子どもが学校に行きたくないと言ったら
私の最古の「いじめ」体験は小学校1年の頃。
転校してきたばかりで、家が同じ方向の子たちと一緒に歩いていたら「転校生のくせに生意気な」とはやされたのだ。
そして、その中でも特に体格の良い女の子が執拗にはやしたて、私が無反応でいると、傘の先で電信柱のところにあった犬のフンをつつき、それを私のランドセルにつけたのだった。
恐ろしくて情けなくて、どうしていいかわからなくて、泣きべそをかいて家に帰り、母親に話した。母親は開口一番にこう言った。
「やられたら、やり返せ」
母親が自分の味方になって相手をやっつけてくれないことに、私は大いに不満を抱いたが、それでもとりあえず学校には行った。孤立無援、心細いことこの上ないが、とりあえず真面目に授業を受けていた。
…不思議である。その、特に体格の良い女ジャイアンのことは今でもよく覚えていて、たしか一度、その子の家に遊びに行ったことがあるはずだ。地元で商売をしていたその家は、その子のお母さんも忙しそうに働いていて、私をもてなす余裕もなさそうだったが、笑顔で迎えてくれ、その子が自分で飲み物やお菓子を出し、私をもてなしてくれたのを、うっすらと覚えている。
その街を離れてからも、その子はたびたび夢に出てきて、私は一緒に懐かしい街を歩いたのだ。
あの時、私の母親がしゃしゃり出ていたら私はどうなっていたんだろう。
40年近く経って子がそのありがたみに気づくなんて、まことに母親業というのは大変だ。しかしその分、目の前の結果よりも、先を見越した言動が必要だと言うことか。
☆
「仮病の税金ドロボー」
またも衝撃的な文字が週刊誌に踊った。週刊文春だが、例の友納尚子氏の署名記事ではない。先日週刊現代で学習院初等科3年生の保護者に厳しい緘口令が敷かれたと報じられた矢先に、学習院関係者を含む多くの証言が出され、そのなかにあった話が、愛子様は、雅子様について「仮病の税金泥棒」などという暴言を受け、「学校に行きたくない」と言いだしたと言うのである。
いやあ、これはまた辛辣な。
「あの王様は裸だよ!」と、大人たちの誰もが言えなかったことを、純真な子どもが口にした。「そうだ、王様は裸だ」
先ほどまで「立派な衣で」「さすがは王様」と褒めそやしてきた人々も「裸だ、王様は裸だ!」と続く。
「税金で生活しているくせに」なんていう言葉は、学習院ではこれまでも多くの宮様方に乱暴に投げかけられていたようで、若き宮様方の心に大きな憂いをもたらしたようである。
皇族なんていやだ、学校に行きたくない、なんていう感情を持たれた宮様も少なくないらしい。
こんな「暴言」を履かれたらどうするか。
そんなことを、言われないようにすればいいじゃないか。
「皇族の身分を離れて、自立したい!」という考えの方もいらしたようではある。現状では男子は皇族の身分を離れることが許されていないし、それぞれに逡巡があったようで。
その場を離れることができないとなれば、どうするか。
自分の立場を理解してもらい、さらにはそんなことを言われず尊敬されるような皇族になればよい。
そういう諍いを機に、己の立場を知り、苦悩し、悟っていかれるようで、ある意味これは戦後の皇族の子の通過儀礼ではないか。
また逆に言えば、そういう摩擦があるからこそ、学校でさまざまな子と触れ合う意味がある。
学習院は、そういう場として機能してきた学校でもある。
今週の週刊文春では、乱暴な児童たちが、愛子様の母である雅子様について「仮病の税金泥棒」という暴言を吐き、傷つかれた愛子様は「学校に行きたくない…」雅子様も「どうしていいかわからない」と、今のような状態になった、と報じている。
えっ愛子様はお母様のことでお友達に責められ、小さな胸を痛められていたというわけ???
