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2010年3月31日 (水)

皇族女性は大変だ!

雅子様についてのスレッドを巡ると、何かにつけて雅子様の変な顔写真集や、愛子様の恥ずかしい写真集などが貼られてしまう。

…意地が悪いなあ…誰だって、変に写ってしまうことがあるのに、わざわざそんなのを集めて。

と、最初は思った。しかし、その数の多さに怒りの矛先が移ってしまった。

なんでこんなに多いんだよ! なんでこんな瞬間を、撮らせてしまうんだよ!

思い起こされるのは、礼宮様と川嶋紀子さんのご成婚の日の一枚の写真だ。

どういった場面だったのかは覚えていないが、礼宮殿下の額に、ティアラ姿の紀子様がそっと手をあてている。お髪の乱れを直されたのか、汗を拭かれたのかわからない。これを、朝日新聞で大きく報道した。

すると、「人前ではしたない」「殿下の頭に手をやるなんて」
「いやほほえましい写真だ」「こんな写真を報道するな」

と、当時ちょっとした論争になったのだ。

皇族女性は、これほど厳しい目に晒されるのである。

ほんのちょっとの、「人間らしい」しぐさが、威厳を損なったり、品性を疑われたり、失望させたりしてしまう。理不尽かもしれないが、それが皇族と言うものでもある。

以後、紀子様は気の毒なくらい自我を抑制し、常にスキのない姿勢で人の前に立たれておられる。秋篠宮殿下の指導も厳しいものだったらしい。恋人同士の学生時代とは違う。宮妃としてどうあらねばならないか、初めての平民出身であるご母堂・美智子様のご苦労を鑑み、上からも下からも攻撃されることの無いよう、導いておられたようだ。

それこそが、愛する妻を守ることだろう。

「あれは大変だわー」
ある時美智子様が車で通られるのを目撃したと言う同僚が言う。
よくテレビで見る、沿道で旗を振る国民ににこやかに手を振る皇族、というシチュエーション。同僚は出勤途中で、とくにお迎えしようとも思わないが、とにかくそれが通り過ぎてくれないことには道路を渡れないので、遅刻を覚悟。まったく迷惑だわーという気分で仕方なく沿道にいたという。延々続くそういう国民の列。

そこへ、美智子様が通られる。にこやかに手を振りながら、…延々と。

「背もたれに寄りかかることも無く、ずっと笑顔を崩さずに、手を振り続けているの。大変だわー」

そういう同僚は頬を紅潮させ、すっかり美智子様ファンの様相。そーいうものかー。

私も子どもの頃は、皇族なんて、にこにこ手を振っていればいいんでしょ、くらいに思っていたが、こういう話を聞くと「にこにこ手を振ること」の難しさを知る。どんなに疲れても、背もたれに寄りかかって休めない。手をおろしたり、顔を曇らせたりなんかできない。
沿道で迎えてくれる国民にとってはその一瞬が全て。いくらテレビカメラの前で最高の笑顔を見せたって、自分が見た○○様は疲れた様子だった、ご不快のように見えた、気を抜いていた、では行幸啓が台無しだ。タレントさんもそうだが、ちょっとうつむいたり、むっとしたりした表情を撮られれば、どんな風に使われるか分からないもの。「日本の象徴」たるもの、弱音を吐いたり、不快な様子を見せたりしてはいけない。それが、どんな解釈をされるかわからないのだから。

自由人の雅子様は、どうもそれに耐えられなかったようで、お気の毒である。常に衆人環視の状態と言うのは恐ろしいものだと私も思う。

…ただ、そうなったらもう、一切表に出られない方が…とも思うし、内親王様として生まれた愛子様にも、同様の課題が課せられるのは必然。

ならば、どこで誰に見られても大丈夫なように対策をすべきではないのか。

昨年秋の運動会の映像は、いろいろと話題だった。これまでどうも表情が乏しい、反応が薄い、と言われる愛子様が、ご自身の参加したリレー競技で1位になり、大喜びでガッツポーズ!というニュースが国内外をかけめぐった。

…国内でもそのガッツポーズは流れたが、まだ、角度がましだった。…これだけでももう、ショッキングだったのだけど。

海外のニュースサイトに流れた画像は、もっとひどい。(ひどすぎて貼れない…貼りたくない)

