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2010年5月16日 (日)

ティムはアリスに何を込めた?

このところ娘と豪遊しまくりな気がするが、ようやく「アリス・イン・ワンダーランド」を見に行けた。

3D版で見るティム・バートンワールドはいつもどおりちょっとグロテスクではあるが美麗で、夢の世界に迷いこめた。デザインは本当に最高!

赤の女王役が朴路美さんだとか、声優オタ親子にも楽しめた。

……が、ラストシーンで、「これは毒か、気のせいか」と感じ、娘にもちょっと振ってみたら、同じキーワードを答えた。

以後、ネタバレ注意。

アリスは二度目の冒険で個性的な自我をとりもどし、旧弊な貴族社会での婚姻に背を向け、貿易への道を拓く。
亡き父親の友であり、父親の会社を買い取って、さらに息子とアリスを結婚させようという実業家に、アリスはビジネスの話を持ちかける。大切な息子の婚約披露パーティを台無しにされながら、アリスの舅になり損ねた男は、アリスの壮大なビジョンに惹かれ、社員として迎え入れる。

日本語翻訳版だけ見たので曖昧ではあるが…まだ英国は中国と取引をしていないという。この豊かな市場を、香港などを足がかりに開拓しようと、大人になったアリスは言うのである。

実在のアリスより、時代が遡るのかな、と思った。

コルセットを重んじる母親もいたことであるし、アリスが訪れるワンダーランドにいる白の女王も、相当時代がかったふるまいをする。アリスが現実世界で対峙しなくてはならない旧弊な世界のその先にいるような存在だ。
もちろん「ワンダーランド」の世界はあくまでもワンダーなのであって、ちょっとしたヒントがあったとしても、何か教訓めいたことも何も期待してはいけない。

…だけど、あの結末を見て中国の方はどう解釈するんだろうな、とちょっと考えてしまった。

英国と中国の近代史なんて、…ねえ?

娘も即座に「…アヘン…?」と言った。

ワンダーランドの賢者は、常に煙草の煙をアリスに吹きかける。

チェシャ猫も、ふわふわと現れては消えながら、煙をアリスに吸わせている。

ジョニー・デップ演じるマッド・ハッターは、元は水銀中毒で…とかいう話もあるが、、とにかくいかれていて、それでも赤の女王が支配する国をなんとかしなくてはという義憤に駆られている。

幼いころから麻薬のために訪れてしまった国の幻影に苦しむ少女が、長じて再びその世界に触れて自分をとりもどし、さらに新たな「市場」を求め、航海に赴く。
それを導くのが、あの不思議な国の住民の、変貌した姿なのだ。

もちろん、普通に見れば女性の自立談なのだけど。

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