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2009年11月 2日 (月)

家族でバトルロイヤル

始まりは、私と娘の諍いだった。

深夜1時近く、まだパソコンをやめようとしない娘を諫め、「じゃーママがみんなの動物広場を見るから!」とマウスの奪い合いになったのだ。

そこに、平然とメインパソコンを占領していた、今や完璧に「またも不登校」の息子がやってきた。

無表情だが、こういう息子はやばい。以前私が顔を腫らし、ブラックジャックの如く顔半分を変色させた、あのときもこんな感じだったのだ。

が、息子のターゲットは娘だった。

「おまえむかつくんだよ! ヒャーハハハハ!」

と笑いながら娘に馬乗りになり、顔を中心に殴りつけ、唾を吐く。
「やめなさいよ!」と引っぺがそうとするがまったく歯が立たない。娘も抵抗したのか、息子の目の下に痣ができた。
「やめなさい! あんたも冷静になって、冷やしなさい!」と叫んでも息子の攻撃は執拗である。そのうちそばにあった扇風機(先日息子が暴れため後ろカバーがはずれやすくなっており、機械が剝き出し)や、金属製のゴミ箱まで持って殴りかかる。

これはあかん!

これまでも娘にとんでもない暴行を加えていた息子だが、取り返しのつかないことになったら大変だ。あわてて私は夫の部屋に駆け込みドアを開けて助けを呼んだ。

すぐに冷蔵庫から氷枕を持ち、息子を冷やそうとする。が、息子の頭は沸騰状態。ケラケラ笑いながらも冷たい眼をして、また執拗に殴り、罵り、唾を吐きかける。

「いいかげんにしろ!」

夫が乱入。さすがに体力的には息子の方が勝るかもしれないが、ひるまず息子の首根っこを押さえ、娘からひっぺがそうとした。私も協力し、息子を引っ張る。

ようやく息子が離れ、隣室に連れ出された。
「どんなことがあっても、暴力はダメだろう!」
夫が叫ぶ。そんな聞きなれたセリフなどものともしないというように息子が怒鳴り返す。
「そんなことはない!」
「おまえ、それじゃ世の中やっていけない!」
「大丈夫だ。俺は金が絡めばちゃんとやるからな」

…それは、バイト先ではうまくやっている、と言いたいのだろうか。しかし言わせてもらえば私たち親はしっかり息子にお金を与えているわけで。近所の方々が収めた税金で、息子は中学校まで行けたわけで。そういう人達に迷惑をかけているわけで。

「そういう問題じゃないだろう!」

と夫婦シンクロ。

あ、もう夫に任せよう、と私は娘のケアに向かった。

娘を抱き締めると、しっかり抱かれながらおっぱいちゅーちゅーする娘。

…元気じゃん

が、あちこちの打撲がひどい。もともと丈夫な子なので目立たず、大事ではなさそうだが、心の傷も含めてケアをしなくてはいけない。

夫と息子はまだ口論。息子は、得意の「そこらのものを投げる」攻撃に出た。…我が家ではありふれた光景だが、夫は初めて見たのだろう。「そういうことするの、やめなさい!」としばらくやりあい、寝室に帰った。息子はしばらく腹の虫がおさまらないのか、そこらのものを投げていた。
「…割れたねー」と娘。
深夜なのに窓を開け、そっちでもばんばん投げ、割りまくる。ああ、ご近所の皆さんがまた怖い思いをされるのだろう。

が、これ以上何か言って刺激してもろくなことはない。テレビのアニメ専門チャンネルはうるさいし、キーボードの音もうるさいが、必死で、寝た。会社が大変な時、休んでいられないんだ!

学校の情報では、息子はもう2週間ほど学校に出ず、級友の電話やメールにも応えないという。このままでは卒業も危ういのだそうだ。……この学校にどんな不満があるのかは知らないが、中学不登校でこの学校にしか行けなくなったのは本人だ。十分、「金がかかってる」ので、何が何でも卒業しなくてはいけないのだが。

「俺、明日も学校休むから♪」とかぬかしている。

つけるクスリが、無い。

皇太子ご一家は、昨日からまたもご静養に出かけられた。今上の即位20周年式典で大忙しの中、まったく公務をなさらない雅子様は、またも、またも駅前に市民を集め(させ)、手を振りながらご機嫌であられたという。

このスケジュールをいち早く伝えた女性週刊誌はこのように表現した。

静養続きで批判の集まる中、凛としてご静養を決めた。

……「凛として」って、こういう時に使うのだろうか…

雅子様に倣えば、うちの息子

「決意の不登校! 凛としてパソコンを占拠!」

…てな感じなのだろうか…。

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コメント

相変わらず壮絶ですね…。

というか、幼い頃の自分のようです>息子さん

嘗ての母も同じ心境だったと思うともう…。

投稿: たかきち | 2009年11月 2日 (月) 22時57分

はじめまして。

皆さん大丈夫でしょうか、、これまでも怪我をしているようで、心配です。

何度もブログを読ませて頂き、私も自分の家族のことを思い出しました。初めてコメントを書かせて頂きます。


私には年下の妹がいます。

彼女は中学生の頃から、近所のことなど気にせずに家の中で大きな声を出す、家の中を破壊する、家族を脅す・暴力をふるう・・・と、世間一般の人が躊躇するラインを少しずつ超えていき、一度超えたラインは何時でも超え、更に踏み越すようになりました。

ラインを超える最初のきっかけが何だったのか、今となっては思い出せません。もしかしたら私が原因だったんじゃないかな、と後悔することはあります。


そんな彼女も今は20代後半の年齢になり、今は誰よりも家族を大事に考えていますし、とても時間はかかったけれど、自分がやりたいことにも向かっています。

ただ、当時は周りが何をしても彼女を変えることは出来ませんでした。これまで自分達がやったことは彼女のためになっていなかったのかもしれません。結局、長い時間をかけて本人自らが変わってくれました。


また、彼女以外の私たちも皆、その環境の中にいたことで思考に影響を受けたのか、又は元々潜在していたのかは分かりませんが、当時、時々爆発することがありました。多分、今も少し残っています。
どの家族も事情が違うので要らない心配であって欲しいと思いますが、闇鍋奉行さま達自身も、これからも大丈夫でいて欲しいなと思っています。


息子さんは、自分が何かの価値観・論点で“悪”と判断できたものは、何をされてもそれは“悪”のせいだ、と思って突き進めてしまうのかなと感じました。家族間のPCをめぐる小さな言い争いだけですら、見かけると悪と判断してしまうのかもしれません。(本当に勝手な想像ですみません。)

当たり前だけど、やっぱり最後は家族が一番自分を大切にしてくれる、自分も家族を大切にしないと、といつかは思ってくれるといいですね。

長々と失礼しました。

投稿: kro | 2009年11月 3日 (火) 02時40分

>たかきちさん
育児は、自分が親にしたことがかえってくる、といいますしね…いえ、私はここまでしてませんがw弟がこんな感じで。
母の苦労がしのばれます。

投稿: 闇鍋奉行 | 2009年11月 3日 (火) 07時54分

kroさんようこそ~!
お励ましをありがとうございます。
いつかは落ち着く、と信じるしかないのですが、日一日と大切なものを失っていく息子を見ていると焦りますね…母が焦っても、本人が「このままじゃいけない」と思わなきゃしょうがないんですけどね

投稿: 闇鍋奉行 | 2009年11月 3日 (火) 08時01分

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