大股を開いてしゃがむ愛子様を真正面からとらえ、肩から振りあげた腕は野生児そのもの。歯を剥き出しにしたお口、眉をゆがませ、勝利を確信して輝く瞳のなんと気品のないこと!醜く、攻撃的で、躾のされていない子ども、これが日本のプリンセスかと思われてしまうのは恐ろしい。

愚息はこの画像を見て愕然とし、
「内親王様が、こんな写真撮られちゃいけないだろう!」と叫んだ。

そう、厳しいようだが、愛子様が内親王様である以上、あんな写真を撮られることは、あってはいけない。

…多少やんちゃやお転婆なことはあってもいい。

天真爛漫な中にも気品や思いやりの感じられる内親王様であられればよい。

せめて、脇は常にしめるようにとかorz
おひざはしっかりつけましょうとかorz
「やーい負かしたー!」みたいな態度をみせてはいけないとかorz
愛子様がお好きだという相撲でも、そういう品格を求められる。
横綱や皇族のありようを国民は注視し、手本にしようとするので、何はなくとも精神的に優れた様子をお示しにならなければいけない、そういうお立場だ。

学習院長はこのリレー競技に「愛子様が抜かれることがあってはいけない」と危惧したそうだし、この勝利の結果に雅子様は大変安堵されたという報道もあった。

……違うんではないのだろうか…

走るのが大好きという愛子様が一生懸命走り、結果はどうでも楽しまれれば、それで十分だった。勝っても負けても、天皇家の小さな御姫様が頑張って、楽しまれた、可愛いガッツポーズで勝利を喜ぶ、あるいは負けてしまってもにこやかに相手チームを称える。

そういう、素敵な映像を求めているのに。

雅子様は、とことん「勝利」を求めておられる。

相手をやりこめ、突き落とし嘲笑する。

前々からそういう話は聞いていたが、菊のカーテンでかばってもらっていたのだろう。

愛子様のあのありようが、それを露呈してしまった…

……なんで、皇室での人生に挫折し、「病気」と陛下が認定された方が
大切な血を受け継ぐ内親王様をお手元において育てておられるのか…

妃殿下の使命は育児ではないのに。

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コメント

こんにちは。
皇室、皇太子ご夫婦に対するのコメントを拝見していて、
ふとフランツ・ヨーゼフ1世と皇后エリーザベトを思い出しました。病気を理由に公務をキャンセルし、特権を利用して豪遊する皇后と、そんな彼女を愛し、文句一つ言わずにどんなことも許す皇帝。
どこにでも、皇室に嫁ぐのに向かない人はいるのでしょうね。。。

投稿: zwartoren | 2010年4月 1日 (木) 00時48分

zwartoreさん、ようこそ~!
シシィですね。この人は幼い娘を連れまわして死なせてしまうし、暗殺されちゃうし…。他にもいろいろなぞらえられる歴史上の人物はいますが、いずれもあまりいい結果になってません。
大変なのはわかるのだけど、せめて御所でじっとしていてくださらないかと思います…

投稿: 闇鍋奉行 | 2010年4月 1日 (木) 06時56分

個人的に一番ひどいと思ったのは玩具股間刺し動画ですね。

話はころっと変わりますが東宮ご一家関係ではらはらさせられてるのはまだまだ女性が多いようですね。旦那に東宮ご一家の話題を振るとゲスパー呼ばわりされます。

確かにゲスパーぽい事件もあるけど、公人だからこそ許されないこともありんだけど男性にはそれがいまいちわからんらしい。

投稿: べぢ | 2010年4月 1日 (木) 18時24分

べぢさんようこそ~!
…思わず「ゲスパー」の意味を調べに出かけてしまいましたw うん、品がないわとか皇太子妃らしくないわとか衣装がいつも人のと被るのよとか、そういうのだとあまり聞いてもらえませんね…
しかしさすがに、不登校会見事件という皇室によるファッショだとか、雅子妃自ら改ざんした医師団見解文とか、もうさすがに皇室好きの女性たちがきゃあきゃあ騒ぐなんてレベルじゃないですよね…政治的にとか、会社に例えたら、で話してみてはいかがでしょうか。

投稿: 闇鍋奉行 | 2010年4月 1日 (木) 20時42分

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