因果というのはあるかもしれない
今日は一時限だけ、愛子様がご登校だったそうで、騒ぎを終息させようという動きのようだ。大切な内親王様とはいえ、大変な騒ぎで、本当に学習院のお子様方が気の毒だった。
野村東宮大夫の会見にも、学習院の会見にも非難があったようだ。「どちらかが嘘をついているのだろう」という声もあるようだが、私には両方とも嘘をついていると言うように見えた。双方、言い分が食い違うが、共通するのは愛子様のことを守ろうとしていることだと思う。
野村氏は小和田氏の腹心などと言われ、あの会見は雅子妃の意向が相当働いていたと思う。しかし、不登校の原因をいじめや暴力のように発表したのは、それ自体が暴力だった。雅子妃はそれで大丈夫と思われたかもしれないが、とんでもないことだ。
東宮家にああ言われては、真相を解明し、対応しなくてはいけない。そうすると、学習院に通う全ての子供が傷つく。そして、結局は愛子様が好奇の対象に晒されるのだ。
学習院側の会見は、一見特定の子供を差し出したように見えるが、「愛子様に乱暴した」という事実がないことを示しながら、巧みに雅子妃のなさったことの意味を理解させようとしているように見える。
ネットは騒然だった。
ろくに事情もわからずにおもしろおかしく囃したてる人がわいわいと祭り上げる。「男児」への制裁を求めるもの、愛子様が障害者だと侮辱するもの…どっちにしたって、わずか8歳の子供たちはずたずたに傷つけられてしまっていた。ネットでのリンチ状態だった。
が、こういう事態を招いたのには、皇太子ご夫妻の因果を感じてしまう。
愛子様が自閉症では、と最初に報道したのは2004年、海外メディアだ。それは日本でも衝撃的に伝えられた。即座に当時の東宮大夫が「不本意である」と、皇太子ご夫妻が心を痛めている旨を伝え、数ヵ月後には皇太子殿下自ら撮影したというホームビデオまで発表された。
…なんでそこまで、と思った。
私は当時、この報道に驚いたし、自分の子にも似たあどけないお顔の愛子様をおかわいらしいと思っていたが、それ以上に残念に思われたのが、皇太子ご夫妻の対応だ。
自閉症なんて、菌やウイルスで判断できるものでないし、よほどコミュニケーションが取れないと言う重度のものでなければ、幼児の段階ではっきりするものでもない。いきなりこんな報道をされて驚かれ、ショックを受けられるのも当然だが、すぐに「不本意」などと否定し、証拠物件だといわんばかりに映像を出すなんて…。
こういうときには、さらりと受け流していただきたかった。
あの対応で、多くの自閉症者、自閉症の子を持つ親は傷ついたのだ。
近代の皇室は福祉活動に大変力を注がれ、恵まれない人、障害や病に苦しむ人などに常に光を当ててこられた。そうなさることで、さまざまな差別をなくしてこられたのだ。
また、皇族にだって障害をお持ちの方はいらっしゃる。しかしそれはそれとして別に恥じ入ることも隠すこともなく、それぞれのペースでお過ごしだ。そんなお姿も国民にとってはうれしいこと。誰だっていずれは障害者になるし、障害を持つ子を持つ可能性は誰にでもあるが、あのように生きればよいのだ、と希望が持てた。
が、皇太子ご夫妻はそういった皇族の在り方も強く否定された。
うちの子は障害者なんかじゃありません! と躍起になるお姿を見せられれば、以後このご夫妻のどんな慈善活動も偽善に映る。私にとっては同世代の皇族であり、期待していただけに失望は大きかった。
結局その後、雅子様が慈善的な活動をなさることさえ無くなってしまったのだけど。
そして、国内では愛子様が自閉症だなどということは一種のタブーになり、愛子様の数々のエピソードがいかにその特徴を表すものだとしても、誰もが適当に流すようになった。同時に、自閉症に対する理解もろくにされないままきてしまった。おかげで、やはり自閉症なのにそれに気づかず二次障害を起こしてしまったり、「母親のしつけが悪いから」と偏見で見られてしまったり、で今も苦しむ人が多いのだ。
2005年冬、皇太子ご一家は長野でスキーを楽しまれていた。
長野入りの目的は知的障害者のスポーツ大会である「スペシャルオリンピックス」のご観戦であったが、楽しそうに何時間もスキーに興じる雅子様の姿に、関係者は「これなら大丈夫」と思っていたという。