「そんなことを言われないようにすればいい」で考えれば、この課題は愛子様ではなく、雅子様に与えられたものだということになる。
たしかに雅子様は入内以来なかなか期待された能力を発揮することができず、適応障害とのことで長期療養中。海外なら元気になれるのに国内では体調を崩す、皇居に行くと体調が崩れる、庭先でちょっと奉仕団に声をかけることもできないような重病人。でもスキーやスケートはどんな困難があっても巨額の税金を費やしてやりとおす、店を貸切にしてSPを引き連れた外食などのご活動も欠かせない……という見事に「ブレない」ご活動をされている。
それを「仮病」の「税金泥棒」と言われてしまったと。
数ヶ月前に、雅子様はママ友に「子どもはママ次第。ママが頑張らないと」と述べられたそうであるが、今まさに頑張らなければいけないのは愛子様のお母様である雅子様。
皇太子妃としてしなければいけないことは一体何か。
それは私を滅し、公に奉じることだろう。
自ら招いた養育係たちに愛子様を任せ、皇族とはどうあるべきかを自らお示しになるべきである。
病気のため、それが敵わぬというのなら、お手製などではない、まったくの第三者である医師の診断書を提示し、中途半端に公務をなさろうとは思わず、完治してドタキャンドタ出、奇行のなくなるまで療養なさるべきである。
「仮病の税金ドロボー!」
と言われて、日ごろ庭先にも出られない重病人のはずの身で、毎日のように愛子様と…女官、SP、警官等を引き連れてのものものしい警護状態での登校を続ける……
その大名行列にも、人を動かす以上税金が費やされるわけで。
それもただ一人のお子様のために、多くの国民がそこを通れないくらいの迷惑を被って。
しかも、ちょっと顔を出してにこにこすることもできない「病人」が、毎日我が子の教室や校庭の様子をうかがっているって!
「仮病の税金泥棒」を自ら証明しつつ、何をなさっているのか…
…ああ、「そんなこと」を「言わせない」ために、愛子様のいろいろを知る子どもたちににらみを利かせているのかも。
少なくとも近代皇族には無い発想だ。
これを新しい皇族像として受け入れることは、大変危険なことだと思う。
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コメント
誰もが心の中で思っていて口にできなかった事を、小学生が言ってしまったという事ですね。
雅子様は「反省」という言葉をご存知ないようなので、ますます被害者意識をつのらせるのでしょう。
子どもは親の背中を見て育つのに…。
投稿: みりょこ | 2010年5月28日 (金) 09時16分
初めまして。
完治なんて無理だと思いますね。
言っていいのかわからないけど離婚しない限り完治しないと思います。
それにしても税金ドロボーはキツイですね…
投稿: カーラモン | 2010年5月28日 (金) 12時45分
みりょこさん、ようこそ~!
…そうですね。
昔から、子どもが喧嘩のときなどに相手の親の悪口を言うこともよくあることだし、それが本人ではどうしようもないこともありますが…これは親が直そうと思えば直せるもののはずだし、普通は反省するんですけどね…私も「新型うつ」みたいな状況でいたことがありますが、もしも子どもがそんなことを言われたら、まず恥ずかしいし、子どもに申し訳ないですから、少しでも何とかしようと思いますよね、普通…。
なまじ「高い地位」があるから大変です。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年5月28日 (金) 20時38分
カーラモンさんようこそ~!
…そうですね…完治しないのは、関係者も分かっているんだと思います。少なくとも国民が期待するような「皇太子妃」には絶対になれない。
でもそう言ってしまうといろいろ困る人たちが「回復の傾向にあり」などとずるずる誤魔化しつづけているのでしょう。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年5月28日 (金) 20時41分
若しこれが本当のことだとしたら、本当にひどい話ですよね。お母様が仕事をなさらず、レジャーに熱心なのは愛子様のせいではないのですから。
それにしても、愛子様がそんな理由で不登校になっていらっしゃるのに、その後もスキーや牧場にお出かけになって、駅でテレビカメラにその様子を撮らせたとしたら・・・あのご夫婦は、本当に「ご病気」なのかもしれませんね( ̄◆ ̄;)
投稿: マロン | 2010年5月29日 (土) 07時59分
マロンさんようこそ~!
そうなんですよね~そう言われて不登校になったのが本当なら、なんでまだ、スキーやスケートを貸切にして遊ぶかとw
スケートだっておそらく招いたお友達の中に、乱暴男児や暴言男児はいないでしょう。皇族の子にえこひいきや好き嫌いを通すことを教えるために税金を使ってほしくないです。愛子様をちゃんと良い状態にするための税金なら惜しくもありませんけど…
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年5月30日 (日) 10時47分
皇太子夫妻はえこひいきや好き嫌いを押し通すことを平気でなさる傾向がありますよね。
相撲でお気に入りだとして特定の力士の名前をあげたり、横浜の内川選手に会いにいらしたり・・・。昔、昭和天皇(でしたっけ?)が、ご自分のお好きなテレビ番組すら公表なさらなかったのとは雲泥の差です。
皇室の方々とは言え人間ですから、お気に入りの芸能人やスポーツ選手がいらして当然だとは思いますが、そのことを公表し、その上ご自分のお立場を利用して個別に会いに行くようなことまでなさるのには、正直うんざりします。
お目当ての選手が試合後出てくるのを何時間も待ってやっとサインを貰える・・・というのが普通のファンです。愛子様を普通の子と同じように育てたいと仰った皇太子殿下が、何故都合の良い時だけご自分の地位を最大限に利用なさるのかが不思議です。
まぁ、ご自身も柏原芳恵さんのコンサートにいらしてバラを手渡されたくらいですから、この行動も至極当然なのかもしれませんが( ̄Д ̄;;
投稿: マロン | 2010年5月30日 (日) 11時36分
マロンさん、ようこそ~!
