小さな独裁者の作り方
もしも自分の子を「独裁者」にしたいなら、わがままいっぱいに育てることである。
野球が見たいと言えば特等席で見せてやり、特権を使って選手に会わせる。
好き嫌いもはっきりさせよう。好きなものには特別の思し召し、嫌いなものには目もくれないでよい。なぜならあなたの子どもは特別なのだから。
学校でいやなことがあって行きたくない、というのなら、その原因を強権を行使して排除してあげよう。合わない教師、苦手な教科、いじめる子ども…全部、子どものために無くさせれば良い。学校が言うことを聞かないのなら、マスコミを使ってひろく訴えよう。いじめはよくない、のスローガンのもと、あなたの子どもが気に入らない子は社会的に抹殺され、学校もたじたじだ。子どもを愛するあなたは、毎日でも学校についていって、その愛情あふれる笑顔を子どもたちに見せてあげよう。お子様はたいそう心強く思うだろうし、他の子たちは、二度とその子に何かしようなどと思わないだろう。そして特別なお子様のご機嫌を損なわないように、ひたすら奉仕してくれることだろう。あなたに逆らったら、居場所が無くなるのだから。
そうすれば、お子様が何をやっても諌めてくれる友人など一切無く、孤独な独裁者になれる。
☆
これまでの学習院での宮様方のエピソードは、他の子たちと同様に扱われ、攻撃なども頻繁にありながら、それを上手に解決していく素敵なお話ばかりだった。宮様が何かやらかせば、ご母堂が謝罪をされたとか、喧嘩のはてに、ご自分が天皇家の人間であることをかさにしようとなさればお付きがそれをいさめられたとか。
宮様が何かされてもいちいち大騒ぎにはならなかった、いや、させなかった。
それをしたら相手の子どもを完全に追い詰めることになるのだし、皇室は強圧的との誹りを免れない。そして何より、宮様と言う立場に生まれた子どもを、おかしくしてしまう。
ずっと「独裁者」などと言われてきた昭和天皇だが、将来高い地位に立つのが確実だからと、わがままを一切言わないよう大変厳しく育てられてきた。好き嫌いどころか、暑い、寒い、痛い、などという不快感さえお示しにならないという滅私ぶりのお方だったと言う。ほんのちょっとのご不快が、誰かの命も奪いかねないというのが、このお立場なのだから。
もしも昭和天皇が本当にただの独裁者なら、少なくとも全国行幸の際にはムッソリーニのような運命になっていただろう。
雅子様が、少しでも皇室を理解されればいいのに…
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コメント
お久しぶりです。
RSSではずっと読んでいましたが、コメントの返し方が解らずにずっとROMってました。
最近のエントリーは皇室ネタが多いですが、無知な自分にも愛○様と雅○様の酷さが解ります。無知にも解りやすい闇鍋さんの言葉使いや文章を見習いたいものです。
投稿: たかきち | 2010年3月11日 (木) 02時54分
たかきちさんお久しぶり~!
しかし、このご一家のさまざまな「闇」は、国民が知っておかないとあとでとても恐ろしいことになります。愛子様はお気の毒ですが、このままお育ちになり、利用され続ければどうなるか…
皇室…というか、東宮家の話ばかりで申し訳ありません
今回とうとう標的が一般の子どもになりましたが、もしもこれを許していたら、私たちや子どもたちの誰もが標的にされかねません。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年3月11日 (木) 06時45分
東宮太夫が会見で発表したのは
AERAが記事にしてそのまま刊行する準備を進めながら
会見で同社の老練な記者が質問をしたからでしょう。
愛子さまの心配より自分の息子の心配をしたらどうですか?
息子を引き籠もりのDVに育てたのにまだ過ちに気付かない
あなたの方に問題があるのではないでしょうか。
そんな酷い環境で多感な時期の娘さんが受験戦争に
勝てると思う甘ちゃんがあなたです。
投稿: とき | 2010年3月12日 (金) 12時10分
ときさんようこそ~!
厳しいご意見、ありがとうございます。このブログは、こういうことになってしまった経緯や、それにどう対処したか、そして失敗したかを記録し、同じような悩みの人と共有したり参考にしてもらったりしたいと思って書いております。一進一退、ようやくハッピーエンドか…と思うとやっぱりつまずくし、将来これが成功例の資料になればいいなとは思いますが、最悪の結果に終わってしまうかもしれない。けれど一体この家で何があったか、母親がどこで間違ったかも、分析されることだろうと思っています。
耳の痛いことを言うのは勇気がいりますよね。言ってくださって本当にありがとう。私もどこかで、「なぜそれを誰も言わないんだろう」と思っておりました。おっしゃる通りだと思います。
で、あの会見ですがたとえどうでも、するべきではなかったと思います。学院長と東宮大夫と前々からこのことについて話し合い、当日朝には会見の文章が学院に届いていたそうですね。もともとその文章にも問題があった。さらに質問されて、男児が、などと繰り返した。
東宮職のすべきことは、愛子様が不登校になられ、それを記事にされるとしてもことを大きくしないこと、そして愛子様とお友達の名誉を守ることです。
どんなに記者に突っ込まれても、絶対に「男児が乱暴する」「怖がっている」などとは言ってはいけなかった。まして、十分に調査もできていないというのに。
「登校している」などとうそをつくのもいけないけれど、必要以上に騒ぎを大きくしたのは皇太子ご夫妻を含む東宮職です。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年3月12日 (金) 20時31分
ときなる人の文章を読んで非常に後味が悪かった。
闇鍋さんとの関係は知る由もないが、ここでは当事者同士の批判や悪口をいう場所ではないでしょう!
しかも内容が心も凍るようなひどい言葉を投げつけて。
本人に対してならともかく家族のことを侮辱するなんて卑劣極まりない最低の人間だ。
そこまで人を傷つける権利はない、謝罪した方がいい。もし理解してくれればだが。
投稿: アシュラ | 2010年4月 9日 (金) 02時24分
アシュラさん
お気づかいありがとうございます。しかし、ときさんのご意見は至極もっともで、私は真摯に受け止めさせていただいてます。
私も皇太子ご夫妻などにきついことを書きますが、別におもしろくて誹謗しているつもりはなく、これではいけないだろう、と僭越ながらお諌めし、できれば最良の道を進んでいただきたく、このようなことを書いております。
マスコミも、周囲の人もずばずば言えないまま、大変なことにならないよう、多くの人がネットを通じてでも声をあげなくては、という危機感からです。
人にきついことを言うのは、必ずしも侮蔑の意ではないですし、私もときさんのご意見にはっと我に返り、まずは自分のこと、家族のことを顧みなくてはと反省した次第。
諌言とは、本当にありがたいものです。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年4月 9日 (金) 20時50分