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2010年2月 7日 (日)

努力するということ

白鳥は、優雅に水面を滑っているけれど、水面下では懸命に足を動かしているという。

白鳥の群れがある。
ひときわ優雅に水面を滑るその群れは、まだ幼い仔白鳥も、美しく気品のある姿で泳いでいく。

その中に、どういうわけか頭を水の中に、足を水上に出している白鳥がいる。

ばたばた、と足掻いているが、足は虚しく空中を掻くだけで、まったく前に進まない。

「努力しているんです、私はこんなに頑張っているんです」

とアピールだけは一番だが、とにかく前に進めないのだから仕方がない。

美しい白鳥の群れは、時折心配そうにその白鳥を振り返るが、いくら水の掻き方を教えても聞く耳を持たないようで、助けることも、見捨てることもできず、残念そうに見守っている。

皇太子妃殿下のご病状に関する東宮職医師団の見解(全文)

を読んで、そんな情景が思い浮かんだ。

医師団の見解、とあるが、実際はこの医師団は宮内庁が正式に採用したものでなく、妃殿下の妹のつてで、私的に相談に乗っているという精神科医のことである。ここ数年、12月9日の妃殿下の誕生日会見で、その病状と展望についてあいまいに発表してきた。今回は、もっと具体的なものを出すということで注目が集まったのだが…

延期に次ぐ延期。

ようやく発表されたのが年明けて2月5日。2カ月近くもかけて何をしていたのかというと、どうも患者である雅子妃ご本人が相当手を入れ、納得いくものを出されたのだと言う。

…どこの世界に、自身の診断書に手を入れて提出する患者さんがいるんだろう…

という不思議もあるが、何より内容と、文章にいろいろ驚く。…ここではいちいち突っ込まないが、目についたのが「努力」という言葉だ。

なんと10回も出てくる!

私自身、外に出るのも人に会うのも耐えがたく、何をしようにも目の前に壁や崖が現れて足がすくむという経験もあったし、働かなくちゃ子どもともども餓死だという段階でようやく外に出たものの、あちこちで叩かれまくり、職場を連想するちょっとしたことで動悸と冷や汗が起きると言うこともあったので、メンタル系の苦しみはわかるつもりだ。

…しかし、「努力」の方向が違わないだろうか???

現に、「体調の波があり」で7年目。回復といいながら、むしろ奇行が目につく一方だ。

方向違いの「努力」をやたらアピールし、私的な活動の幅を広げ(つまり、さらに遊ぶということ??)、さらには公務でない私的な海外旅行が必要(その費用はだれが出すの??相手国は大変じゃないの??)だという奇妙な「医師団の見解(患者さんの添削入り)」。とにかく、不思議である。

「『頑張りました』は、敗者の言いわけだ」

というのは、とあるスポーツで教え子を日本一に導いた方の言葉である。
うわあ、子ども相手に厳しいなあ、とも思ったが、それを言われて凹まなかった子だから日本一になれたのだと言えるし、社会人となればそれは当たり前のことになる。

努力しました、頑張りました、こんなに歩きました、残業しました、と言ったって、成果が出なければ評価されない。どんな職業でも、同じだと思う。お給料をもらう以上、求められる結果を出さなくてはいけない。

今、雅子妃に求められる結果はまずは「完治すること」。
「関心があるから」などの理由で出たり出なかったり、突如出席を決めたりということが一切なく、きちんと予定通り行動すること。それができないうちは、完全にお休みになられるべきである。

「頑張って」関心のあることにだけ出た、この人にだけ会った、となれば、出なかった行事、会わなかった人には「関心が無い」ということになって失礼である。
さらにそのあと長い休養に入るなどする理由が「前の公務に全力を尽くしてお疲れがたまり」となると、その公務がご負担だったということになる。出ていただいて名誉と喜ぶところが、「妃殿下にご迷惑をかけた」と恐縮することになってしまう。

