内にある病巣を自ら取り除け
今日はとある高貴な地位にあるお方のお誕生日ということで、我がブログも妙にお客様が多い…
ケロロ軍曹、お誕生日おめでとうございます~
…と、一応ボケをかましておく。
ていうか、こんな庶民の日常をつづったひそかな日記が、なんでこのワードで検索順位がこんなに高いんだろう。他にいくらも、素晴らしいサイトがあるというのに。
何度か書いているが、私はある意味この高貴なお方に共感する部分がある。
「この人、私に似た性格では」という部分。そして、これは今まで書いてこなかったが、何らかの障害があるのでは???いや、とても賢い?????と、非常に微妙な子を持つ母として、だ。
「あなたと息子さんは、頭がいいんじゃない。立派な知的障害だ」と、とある発達障害の専門家に言われたときはちょっとショックだった。物心ついたときから、「かわいい」などと言われたことがない。「賢い」「落ち着いている」「大人っぽい」「個性的」私はずっとそう言われて育った。そんなに勉強なんかしなくても、テストで高得点が得られるし、非常に高く評価してくれる人もいる。思えば、「好きなこと」しかしてこなかった。たまたま、その「好きなこと」が、「小さいのにこんな難しい本を読んで、この子天才~~!」などと過大な評価(お世辞)を得ただけなのかもしれない。
ただ、小学高学年くらいの頃から自分でも「私はおかしい」と感じていて、アスペルガー症候群なんていう言葉もない時代から、「普通」であるということはどういうことか、自分の特徴を分析しながら、進学などの節目ごとに「キャラを変える」ことで、なんとか普通になろうとしたのだ。
結婚したぞー、私は「普通」だぞー、という時期を経て。
仕事をして、女性差別なんていうものも体験して。
そんな時期に、あのお方はマスコミの注視に遭って。
いろいろプラスの報道も、マイナスの報道もあった。大変な才媛らしいということ、そしておじい様がチッソとか、男性遍歴も暴かれた。
祖父が水俣病の「チッソ」の人とか、本人に関係ないじゃない! いまどきの女性なら、彼氏の一人や二人、おかしくないじゃない!
あの誠実な浩宮様のお妃がなかなか決まらないのにも業を煮やしていた。一刻も早くお世継ぎを、と心から願っていたし、逃げまくるお妃候補に怒りを覚え、このお方が受けてくださったときは心から快哉を叫んだものだ。(……そのあといろいろ、あれ?と思ったことは否めないけれど)
ご成婚から16年。…今はただ、このお方が皇室を去ることしか、願えない。
雅子様は、美智子様とは違う。さすがにそれだけは、誰でもわかっているのではないか。
皇族として求められるのは、自分のパーソナリティを否定し、それこそ現人神としてふるまうということなのだ。個性や主張は多少あってもいいが、まずは国のために何ができるか。
平民出身の美智子様は、はっきりいって雅子様とは比べ物にならないほどの逆風に耐え、ひたすら義務を果たしてきた。その一つが、「後継である男子を産むこと」で、幸いにこれはすぐに果たされた。宮様である香淳皇太后様でさえ、一時は大変な批判を浴びたのだから。
いや、普通に歴史を知っていれば「とっとと男子を産めば勝ち♪」なのは明らかなのに、決して若くない入内でなぜ「まず外交」と子作りを否定なさったり、妊娠を知りながら海外に出て…大切なお子を流してしまったのか。
同じ女性として、こんなことを言うのは気が引ける。私の周囲にも不妊で苦しむ人はいるし、流産、子の早世で泣く人もいる。「こればかりはどうにも…」と言いたい。が、本当にがんばっていればまだしも、「そんなことにがんばっていません」とアピールしておいでだし…そのくせ、佳子様ご誕生の折には不快のご様子とか…いったい何がお望みなのかと、誰でも思わないだろうか。
息子は、私の結婚後3年を経ての誕生だった。それは自分の希望で、結婚後2~3年は二人の生活を楽しみたい、育児教育にかかるお金も稼ぎたい、という考えのもとだった。姑に「…大丈夫なの?」と言われたとき、大変申し訳なく思ったし、「もしもどちらかに不妊の要素があれば…一刻も早く生むべきでは?」と思いもした。まあど庶民の、次男の嫁である。気楽だった。だが「皇太子家」ではそうもいかないだろう、と本当にやきもきした。自分の子の誕生よりも、雅子様のご出産を心から願ったものである。