ところが、その大会でお出ましになる時間のわずか1時間前、雅子様の御欠席が伝えられ、現場は失望や怒りに嘆息した。スペシャルオリンピックスに尽力している細川佳代子さん(元首相夫人)は、この大会の認知度不足を講演会等で訴え続けている。だからこそ、「皇太子妃」が招かれたのだ。たくさんのひとの期待をこめて。それなりにお金もかかるし、準備もいる。そうやってお迎えしようとしたのに「皇太子妃がこの大会をソデにして、スキーをとられた」とあってはもう…。
その頃には、雅子様が差別主義者という認識が生まれてきていたと思う。白人の王族には何が何でも会いたがるが、有色人種とは会いたがらないとか、施設の慰問はいやだとか。
…そんな、障害者に今も厳しい目が向けられる。
よりによって愛子様に、あるいはいるのかどうかもわからないが、学級崩壊を招いたと言う男の子に。
あのとき少しでも自閉症を理解なさり、愛子様がそれかどうかわからなくても強く否定なさることなく、ゆったりと愛子様のご成長を見守られるご夫妻であれば。
幼稚園の頃にはいろいろはっきりしてきたのに、幼稚園や小学校に特別待遇や緘口令を敷くだけで、発達がむしろ良いような情報を流してこられてしまった。
最初の「自閉症報道」の頃は、「まさか」と思えたが、昨年正月のご一家の映像に、さすがにこれは…と思えた。天皇皇后両陛下も、秋篠宮ご一家も、暖かく見守っておいでのようであるし、もちろんどんな障害があろうと紛れもない内親王様である。
「学校ではリーダーシップをおとりで」「愛子は元気で学校に」さまざまな報道や、皇太子殿下の御言葉も今は虚しい。愛子様のペースでお健やかであればいいし、何も特別ご優秀でなくてもいい。ありのままの愛子様を見つめながら、自閉症についての理解を深め、今社会問題になっている不登校や引きこもりなどの問題に取り組んでいただければ、どれほどこのご夫妻を尊敬できただろう。
今日は雅子さまも御参観とのこと。
一緒に教室で学ぶ子どもたちにだって人生はある。いいかげん、真実を見抜く力もあるし、これまでだって異常な環境に耐えながら愛子様を支えてきたはず。
どうぞ、その高い地位を利用して罪もない子どもたちをこれ以上追い詰めることのないように…
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コメント
普通の8歳位の子供が、かばんを投げたり、廊下をバタバタ 走ることなんかあたりまえ!そんなことで、乱暴だと、びっくりして学校にいけないなんて、真綿でくるまれた皇族の愛子様だけのこと。
投稿: | 2010年3月 8日 (月) 21時45分
名無しさん、ようこそ~
そりゃあお行儀が悪いかもしれませんが、そんなことで不登校の理由にされたり、罪人のようにつるしあげられることがあってはいけませんよね。
そして、これを機にはっきりしなくてはいけません。愛子様はしつけが悪くて、甘やかされてこうなっておられるのか、何らかの障害があるのか。
この事件のように、皇族のご機嫌次第で誰かが犠牲にされるようなこと、あってはなりません。皇族とはこういったものという前例を作ってはいけません。それはこれまでの皇族方の努力を否定するものです。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年3月 8日 (月) 23時25分
初めまして。いつも読ませていただいております。
今回の愛子様の件驚きました。愛子様はウチの娘と同年月日生まれでいつももう一人の娘のように感じていました。
ず~~と雅子妃の患っている病気について、みー茶はこう思っていました。
『育児ストレス』ではないのか?と。
適応障害と公表されてますが、この病状が公表されたのは愛子様がお生まれになってからですよね?
愛子様をお産みになったのが38歳と少し遅め。
それまでキャリアがあり、望まれて皇室入りし、人生順風満帆だったのが、唯一思い通りにならなかったお世継ぎ。
38歳ともなればもう生活が固まってますよね?
愛子様が生まれ、さてホッとしたのも束の間、これまで自分の人生の中で努力すれば結果として表れて来た事が育児は結果が伴わない。先が見えない。
そこに『適応障害』なのではないか?と思ったのです。
以前愛子様の『自閉症』の報道があり、まさかと思いましたが、今回のこの件を合わせて考えると
本当に愛子様は障害をお持ちで、その障害の事で周囲から自分が責められるのでは?というストレスが病気に繋がっているのでは?と思ってしまいました。
今回の『いじめ』が真実がどうか分かりませんが、却って疑わしい事になりそうですね。
長々すみません。
投稿: みー茶 | 2010年3月 9日 (火) 22時04分
みー茶さん、ようこそ~!