今のように中途半端に出たりでなかったりを繰り返すのは努力でもなんでもなく、むしろマイナスになってしまう。

そういうことがなく、完璧になられるまで、公式な場には出られるべきでない。

そのような「完治は難しい」となれば、そう報告するのも義務であろう。

ああ、私の中の「素敵なキャリアウーマン雅子様」の美しいイメージがどんどん崩れていく。キャリアウーマンなら、社会人としてあるべき姿を、国民にお示しだと思う。「努力してます」「見守ってください」「(成果ゼロだけど)待遇アップしてください」なんていう虫のいい文書にOKを出す雅子様なんて、見たくなかった。

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コメント

初めまして。
白鳥の例えになんだか笑いつつも、その通りだと思いました。
ここまで無理だというのなら、結論は出そうですよね。こうやって引き伸ばして、このまま皇后になってしまおうというのだ思います。

投稿: 通りすがり | 2010年2月 8日 (月) 11時39分

こんにちは。

以前、うちの母とこの話になった時、

母:「世の中にはこの人よりもっと辛い思い
  してる人がいるでしょ。甘えすぎ」
私:「まぁまぁ、こういう方々にも
  それなりの苦労があるんでしょ」
母:「じゃ、結婚断ればよかったのに。
  苦労するの分かり切ってるじゃない」

・・・既にこの時点で、キッパリ断れない等、
メンタル的な弱さが見えていたのかも、と
思ってしまった次第です。

私自身は、妃殿下の立場の苦労というのは
全く分かりませんが、嫁ぐ前から騒がれ、
嫁いでからも色々とうるさく言われ、
きっと心の休まる時が無かったのでは?

私、普通の人生で良かった・・・(笑)。

お宝の話ですが、んっ?やっぱり絶壁の
トレジャーで良かったのですか?
そういえば、どこかのサイトに
M20を受けてそのまま進まないとトレジャーが
出現しないという書き込みを見ました。

私は意識せずにM20を受け、通り道なので
そのままクリアしましたが、
本当ですかね・・・?

投稿: stiltzkin | 2010年2月 8日 (月) 14時52分

雅子様も大概ですが
娘も満足に育てられず、嫁いだ後も甘やかし、娘の嫁ぎ先から甘い汁を吸う小和田家のことが2ちゃん(笑)とかでもまったく出てこないですね。
(私がたまたま見てないだけ?)
そちらの方面から見ると雅子様も毒親の立派な犠牲者だし苦しんでる(と、本人方は思っている)を全力で守る皇太子様もご立派なんですけどね。
ちょっとベクトルが間違っていますが。

しかしいい歳をした女が未だに実家に纏わりついてるというのも情けない話で(本人は小和田家しか味方がいないと思っているのでしょう)
雅子様と小和田家が何かのはずみで仲違いとかしたら、何かが変ると思っているんですけど、駄目でしょうかねー。

投稿: べぢ | 2010年2月 8日 (月) 16時10分

通りすがりさん、ようこそ~!
>このまま皇后に
…そうなんでしょうけど、今の皇后陛下から何も学ばないで、うまくいくわけがないですよね…何をお考えなのかと思います。

投稿: 闇鍋奉行 | 2010年2月 8日 (月) 20時04分

stiltzkinさん、ようこそ~!
お母さん世代は、美智子さまのご苦労を良く知っているので、普通とは違うのを承知で入ってきたはずなのに自分の理想通りに皇室を変えてしまおうと言う雅子様に呆れることが多いようですね。
平民が皇室に入ることが大変なのは、皆知っています。
それでも耐えて、滅私奉公されるお姿は尊敬しますが、耐えられず悲鳴を上げている人を持ち上げ持ち上げして無理やりやらせなくても…と思います。
トレジャーについては本当にまとまらなくて困ってますが、そのうちに…ごめんなさい

投稿: 闇鍋奉行 | 2010年2月 8日 (月) 20時10分

べぢさん、ようこそ~!
う~ん、見てないだけだと思います
というか、その話題は隔離されてしまって、専用のところにいかないとわからないことが多いですよ。
私もあのご実家には怒り心頭です。
もう、無理だとわかっているのに引き取ろうとせず、無理強いしているのもあの家。娘や孫は、道具なんでしょうかね~…

投稿: 闇鍋奉行 | 2010年2月 8日 (月) 20時13分

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