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2009年11月26日 (木)

親から子へ、めぞん一刻で伝える「締め方」

('A`) 「マフラーって、どうしめるの?」

朝、息子が聞いて来た。

大変に個性的な子で、小学校低学年でFFTの算術士を使いこなす(倍数とか素数とかを理解)一方、お風呂のお湯の止め方がわからずパニックを起こしたような息子。マフラーの締め方なんて、聞くまでもないだろうと思うのだが、これまでどんなに寒くとも、妙なこだわりでマフラーを使ってこなかった息子が、ようやくマフラーを使おうと思ったのだ。これはすごいことだと褒め、教えてやることにした。

「長さや太さにもよるけど、最近はこういう締め方が多い気がする」
マフラーを前から締め、両端を前に垂らす締めかた。この締め方にあわせてマフラーが長くなった気もするし、長めのマフラーはこれがよさげ。マフラーやストール、スカーフの使い方なんて本当にいろいろあるものだが、一般的な高校男子にはこれが楽だろうと思った。
「ママの時代だと、逆に後ろに垂らすのが多かったわ。あと、伍代君あたりだと、こう…」

懐かしい「めぞん一刻」で伍代君や三鷹さんが、管理人さんの編んだマフラーを、片方前に垂らし、くるっと一回りしてもう片方を後ろに垂らす。私が子供の頃は、これが普通だった気がする。

(*゚∀゚)「伍代君、懐かしいなあ!」
…なんだか息子、もう四半世紀も昔じゃないかというコミックに思いを馳せる。

「そういえば」

私は思い出す。今年の秋は、女の子のネクタイが流行したようで、娘もネクタイの締め方を私に聞いてきたのだ。…「夫のネクタイを締める」なんてこと、やったことないけれど、一応私も母親にネクタイの締め方くらいは大昔に教わった……簡単なタイプしか、覚えてないけれど。

シャツのカラーをあげ、ネクタイをかける。このとき、太いほうを長めにすること。
太いほうで細いほうを2回巻き、裏側から差し込んで、くいっと。

これを教えるとき、私は結び目を左手でつかみ、きゅっと締めながら
「で、『今日はデートですか?』と言う」

と教えたのだった。……幼稚園の頃勝手に「めぞん一刻」を読んでいた娘、笑い崩れた。…覚えてたんだなあ。理解していたかどうかは知らないが。

「なんだそれーwwww」その話をしたら、息子も笑い転げた。

…この秋、つてを頼って別のメンタル系のところに息子を連れて行った。臨床心理士さんの検査を受けるということで、結果を聞きにいったのだが、多少ムラがあるが、能力は大変に高く、知的に問題は無い、とても紳士的な青年、とのお墨付きをいただいた。

たしかに私がそこに同席したときには、資料を私に見えやすいように配慮し、敬語も完璧。照れ笑いをしながらウィットに富んだ会話をする姿は、まあ今時こんな好青年がいるのかしら、と惚れ惚れするほどだった。

で、何も問題なし、と。

問診表に必死で「うそをつく」という項目に○をつけたのだけど、臨床心理士さんも精神科医さんも、まったくこの子の歪みを見抜けないようだった。「学校にはちゃんと行ってます」とさわやかに言いながら、実は10日も全く出席していなかったり、非常に高い知能を持ちながら、マフラーの締め方がわからないというような偏り。

この好青年が家を破壊したり、微笑をうかべながら母や妹に暴力を振るう……

誰もこの子をまともにできないのだろうか。

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