…この大量の日記を全部読む勇気と根気があればおわかりだろうが、私はその後、絶望のどん底に陥る。誰も信じられない、目の前には崖しか見えない、という状況だ。かろうじて子供を飢えさせず、殺しもしなかったが、いつそうしてもおかしくなかったし、本当に誰とも接触したがらず、ただ家にこもっていた。
その後、いろいろあって、「外に出て働かなくてはいけない」と思い立ち、そこで改めて自分の能力の低さ、社会的な評価に触れる。自分では学歴や職歴を誇っていたのだが、「ここはないわね~どうやって断ろうかしら?」」と自分が評価した、超オンボロ会社の事務職で、あっさり断られたのだ。
事務という、とても地味な仕事をなめていたということもあるかもしれない。私はクリエイティブだし~、事務とか普通の女の子がやる仕事でしょ、と見下していた部分もある。そんな私なんか、どこも要らなかったのだ。「当たり前のことをやる」ことが大事で、当り前のことじゃない、何かすごいことしかやりたがらない私なんか、誰も要らないのだ。
その後得た仕事でも、いじめに遭ってパニック障害になり。
なんとか滑り込んだ今の仕事場でも、ブログ初期にあるように何度も退職を促されたものだった。結果を出せなければ、何にもならない。自分がやりたいことではなく、組織が自分に何を求めているかが大切なのだと、理解するのに40年かかったか。学校ではトップの成績の古の才媛が!w
営業成績があがらない私の話をいろいろ聞いたボスは言う。
「人のせいにするな」
…これは至言だった。強力なライバル会社がいるから、うちの製品が悪いから、というのはまったく理由にならない。時には私のミスでないのに、私のせいにされたこともあった。それは私の仁徳のなさのせいであって、ひとつひとつ説明していって、ようやく汚名が晴れた。ああ、普段信用がないと、何でも自分のせいになるんだなあ、と学んだ40歳児であった。
思えば、こもりっきりであったのに外に出て働こうと思ったのは、「これではいずれ母子餓死」という危機感であったし、「それよりは、まっとうに風を受け、傷ついてみようか」と思えたことであった。…思いあがっていたことは否めないが、一方で、傷を受けても、本気で現実と戦い、自分自身が成長しなくてはいけないのではないか、と思えたことだった。
お会いしたこともなく、いくつかの報道などから推察するしかないのだが…
雅子さまも、内にある病巣と闘わなくてはいけないのではないか。
これほどのお立場なら、ちょっと御不快を示しただけで、腹を切りかねない人が出るのである。昭和天皇は、まずいの熱いのと、そんなことを言うことがないように育てられた。皇族というのは、世界でも類がない高い立場だけに、「我」を出してはいけない。
自分が仕事ができないのは、誰かのせいだと思っている限り、決して「ご病気」は治らない、と私は思う。自分が活躍できないのは美智子さまが立派過ぎるから? 今上が男子を望んでいるから??
秋篠宮紀子妃が本物の帰国子女なのに優秀で、お子様にも恵まれているから???
…なんで、正当な未来の後継者である悠仁殿下が、両陛下に和舟に乗せてもらったことに動揺なさる???眞子様、悠仁殿下の進路についての報道に慌てていると報道されちゃう???
今、十分すぎるくらいに満たされておられるのに、なんで人を妬まれるのでしょうか? それがとても皇族として醜いことだと御存じなのでしょうか?
戦うべきは、外ではなく、内側です。
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コメント
うーむ。毎度毎度色々と考えさせられるお言葉。
同じ価値観や知能の今の嫁ではなく、闇鍋さんの様な尊敬できる異性と一緒になれば、また違った人生だったかなぁ。
まぁ己の価値は自分で分かっているつもりなので、今の嫁さんでも勿体無いくらいですが。
投稿: たかきち | 2009年12月10日 (木) 00時53分
たかきちさん
…いろいろ大変そうですね…しかし、結婚はいいことばかりでなく、むしろいろいろ違う者同士が家庭を守っていくものですし、当人同士の問題だけでもないですから…
投稿: 闇鍋奉行 | 2009年12月10日 (木) 06時53分
本日午後コメントを下さった方、そのHNには賛同いたしかねますので非公開とさせていただきます。
投稿: 闇鍋奉行 | 2009年12月10日 (木) 23時17分
はるさん、皇室への侮辱コメントは非公開とさせていただきます。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年6月29日 (火) 07時34分