私は同世代で、キャリア女性の星として雅子様に親近感を持っていましたし、どうやら障害らしい子の育児ストレスで「病院行き」も経験していますので、雅子様には同情も共感も、いろいろな思いを持っております。
辛いですよね?先天性のものなのに、「ヨメのしつけが悪いから」なんて言われるのって。これも個性の一つなのに、偏見にさらされる子と自分。自己顕示欲が強い女性には、自分の実績以上に子どもの成績にこだわりがあるのでしょう。それ、自分と子の人格否定になっちゃいますけど。
美智子様が「愛子は自分に似ている」とおっしゃったのにも、大きな意味があると思います。
それを雅子様は理解できない…曲解されていると思います。自分の都合のよいように。
こういう優しさよりも厳しさが、雅子様には必要なのではないかと、思い悩む日々です。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年3月 9日 (火) 22時33分
こんにちは♪愛子様と同い年の発達障碍をもつ子どもの母です。またある国家試験を受け、今は支援の仕事をしております。
自閉症さん、知的障害さんと接する事が一番多いので、愛子様の映像を見るにつけ”??”と感じていました。そこで、この不登校のお話、フラッシュバックが2年生で起こるなんて、かなり重いのでは。。と”??”は確信になりつつあります。
本当に自閉症スペクトラムをお持ちであるお子様ならば、雅子様が障碍認知をされ、愛子様を理解しお育てになれば、この状況は無かったのでは、と残念でなりません。わが子に障碍がある場合”夫婦、兄妹がいなくなった後の身の振り方””社会に出るため必要なスキル”など身をもって考えさせられますが、愛子様の場合、一生お守りいただけ且つ最高の療育を受けられる環境にあります。であるならば、東宮ご夫妻のお心ひとつで愛子様が伸びる可能性はあります。問題行動や二次障害は、障碍の有無に関わらず、本人の情緒の安定にかかっていると(3人の子どもを育てながら)感じています。いらいらすれば、障碍無くとも問題行動は起こします。。。
愛子様の心の安定がなるだけ早い時期に来る事を願っています。
長くなりましたが、興味本位で愛子様の自閉症を取り上げない内容に、ついコメントを入れさせていただきました。読ませていただき、ありがとうございました。
投稿: | 2010年3月23日 (火) 14時31分
名無しさん、ようこそ~!
国家試験! 素晴らしい!
こういう問題に直面した多くの親が、雅子様と愛子様を心配してみていますよね…
雅子様が名無しさんのように理解を深め、そういった関係の資格を得、支援活動に尽力されればどれだけいいでしょう。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年3月23日 (火) 20時36分
不登校の大騒ぎは、愛子の内面の問題(遠回しな表現で)は関係ないのか?というもっぱらネットで公然の秘密?となりつつあったことに正面から向かい合わせるいい機会だったのに、マスコミのなにゆえかわからない自己規制?のために逸してしまったのは残念に尽きる。
公人中の公人の皇室の人間にかかわることを、いつまでもうやむやにしていていいのか?
マスコミの人間がネットで語られていることを知らないはずがない。それなら国民が知りたいと思っていることを代弁する義務と責任があるのではないか。
なぜ宮内庁の会見で「一部に愛子さんのことについて知的障害があるのではないかといううがった見方もされているので、この際はっきりと見解を出された方がいいのではないか」と言えば、イヤでも何らかの回答をしないわけにはいかないだろうから、少なくとも事態は進む。
宮内庁の言い分を大本営発表するだけの今のマスコミの態度には大きな不信を持つ。
なぜ誰もが東宮夫婦には、愛子のことも含めて、腫れ物に触るような扱いなのか?
おかしいと思うし不快でならない。
投稿: アシュラ | 2010年4月 9日 (金) 02時06分
この事件で愛子様に必要以上の関心が集まってしまったのはお気の毒ですが、これも東宮ご夫妻があのような会見を行ったことに起因します。
皇室は、障害や病気などをさほど隠ぺいすることなく、「お察しください」でやってこられたのに、東宮ご夫妻の愛子様への「愛情」はいささか歪んでいると思われますね。あれほど「自閉症」報道に過剰反応し、矛盾だらけの愛子様の近況を発表、ついには他の子を犠牲にしての被害者発表…
マスコミも、いろいろ知ってはいるでしょうが、皇族の、それもいとけない女の子のことでもあり、ことさら暴きたてることは慎んできたはず。その均衡を破ったのが、東宮ご夫妻です。もう、はっきりさせるよりほかはないのでは?
