファンとしてはあの名場面、あの苦労したバトル、そして大きな歴史の流れの中で抗う登場人物たちの心情を思い浮かべながら、ぐぐっとくる構成だった。
指揮者が二人描かれているが、実際二人の指揮者が交互に登場。それぞれ北天騎士団、南天騎士団のマントをまとって登場し、ここでも「獅子戦争」が盛り上がる。
「好き」で集まっているだけに演奏者の力量にはばらつきがあり、決して完璧とはいえなかった。とくに金管楽器・木管楽器は苦労している様子で、楽器をいろいろ齧っている娘も「仕方ないよ、ホルンはちょっと他と違うし難しいから」などと解説してくれた。パンフなどを見て推察するが、ホルン奏者が不足して楽団長など本来は別の楽器奏者が必死でやっていたのかも? あーここはホルンの見せ場なのにー、あああ、ああ…と聴きながらも、でもがんばれー、ふんばれー、もっと音出ろ~~と心の中で応援。すごい迫力で全体が演奏できたときには思わず涙が出た。
幕間にも小演奏などがちりばめられる。みなさん、どんだけFFTが好きなんだよw
歴史学者アラズラムのチュートリアル、興味深いお話をコンマスがされていたのだが、演奏と音声のバランスが悪く、あまりよく聞き取れなかったのが残念。…たまたまコンマスのご両親が席の近くにおられ、パンフを見ながら「…アラズラムってなんだ…」「戦争の話ばかりだなあ…」などとつぶやいておられたのがちょっと楽しかった。いやあ、立派なご子息で…。娘とも「やっぱコンマスはすごいわー」と感動し、こんな立派な青年がこんだけFFTを愛し、こんなコンサートに力を注いでくれたということにも感動する。
音楽を愛するものがFFTに惹かれたのか
FFTに惹かれて音楽の道に進んだのか
そういうことはわからないが、手弁当でも「これを演奏したい!」とこれだけ集まったのって奇跡に近いと思う。
「人の夢と書いて『儚(はかな)い』」
とは、ゲーム中に読める台詞だが、こうしてしっかり夢を実現した人たちの笑顔を見て、「夢を儚くしているのは自分だけではないか」とあらためて感じ入った。
なお、同楽団は来年の中部~関西公演を目指し活動中。う~~ん、息子も行きたがったが予定が合わず…だったので、来年みんなで旅行できるといいなあ。(その頃私、仕事があるかなあorz)
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コメント
お久しぶりです。
コンサート行かれたんですね。
気になっていましたが、私は行かれませんでした。
パンフレットの写真、ありがとうございます。
ほんとにFFT仕様で、よくここまで雰囲気を出したなぁ、と感心しました。
また聴ける機会があると、いいなぁと思います。
投稿: クラ | 2009年11月25日 (水) 23時38分
クラさん、お久しぶり~!
約1500人満員御礼状態でしたがカンパは81万円だったようで。楽団の皆さんは大喜びだそうですが、私としてはもっと集まって、どんどん演奏会開いて欲しいなと思ってます。
投稿: 闇鍋奉行 | 2009年11月26日 (木) 08時29分