そうなんですよ…雅子様が諸悪の根源と言われがちですが、皇太子殿下ご自身が特定の芸能人を呼びつけたり追いかけたり、特定のブランド名を挙げて「買い物をするような人では困ります」と言ってしまったり…過剰警備も、実は独身の頃からなんです。
昭和天皇が雲の上から降りてこられ、大変親しみやすいお人柄を見せ始めても、決して特定の力士や選手、チームをあげたりはなさいませんでした。もちろん「こういう力士がお好みのようだ」などとはご様子から漏れてくるのだけど、表だってその力士や選手、チームを応援しては、その相手はたまったものではありません。
それが、帝王学の一つだと思うんですけれど…
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年5月30日 (日) 13時27分
ティファニーですね・・・(;´Д`A ```
あの後、ティファニーの売り上げがあがったらしいですから、宣伝効果があったのかもしれませんが、おつきの方々や天皇皇后両陛下は相当驚かれたことでしょうね(@Д@;
うちの母が浜尾さんの書かれた本を愛読しておりましたが、今若しその本が書店に並んでいても、買い求める方はいらっしゃらないでしょう。
投稿: マロン | 2010年5月30日 (日) 19時11分
あの時、叱責されていればよかったかもしれませんね……
なんとなく、皇太子殿下を批判する空気がなかったのはなんででしょう。
今だって、なんで妻子があの状態で、にこにこしておられるのかしらと…
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年5月30日 (日) 23時47分
お前の母ちゃんは、仮病の税金泥棒だ!と叫んだのは
やっぱり子供だったんだ。
大人が誤魔化し続けていたことを白日の下にさらしたなんて、アッパレ!!よね。
目からうろこのこの発言が、どうしてマスコミに出たのかが次の疑問なんだけど。
大本営発表ばかりを垂れ流している欺瞞に耐えきれなくなったマスコミが現れたのだと期待したいけど。
そんなことを知っていて尚、子供たちのいるところに居ずわり続ける雅子さんて?
この言葉は、ルーピーも吹っ飛ばす歴史に残る名言だと思う。
子供はだませないわね。
これが真実を暴く一穴になってほしいと心から思うけど。宮内庁も東宮も、今後どう対応していくのかな。
もう取り繕ってもマヌケなだけよ。
投稿: アシュラ | 2010年6月 1日 (火) 23時47分
アシュラさんようこそ~!
見事な平成版「裸の王様」ですよね。
しかし裸の王様ご一家はブチ切れてその子どもを弾圧しているという……
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年6月 2日 (水) 05時56分
確かに雅子妃が適応障害で公務ができない現状を「税金泥棒」と責め上げるのはどうかと。私も同じ病気で4年苦しんでいます。雅子妃は真面目に必要以上にこなそうとなさって病気になられたんだと思います。同じ病気になってわかったこと。普通のことが普通にできないもどかしさ。こんな悔しいことはありません。それを愛子ちゃんに向けることが正しいことかどうか。そんなことを言ったら皇室およに宮内庁はいらないということになりませんか。暴論のような気がしますが。確かに今までのようなやり方が正しいのかどうかはイギリスの王室を検証すればわかることかと。ただいたいけな子供に世の中の不満をぶつけるような言動はどうなんだろうとは思います。
投稿: らびえる | 2010年9月15日 (水) 21時20分
らびえるさん、ようこそ~!
私も、いろいろやりましたので、普通のことができない辛さ、理解してもらえない辛さはわかります。けれど、ならば皇太子妃という公人中の公人の立場を返上したいというのが普通ではないでしょうか。
また、せめて子どもをきちんとさせるためにちゃんとした養育係に任せ、自分は治療に専念すべきです。
それらをやらず、自己流の育児を行い、子どもも社会不適応な状態にしたあげく、それを他の子どもたちのせいにし、攻撃しているのが、今の雅子様でしょう。
この夏の「仮病の税金泥棒」っぷりはすごかったですね。子どもたちのためになりません。
投稿: 闇鍋奉行 | 2010年9月16日 (木) 07時40分