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年4月 9日 (金) 20時42分
私も愛子の真実の姿をあからさまにするのはどうかとも思う。でも、今のように東宮夫婦が意図的に真実を覆い隠して、嘘にウソを重ねて行きつく先が今回のようなことならもうそこまで!と言わなければならないのではないかと思う。
金子みすずの詩のように「みんな違って、みんないい」のだ。もし、障害を恥じたり、見栄やプライドのために隠しているのなら親としても人間としても許されないことだし、一番適切な環境を拒否しているのなら、虐待の一種でもあると思う。
雅子の態度はどう見ても娘を心底思い幸せのために努力しているようには思えない。
驚いたことに新学期が恥あってもまだ見守っているそうではないか。学校も周囲もなぜそれを止めさせる良識がないのか怒りがこみ上げる。
このままいつまで続けるつもりだろう。
周囲が止められないので、神様がそうさせて行きつくところまで連れて行っているのかもしれない。
一家の長たる皇太子は一体何を考え何をしているのか?
少しも姿が見えないなんて皇太子自身が内面崩壊をきたしているのではないかと疑う。
こんな一家が天皇の後を継ぐのだろうか?
投稿: アシュラ | 2010年4月10日 (土) 01時13分
アシュラさん
皇太子妃の暴走を、学校も周囲も、皇太子殿下も止められない……その結果、愛子様も他の子どもたちも傷ついている、そういう事態ですね。
皇太子殿下は完全に雅子様に振り回され、言いなりですね。皇太子の地位にあるとはとても思えない…これほど私を優先し、公を蔑にするばかりか一緒になって学校に押し掛けるのですから呆れます。
そして今週の宮内庁HPも、皇太子ご一家だけお暇そう…奈良への行啓が決まってますが、そこでもまた「雅子が」「愛子が」なんておっしゃいませんように。あと、雅子様のドタ出がありませんようにw
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年4月10日 (土) 11時18分
因果応報・・・
神様は見ていました。
水俣には慰霊に行かない・・
海外に行かせろ・・・
祭司はしない・・・・
そうでない方発言・・・
その他もろもろ・・・
因果応報、因果応報、因果応報
投稿: | 2010年9月28日 (火) 17時59分
名無しさんようこそ~!
雅子様の入内前、水俣病の因果の話題が出ていたとき、私は「そんなの孫には関係ないじゃないか、彼女には罪は無い」と言っておりました。愛子様だって、そんな因果を受けたとは思いたくはありません。
しかし今は、雅子様は、受けなくてもいい因果をわざわざ受け、さらに因果を生んで子どもに負わせたのだと思います。
なんで、真っ先に水俣をご訪問なさらなかったのでしょうね……
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年9月29日 (水) 00時59分
若し内親王殿下に障害があったと仮定して・・・皇太子ご夫妻がそのことを公表し、そういった児童の教育に力を入れている学校に内親王を転校させ、障害児施設の訪問等の公務を熱心になされば、ご夫妻を応援する国民は沢山いると思います。多分、私自身もその一人になることでしょう。
お立場がお立場だけに、ご夫妻だけの意思で公表することは難しいのかもしれませんが「人格を否定する動き」発言や「同級生男子吊るしあげ」発言もかなり思い切ったものだと感じましたし、あのような発言よりは国民の理解を得やすいのではとも思います。
投稿: マロン | 2010年9月29日 (水) 19時24分
マロンさん、おっしゃるとおりです。
内親王殿下に障害がおありでも、また本当に無いのだとしても、あまりにも配慮を欠いた言動が多すぎます。
もしも、マロンさんのおっしゃるとおりになされば、国民の誰もが心から尊敬し、愛子様を応援しながら障害への差別心を捨てることでしょう。
もしも、もしも障害がおありなのを恥じて、それを隠すためにあのようなことをなさるのなら、これはもう尊敬どころか軽蔑に値します……。
障りが何もないとしても、あのいじめ会見は絶対にすべきではなかったでしょうし、未だに「男児を怖がって…」「観光バスの客が怖くて…」
健常なら、いいかげんにしろ!と思います。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年9月29日 (水) 21時03分